2014/08/10 - 2014/08/11
73位(同エリア542件中)
ハンクさん
ラ・ショー・ド・フォンで雨に降られたが、今日の宿はジュネーヴに取ってあり、ゆっくりしてはいられない。幸い雨はしばらくして上がり、快適な高速道路を走って約2時間、順調にジュネーヴの市街地に入った。ここで渋滞にはまりかけたが、幸い目的地の国連ヨーロッパ本部は、通り道である市街地の北にあり、渋滞で時間をロスすることは避けることができた。
ジュネーヴと聞いて思い出されるのは、ジュネーヴ・モーターショー、ジュネーヴ音楽祭、ジュネーヴ・サロン(国際宝飾時計展)、また国連ヨーロッパ本部など、、、。小生が始めてヨーロッパを巡ったころ、空港で聞いたフライトのアナウンス、英語ではジュネーヴァ、フランス語でジュネーヴ、ドイツ語ではゲンフ、何とも軽やかで典雅な響きが印象的で忘れられない。いつか訪れようと思っているうちに、こんなに遅くなってしまった。
ジュネーヴの人口は約20万人、チューリッヒに次ぐスイス第2の都市。三日月形のレマン湖の南西角に位置し、市内をローヌ川が流れる。スイスの西部はフランス語圏で、その最大都市であり、パリからTGVで結ばれておりフランスとの関係が深い。街並みもフランスの都市と言ってもいい程だ。少し違っているのは、市民がなんの不自由もなく英語を喋ることだろう。
ジュネーヴの歴史は古く、ローマ時代まで遡る。その後、神聖ローマ帝国(ハプスブルク家)の支配を受けたが、1315年のモルガルテンの戦いなどでハプスブルク家から離れていき、1648年のヴェストファーレン条約によって正式に独立が認められた。近世にはプロテスタントの一派である改革派の拠点となり、1536年にカトリックのサヴォイア公国から独立し、宗教改革がなされ、ジュネーヴ共和国を宣言した。ジャン・カルヴァンらによる共和政治が行われ、ジュネーヴ革命と言われた。1798年にはナポレオン・ボナパルトによりフランスに併合されたが、ナポレオン失脚後のウィーン会議において、スイス連邦に加わることになり現在に続いている。
ジュネーヴの短い滞在の間にどうしても訪れたかったのは、先に述べた国連ヨーロッパ本部、パレ・デ・ナシオンである。1929年から1938年にかけて国際連盟本部として建設された。第2次大戦後に国連本部はニューヨークに設置されたが、これに次ぐ規模であり、国連ヨーロッパ本部と呼ばれる。国際労働機関(ILO)や世界保健機関(WHO)などの本部も同居する。英語とフランス語のツアーがあるが、15:00の英語の最後のツアーに滑り込むことができた。米ソ冷戦や、中東戦争、湾岸戦争などの局面で、歴史上の人物が顔を揃え重要決議が出された場所であり、息子を含め家族で訪れることができて感無量だ。
幸い夜の9時頃までは明るいため、国連本部を出て渋滞が解消した道路を走って、ジュネーヴの中心部の地下駐車場に車を止めて市内を散策した。サン・ピエール大聖堂、この街の出身であるカルヴァンと4人の 宗教改革の中心人物たちを記念して造られた宗教改革記念碑、同じくこの街の出身であるジャン・ジャック・ルソーの家、街中の広場などを散策して、暗くなりかかった道を走り、フランスとの国境を抜けてフランス側にあるホテルに宿泊した。
翌朝はもう一度ジュネーヴの中心部に戻り、レマン湖の大噴水を見届けた後、1時間程東に走って、世界遺産に登録されているラヴォーの葡萄畑に立ち寄った。ローザンヌからモントルー郊外のシヨン城にかけて広がるレマン湖北岸の丘陵地帯では葡萄栽培が盛んに行われ、スイス有数のワイン産地となっている。
この地区での葡萄栽培もローマ時代に始まり、現在の葡萄畑の原型は、この地を修道院が支配していた11世紀頃に形成された。テラス状に広がる葡萄畑と葡萄農家が暮らす小さな村が織り成す景観と、ワインづくりの長い伝統と歴史が評価された。
レマン湖北岸は、本物の太陽、レマン湖の反射光、急斜面を支える石垣が蓄える輻射熱の「3つの太陽」に恵まれ、葡萄栽培に適した気候条件を備えているそうだ。それにしても、この景観を作り出した地元の人々の美的センスには賛嘆を禁じ得ない。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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国連ヨーロッパ本部の入り口
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国連ヨーロッパ本部の建物
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国連ヨーロッパ本部の主会議場
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国際会議場の装飾された天井
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国連ヨーロッパ本部の内部の展示品
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国連ヨーロッパ本部の中庭
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ソヴィエトから寄贈されたという記念碑
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イチオシ
国連ヨーロッパ本部の主建屋
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国連ヨーロッパ本部の内部
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国連ヨーロッパ本部の国際会議場
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国際会議場内部の展示品
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国連ヨーロッパ本部の国際会議場
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国連ヨーロッパ本部の国際会議場
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国連ヨーロッパ本部の庭にはガンディーの座像
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堂々たる美術・歴史博物館のファサード
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ジュネーヴの街角の噴水
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ジュネーヴ旧市街の街並み
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サン・ピエール大聖堂を望む
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サン・ピエール大聖堂のファサード
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サン・ピエール大聖堂の内部
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サン・ピエール大聖堂の内部のステンドグラス
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サン・ピエール大聖堂の内部のステンドグラス
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イチオシ
サン・ピエール大聖堂の内部
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ジャン・ジャック・ルソーの家の銘板
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ジャン・ジャック・ルソーの文学の家
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ルソーの文学の家の展示品
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ヨーロッパの名門、ジュネーヴ歌劇場
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宗教改革記念碑に続くバスティオン公園の入り口
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宗教改革記念碑、カルヴァンの生誕400年を記念して1917年に完成した記念碑。カルヴァンをはじめとする4人の宗教改革家の像が刻まれている
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イチオシ
宗教改革記念碑、左から2人目がカルヴァン
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街角のカギ屋さんのサイン
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パリを思い出すジュネーヴの広場
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ジュネーヴの裁判所
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大聖堂に続く坂道
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夕食はレストラン・レザルムールで
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レマン湖の大噴水
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レマン湖畔の記念塔
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世界遺産に登録されたラヴォーの葡萄畑、ローザンヌからモントルー郊外のシヨン城にかけて広がるレマン湖北岸の丘陵地帯
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ラヴォーの葡萄の段々畑、自然との調和が美しい
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ラヴォーの中心地リヴァの街並み
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この旅行記へのコメント (3)
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- tenkoさん 2014/09/06 12:49:29
- スイスロマンド管弦楽団
- ハンクさんこんにちは。
ジュネーブ、きれいな街ですね。昔からスイスは日本人の憧れの国でしたね!行ってみたい国のひとつです。
今年7月、ジュネーブに拠点を置くスイスロマンド管弦楽団が日本ツアーを行いました。
私は公演のひとつに合唱で共演いたしました。
日本のオケとの違いを多々発見し、スイスロマンドのきらびやかで繊細、流れるような音楽・・・・
夢のような時間を持つことができました。
スイスロマンドを率いる山田和樹さんは私の所属する合唱団と深いつながりがあり、今回の共演が実現しました。
近い将来、ジュネーブで再共演?という話もちらほら出ております。
ハンクさんの旅行記を拝見して、スイスロマンドの音の原点が少し見えてきたような気がしました。ありがとうございました。
素敵な旅をこれからも続けてください。
旅行記、楽しみにしております。 tenko
- ハンクさん からの返信 2014/09/07 14:07:12
- RE: スイスロマンド管弦楽団
- tencoさん、メッセージをありがとうございました。
スイスロマンド管弦楽団と共演とは素晴らしいですね。メンデルスゾーンの第2番だったのでしょうか?大変な難曲、感動も一入だったことと想像いたします。山田和樹さんは我が街の市民オケにも客演してくれたことがあります(小生はコントラバスOBです)。若いのにすごい才能だと思っていましたが、あれよあれよと言ううちに海外でも大活躍されて、大変誇りに思っています(もうなかなか市民オケには来てくれないでしょうけど、、、)。ジュネーヴで再度共演できるといいですね。またご連絡ください。
今回はシーズンオフでもあり、演奏会に行くことはできませんでした。少々古い演奏ですが、アンセルメ指揮のチャイコフスキーなどは今でもCDを取り出して聴いています。本場で聴いてみたいオケです。
シドニーがお好きですか?小生近いうちに訪れたいと思っています。また参考にさせていただきます。それではまた、お元気で。ハンク
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- tadさん 2014/09/05 00:53:17
- ジュネーヴとラヴォー
- 今、ジュネーヴとラヴォーの日記を読みました。ルマン湖の北側を走って、ジュネーヴに行ったことがあり、このあたりは葡萄産地ですね。このあたりはシャスラーという普通はワインにはしない品種をつかっているようですが、確かに香りは控えめなワインですね。リースリングやゲヴルツトラミナーのような深みや香りは出にくいといわれていますが、、。なかにはいいものもあるようですが、私はまだいいスイスワインにであっていません。
国連のところにガンジーがあるのですね。ジュネーヴ駅近辺は歩いたことがあります。TGVでそこからパリにいきました。
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