2014/05/31 - 2014/06/11
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schneewittchenさん
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コーンウォール(セントマイケルズ・マウント)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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6月9日。あまりに素敵な朝食ルームなので写真を撮っていたら、イングランドの他のところから見えていた初老の紳士が「こんなに立派な家はイギリスでももうあまりないよ」とのこと。
写真には撮りませんでしたが、壁と天井の間には、宮殿や教会でよく見るような花綱の彫刻が施されていました。朝食の食器は上品な柄のウエッジウッド。
ここに泊まっているのは、ゆったりと時を過ごす方たちで、朝食時にもその初老の男性をはじめ、スイスからみえたご夫婦などいろいろな方と楽しくお話しすることができました。
この家は、マネジャーのトーマスさんのおじいさんが第二次大戦直後に購入し、その次の代(トーマス氏のご両親)の時からB&Bとして営業しているのだそうです。「今でも家族ビジネスなんだ」。夏の間しか営業していないのですが、もう、9月まで予約はいっぱいだということでした。トーマスさんはとても穏やかな素敵な紳士です。それにここを心から愛しているようでした。私が、コーンウォールの独特の歴史や地理に興味を持って、少し勉強してここに来た、というと、とてもうれしそうでした。 -
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イチオシ
今日はペンザンスから隣町のマラザイアンという小さな町に行き、セント・マイケルズ・マウントへ行きます。B&Bの私の部屋から、マウントベイの中に見える、イギリス版モンサンミッシェルです。実際、セント・マイケルズ・マウントはモンサンミッシェルの英語読みですし、両者の間には密接な関係があったようです。
セント・マイケルズ・マウントは、イギリス南西部を走る鉄道、ファースト・グレート・ウェスタン鉄道会社の広告写真にもなっていました。コーンウォールの象徴的な存在のようです。
さらに、トリスタン伝説によれば、イゾルデはマルケ王との和解のため、セント・マイケルズ・マウントに通じるマラザイアンの町に絹を買いに来たという話が残っているそうです(井村氏の本による)
潮が引いていれば、マラザイアンからセント・マイケルズ・マウントまで歩いて行かれます。ちょうど潮が引いていてラッキー。しかもなんてすばらしいお天気なんでしょう! -
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セント・マイケルズ・マウントからの眺め。本島のほうにはマラザイアンやペンザンスなどの沿岸の町々が見渡せ、この反対側は広大な大西洋。エメラルドの穏やかな海、お天気は最高、まさに絶景。
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イチオシ
このお城まではかなり急な坂を上ります。かなり観光客が来ており、みんなふーふー言いながら登っていました。
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井村さんの本にもありましたが、このお城も公開されていない場所にはまだ貴族の方が住んでいらっしゃいます。公開されている側には、昔の暮らしが展示され、お城にまつわる歴史が説明されています。
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潮が満ちてきたみたい。
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誇らしげにはためくコーンウォール旗。
多くの大砲が備えられ、陸側に向かっていました。「この大砲は誰に向けられているの? コーンウォールには独立した領主がいたの? イングランド政府との関係は?」と聞いてみましたが「それはとてもややこしい話なのよ」との答え。家に帰ってから調べてみると、たしかにややこしい話です。地理を考えると、内戦の時など、ここが砦になっただろうことは、すぐに想像できます。 -
外国からのお客さんも多いようで、オーストラリアの人たち、ドイツの人たちがグループで来ていました。説明に聞き入るドイツのグループ。
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日本の鎧兜があったのでびっくり。「どうして?」「19世紀半ばごろにここの一族の1人が、日本のミカドに会いに行ったの。その時におみやげとして持って帰ったのよ。もちろん戦いに使ったわけではなくて、お客さんを呼んだ宴の時とかに披露したみたい。このお城の自慢の展示品なのよ」とのこと。コーンウォールと日本の間に意外な関係があったんですね。ちょっとうれしい。
「コーンウォールはイングランドから独立したいと思ってるんでしょう、スコットランドみたいに」「それはそうだけど、無理よ。コーンウォールはイングランドの他の地域を必要としている」と苦笑い。まぁ、そういうことなんでしょうね。。
そういえば私が滞在している間、BBCでは毎日「スコットランドは独立するのか?」というシリーズを放送していました。こうした、「独立したい」という人々がみんな独立してしまったら、イギリスという国はばらばらになってしまうのかもしれません。 -
庭に出てみます。ここでもミナックシアターと同じ、トロピカルな花が。風は強いですが日の当たるところは暑いくらい。売店ではサボテンの鉢を売っています。サボテン? ここほんとにイギリス?
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帰りにはすっかり潮が満ちたので、ボートでマラザイアンに戻ります。この日は観光客が多かったので、ボートは次々とお客を運んで行ったり来たりしていました。
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いったんペンザンスに戻り、午後はTrengwaintonという庭園へ。やっぱりコーンウォール語なのでしょうか、読めない。。
コーンウォールにはこういった庭園がたくさんあります。ここの庭園は鉱業で財産を築いた一族が(今は銀行家だそうです)、世界中から花や木を集めて作ったそうで、今はナショナルトラストの管理下になっています。係りの人はしきりに「ナショナルトラストに参加して」と勧めてくれましたが、そうは言っても、ねぇ。
そんなにたびたびイギリスに来られるようだったらよいのだけれど。。 -
この庭園には素敵なカフェがあります。時間がたっぷりあったので、小鳥やリスが茂みから顔を出す庭で、ホットチョコレートをいただきました。カフェは、明るい夏の日を楽しむ人たちでいっぱい。といっても、特に観光客がたくさん来るような場所ではないので、落ち着いたひと時が過ごせました。
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庭は典型的なイングリッシュガーデン。きれいな流れもあります。
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翌10日はペンザンスからロンドンに戻り、そのまま日本に帰りました。
イングランドの人たちはどこでも、ほんとうに親切でした。
コーンウォールの美しい風景と歴史が織りなす独特の雰囲気、フレンドリーな人たちの笑顔、そしてその人たちが故郷を愛する気持ちは忘れられません。旅の印象を深くするのは、やはり、先々で出会った人たちとの小さなふれあい。
次回は、今回訪れなかった小さな町々も訪ねてみたい。
必ず戻ってくるからね! という場所が、また一つ増えました。
(写真は、ランズエンドとセントアイブスで買ったおみやげです)
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