The Margarana.　威風堂々と

2014/08/08 - 2014/08/13

　墓群　いいや墓軍こそが相応しいのか。
大地に列する墨黒の英霊群は、真に圧巻だった。

一体に触れてみた。
ざらついた重装備な墓体は、思いのほか穏やかだった。
マルガの大地が英霊の義の決意と非業な最期を
慈悲深く治めていたからだろう。

主が語り始めた。
「眠ってはいない　時おり訪ね　見守っている」

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.0

祭事か？　車窓にて

向かうはマルガ英雄墓地公園　場所はタバナンのマルガ地区

到着　入場料はあなた次第のお布施

大理石に金字　1372基の名簿


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※　トイレは有りません

なんだか果てしない　

日本人の墓が11基在るのだが探せず

出迎えは在りし日の英霊隊

1945年開戦　インドネシア独立戦争で昇天した英霊の墓地

インドネシア独立戦争とは日本の統治後に再植民地化しようとした
オランダ軍との戦い

マルガは1946年11月20日　オランダ軍との壮絶な戦闘地だった
ププタン・マルガラナと称されている

寄ってみよう

日本が惨敗した終戦がインドネシアの開戦だった

訳あって終戦後も残留した日本兵は約数1000人
独立戦争では残留日本兵も参戦した　

集会エリア

4年5か月のオランダ戦でインドネシア人80万人が犠牲

統治時代は1600年頃から　
インドネシアはオランダに約350年間支配された

この先へ　腕はガイドさん

墓軍体の一斉敬礼

日本とオランダの戦争はあまり知られてはいない
考えてみれば鎖国時代に懇意にしていた
武士道なのか？
日本はドイツに負けたオランダとの対戦を避けていた

1942年1月の蘭印作戦　
オランダはドイツ戦の雪辱を果たせず
日本は当時東インドだったインドネシアを3年間統治した

凛とした背後

日本軍は軟禁状態だった活動家のモハマド・ハッタ氏（後の初代副大統領）
とスカルノ氏（初代大統領）を解放

1944年　「インドネシアの将来の独立許容」 を打ち出す
実際は日本軍不利な状況下だった
インドネシア人の心を繋ぎとめる意図もあったろう

メイン墓石　

ププタン・マグナラの英雄　グスティ・ングラライ将軍（中佐）
　　　　　　　　　　　　（1917年1月13日〜1946年11月20日）

日本軍による影響は不明だが　実直で強固な将軍だった

ングラライ将軍の率いる94名の部隊はオランダ軍により全滅　
残ったのは非業にも散らぬ魂だった

バリ島のデンパサール空港は　別名グスティ・ングラライ空港

紙幣50000ルピアの肖像でもある

因みにププタンとは玉砕・終焉の事　
過去にはオランダ軍相手に非武装の貴族も起こしていた
バリ人は服従を甘んじて受ける民ではない

インドネシアの預言的伝承

我が王国は白い人々に支配される
彼ら離れた所から攻撃する魔法の杖を持っている
この人々は長い間支配するが
空から黄色い人々が降ってきて白い人々を駆除し
王国を支配するだろう
だがトウモロコシの寿命と同じくらいだ

黄色い人々が降ってきてって
これは日本の落下傘部隊の事ではないか　(ﾟ∀ﾟ)


預言通り3年ほどで日本国の統治は終了
だがこの以前からインドネシアは独立ムードだった

日本は敗戦後
オランダ軍からインドネシアの管理を言い渡されるが
裏切ってインドネシア側に付いた日本軍

「イカダ」　と読めるが日本人の墓体か？

インドネシア人と戦ったその日本兵を探していたのだが　怪しい

宗教が刻印　モスリムのお方だ

オランダから引き継までの厳格な管理を命ぜられた日本軍
その日本軍に詰め寄るインドネシア軍
インドネシアの群集も　「保管している武器をよこせ」　と暴徒化

決してスムーズに協力・参戦に至ったわけではない

多分ヒンドゥー系のお方

でも日本兵の個々の腹は決まっていた　独立の公約は果たさねばならない

池も有る


日本統治時代に日本軍から戦術と大和魂を伝授されたインドネシア軍
オランダ軍曰く　「猫が虎に変わっていた」

入場不可　確か博物館だと？


国連安保理の介入により後に停戦に追い込むが
オランダは往生際が極悪

中華系のベトナム橋に見える

美味しい原油とゴムを取り戻したかったから
盗人猛々しい　何処の国も強欲で残忍な側面が有るものだ

先は桃源郷か？

結局はインドネシア凄まじい粘り勝ち
その精神には感服だ

中秋のすすき？


50年代以降は　東南アジアの独立ラッシュ
火付け役は日本かね

概ねアジア諸国に貢献はしたが　日本国民には残酷を強いた
日本国は今後も再びを起こさず　自国民を大事にして欲しい

高校生と軍人　

独立記念日が近いから

笑いと歓声が聞こえた　厳かにも和やかにだ

お話しの終了後　何だかノビノビしている

インドネシア独立戦争　1945年8月17日〜1949年12月27日

　　1950年　8月15日　インドネシア共和国　誕生