![今回はオランダ・ベルギー・ルクセンブルクの世界遺産を巡り、最後はパリに滞在するという計画を立ててみた。<br />オランダのアムステルダムに3泊、ベルギーのブリュッセルに2泊(ブリュージュ観光1日あり)、ルクセンブルクに2泊、そしてパリに6泊という日程である。<br />アムステルダムからパリまでは全て鉄道で移動し、国際特急列車の旅も味わう。そして、アムステルダムでは「コンセルトヘボウ」での演奏会、パリでは「マドレーヌ寺院」でのコンサートにも参加する。盛り沢山のヨーロッパ2週間の旅である。<br />注:1ユーロ=140円で日本円に換算する。<br /><br />写真:東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅<br /><br />私のホームページに旅行記多数あり。<br />『第二の人生を豊かに』<br />http://www.e-funahashi.jp/<br />(新刊『夢の豪華客船クルーズの旅<br />ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』案内あり)<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/91/49/650x_10914963.jpg?updated_at=1407707603)
2014/07/22 - 2014/08/04
213位(同エリア2878件中)
funasanさん
- funasanさんTOP
- 旅行記621冊
- クチコミ18件
- Q&A回答38件
- 4,181,007アクセス
- フォロワー192人
今回はオランダ・ベルギー・ルクセンブルクの世界遺産を巡り、最後はパリに滞在するという計画を立ててみた。
オランダのアムステルダムに3泊、ベルギーのブリュッセルに2泊(ブリュージュ観光1日あり)、ルクセンブルクに2泊、そしてパリに6泊という日程である。
アムステルダムからパリまでは全て鉄道で移動し、国際特急列車の旅も味わう。そして、アムステルダムでは「コンセルトヘボウ」での演奏会、パリでは「マドレーヌ寺院」でのコンサートにも参加する。盛り沢山のヨーロッパ2週間の旅である。
注:1ユーロ=140円で日本円に換算する。
写真:東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅
私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
(新刊『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』案内あり)
-
アムステルダム・スキポール空港から鉄道を利用してアムステルダム中央駅(写真)に到着。所要時間は約20分。料金は1人5ユーロ(700円)。東京駅のモデルとなった中央駅(1889年完成)は誠に堂々として見事!
-
我々のホテルは中央駅正面を出てすぐ右にある「イビス・アムステルダム・センター」(写真)。ヨーロッパに広く展開するイビスのチェーンホテルで3星のビジネスホテルである。何と中央駅のホームの上にイビスの新館が建っている。
-
客室(写真)はシンプルで機能的である。宿泊代金(2名、食事なし)は1泊15202円(エクスペディア予約、税込)で1人あたり7600円。中央駅前という絶好のロケーションなので鉄道旅行者にとってはお勧めのホテルである。
注:市税として1泊あたり4.92ユーロ(約700円)が現地にて追加支払 -
私は日本出発1週間くらい前、当ホテルに「眺めの良い高層階、ツインルーム」のリクエストをeメールで出しておいた。直ぐに「最善を尽くす」という返事が来たのでそれなりに期待したのであるが…。
-
我々の部屋は海側7階のツインルームで窓からの眺め(写真)が素晴らしい。眼下にアムステルダム中央駅、正面には青々としたアイ湾が広がる。朝から夜までアイ湾には多くの船が行き交い旅情を高めてくれる。
-
バスルーム(写真)はピカピカに磨かれ、シャワーブースに入れば熱い湯が勢いよく出てくる。バスタブがなくても不自由しない。眺めが良く機能的な部屋に夫婦共々大満足である。
注:このホテルは新館・旧館があり互いのビルに対面する部屋も多い。部屋からの眺めを期待するのであれば、事前にリクエストすべきだと思う。 -
7月23日、アムステルダム到着2日目、部屋で軽い朝食を済ませ、朝8時、早くもアムステルダムの街歩きに出かける。まずは中央駅からダム広場に続く駅前大通り「ダムラック」(写真)を歩く。朝から結構賑わっており、楽しい雰囲気がする。
-
この通りの左側に旧証券取引所(写真)がある。赤レンガの重厚感あふれる建築で20世紀初頭に造られた。
-
ダムラックには朝からレストラン(写真)が多数オープンし、ここで朝食のオムレツを食べている人もいる。イビスの朝食ビュッフェは1人17ユーロ(2380円)と高い。街中のカフェで軽く朝食を済ませれば安くて楽しい。
-
ダムラックをしばらく歩いていくと左側に重厚な建物が見えてくる。これはオランダ随一の高級デパート「バイエンコルフ」(写真)である。まだ朝早くオープン前である。
-
そして、ダム広場に来ると正面に「王宮」(写真)が厳かに鎮座している。1655年に市庁舎として建てられたという。現在は迎賓館として使われている。
-
王宮の横に「新教会」(写真)がある。‘新’と言っても15世紀に建てられたもの。非常に古い。
-
王宮の左側に重厚なデパート「ピーク&クロッペンバーグ」(写真)があり、昼前になると玄関前に長い列ができる。この建物の中に「マダム・タッソーろう人形館」があり人気が高い。
-
ダム広場からカルファー通りを散策しながらペギン会修道院(写真)を探す。カルファー通りは常時歩行者天国のショッピングストリートでいつも賑わっている。苦労してペギン会修道院の中庭を見つける。
-
ペギン会修道院の中庭(写真)に入るとカルファー通りの喧騒が嘘のように静まりかえっている。ここは女子修道会に属する独身女性のための宿舎として14世紀に設立されたものである。現在でも住んでいるのはひとり暮らしの女性だけという。
-
ヨーロッパの古い街歩きは楽しい。しかも時期は7月下旬の夏、ヨーロッパが最も輝くベストシーズンである。この時期のアムステルダムの最高気温は25℃前後で朝、夕は冷え込む。最低気温は20℃を下回る。
写真:トラム駅「Koningsplein(コーニング広場)」付近 -
運河沿いに歩けばいつも涼しい風が吹いてくる。湿気が少ないので日陰の公園やカフェに入ると上着が一枚欲しいくらいに涼しい。まるで夏の高原に避暑に来ているような感じである。
写真:「Koningsplein」付近のシンゲル(アムステルダムの一番内側の大きな運河) -
コーニング広場からムント広場までの運河シンゲル沿いに、びっしりと花屋が並んでいる。生花やドライフラワー、球根類も多く、どの店もカラフルで美しい。ここでふと、「チューリップ・バブル」を思い出す。
-
チューリップ・バブルは、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)で1637年に起こった世界最初のバブル経済事件である。
写真:ムントタワー -
オスマン帝国から輸入されたチューリップの球根が人気を集め、チューリップの価格が釣り上がっていくことで人々はチューリップ投資に熱狂し、わずか数年のうちにチューリップ価格は信じられない高値を付けた。
写真:レンブラント広場の銅像 -
その後、価格が100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は経済的混乱に陥った。世界の富が集中するところにバブルが発生する。1980年代末の日本の不動産バブルしかり、2000年代のアメリカのITバブル、不動産バブルしかり。2010年代のバブルは中国?
写真:レンブラント広場に面するレストラン -
ムント広場からアムステルダム川(写真)沿いに来ると豪華な建物群が目につく。運河クルーズの船が多数停泊している。
-
アムステルダム川に面して優美な外観をした「NHドーレン・ホテル」(写真)が建っている。水辺にカフェ・レストランがあり、多くの人達が昼前のティータイムを楽しんでいる。ネットで調べてみると宿泊代金は15000円程度(9月上旬の平日)とそれほど高くはない。
-
運河を挟んでムント広場の対岸にひときわ目立つ建物が「ホテル・ドゥ・ルロープ」(写真)で5星の高級ホテルである。宿泊代金は1泊5万円前後と高過ぎて私には向かない。
-
ローキン通りの運河(写真)に沿ってダム広場まで歩くことにする。両岸に見事な建築物が立ち並びアムステルダムの歴史と富を感じる。
-
ダム広場までもどり、王宮の裏側にまわると実に美しい外観の建物(写真)に出会う。これは「マグナ・プラザ」というショッピングセンターで昔の郵便局を改造したものである。
-
中に入ってみると、宮殿内の高級ショッピング街(写真)が出現する。我々のお目当ては高級ブランドではなく「マグナ・プラザ」の横にある大きなスーパー「アルバートハイン」である。ここで食材(水、サラダ、パン、リンゴ等)を買ってホテルに帰る。スーパーは庶民の味方で結構安い。
注:水(エビアン)1.5リットル…0.96ユーロ(134円)種類によってはもっと安い水もある。 -
マグナ・プラザの裏手に運河「シンゲル」があり、大きな橋の上に即席のカフェ・レストラン(写真)が出現している。眺めもよく実に楽しい雰囲気で、後々ここが我々の憩いの場となる。
-
運河「シンゲル」沿いに中央駅まで歩いて帰る。両岸には街路樹が植えられ綺麗な街並みが保存されている。
-
正午頃、中央駅前(写真)のホテルに帰る。実によく歩いた。午前中だけで4時間の徒歩観光である。部屋で熱いシャワーを浴び、スーパーで買ったサラダ、パン、そしてコーヒーを淹れてランチにする。その後はベッドで昼寝である。
-
午後2時、再びアムステルダム観光に出発する。昼寝をしたので元気回復である。まずは運河ツアーであるが、日本語テープのある運河ツアーを探す。ダムラックにある「グレイ・ライン」(写真)の乗り場に行く。
-
ここから日本語テープのある運河ツアーが出発する。1時間のツアーで1人15.5ユーロ(2170円)。大型ボートは揺れを感じることなく滑るように運河を進む。対岸に聖ニコラス教会が見える。
-
ボートは中央駅前から東港(旧港)を通り運河に入っていく。すると両岸にボートハウス(写真)が見えてくる。
-
様々なボートハウス(写真)がありユニークさや優美さを競っているようである。このボートハウスはアムステルダム人口の増加に対応した船上住宅で結構高価らしい。
-
運河ツアーのボートは天井が低く、全面透明のアクリル板で覆われている。運河にかかる橋の天井が低いので、お客の安全対策上であろう。直射日光の下では暑い!
-
ボートは「マヘレのハネ橋」の近くでUターンしへーレン運河を進む。
注:写真はマヘレのハネ橋の近くの小さなハネ橋 -
ヘーレン運河から、それに交わるレギュレリエス運河を眺める。すると、多くのレンガ造りの橋が一直線に並んで見える。
-
へーレンとは紳士の意味で、この運河の両岸には間口が広く装飾の美しい豪邸が並んでいる。17世紀の豪商たちの邸宅という。17世紀初頭、オランダは東インド会社を設立し、ポルトガルから香料貿易を奪う。そしてオランダ西インド会社も設立するなどして次第に植民地を拡大し、黄金時代を迎える。
-
17世紀から18世紀にかけてオランダは植民地主義大国として飛躍し、当時のヨーロッパで最も富裕な国となり、貿易、学問、芸術の最先端国家になった。その足跡は運河ツアーで十分実感できる。
-
運河ツアーのボートはアムステルダム中央駅の裏側、アイ湾に出る。ここで偶然、ルフトナー・クルーズのリバークルーズ客船「アマデウス」(写真)とすれ違う。
-
中央駅正面の運河前にオレンジ色の屋根が美しいレストラン(写真)がある。この前を通り抜け運河クルーズは終了する。
-
運河ツアーで巡った地域は2010年「アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域」として世界遺産に登録された。
運河ツアー終了後、近くの「聖ニコラス教会」(写真)に入ってみる。 -
1887年に建てられたローマン・カトリックの教会で内部(写真)は意外と質素である。
-
午後5時頃、駅前大通り「ダムラック」にあるレストランに入り、早めの夕食にする。ピザ「マルガリータ・マッシュルーム」(9?、1260円)は特大サイズであったが結構うまく2人で完食した。
-
薄切りとんかつの「シュニッケル」(11ユーロ、1540円)のポテトも多かったが、道行く人々を眺めながら1時間くらいのうちに全部の料理を平らげた。飲み物を含んで2人で27ユーロ(3780円)の夕食である。
-
実は、この日の夜は特別なイベントが待っている。夕食後ホテルに帰り、シャワーを浴びて、少しドレスアップをして再び出かける。駅前からトラム(市電)に乗って「ミュージアム広場」(写真)に行く。
-
この広場に面してコンサートホール「コンセルトヘボウ」(写真)が建っている。堂々として巨大、ヨーロッパを代表する音楽の殿堂である。
-
ここで「アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団」の演奏会を聴く…。のが夢であったが、該当の演奏会は翌日で既にチケットは完売である。よって1日前の本日、他の演奏会に参加する。
写真:コンセルトヘボウ内部 -
コンサートホール内は淡いピンクと紫の照明がなされ実に美しい。本日の演奏会はベルリン古楽アカデミーによる室内楽である。バッハ、タルティーニ、レーオ等の曲が古楽器により演奏される。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
funasanさんの関連旅行記
アムステルダム(オランダ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
49