2014/08/02 - 2014/08/03
174位(同エリア243件中)
ヤットコさん
アムステルダムからICE(16:30発)に乗り、旅行の2つめの目的の地であるケルンに19:00過ぎに到着しました。
ケルンを基点にして、周辺の世界遺産を見学するのが今回の目的です。ケルンほかに、ブリュールとアーヘンが世界遺産ですが、旅行期間をこれ以上延ばすことはできません。かといって、どうしても行きたい。世界遺産ではないけれど、ボンのベートーヴェンハウスも行きたい。(本当はもう一つ。ボンの博物館にあるというネアンデルタール人の人骨オリジナルも見たかったのですが・・・。)
そこで、無理を承知で、一日で見て回ることに決め、電車の料金を見ると、ボンまで2人で往復44ユーロ、アーヘンまで往復67ユーロで、思いの外に高い。
そこで、オンラインでDBウィークエンド乗車券(44ユーロ 5人まで可)を利用することにしました。これだとブリュールは途中下車して見学できるし、乗るごとにチケットを買わなくてもいいし、多少日程を変更しても融通が利きます。
5人用のチケットを2人で利用するので、もったいない感じもしますが、他に割安なチケットが見つけられないのでやむを得ません。
しかし今になって振り返ってみると、本当にハードな一日でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8月2日(土)19:12ケルン到着(定刻)
ICEはフランクフルト行き、アムステルダムでの出発は少し遅れましたが、途中で取り戻しました。。
ケルン中央駅の裏口から、5分ほど路地を入ったところに宿を予約しました。
宿の入り口のインターホンで来訪を告げると、スタッフが応対してくれたのですが、何を言っているのか聞き取れず、玄関の戸も開かない。どうしようかと戸惑っていると、どこからともなくスタッフらしい女性が現れ、中に入れてくれました。
妻が、別の所(系列の別の名前のホテルのフロント)で手続きし、鍵を受け取って部屋に入りました。待っているときに日本のビジネスマン風の方が、 ground floorにある客室に戻ってこられ、目礼を交わしました。この目礼が、日本人らしい習慣なのかもしれません。
食事がまだなので、大聖堂を見がてら、駅のコンコースを抜けて夜の街を見学です。
それにしても、ケルンのDOMは駅に近い。そして大きい。まさに百聞は一見にしかずです。ケルン大聖堂 寺院・教会
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ガイドブックにもあるブラウハウス「ジオン」で、ケルシュを飲みながら、簡単に夕食を済ませました。
ブラウハウス ジオン 地元の料理
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22:00頃になっていると思いますが、DOMにカメラを向ける観光客は依然として多く、人通りは耐えません。
ケルン大聖堂 寺院・教会
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8月3日(日)
数日来の日課になった早朝の散策です。静かな時間を利用して、宿の近隣の写真を撮り始めたのですが、予想外に面白い写真が撮れたりします。
これは妻に、勧められて撮影した、ケルン中央駅裏口のビルに映るDOMです。 -
ケルン中央駅の南口のウィンドウ越しに聳えるDOMです。
駅前の広場は掃除中です。広場に面したDOMには階段を20段ほど上がるのですが、ガラスの破片が散乱しています。小瓶のビールを飲むのが多いようなので、きっと昨夜飲み散らしたのでしょう。掃除のおじさんも大変です。ケルン中央駅 駅
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早朝にもかかわらず、当てもなく座っている人が多いのに驚きました。DOMの周りや、美術館のピロティでも見かけました。
ケルン大聖堂 寺院・教会
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ケルン大聖堂の内陣。あまりにも見るべき物が多すぎて、何から見ていいのか分からない。
ここから奥には入れません。それぞれの柱の彫像は、「使徒」だそうです。「Apostle」は、重要な役割を果たしたキリスト教の宣教者に、称号として与えられるのですね。左奥に見えるのは、パイプオルガンです。ケルン大聖堂 寺院・教会
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ゲルハルト・リヒターの南に位置する窓(近代的なモザイク風の市松模様)
2007年8月、芸術家ゲルハルト・リヒターのデザインによるものが公開されたが、聖職者の中から、過度に現代的、抽象的であり、ゆえに大聖堂には合わないという意見が出されているそうです。
これも、私は気づきませんでした。妻の写真から拝借しています。
このあと、ホテルに戻って朝食。そこでに昨日の日本のビジネスマンらしき方がいらっしゃったのですが、私たち夫婦の会話を聞いていて、話しかけてくださいました。ブリュールのアウグストゥスブルク城(宮殿)には、10:00に着けば良いので、ゆっくりと朝食を味わいました。
私たちが乗ったのはケルン発9:32分の電車で、9:50にブリュールに着きました。ケルン大聖堂 寺院・教会
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ブリュール駅では、野外で遊ぶような格好をした青少年が多く下車しました。駅前から出るバスで、どこか別のところに向かう様子です。青少年が楽しめる施設が近くにあるのでしょうか、確認しなかったのが心残りです。
朝からすばらしい晴天で、観光日和です。駅から300?程にあるアウグストゥスブルク宮殿の門には、一対の男女神の彫像が据えられています。ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト 城・宮殿
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ブリュールのアウグストゥスブルク城(宮殿)は、1994年までドイツの大統領が国賓をもてなすレセプション・ホールとして使われていたそうです。ここに来るまでは「城」という意識でいたのですが、これは「宮殿」です。
クロークに荷物を預けて、最初のガイドツアーで見学しました。ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト 城・宮殿
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ガイドツアーを終えて、南面する庭園に出ました。はるか庭園の向こうに、広大な林が広がり、草木の緑は青空に映えています。花々も色鮮やかに咲いています。
別邸ファルケンルスト城にも行きたかったのですが、2.5?ほど離れているので、訪れることはあきらめ、12:13発の電車に乗りました。 ボン中央駅到着は12:25です。ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト 城・宮殿
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ボン市街の中心らしい方向に歩いて行くと広場に出ました。そこのPostamt(中央郵便局・・・旧フュルステンベルク伯爵邸)の前に、ベートーヴェン(フランツ・リストが建立に尽力した像)が立っています。後方には教会の塔が見えます。5本の塔と東西の二つの祭室を持つライン・ロマネスク様式の、堂々たるミュンスター大聖堂です。
ベートーヴェンハウスを目指しマルクト広場に出たとき、空模様が一転。あたりが真っ暗です。ミュンスター広場 広場・公園
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普通に歩けないほどの激しい雨です。午前中の晴天はどこへ行ってしまったのでしょうか。
広場にいた大勢の人たちは、建物の陰に入って雨宿りです。その間、およそ10分。一日のうちで天気がめまぐるしく変わるので、本当に油断できません。ミュンスター広場 広場・公園
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ベートーヴェンハウス。
数年前、娘がドイツを観光で訪れたとき、ここの絵はがきを買ってきてくれました。それ以来、是非訪れたいと願っていた場所です。
ボンは、シューマンゆかりの街でもあるのですが、そこは郊外で、しかも日曜日は閉館しているということなので、あきらめました。
ベートーベンの家 博物館・美術館・ギャラリー
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ボン中央駅14:31の電車でケルンに戻る予定です。
時間が許せば、ネアンデルタール人のオリジナル人骨を博物館まで行って見学したいと思っていましたが、無理そうなので、ミュンスター大聖堂を見学することにしました。
ボンのミュンスター聖堂は、市の守護聖人である殉教者カシウスとフロレンティウスの二人の墓の上に築かれ、13世紀には現在の規模になったと言われています。ミュンスター教会 寺院・教会
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白が基調となっている大聖堂の内観、落ち着きがあって美しい施設です。
ミュンスター教会 寺院・教会
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殉教者カシウスとフロレンティウスの首。外にモニュメントが置かれています。2002年、トルコの彫刻家がタイの花崗岩で造ったそうです。
ミュンスター広場 広場・公園
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Marschiertor(街の南門の一つ)Franzstrasse 115, Aachen.
ボンからケルンに戻り、ケルン発15:20の電車でアーヘンに着いたのは16:15頃です。アーヘン中央駅から西に向かって歩いている途中の、そろそろ北に向かわないと大聖堂には行けないと思っていた時、見つけた建造物がこれです。(後でグーグルマップで確認しましたが、名称は載っていませんでした。トリップアドバイザーには12番目の名所として載っています。)
建物の由来の情報を整理すると、1200年代の、アーヘンの城壁に設けられた門の一つだが、戦災で壊れていたのを1977年に再建した、ということらしい。
人通りの少ないところに、ひっそりと建っていて中世の風情がありました。 -
Marschiertorの下に置かれたモニュメント。街の方を向いています。
どのような謂われのあるものかは分からない。 -
寄り道はしましたが、大聖堂に到着しました。「皇帝の大聖堂」と呼ばれるだけあって壮麗な建物です。ユネスコ世界遺産リストの最初の12の遺跡の一つという重みを感じてしまいます。
アーヘン大聖堂 寺院・教会
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Nobis(1858年創業の老舗菓子屋)。アーヘンの名物はPrinten(プリンテン)という菓子。人が多くて後にしようと思ったのが運の尽きでした。
戻ってきたときには閉店していました。
営業時間 平日7:00〜19:00、土曜7:30〜18:00 日曜9:00〜18:00
ノビス (ミュンスタープラッツ店) 専門店
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Schatzkammer
宝物館は18:00までのため急いで入場しました。
カール大帝の黄金の胸像。正面からの写真が多い中、妻は横から撮っていました。しかも、百合の紋章で彩られた台座まで、鮮明に見ることができます。
この像の頭部を開けると、カール大帝の頭蓋骨がそのまま入っているのだそうです。アーヘン大聖堂宝物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ロタールの十字架です。
ちばめられた宝石は、横から見るとどれも小さい柱で支えられた神殿の形をしており、全体はエルサレム市街を模しているのだそうです。
ちなみに、こちらは裏だそうです。アーヘン大聖堂宝物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ロタールの十字架の表。磔刑に処されたキリストと、そのキリストに天から月桂冠がくだされる図が線描されています。
行事の際の行列には、この十字架が最初に掲げられたそうです。
ロタールはカール大帝の嫡孫です。カール大帝の唯一の相続人であった父、ルートヴィヒ1世は、フランク族の慣習法に従い、帝国を三人の子(ロタール・シャルル・ルートビッヒ)に分割するのですが、子供たちは権力闘争を繰り返します。最終的に、ヴェルダン(フランス)で条約を結び、それぞれの領土が確定したのですが、この分割が現在のイタリア、ドイツ、フランスの原型となったされます。アーヘン大聖堂宝物館 博物館・美術館・ギャラリー
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大聖堂入り口前のdomhof(庭?)と呼ばれるところです。左側の飾花が美しいところが、先ほどまで見学していたDomschatzkammer(宝物館)になります。
アーヘン大聖堂 寺院・教会
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カロリング朝建築の最も有名な建築で、アーヘンの大聖堂でも最古の姿を残しているドーム部分です。
カール大帝は786年からこの地に宮殿教会の建設を始め、八角形のこのドームは805年までには完成しています。 -
内陣。豪華絢爛とはここのことを言うのでしょう。
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大聖堂内のステンドグラスです。ケルン大聖堂よりも高く、ガラス建造物としては随一の高さを誇っているのだそうです。
このあと、ケルンの大聖堂で私たちを見たという、日本語の堪能な台湾の方から話しかけられ、その家族三人(ご主人と奥さん、娘さん)と意気投合して話し込んでしまいました。
現在、カナダで高校に通う娘さんの進学先候補として、アーヘン工科大学も考えているので、キャンパスを見学しに行くとおっしゃったので同行しました。 -
アーヘン工科大学の敷地内から、大聖堂の尖塔が見えます。
学生さんがうらやましい限りです。どんな土地にも必ずすばらしいところ、美しい場所はあります。数年の間でも、自分でそんな土地を発見して、そこで様々なことが学べたら、その時間こそが、人生における最高の財産に違いありません。 -
ケルンに無事戻ってきました。まだ日没には時間があるし、電車の一日券を持っているので、ケルン市街の夜景を見ようと、ケルンメッセ駅にほど近いKoeln Triangleに上がることにしました。
ケルン中央駅からSバーンで一駅。最後尾の車両に乗ってメッセ駅西口から出たところにある高層ビルからの眺めです。ライン川の向こうに大聖堂が見下ろせます。
このビルの地階では食事もできますし、ホーエンツォレルン橋を渡って大聖堂側に歩いて行くこともできます。(徒歩圏内)
日が暮れるにつれ、風が吹き始め、雲がわき、雷まで鳴り始めたので、徒歩で帰るのはあきらめ電車でケルン中央駅まで戻りました。夕食は、駅構内のレストランで、ケルシュを飲み簡単に済ませました。
Ottoplatz 1, 50679 Cologne, North Rhine-Westphalia, Germany
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