ツェルマット旅行記(ブログ) 一覧に戻る
念願のジュネーヴを後にして、ラヴォーの葡萄畑の美しい景観を眺めた後、一路ツェルマットに向かう。途中ローザンヌ、モントルーなど魅力的な街は残念ながら素通りである。しかし、何と言ってもスイス旅行のハイライト、他を差し置いても一刻も早く到着したかった。マッターホルンの勇姿を眺めるためである。<br /><br />しかし、ツェルマットに車で乗り入れることはできない。大気汚染を防止するため、エンジン車は乗り入れが禁止されており、救急車両(消防車、救急車など)を除き電気自動車のみが走行している。一般車はツェルマット駅の一つ手前のテーシュ駅の駐車場に駐車して、アプト式鉄道(歯車で登坂する)のツェルマット・シャトルに乗り換えてツェルマットへ移動しなくてはいけない。何とも面倒な、と思ったが、駐車場は駅の直近にあり、それを考慮して宿は駅前に近いシュヴァイツァー・ホフを予約しておいたため、さほどの手間ではなかった。ほんの10数分であるが、スイスの鉄道旅行の醍醐味を味わった。<br /><br />列車と言えば、氷河急行が8月13日に土砂崩れに突っ込んで脱線、日本人2人を含む11人が負傷した。我々は13日は帰国の日で、チューリッヒの空港でこのニュースを聞いた。案の定、日本の両親に要らぬ心配をかけてしまった(実際には急行ではなく普通列車)。それにしても、このツェルマットからサン・モリッツへ走るという氷河急行、線路沿いを車で走ったが、景観を損なわないよう、必要最小限の土木工事でレールが敷設してある。度々土砂崩れも発生していると聞く。絶景を眺めながらの列車の旅にはそそられるが、悪天候の時には危険が隣り合わせであることも忘れてはならない。<br /><br />さて、ツェルマットの人口は約5,720人、標高1,620 m のマッタータルの端に位置する。地域経済のほとんどは観光業、街の職業の約半数はホテルまたはレストランで、アパートのほぼ半数は観光客用であるそうだ。周囲にはスイス最高峰のモンテ・ローザ(標高4,634 m)、これに続いて、ドーム山(4,545 m)、リスカム(4,527 m)、ヴァイスホルン(4,505 m)及びマッターホルン(4,478 m)が連なる。<br /><br />ツェルマットに到着して早々、駅前通りはパレードで人垣ができている。これぞスイス、ウキウキする気分にさせられた。ホテルにチェックインして直ぐにゴルナーグラート登山鉄道駅へ向かった。ゴルナーグラート鉄道に乗って、約30分でゴルナーグラート山頂 (3,089m) に到着する。頂上には、登山に向かう観光客用にホテルやレストランがある。しかし時折雨が降る天候であり、氷点に近い寒さだ。カフェで1時間ほど粘ったが、マッターホルンの勇姿は雲に隠れたままだった。明日のリフトに賭けるしかない。<br /><br />翌日リフトの駅に行ってみると、天候不良のため、最高地のグレーシャー・パラダイスへ(3,883 m)は運行休止であった。やむなくシュヴァルツゼー(2,583 m)まで登ることにして、一瞬でも晴れ間が現れることを祈った。ここはマッターホルンに最も近づける場所として、登山者たちの拠点になっている。カフェには登山に出掛けた彼氏を待っているというブラジル人の女性と会話を交わした。しかしボーイのトルコ人など誰に聞いても、今日はマッターホルンは見えないだろうと言う。ここでもレストランで軽い昼食を取って、2時間ほど粘ったが、ついにマッターホルンの勇姿を拝むことはできなかった。次回のチャンスがある、と言い聞かせて下山、テーシュ駅で少し気を取り直して次なる目的地ルツェルンに向かう。

スイス・ドライヴの旅No.4:氷河急行事故の2日前、ツェルマットでマッターホルンを見たか?

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2014/08/11 - 2014/08/12

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ハンク

ハンクさん

念願のジュネーヴを後にして、ラヴォーの葡萄畑の美しい景観を眺めた後、一路ツェルマットに向かう。途中ローザンヌ、モントルーなど魅力的な街は残念ながら素通りである。しかし、何と言ってもスイス旅行のハイライト、他を差し置いても一刻も早く到着したかった。マッターホルンの勇姿を眺めるためである。

しかし、ツェルマットに車で乗り入れることはできない。大気汚染を防止するため、エンジン車は乗り入れが禁止されており、救急車両(消防車、救急車など)を除き電気自動車のみが走行している。一般車はツェルマット駅の一つ手前のテーシュ駅の駐車場に駐車して、アプト式鉄道(歯車で登坂する)のツェルマット・シャトルに乗り換えてツェルマットへ移動しなくてはいけない。何とも面倒な、と思ったが、駐車場は駅の直近にあり、それを考慮して宿は駅前に近いシュヴァイツァー・ホフを予約しておいたため、さほどの手間ではなかった。ほんの10数分であるが、スイスの鉄道旅行の醍醐味を味わった。

列車と言えば、氷河急行が8月13日に土砂崩れに突っ込んで脱線、日本人2人を含む11人が負傷した。我々は13日は帰国の日で、チューリッヒの空港でこのニュースを聞いた。案の定、日本の両親に要らぬ心配をかけてしまった(実際には急行ではなく普通列車)。それにしても、このツェルマットからサン・モリッツへ走るという氷河急行、線路沿いを車で走ったが、景観を損なわないよう、必要最小限の土木工事でレールが敷設してある。度々土砂崩れも発生していると聞く。絶景を眺めながらの列車の旅にはそそられるが、悪天候の時には危険が隣り合わせであることも忘れてはならない。

さて、ツェルマットの人口は約5,720人、標高1,620 m のマッタータルの端に位置する。地域経済のほとんどは観光業、街の職業の約半数はホテルまたはレストランで、アパートのほぼ半数は観光客用であるそうだ。周囲にはスイス最高峰のモンテ・ローザ(標高4,634 m)、これに続いて、ドーム山(4,545 m)、リスカム(4,527 m)、ヴァイスホルン(4,505 m)及びマッターホルン(4,478 m)が連なる。

ツェルマットに到着して早々、駅前通りはパレードで人垣ができている。これぞスイス、ウキウキする気分にさせられた。ホテルにチェックインして直ぐにゴルナーグラート登山鉄道駅へ向かった。ゴルナーグラート鉄道に乗って、約30分でゴルナーグラート山頂 (3,089m) に到着する。頂上には、登山に向かう観光客用にホテルやレストランがある。しかし時折雨が降る天候であり、氷点に近い寒さだ。カフェで1時間ほど粘ったが、マッターホルンの勇姿は雲に隠れたままだった。明日のリフトに賭けるしかない。

翌日リフトの駅に行ってみると、天候不良のため、最高地のグレーシャー・パラダイスへ(3,883 m)は運行休止であった。やむなくシュヴァルツゼー(2,583 m)まで登ることにして、一瞬でも晴れ間が現れることを祈った。ここはマッターホルンに最も近づける場所として、登山者たちの拠点になっている。カフェには登山に出掛けた彼氏を待っているというブラジル人の女性と会話を交わした。しかしボーイのトルコ人など誰に聞いても、今日はマッターホルンは見えないだろうと言う。ここでもレストランで軽い昼食を取って、2時間ほど粘ったが、ついにマッターホルンの勇姿を拝むことはできなかった。次回のチャンスがある、と言い聞かせて下山、テーシュ駅で少し気を取り直して次なる目的地ルツェルンに向かう。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
家族旅行
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
鉄道 レンタカー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • ジュネーヴからツェルマットに向かう快適な高速道路

    ジュネーヴからツェルマットに向かう快適な高速道路

  • フィスプで進路を南に取り、谷間の道を登る

    フィスプで進路を南に取り、谷間の道を登る

  • テーシュ駅で車を駐車場に置きツェルマット・シャトルに乗る

    テーシュ駅で車を駐車場に置きツェルマット・シャトルに乗る

  • ツェルマット・シャトルの車内

    ツェルマット・シャトルの車内

  • ツェルマット駅前通りのパレードで歓迎してくれる

    ツェルマット駅前通りのパレードで歓迎してくれる

  • ブラスバンドのパレード、ウキウキさせてくれる

    ブラスバンドのパレード、ウキウキさせてくれる

  • 今日の宿、シュヴァイツァー・ホフ

    今日の宿、シュヴァイツァー・ホフ

  • ゴルナーグラート登山鉄道駅

    ゴルナーグラート登山鉄道駅

  • 歯車を使って登坂するアプト式鉄道

    歯車を使って登坂するアプト式鉄道

  • ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

    ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

  • ゴルナーグラート登山鉄道のすれ違い

    ゴルナーグラート登山鉄道のすれ違い

  • ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

    ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

  • ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

    ゴルナーグラート登山鉄道からの車窓

  • ゴルナーグラート頂上からの眺め

    ゴルナーグラート頂上からの眺め

  • ゴルナーグラート頂上から見る氷河

    ゴルナーグラート頂上から見る氷河

  • クライネ・マッターホルン、確かに形は似ている

    クライネ・マッターホルン、確かに形は似ている

  • 下山してもまだパレードは続いていた

    下山してもまだパレードは続いていた

  • ホテルの部屋からの眺め、この方向にマッターホルンが見える、はずだった

    ホテルの部屋からの眺め、この方向にマッターホルンが見える、はずだった

  • ツェルマットの眺め

    ツェルマットの眺め

  • リフトでシュヴァルツゼーに向かう

    リフトでシュヴァルツゼーに向かう

  • シュヴァルツゼーのリフト駅

    シュヴァルツゼーのリフト駅

  • シュヴァルツゼーからの眺め

    シュヴァルツゼーからの眺め

  • シュヴァルツゼーのリフト駅

    シュヴァルツゼーのリフト駅

  • シュヴァルツゼーからの眺め

    シュヴァルツゼーからの眺め

  • 辛うじて山頂が見えたスイス最高峰のモンテ・ローザ

    イチオシ

    辛うじて山頂が見えたスイス最高峰のモンテ・ローザ

  • シュヴァルツゼーからの眺め

    シュヴァルツゼーからの眺め

  • シュヴァルツゼーからの眺め

    シュヴァルツゼーからの眺め

  • こんな写真を撮るはずだった

    こんな写真を撮るはずだった

  • ツェルマットのリフト駅

    ツェルマットのリフト駅

  • 再びツェルマット駅

    再びツェルマット駅

  • ツェルマット駅のマッターホルンの模型

    ツェルマット駅のマッターホルンの模型

  • テーシュ駅と隣接した駐車場

    テーシュ駅と隣接した駐車場

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  • tadさん 2014/09/16 15:48:18
    マッターホルン残念でしたね。
    山は本当に運だめしですね。私も昨年、冬、鉄道でユングフラウの上に行きましたが、山頂は雪が降り、下界の眺めは駄目でした。ただ、3500mの空気を体験しました。動くとちょっと頭痛がしそうで、家内と、これでは中国の黄龍(3700m)での山歩きは無理だろうということになりました。

    ただ、1975年の冬にツェルマットからゴルナーグラートまで独身時代に行った時は、完璧な天気でしたので、真っ青な空を背景にすばらしい景色を楽しみました。一眼レフに凝っていたころでしたが、最高の写真が当時とれました。ゴルナーグラートの頂上の見晴らしはマッターホルンだけでなく、周囲が全てはっきり見えました。あれ以来、実はそれほど、山を見に行こうという気があまりしません。ああいう天気はめったにないだろうと思いますし。。。

    ハンクさんの行動力でしたら、またチャンスはあるでしょう。

    ハンク

    ハンクさん からの返信 2014/09/24 20:06:51
    RE: マッターホルン残念でしたね。
    tadさん、こんにちは、南アのミッションを終えて帰国します。トラブルのため延長になり疲れました。アパルトヘイト廃止から20年を経過してもなかなか教育レベルの改善など課題が山積の難しい国です。今から1時間+12時間+6時間のフライトもうんざりです。

    しかし、tadさんはほとんどの訪れるべき主要な街には既に行っていらっしゃるようですね。晴天の日にゴルナーグラートに行かれたのであれば、他に比肩できる山岳風景は余りないことでしょう。

    それではまた、お元気で。ハンク

    tad

    tadさん からの返信 2014/09/24 20:35:21
    RE: RE: マッターホルン残念でしたね。
    ハンクさん、こんばんは!

    > tadさん、こんにちは、南アのミッションを終えて帰国します。トラブルのため延長になり疲れました。アパルトヘイト廃止から20年を経過してもなかなか教育レベルの改善など課題が山積の難しい国です。今から1時間+12時間+6時間のフライトもうんざりです。
    >

    お仕事、大変でしょうね。私もそういう時代がありました。。。そういった時に、暴飲暴食で、痛風になり苦労しました。自業自得でしたが。。。

    で、2ヶ月前に久しぶりに痛風が再発し、苦痛が繰り返しましたが、やっと回復したようです。退職後の気の緩みが原因だったようで、自戒しています。

    トラベルソの演奏、終わりました。ほっとしています。チェンバロと気分よく演奏できました。また次回のときもご一緒できそうです。


    > しかし、tadさんはほとんどの訪れるべき主要な街には既に行っていらっしゃるようですね。晴天の日にゴルナーグラートに行かれたのであれば、他に比肩できる山岳風景は余りないことでしょう。
    >

    ほとんどどころか、まだまだ行きたいところばかりです!ただ、あまり面倒なところに行く意欲が多少減退してきたかもしれません。荷物をもっての移動は昔は苦になりせんでしたが。。。その点、最近は、ロンドンやウィーンにそのまま数週間滞在するというのが一番気に入っています。ただし汲んでも汲んでも尽きせぬ文化があるところに限られる滞在方法ですが。。

    tad

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