2014/07/05 - 2014/07/05
110位(同エリア455件中)
玄白さん
美瑛滞在中に一度は旭岳に登る計画で、昨日ロープウェイ乗り場まで来たところでカメラにSDカードを入れ忘れるという失態で登山を断念し、本日(7月5日)再トライです。美瑛滞在中、比較的天候はよかったのですが、大雪山系はいつも雲がかかっていてすっきりしない天気が続いています。今日も麓のロープウェイ駅上空には雲がかかっていて、旭岳からの眺望は望めないかもしれないが、登山できないほどの悪天候ではないので、登ることにしました。
予想通り、旭岳山頂の360度パノラマ絶景は見られませんでしたが、本州では3000m級の高山でしか見られない高山植物の可憐な花々と出会うことができた山旅でした。下山後は、いつもの通り、日帰り温泉で疲れを癒します。今回入ったのは、ソチオリンピックスノーボードで銀メダルを取った竹内智香選手の実家、湧駒荘です。
なお、今回の北海道旅行の概略スケジュールは以下の通り。
7月1日〜2日 フェリーさんふらわーさっぽろにて大洗港→苫小牧港
道央自動車道経由で旭川へ ビジネスホテル1泊
7月3日〜5日 半日、旭山動物園でかわいい動物達に癒され
美瑛をうろついて美しい丘の風景撮影、大雪山旭岳登山
レンタルハウス「絵織の丘」で自炊生活3泊
7月6日〜7日 富良野の花々、星野リゾートトマムでゴルフと
のんびりリゾートライフ2泊
7月8日 屈斜路湖、摩周湖周辺観光、川湯温泉1泊
7月9日〜11日 ウトロに滞在して知床の大自然満喫、 民宿3泊
7月12日 午前中、知床五湖散策、午後、鶴居村へ移動
ホテルTAITO1泊
7月13日〜14日 釧路湿原散策 湿原の中心部キラコタン岬へのガイドツアー
餌付けされていない夏のタンチョウの姿を観察
釧路市内ビジネスホテル2泊
7月15日 苫小牧へ移動、途中池田ワイン城立寄り、船中泊
7月16日 午後、大洗港着、帰宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
レンタルハウス「絵織の丘」を朝5時過ぎに出発、道道213号線→1160号線を通って、旭岳温泉のロープウェイ駅に向かう。
途中、牧草地に牧草ロールが点々と転がっている北海道らしい風景が広がっていたので、飽きもせず1枚パチリ。 -
6時過ぎに旭岳ロープウェイ山麓駅に到着。昨日よりちょっとガスが多いようだ。
ひょっとすると上に行けばガスが晴れているかもしれないと期待しながら、ロープウェイに乗り込む。 -
ロープウェイからの眺め。
さすが寒冷地の北海道である。標高1300mくらいでも、ところどころに残雪が残っている。 -
10分ほどで、標高1600mの姿見駅に到着。
乗り場を出ると、まだ雪が残る池がある。ここから一周1.7Kmのカムイミンタラ(アイヌ語で神々の遊ぶ庭)とも称される自然探勝路が整備されている。4つの池(満月沼、擂鉢池、鏡池、姿見の池)を巡りながら高山植物も気軽に楽しめる。
まず、右回りに探勝路を行き、姿見の池から旭岳山頂に到る登山道に入る。下山後に、探勝路の反対側を通ってロープウェイ駅に戻るという予定だ。 -
歩き始めるとさっそく高山植物の花々に出会う。写真を撮りながらなので、どうしても歩みが遅くなるが、時間の余裕はたっぷりあるので、あせることはない。
ウコンウツギの花。 -
霧の水滴をまとったウラジロナナカマドの花
-
チングルマ。
コマクサと並んで知名度が高い高山植物である。背丈が低く草のようだが、植物分類上は木なのだそうだ。 -
エゾノツガザクラ。
東北地方や北海道の高山帯の湿気がある岩場に生えている。大雪山系を代表する高山植物で、旭岳周辺でも至る所で見られる。 -
姿見の池の近くにある噴気孔から出る噴煙が見えてきた。
-
エゾコザクラ。サクラソウの仲間で、日本では北海道の高山帯でしか見ることができない。
-
植物図鑑によると、本州中部の高山帯にはハクサンコザクラというよく似た高山植物があるが、エゾコザクラの方が一回り小さいとある。
写真を見ただけでは、玄白には区別がつかない。 -
噴気孔が近づいてきた。旭岳山頂は見えない
-
雪渓のそばにはエゾコザクラの群生や・・・
-
チングルマの大群落が見られる。
-
チングルマとエゾノツガザクラの混生
-
イワブクロ。
この花も北海道と東北地方の高山でしか見られない高山植物。 -
エゾイソツツジの群落
-
イチオシ
7月になっても姿見の池はまだ半分以上雪と氷に閉ざされている。奥には噴煙を上げる噴気孔、手前には高山植物のイワブクロと、旭岳を象徴する光景である。
池の氷が溶けガスが晴れれば姿見の池に旭岳が写る絶景が見られるはずだが、今日は見ることができない。 -
姿見の池を見下ろすところに建っている「愛の鐘」。
観光地にありがちな、いささか軽薄な観光施設かと思いきや、1962年に起きた北海道最大の遭難事故の犠牲者の鎮魂と登山者の安全祈願のために建てられたのだそうだ。この遭難事故は北海道教育大学山岳部員11名のうちリーダー1名以外の10名が亡くなったという事故である。 -
メアカンキンバイ。
北海道の高山でしか見られない高山植物で、羊蹄山が南限。キンバイソウの仲間で類似の花との区別は玄白には出来ないが、北海道の高山でしか生育していないと聞くと、そんな花を見ることが出来ことにありがたみが増す気がする。雌阿寒岳で初めて発見された新種なので、こういうネーミングになったようだ。 -
岩陰でひっそり咲くエゾイソツツジ。
群落も見応えがあるが、ひっそりと咲いている高山植物もいいものだ。 -
自然探勝路の第5展望台に向かう道と分かれて、旭岳頂上への登山道に入る。
-
登山道に入ると、高山植物はほとんど見られない。岩や石がゴロゴロした勾配が急で滑りやすい単調な登りが頂上までずっと続く。トイレもない。高度を上げるにつれて、風が強まり気温も低下してきた。
-
6合目あたりで、持参したウィンドブレーカーを着込む。
-
上の方はガスが濃くなってきた。
-
イチオシ
下を振り返ると、ときどき風がガスを吹き飛ばし、一瞬視界が開けることもある。姿見の池、その先にはロープウェイ駅が見えた。
-
時に青空がのぞくこともあるが、長くは続かない。
-
8合目に到る。相変わらず風は強くガスが立ち込めている。6合目から8合目あたりまで左側は大きく切れ込んだ谷になっている。天気がよければ右手方向には十勝連峰やトムラウシ山などが見えるはずなのだが、今日は全く見えない。
-
ニセ金庫岩まで来た。頂上までもう少しだ。ここから、道は大きく左に曲がり頂上をめざす。
旭岳では、先の北海道教育大学山岳部の遭難事件以外にSOS遭難事件という遭難事故がある。1989年7月、黒岳から旭岳に向かう途中に行方不明になった登山者を捜索していた北海道警のヘリコプターが、登山ルートから外れた場所で、倒木で作られたSOSという文字を発見し行方不明だった登山者はそこから2、3キロ離れたところで発見・救助されたが、SOSの文字については無関係なことが判明。別の遭難者がいると推測した北海道警は、翌日改めてヘリコプターで捜索を続けたところ、動物に噛まれた痕のある人骨の破片とSOSと叫ぶ若い男の声が録音されたカセットテープレコーダーなどが収容された。ところが、その人骨は女性のものという鑑定結果が出てミステリー事件として話題になったそうだ。結果的にその鑑定は誤りで人骨は、テープに声が録音された男性のもと確認された。
その後の調査で、この男性はこのニセ金庫岩を本物の金庫岩と誤認して、下山時にここで右に曲がるべきところを直進してササ原に迷い込み身動きが取れなくなったということが判明。
それ以降、ここには道を誤るのを防ぐため、登山道に沿ってロープが張られた。見通しが利けばどうということはない登山道だが、濃霧の中では方向を見誤り、こんなことも起こりうるのである。 -
9合目を過ぎたこの付近まで来ると、また高山植物が見られるようになる。
キバナシャクナゲ -
ニセ金庫岩付近から眺めたキバナシャクナゲの大群落。
-
さらに登っていくと金庫岩の横を直進し、頂上に到る。
下山時、金庫岩では直進、ニセ金庫岩では右折だが、目印の岩を見誤るとSOS遭難事件のようことになる。気象条件の違いで、山は素晴らしくもあり、とても怖くもある。 -
キバナシャクナゲ。 薄い黄色の花もあれば薄いピンク色の花もある。
-
頂上付近でもメアカンキンバイが咲いている。
-
9:30 旭岳頂上。標高2290mと書かれているが、2008年に国土地理院が2291mと訂正している。
高山植物の写真を撮ったり、休憩を多めに入れたりしたので、標準的な時間よりも1時間ほど余計にかかった。 -
ごくまれに青空が少しのぞくことはあるが、晴れることはなさそう。
-
大きなリュックを背負った登山者は、これから間宮岳、黒岳と縦走するのだろうか。
-
キバナシャクナゲ
草ではなく、木なのだが、厳しい気候環境のため、大きくなれず草花のように地面すれすれで花を咲かせている。 -
イチオシ
少しだけ眺望が利いた。右から赤岳、烏帽子岳、北海岳と続く。
-
まだ10時前だが、頂上に立つと弁当を広げたくなってしまう。
ちょっと早いし、眺望は利かないが持参した手作りサンドイッチの早昼飯にすることにした。飲み物は、美瑛のスーパーフジで買った北海道限定発売のハスカップジュースだ。 -
-
しばらく、頂上でガスが晴れるのを待ったが、晴れそうもないので引き返すことにした。
滑りやすいので、下山時は登りより注意が必要だ。 -
姿見の池の隣りの噴気孔の噴煙が、だんだん大きく見えてきた。
-
自然探勝路まで戻ってきた。第5展望台からの眺め
-
登ってきたときとは反対側の、夫婦池や満月沼、第1〜4展望台があるルートを通ってロープウェイ駅に向かう。
-
こちら側も高山植物が咲き乱れている。反対側の道より花が多い感じだ。
-
-
-
-
第4展望台からの眺め。遠くに見える湖は、忠別川にかけられたダムによる人造湖である忠別湖。
-
第3展望台に向かう途中には、探勝路に雪渓が残っていた。
-
振り返ると、相変わらず旭岳はガスっていて、よく見えない。麓の噴気孔からでる噴煙はよく見えるのだが・・・
-
鏡池
-
鏡池の左側の池が擂鉢池。ふたつ合わせて夫婦池と呼ばれている。
-
-
-
-
鏡池のほとりに向かって傾斜している斜面は、エゾノツガザクラの大群落
-
第3展望台
ここの正面には、広大なハイマツの原野が広がっている。超望遠レンズをセットしてじっと待っているカメラマン達は、ハイマツを棲家にしているギンザンマシコやホシガラスといった野鳥を狙っている。 -
コケモモも咲いていた。
-
満月沼
-
-
第1展望台からロープウェイの姿見駅を望む
-
1時過ぎにロープウエイで下山
-
麓の旭岳温泉で日帰り入浴して、山登りの疲れを癒す。
立寄ったのは、湧駒荘という温泉旅館の日帰り温泉。 -
入ってから気がついたのだが、この旅館、ソチオリンピックのスノーボードパラレル大回転競技で銀メダルを取った竹内智香選手の実家で、スノボーのシーズンオフには仲居の手伝いをしていたあの旅館なのである。
ロビーには智香選手の活躍を伝える写真や・・・ -
智香選手が使っていたスノーボードが展示されている。残念ながらオリンピック銀メダルは展示されていない。
智香選手の実兄が旅館の板長をしていて、赤坂の一流料亭で修行していたそうだ。そのときの縁で小泉元総理と懇意にしているそうで、ときどきこの旅館に来るそうだ。智香選手と小泉元総理(と総理時代の盟友だった竹中平蔵氏)の記念写真も飾ってある。 -
イチオシ
以下はオマケ
3時過ぎには絵織の丘に戻り、休養。5時過ぎに、また美瑛の丘の夕景の写真を撮るべく、一人で美瑛の丘をさまよいに出かける。
まずは、観光ガイドにも例のカメラマンの撮影ポイントマップにも記載されていない広大なキカラシの畑。場所はぜるぶの丘と線路をはさんで反対側の丘陵地。来年は別の作物が植えられているだろうから、今年限りの風景だ。 -
上空を旭川空港に向かう飛行機が飛んでいる。撮影時間と旭川空港のフライトスケジュールをつき合わせてみると、関西空港15:45発の全日空1793便のようだ。
-
キカラシは、写真の如く菜の花とそっくりの花である。
-
イチオシ
次に向かったのは、昨日行った新栄の丘。夕日の撮影ポイントである。
有名な赤い屋根の家と畑が夕日に照らされて昼間とは趣きが違う情景がある。 -
遠くには、美馬牛小学校のとんがり屋根の塔が見える。昨日は気がつかなかった。望遠レンズで、目いっぱい拡大して撮影。
-
夕日に照らされたラベンダー
-
あまり良い夕景の写真にはならなかったが、撮影に出かけたという記録のために旅行記に入れておこう。
-
-
明日は、富良野方面をウロウロする予定。
北海道旅行記(8)に続く。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
76