2014/04/09 - 2014/04/11
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bangkok230さん
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ソンクラーン連休を利用してプー・クラドゥンに登って来ました。
プー・クラドゥンはルーイ県にある山で、タイでは珍しく登山が盛んな山です。山頂は1300mほどで高くないのですが、12月、1月の涼しい季節には多くの人が登ります。「一生に1度は」が標語となっており、まるで富士山のような位置づけです。山の形は上空から見るとハート型になっていて、上は広い台地状です。登山口は山の名前を関した国立公園事務所エリアにあり、入域料はタイ人40バーツ、外国人400バーツ。ハートの先端が山頂で、ここを目指して登って行きます。登山道には5か所に食事のできる店が並んだ休憩スポットがあり、氷水やスイカも売っています。山頂まで5.5km、標高差1000m強で、標準時間は3-5時間。山頂から台地の中心部へ3km強歩いたところがテント場になっており、年始年末には何千人も訪れます。レストランも並んでおり、テント、ロッジも借りれますので荷物は最小限ですみます。またポーター(タイ語でルーク・ハーブ)が大勢おり、1kg30バーツで運んでくれます。ただしこの季節は客が少なく事前に国立公園に連絡しておいたほうが無難です。
いずれ一度はプークラドゥンに登ろうと思っていましたが、人が多いのでこれまで敬遠していました。今回は一年で最も暑い時期ということで人は少なく(1日10人程度)、ようやく念願かなって登って来ました。
感想は予期してよりもきつかった山でした。季節が悪いこともあり山上からの景色もだめでしたが、茶屋のおばさんたちと話しながら涼むなど、厳しいながらもけっこう楽しい山旅になりました。バンコクからはちょっと遠いですが、整備され施設もそろっており、タイでの登山を満喫するにはちょうどいい山です。開山時期は10月から5月まで。公共交通機関はバンコクからルーイまたはチエンカーン行きの長距離バスで、途中下車(プー・クラドゥンと言えば教えてもらえます)。そこからピックアップトラック改造バスで国立公園まで。ちなみに国立公園事務所の始業時間は7時のようで、「朝暗いうちから」という日本式はできなさそうです(下りは可能ですが、タイ式にのんびりで行きましょう!?)
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プー・タッブックの風景。
4月9日朝にバンコクの自宅を出発、サラブリ、ペチャブン、ロムサックを経由してプー・タッブックまでクルマで登って来ました。途中ウィチエンブリでガイヤーン屋に寄っただけで、昼には到着です。
プー・タッブックはモン(メオ/苗)族のキャベツ畑で有名な山で、標高は1700mほどあります。ペチャブン県にあり、プーヒンロンクラー国立公園(ピッサヌローク県)に続く山系を構成。近年は山上の冷涼な空気と山岳風景が気軽に味わえるということで人気の観光地になってきました。年末年始には何千人ものキャンパーが集まってテントの花が咲きます。 -
プー・タッブック。
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山頂にやって来ました。山頂は展望台になっていて、その周囲にテント場やロッジ、リゾート、土産物屋が広がっています。暑季のため観光客は少ないですが、気温はバンコクの年末の涼しい頃の感じです。100m=0.6度で計算すればバンコクより単純計算で10度ぐらい涼しいことになります。ちなみに翌朝の早い時間の温度は20度を切っていました。
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展望台。天気は曇り。
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展望台からテント場を見下ろす。誰もいません。山火事の季節で、このあたりも煙っており、下界の風景はうっすらとだけ見えます。
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展望台から北の方向。土産物屋やリゾート。向こうに村や教会、山頂に仏塔などが遠望できます。
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赤茶けたところは本来ならキャベツ畑です。まだ雨が降らず栽培されていません。5月以降の雨季になれば栽培が始まります。
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山頂にはススキも。
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人気が高まるにつれ、このように簡易式ながらリゾート施設が作られるように。
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下のレストランから山頂の展望台を見上げる。
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山頂下のコミュニティ企業(サハキット・チュムチョン)の本部。展望台のほかテント場、ロッジ4件、公衆トイレなどを管理しており、テント泊する場合、ここに申し出ます。自分のテント持参で、1人50バーツ。テントはどこに張ってもいいとのこと。
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山頂をちょっと下りたところにある別の民間のキャンプ場から。後ろは500mほどの絶壁です。
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頂上展望台のすぐ下に2張り。すぐそばにコンクリのイスとテーブルもあり、お茶したり、ぶらぶら散歩したり、食事を作ったりしてして時間をつぶしました。
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夕暮れ時、一瞬。
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日が落ちて。
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そして朝。スモッグできれいな日の出にはなりませんでした。この季節はこんなものでしょう。年末年始の頃であれば日の出、日の入り、夜の星(空の星と地上の星=下界の町の夜景)が綺麗なのですが。
夜はけっこう冷え、シュラフなしでは寒いほどでした。また夜中にクルマで展望台に上がってくる観光客が数組いて騒ぐのでうるさく、よく寝れませんでした。この日は展望台下のロッジに1組、テントは我々だけ、すぐ下の民間リゾートに数組の観光客だけでしたが、他にも宿泊客がいたようです。 -
プー・クラドゥン国立公園。
翌朝、朝食もそこそこにプー・タッブックを下りて、東へ一路、10時過ぎにプー・クラドゥンの登山口に到着。駐車場で登山の準備をしていると、ポーターらしきおじさんがやって来て、今日はポーターは用事で出払っているとのこと。たぶん我々の荷物を見てお金にならないと見たのでしょう。一緒にやってきた国立公園職員の女性はテントなどは上で借りられるので自分のテント装備は置いていけとアドバイス。結局、着替えと水、湯沸し一式、カメラ、寝袋など最低限の荷物を自分たちで担ぐことに。その後、公園事務所に行き、入場料を払い、アドバイスに従い、板で床を作りつけの大型テントを借りることにして220バーツほど支払いました。(しかし上では雨が降ってきたこともあり、バンガロー1棟を1000バーツで借りたので、テント代は公園に寄付ということに) -
ここが登山口で、入域チケットを見せ、名前を記帳(下山時にも記帳します)。上に歓迎の辞と頂上の標高、距離、標準時間が書かれています。
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最初は緩やかな登り。
5.5kmのうち最初の1kmと最後の1.5kmが急で、その間は緩急がありますが比較的楽な登山路です。途中、石の階段などが整備され、危ないところはありませんが、最後の部分は岩がごろごろした急傾斜を階段などを使いながら登っていき、けっこうハードです。また最初の1kmは標高が低く、下界と変わらない猛暑、40度近くになり、早くも暑さでバテバテになりました。 -
プー・クラドゥン名物のルーク・ハーブ。竹の太棹の両端に荷物をくくりつけ、バランスを保ちながら上り下りします。これで40-60kg担ぐそうです。途中の店、山上の店に水や食材、ガスなどを運ぶ人もいますので、毎日誰かはこうして働いているようです。
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歩みはゆっくりしていますが、着実に歩を進め、あっという間に先行します。
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登山路はこんな感じに整備されています。
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ところどころに標識があり、現在地を知らせてくれます。
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最初の休憩ポイントであるサムヘークに着きました。もうへとへとです。
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竹で作った店が10軒ほどありますが、営業していたのは2店だけ。ここで水を補給し、スイカをいただきました。合戦小屋を思い出します。
店では砕氷も一コップ10バーツで売っていますし、かき氷も確か30バーツぐらいで作ってくれます。ここでバイパカオの飯を食い、かき氷も食べたので30分以上滞在。物価は思ったほど高くないですが、上にいくほど値上がりするのはコストの問題ですね。客が少ないのでなるべく散財するようにしました。 -
次は1.5kmほどで次の茶屋に至りますが、汗だらだらで一眼レフをぶら下げて歩くのが嫌になり、カメラをかばんに仕舞い、この後頂上まで写真はありません。
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これが中間の茶屋で、下山時に撮影。
最後の茶屋を過ぎると、急斜面になり、岩ごろごろ、距離もあり、なかなか山頂に到着しません。 -
ようやく山頂。結局、5時間かかりました。途中の茶屋での休憩が半時間ほど3回で1時間半は休んでいますが。最後は足がなかなか上がりませんでした。登山路の最後に鉄のはしごが連続するところがあり、そこまで来れば、もうすぐです。
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山上のテント場。芝のサッカー場が何面も作れそうな面積です。
山頂からここまでは3km強あり、傾斜はありませんが、砂道ということもあって疲れた心身にこたえます。横のほうで雷鳴がするので急ぎました。 -
到着した途端、雨が降り出し。ロッジを借りることに。水浴びをしてからレストランに行き、豚肉のチムチュム(タイスキのような鍋もの)を食べ、8時には寝ました。食事中には名物の鹿がすぐそばまで来て、野菜をくれとねだります。夜は6時から10時まで灯りがつきます。
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翌日は朝7時に出発。これがテント場と山頂を結ぶ一本道。山上には松がたくさん生えています。松はタイ人にとっては高山のイメージ、冷涼なイメージを喚起するようで、これがこの山の人気の理由の一つかも。
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山頂のところでお湯を沸かし、お茶してから下り始めました。
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アマゾンUSAで購入したトランギアやバーゴの一式。
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山頂付近の崖を階段を使って下りていきます。
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けっこう怖い感じがして、ここでカメラを仕舞いこみました。
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下りで最初の茶屋。ここまで1時間ほど。朝食はここで。おかあさんと息子がここで寝泊りしながら店番しています。
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登りと同様、下りも3か所で休息、一緒に下りた公園職員や油を売っているルーク・ハーブたちと話をしたりして楽しい下山でした。下山時間は4時間ほど。水浴びをしてからバンコクに一気に戻りました。途中、チャイヤプームを過ぎたあたりで嵐に遭遇、ダンクントットを過ぎたところで、タノン・ミッタパープ(国道2号線)で電柱が倒れ交通規制していると警察官に言われ、抜け道をたどってサラブリに出て、帰宅したのは夜7時でした。
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