2014/08/09 - 2014/08/12
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bangkok230さん
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王妃誕生日の連休を利用して車でタイ北部各地を回ってきました。最大の目的はチェンライ県のプーチーファー山に登ることで、山上近くのリゾートで2泊、行き帰りの途中で1泊ずつしました。
1日目。ラムパーンでワット・シーチュム寺、ワット・プラケーオ・ドンタオ寺にお参り。その後、ヂェーソーン国立公園に泊。
2日目。山越えでパヤオに行き、パヤオ湖に浮かぶワット・ティローカラーム、大仏のある湖畔のワット・シーコムカムにお参り。その後、チェンカムのワット・ナンタラームに寄ってから、タイ・ラオス国境の山沿いにプーチーファーへ。夕方宿を決めてから1回目の登山。遠くラオス側を流れるメコン川まで見渡せました。
3日目。朝、2回目のプーチーファー登山。山頂付近はガスに包まれ、ほとんど展望が得られず。昼は20キロ離れたドイ・パータンへ。こちらも山頂付近とラオス側がガスってました。
4日目。山を降りてチェンカム、パヤオを経てプレーに。有名なワット・プラタート・チョーヘーへお参り。その後、ワット・ミンムアン、ワット・ルアン、パーホーム(藍染)買い物後、ホテルへ。
5日目。一気に南下し、ピッサヌロークでチナラート仏を拝み、ナコンサワンで山の上のワット・キリウォンに寄って帰宅したのは午後4時でした。
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プーチーファーはタイ最北のチェンライ県にあり、しかも山越え、山伝いの道なのでタイ北部ではバンコクから最も遠い感じがするところにあります。ハイシーズンは雨が降らず、気温が下がる年末年始の頃ですが、ここ10年ほどで人気の観光地となり、頂上は足の踏み場もない混雑振りでも有名です。そこで人がほとんど来ない雨季を狙って行って来ました。2日間あれば雲が切れるチャンスありと見ました。
写真は最初に寄ったラムパーン市内のシーチュム寺のご本尊。ビルマ寺です。北部にはけっこうビルマ様式のお寺が残っています。北部はかつてビルマの支配を受けたことがあるせいかと思っていましたが、19世紀にイギリス資本が北部のチーク材貿易で稼いでいた時に買弁で大儲けしたビルマ人商人が建てたものです。 -
シーチュム寺。空を向いた珍しい仏像。
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シーチュム寺の本堂。屋根が何層にも重なっているのがビルマ寺の特徴。
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シーチュム寺。
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シーチュム寺。
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プラケーオ・ドンタオ寺。今はバンコクに鎮座しているプラケーオ(エメラルド仏)がここに数十年留め置かれた歴史があります。伝説によるとチェンライからチェンマイに移す時に象が嫌がり、方向違いのラムパーンに向かったためだそうです。プラケーオの歴史は謎に包まれており、インド仏のようですが、どのような経路で今のタイ北部地方であるラーンナー王国に辿り着いたか、よくわかっていません。
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プラケーオ・ドンタオ寺。本尊? お顔はビルマ仏風。
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このお寺にはプラチャオ・タンチャイを安置するための大きなお堂があります。プラチャオは神、タンチャイはすぐに願いが叶うという意味合いです。北部地方に固有の神様で、ラムプーンのハリプンチャイ国(モン族の女王国)発祥という説がありますが、由来は不詳のまま。タイ人はこういう歴史の詮索は好まず、あれこれ聞き出そうとすると不思議がられます。去年2月に登ったパヤオのドイ・ノークの山頂にもプラチャオ・タンチャイが仏像と一緒に祀られていました。
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プラケーオ・ドンタオ寺の古い崩れかけた仏塔。
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ラムパーンの町から1時間ほど北上して、チェンマイ県との境をなす山々の中にあるヂェーソーン国立公園にやって来ました。
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ここは温泉で有名です。80度近い温度の水を池に溜め40度にしてから配水しているという説明でした。かすかに硫黄臭がしますが、日本の温泉ほど匂いません。
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丸い浴槽を備えたコテージ風の建物が10棟以上あり、1人50バーツで利用できます。日本人には少しぬるいかも。マッサージのサービスもあります。1時間150バーツ。
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標高は450メートルほどですが、雨が振ったり止んだりで肌寒いくらい。
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泊まったコテージ。3ベッドで630バーツ(休日は900バーツ)。タイの国立公園の中では、静かな雰囲気といい、温泉の存在といい、トップクラスかも。ただし冷涼季の年末年始は人がいっぱいだそうで、雰囲気が変わる可能性はありますが。
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翌日。ワンヌア郡に北上し、そこからドイ・ルアン・パヤオの山脈を越えます。写真は峠の展望台(標高890メートル)からパヤオ湖。昨年2月にドイ・ルアン・パヤオに登った時はこのあたりから登山をスタートしました。
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パヤオ湖の波止場からドイ・ルアン・パヤオを遠望。山の上は雲に隠れています。
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湖の中に仏像が見えます。ティローカラーム寺です。
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こうやって舟で向かいます。船賃は1人30バーツ。150バーツ出せば1人でもOK。
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近づいてきました。所要時間は片道15分ほどでしょうか。
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着きました。花や蝋燭は波止場で売ってくれます。
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湖岸とはこれくらい離れています。お寺は小さな島状になっていますが、水位が上がると仏像を残して水没します。
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湖畔にあるシーコムカム寺の本尊で、北部では一番大きな仏像だそうです。北部の古いお寺の仏像はチェンセーン様式。
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パヤオから1時間ほどでチェンカムに着きました。写真はナンタラーム寺。ビルマ様式と似ていますが、タイヤイ様式だそうです。タイヤイ(シャン)族のチークで財を成した商人が建てたそうで、総チーク造り。
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ご本尊。ビルマ仏ながら、なかなかハンサムなお顔です。
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ナンタラーム寺。チェンカムはタイ・ルー族(タイ系の一派で現在の中国雲南省シップソンパンナー地方から移住)の町で、色白美人の産地として有名。小さな町に似合わない大きなテスコ・ロータスがあり、薬購入で立ち寄ったところ買い物をする白人を何人も見かけました。観光客ではなく、チェンカムの女性と結婚した人たちです。そういえば、かつてのジャパユキさんもこの地方から多く出たことを思い出しました。
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プーサーン国立公園の中を通る道を上がっていき、千メートル級の山沿いを走る道路を走って午後3時頃にプーチーファーに到着。インターネットで当たりをつけておいた宿を実際に見てから決め、荷物を降ろしてから、すぐに山に向かいます。写真は駐車場からの上り口。駐車場には店が並んでいますが、客が少なく営業していたのは1軒だけ。このへんの住民はモン族(山岳民族のメオ族のほう)で、たどたどしいタイ語で呼びかけてきます。
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標高差は駐車場から150mほど。所要時間は20-30分。道は整備してありますが、この季節は特に下りは滑りますので注意が必要です。ハイシーズンは下にある村で自家用車を下り、乗り合いピックアップトラックで駐車場まで上がってくるそうです。別の村から上がってくる登山道もありますが、こちらがメインのようです。国立公園になっていますが、オフシーズンのためか入場料の徴収はなし。
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頂上が見えてきました。
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特徴的な山頂。プーチーファーは、プーが山、チーが指さす、ファーが天空を意味します。指天山。
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尾根に出るとラオス側が見えてきました。
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登ってきたタイ側を振り返ります。
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山頂まであと少し。雨季で、天気予報も悪かったのに。夕方近くになって雲が上がりました。
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ラオス側の村を見下ろします。
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遠くにメコン川が流れているのが見えます。元々国境はメコン川でしたが、フランスの意地悪でチェンライ県のこのあたりからルーイ県にかけて分水嶺となる山脈が国境になっています。ちなみに1985年には国境紛争が戦闘機の出る戦争に発展し、タイ国軍が負けそうになったことがあります。
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標高は1628メートルあります。この国境線の山脈沿いは1970年代にタイ共産党が潜伏した地帯でもあります。この時の内戦での犠牲者を顕彰する記念碑がいくつかあります。
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駐車場に降りてきました。
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泊まったリゾート。西側を向いて傾斜地に建っており、絶景です。タイでありながら、どことなくネパールのような風景。年末年始を除けばこの辺りの部屋がすべて埋まることはないようなので、自分で風景を確かめてから泊まるところを決めたほうがいいと思います。山から一番近くの村にあるリゾートは風景が良くなく、少し離れたところのほうが絶景を期待できます。自分たちが泊まったリゾートはプーチーファー・ホームステイ・バーンオイといい、pantipの旅行記で紹介していたのを参考にしました。1部屋2ダブルベッドのコテージで1泊500バーツと格安でした。客はほかに2棟ほど。オーナーは働き者のモン族の若夫婦です。
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翌朝山に向かいましたが、ガスが出て展望がほとんど利きませんでした。昨日登っておいて正解でした。
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ラオス側に雲が出ていますが、タイ側はまだ見えます。
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雲の切れ間にラオスの村が。
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しかし山頂は。。。
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1時間近く待ちましたが、風が強くなってきたので断念。写真は国立公園の入り口傍の村です。標高は1200-1300メートル。リゾートが沢山建っていますが、上のほうを除けば展望は良くない地形です。ちなみに写真手前はキャベツ畑です。この傾斜ですので、どうやって収穫するのか頭をひねりました。ロープで確保? まさか。
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キャベツ畑の斜面の下のほうを見ると農薬を撒いていました。元は焼畑でしょう。今は焼畑禁止です。サステナブルな農業とはとても思えません。地形から言っても、こうして斜面をそのまま畑にすれば、いずれ地滑り、山崩れなどで大被害を受けるリスクがあるのでは。畑ではキャベツのほかトウモロコシ(メイズ)、イチゴなどを作っています。
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プーチーファーから北に20キロほど行くとドイ・パータン。こちらは中国国民党の残党が住み着いた村で、かつてのタイ共産党軍との戦闘地だったところです。国民党軍の一部は国共内戦でタイ北部に逃れ、こうして山岳地でのタイ国軍への協力と引き換えに居住を許された所がいくつかあります。有名なのはチェンライ県のメーサロン、ペチャブーン県のカオコーなど。
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ドイ・パータンのお土産物屋。住み着いた中国人は雲南省に出自があるようです。柿、アーモンドなど中国物産も売っています。
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102ピークから103ピーク方面を望む。ここでもラオス側が雲。写真に写っているアベックは土地の若者のようで、タイ語ではなくメオ語でした。
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102ピークから北方面。102とか103は内戦時の作戦地名だそうです。下の入り口から102のほうが距離にして450メートル、103が1km弱。道は濡れて滑りやすいところもありますが、歩きやすいように整備してあります。
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登り口近くにはラオス側に下りていく道がつけられています。一気に千m以上、下りることになります。
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ドイ・パータンのバーン・ディン(土の家)レストランからの風景。饅頭(まんとう)とカームー(豚足の煮込み)、雲南ソーセージ、雲南漬物といった雲南料理を出します。経営ファミリーは中国語ですが、若い人はタイ国籍を持ち、タイの学校に行っており、タイ人同様に標準語を話します。またモン族とはタイ語を共通語にしています。
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この日は雲の切れ間から夕焼けが少し。
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翌日は雨雲が流れる天気。
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7時半に出て、チェンカム、パヤオを経由してプレーには昼頃到着。ホテルにチェックインする前に寺参り。最初は有名なワット・プラタート・チョーヘーです。ここは寅年の人の守護寺とされています。北部地方にはチェンマイのドイ・ステープ寺など各地の有名なプラタート(仏塔)のあるお寺がそれぞれ十二支ごとの守護寺になっています。
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中の黄金色の仏塔がプラタート・チョーヘー。
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これです。
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こちらは本尊仏。チナラート仏です。
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プラタート・チョーヘーの東側には山が迫っており、そのうちの一つの山の上にお寺があります。ワット・プラタート・ドイレンといい、ここからはプラタート・チョーヘー、プレーの町が見渡せます。
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こちらはプレーの町の中心地にあるワット・ミンムアン。隣接していたた寺を合併したという成り立ちをもっています。
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ワット・ミンムアン。
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ワット・ミンムアン。
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お寺の敷地内に学校が建っています。
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ワット・ルアン。
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夕方、プラトゥ・チャイ(サイ)付近に出る屋台を見に行きました。写真中央が市の生鮮市場。土地の食べ物のお土産を買います。
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路上に出る屋台街。
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プレーで泊まったプームタイ・ホテル。小さなホテルでツインベッド1部屋1000バーツ、朝食付き。この日は王妃の誕生日のタンブンをホテルが用意してくれて、宿泊客がホテル前で読経、サイバーツしました。
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バンコクへの帰りはピッサヌロークを通るので、またまたワット・マハタートに寄ります。写真は本家?のチナラート仏。やっぱり一番いいですね。連休でお寺はすごく混んでいました。
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ナコンサワンでは町を見下ろす山の上に立つワット・キリウォンに参拝。ナコンサワンを通るたび目にしてきましたが、訪れたのは初めて。
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ナコンサワンの町。
車の運転は疲れましたが、これまで機会がなくて行けなかった山、お寺、温泉を網羅して満足度の高い旅でした。
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