2013/09/23 - 2013/09/23
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ももんがあまんさん
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今回の旅行記は、コルマールの町にある「ウンター・リンデン美術館」をご紹介します、この美術館は、コルマールの南20kmほどの「イーゼンハイム」と言う村の「修道院」にあった事から、「イーゼンハイムの祭壇画」と呼ばれる「宗教画」が収蔵されていることで、世界的にも、とても有名な美術館です・・・・マア、一応、ミーハーの要素も、かなり持ち合わせているワタクシとしては、死ぬ前に?一度は見ておかねば、と言う事で、やってまいりました・・・・従って、特別の思い入れがあるわけではありませんし、勉強もしておりませんので、まるで、ピンとはずれなコメントを書き散らかすかもしれませんけれど、平にご容赦を・・・・思うところを少しは書かねば気が済まないというのが、ワタクシの悪い癖なので、的外れの場合は、マア、「猫に小判」だなあと、笑い飛ばしてやっていただければ宜しいかと・・・・
表紙の写真が、その問題の「イーゼンハイムの祭壇画」、その中心に描かれている「十字架のイエス・キリスト」のアップです・・・・苦痛にゆがむ顔、変形した手足と胸骨、人間として「受肉」した「キリスト」の「苦痛」そのものを描くことにより、画家は何を描こうとしたのか? 此処には、神としての神々しさも無く、ある意味、牧歌的とさえ見える、中世の多くのキリスト画とも、明らかに異質のものがあるように見えますけれど・・・さて?
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 自転車
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9月23日(月) Colmar アルザス
「コルマール」旧市街の家並みです、朝早いので、まだお店は開いてません。
今日は午前中は、「ウンターリンデン美術館」を観光するつもりです、とっても有名な「イーゼンハイムの祭壇画」と言うのが有るからです。 -
コルマール
お店の入り口の「Up」です・・・2階の窓にぶら下がっている人形が、可愛いです。 -
コルマール 市庁舎前広場
広場の一角に「Mairie」が有ります、コルマールは大きくて、それなりに由緒ある町だと思うのですけれど・・・何故「Hotel de Ville」でなくて、「Mairie」なのでしょうか、「Hotel de Ville」と「Mairie」の違いが。良く解らなくなりました。 -
コルマール Musee d`Unterlinden
「ウンターリンデン美術館」の建物です、元ドミニク派の女子修道院(13世紀)の建物なのだそうです。 -
ウンターリンデン美術館
折角ですので、建物も撮っておきます、こちらは「中庭」。 -
ウンターリンデン美術館
その「中庭」を取り囲む「回廊」です、中世の教会美術の「Musee」としては、とても相応しい建物です。 -
ウンターリンデン美術館
「中庭」にあった「井戸」です、ほぼ原形を保っている様子の「井戸」。
-
ウンターリンデン美術館 館内
こちらが、美術館の1階、この部屋の中に、「イーゼンハイム」の祭壇画など、多くの中世の遺品が展示されています。 -
ウンターリンデン美術館
こちらがお目当ての、グリューネヴァルト(1470頃〜1528年)と呼ばれる絵描きさんが描いた「イーゼンハイムの祭壇画」です、この絵柄が、一番有名なもので、中央に「十字架のキリスト」、向かって右側に「聖アントニウス」、左側に「聖セバアティアヌス」、下段には、十字架から降ろされたキリスト「ピエタ」という構成になっています・・・・右に「聖アントニウス」が配されているのは、イーゼンハイムの修道院が、「聖アントニウス派」だったからなのだとか。 -
イチオシ
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
「十字架のイエス」の「アップ」です、左下は多分「マグダラのマリア」・・・・無惨なキリストです、一般的には、人間としてのイエスの「肉体」と「苦痛」を表現しているのだそうですけど・・・Wikipediaに依れば、この絵は、聖アントニウス修道院内の「施療院」に飾られており、病人たちが、己の「苦痛」と、イエスの「苦痛」を重ね合わせるために描かれたのだとか・・・・どう重ね合わせるのでしょうかね・・・? -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
向かって右側は「洗礼者ヨハネ」と、十字架を持つ「子羊」・・・「洗礼者ヨハネ」は、ヨハネの福音書の中で、キリストのことを「神の子羊」と呼んでいるそうで、「仔羊」は、ユダヤ教等では、常に、神への「生贄」として「犠牲」に供される動物であることから、「純真」さ「従順」さを象徴し、人類のために血を流したとされる「イエス・キリスト」を象徴するものなのだとか。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
左側には、「聖母マリア」とともに、十二使徒ヨハネとマグダラのマリアが描かれています、ヨハネが抱えてるのが、多分?「聖母マリア」かと・・・? 絵自体は、そんなに上手いとも思いませんけれど、嘆きの雰囲気は良く伺えます・・・・フラッシュを使ってませんので、写りの悪いのは「難」です。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
「十字架から降ろされたイエス」(ピエタ)です、マリアに抱かれていないのが珍しい気もします・・・ミケランジェロの影響が強すぎるのですね?・・・変形した手足が「むごい」です・・・・ -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
左扉の「聖セバスチャン」、ラテン語で、「セバスティアヌス」紀元三世紀、ディアクレティアヌス亭の時代の「殉教者」なのだそうですけど、常に、矢が刺さっております・・・・同性愛者の守護聖人らしくて、若いイケメンが多いのですけれど、これはイマイチ? -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
こちらのひげ面が「聖アントニウス」、「聖アントニウスの誘惑」という絵画で有名な、修道生活の創始者と言われる人・・・普通は痩せて描かれることが多いと思うのですけれど、この人は、かなり「デブ」です? ほんとにあの「アントニウス」なんでしょうか? -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
「祭壇画」は折り畳み式になっており、上の写真を、真ん中から左右に開くと、内側に、こういう絵柄が現れます・・・・この美術館では、もともと一体となっていた祭壇画を分割して、内側も見れるように展示されています・・・平日は常に、閉じられていて、上記の「陰惨な」印象の祭壇画ですけれど、内側は華やかで、かなり印象が違います。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
中央部分右側、聖母子像、「キリスト降誕」の「Up」です、色鮮やかで、表側とは、まるで違う印象です、天使も飛んでますし、輝きの中には「父なる神」も?
キリストの肉体の「リアリズム」は、ここでは、縁がないようです、同じ人物が描いたとは思えないほど・・・? -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
中央・左側、天使たちが音楽を奏でてます・・・・グリューネヴァルトは、ドイツ・ルネサンス期の代表「アルブレヒト・デューラー」と同時代の画家ですけれど、その絵は「後期ゴシック」に分類されるのだとか・・・? -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
上の写真の中央に浮かび上がった「女神」? 頭の上にいるのは「精霊」?・・・「幽霊」に見えないでもないです・・ハハ。
中世とルネサンスの分かれ目、その定義にはいろいろありますけど、ホイジンガに依れば、「リアリズム」はむしろ、中世後期の絵画にみられる特徴で、必ずしも、ルネサンスの特徴ではないのだとか・・・この「祭壇画」について言えば、キリストの肉体以外、リアリズムの要素は、あまり無いですね。 -
イチオシ
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
こちらは、向かって左側「受胎告知」の「アップ」・・・マリアがいかにも、乙女っぽくて可愛いです・・・美人じゃないけど、そこのところが「リアル!」。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
こちらは、いわずと知れた「復活」・・・グリューネヴァルトは、マインツ大司教の宮廷画家だったそうですけれど、後には、ドイツ農民戦争で、プロテスタント側に参加して解雇され、その後死ぬまで筆をとらなかったとか・・・・決して、巧みな画家だとは思わないですけれど、個性的な画家ではあったようです、ルネサンスは人間性の解放と言われますけど、その意味が、個性の解放にあるとすれば、紛れもなく、グリューネヴァルトは、時代の子であったと、そんな気はします。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
二つ目の「祭壇画」を開くと、この「彫像」と左右の絵になるそうです、なかなか、凝った造りになっています。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
中央の「彫像」です、真ん中にいるのが「聖アントニウス」だと思います、足元に「豚」を持った男がいます、中世のアントニウス修道会では、「豚」は、その「脂身」が、皮膚病の治療に効くということで、用いらりたのだとか。
その右手側、司教館をかぶっている人物は「聖アウグスティヌス」、神学者であり哲学者でもある人物、「神の国」「告白」などの著書が有名です・・・読んだことは無いですけど・・・左手側は、聖ヒエロニムス(340〜420年)なのだとか、こちらも同じ神学者であり、ラテン語訳のウルガタ聖書の翻訳者なのだとか。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
上の写真の下段「イエス・キリストと十二使徒」のスカルプチャー、なかなかよく出来てます。 -
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
上の「祭壇」の向かって左側の絵です、左側が「聖パウロ」、右側が「隠者・聖アントニウス」なのだとか・・・ずいぶんと痩せてますけど、これがイメージ通りの「聖アントニウス」ですね、一面目の、おデブの「アントニウス」と大違いです・・・同じ人が書いたとは思えない・・・? -
イチオシ
ウンターリンデン美術館 イーゼンハイムの祭壇画
こちらは、悪魔の手先にいたぶられる「聖アントニウス」です、ボッシュの「聖アントワーヌの誘惑」程ではないけれど、これもなかなか、イメージ豊かな「悪魔たち」です。
以上が、「イーゼンハイムの祭壇画」と言われる、「祭壇」の全貌になります・・・有名な十字架のキリストだけではないのですね。 -
ウンターリンデン美術館
この美術館は、主として、中世の教会美術がメインなので、祭壇画は、「イーゼンハイム」以外にも、いろいろ展示されています・・・・中世や、ゴシック期特有の、不思議な絵画もイロイロ・・・じっくり見ていると、きりがないですけど、なかなかに、面白いです。 -
ウンターリンデン美術館
キリストの「昇天」ですね・・・なかなか、ユーモラスですけど、これを書いた人がどう思って書いたかは・・・・?? -
ウンターリンデン美術館
よくある、教会の「壁絵」だと思います・・? とくに有名な画家の作品でもないと思います、日本で言えば、お風呂屋さんの「壁絵」のようなもの・・・ハハ?? -
ウンターリンデン美術館
ただ今、古い絵画の「修復中」のようです・・・美術館の、館内でやってます。 -
ウンターリンデン美術館
これはどこかで見たような・・・・思い出せませんけれど、誰か、名のある人の作品?・・・でもあまり好きじゃないですね、ガキのキリストが、生意気すぎですし、マリアも何を考えているのやら、よくわかりません・・・・キリストが、なんとなく「セント君」に似てるところは笑えます・・・これが「モデル」だったのかも? -
ウンターリンデン美術館
こちらは、木彫作品、昨日に、通りがかった村、「ベルグハイム」の修道院の祭壇の背後に置かれていた「装飾の衝立」なのだそうです・・・・なかなか良くできています。 -
ウンターリンデン美術館
館内には、医師の「アート」も展示されてます、「石棺」の上部の装飾ですね、立派に「アート」だと思います・・・葬られていたのは「騎士」でしょうか? -
ウンターリンデン美術館
こちらも多分、「騎士」の墓石・・・脇に「剣」が置かれています。 -
イチオシ
ウンターリンデン美術館
誰が描いた作品かは、わかりませんけれど、ちょっと印象に残った「絵」だったので、ご紹介しておきます・・・ゴルゴだの丘で、十字架刑に処せられた、キリストと二人の強盗の姿です。 -
ウンターリンデン美術館
こちらは、向かって左側の「強盗」・・・ルカの福音書に依れば、もう一人の、十字架にかけられた「強盗」が、「お前はメシアではないか、自分自身と我々を救ってみろ」と罵るのを制して、「お前は神を恐れないのか・・・我々は自分の犯したことの報いを受けるのは当然だが、この方は、何も罪を犯していない」と述べたとか・・・・その時「イエス」は、この男に対し「あなたは今日、私とともに楽園にいる」と述べたとか・・・・男の肩先に止まっている「魂」を迎えに、天使らしきものが手を差し伸べています。 -
ウンターリンデン美術館
こちらは「イエス・キリスト」、這い出てきた「魂」に、何者かが、手を差し伸べている様子が見えます。 -
ウンターリンデン美術館
こちらは、向かって右側の、悪態をついて、「イエス」を罵った強盗です、息絶えて、口から出てきた「魂」を、怪物が捕まえに来ています・・・・「口は、災いの元」ということですね・・・ハハハ・・・でもまあ、「ルカの福音書」というのは、マルコやマタイより、後年に作られたもののようで、「受胎告知」を含め、かなり、修飾・ねつ造、もっともらしく作られた逸話の多い福音書なので、信心深い人には、ありがたい福音書ですけれど、史的イエスの実像や、事実や真実のためには、一番信用できない「福音書」かも・・・? -
ウンターリンデン美術館
これは「聖バルバラ」の木彫りの像、父親によって塔の中に閉じ込められたと、伝説に伝えられる女性の殉教者、火で焼かれても死ななかったとの事ですけど?・・・・まあ、伝説ですので、九割方「嘘」ですし、実在したかどうかは、全くの「謎」です・・・でも、「嘘」でもなんでも、それが「教会」の役に立つなら何でもOKと言うのは、このころの普通の「マインド」、そもそも、「真実」と「嘘」の境目が無い時代・・・でもまあ、今でも、そうかも、宗教家に限らず、安部晋三なんてのは、まさしく、そういう「マインド」ですね・・・まあ、騙される方も、同じ、古代・中世の「マインド」だとしたら、騙される方にも、責任は有ります・・・・バルバラは、美人で有名ですけれど、この像はマア普通・・・? -
ウンターリンデン美術館
これは誰でしょう・・・調べたけれど解らない・・・?
追記 この像は「オート―一世」か、「三世」では?と、旅するうさぎさんから、教えてもらいました、調べてみると、「オットー一世」は、初代の神聖ローマ帝国皇帝(在位996〜1002・ザクセン朝)で、頭上の十字架月の王冠が、それを表しているようです。 -
ウンターリンデン美術館 回廊
この美術館には、絵画以外にも、多くの教会など、中世に纏わる「遺品」が並べられています・・・・・こちらは、多分、鐘楼にぶら下がっていた「鐘」・・・大・小、いろいろ並んでます。 -
ウンターリンデン美術館 回廊
同じ「回廊」には、アートな「看板」が並んでます、「Au Dauphin 1791」(海豚)と書かれた看板も有ります、かなり古い時代のモノのようですけど・・・あの、アルザス特有の「看板」は、かなり昔からの「伝統」だった事が解ります・・・・でも何故「いるか」なのか?、肉を食べていたわけでもないと思いますけど、何屋さんの看板なんでしょう??。 -
ウンターリンデン美術館 回廊
こちらの「看板」は何でしょうか、「あざみ」?・・・その向こうは、「羊」ですね・・・いずれも、何屋さんの看板だかは、解りません?? -
ウンターリンデン美術館
これは、赤ちゃん用の揺りかごですね、「コウノトリ」の揺りかご、アルザスっぽくて可愛いですね。 -
ウンターリンデン美術館
これは何のシーンでしょうか? 木彫りですけれど、キリスト降誕の場面だとすれば、キリストが見えない・・・?
追記 旅するうさぎさんからのコメントでは、「誕生」でなくて「死」、マリアの臨終の場面では?との事・・・・確かに、そういわれてみれば納得、確かにそのように見えますね。 -
ウンターリンデン美術館
こちらも何でしょうかね? 聖母子像でしょうか、でも真ん中の女性が、おばあさんに見えます、「聖アンナ」(マリアの母)でしょうか? だとすれば、右側がマリア? 素朴ですけれど、なかなか良くできた木像です、森林地帯のアルザスらしい「アート」です。 -
イチオシ
ウンターリンデン美術館
ルーカス・クラナッハの作品も有ります、「メランコリィ」と言う作品なのだとか・・・不気味な絵です、神話ネタとか、ルターの肖像画で知られる画家ですけれど、こういうのは珍しいか?
「メランコリィ」(憂鬱)は、現在精神医学では、軽い「病気」(憂鬱症)と言う位置づけですけれど、古代から良く知られている人間の「気質」の一つで、中世までは、「怠惰」など、あまり良いイメージでは無かったとか? ところが、ルネサンス期以降には、これが「芸術的発想」の「泉」とされて、詩人や芸術家、天才の持つ一要素とみなされて、もてはやされるようになったのだとか・・・・クラナッハは、ドイツ・ルネサンス期の代表的な画家ですので、多分、その影響が有るかと?
女性には、羽が生えてるみたいですし、犬は、犬らしくない目をしてるし、多分、寓意画の範疇なのだと思います、マア、良く解らん「アート」な絵ですけど、嫌いではないです・・・それにしても、クラナッハの女性は、何処も此れも、みんな同じ顔をしてますね・・・妖艶で色っぽいのは嫌いじゃないけど・・・ -
ウンターリンデン美術館
アートなステンドグラスも一つ、ご紹介しときます、良く解らない絵柄なので、説明は無し・・・それに、だんだん面倒になってきた・・・ハハハ。 -
ウンターリンデン美術館
これは何・・? 下に台の付いている「置物」ですけれど、「聖具」でしょうか? 何かの、宗教的儀式に使われるのかもしれませんけれど、用途は解りません、ご存知の方がおられましたら、ぜひご教示を・・・・ -
ウンターリンデン美術館
こちらは、かなり最近(1848年)の作品、テオフィル・シェーラーと言う画家の描いた「死の馬車」と言う作品なのだそうです、司教冠らしきものを被った人物とか、フランスの三色旗を担いだ兵隊らしき人物とか、男も女も、いろいろな人々の乗った「乗合馬車」です。
中世からルネサンス期の作品が多いですけれど、これは、かなり異彩を放っておりました。 -
ウンターリンデン美術館
馬車を引く馬達です・・・なかなか、不気味で迫力が有ります。 -
ウンターリンデン美術館
こちらは、人形のコーナー・・・古い、アンティークな人形も展示されてます。 -
ウンターリンデン美術館
村の酒場のミニチュアです・・・なかなか、良くできてますね。 -
ウンターリンデン美術館
台所の、ミニチュア・模型・・・ウンターリンデンは「祭壇画」だけじゃないです・・・美術館ブラス博物館と言う感じで、面白いです。 -
イチオシ
ウンターリンデン美術館
勿論、「受胎告知」の木彫りの人形、これは可愛い・・・ちょっと、お気に入りです。 -
ウンターリンデン美術館
誰か知らないけど、多分、旧約の「預言者」・・・これは、可愛くない・・・これにて、「ウンターリンデン美術館」のご紹介は、お終い。
美術館の評価 ★★★★ 中世〜ルネサンスにかけての、教会美術に興味のある方には、多分、興味津々の美術館、建物もアンティークで、元修道院のカビ臭さが、展示物と、良くマッチしてます・・・ハハハ。 -
コルマール
町へ出て・・・ホッと一息・・・やっぱり、美術館は疲れます・・・プチ・トランが走ってます。 -
コルマール
とりあえず「ビール」・・・芸術鑑賞は疲れますのでね・・・ハハハ。 -
コルマール ホワイト・シェパード?
隣に座ってたワンちゃん・・・大人しくて、良い子です・・・これは多分「ホワイトシェパード」ですね、普通のシェパードよりは、少し小柄、とても人懐こくて、おとなしい、飼いやすい犬種なのだとか・・・日本では、あまり見られない犬種、ヨーロッパでも、普通のシェパードは多いけど、この犬種は、まだまだ珍しいですね。 -
イチオシ
コルマール
今日はこれから、コルマールの周辺の村へ、観光に行きます・・・こちらは、途中で通り過ぎた「プティ・ベニス」と呼ばれる、コルマール旧市街の一角。 -
コルマール
船着き場です・・・「プチ」ですけれど、一応「ヴェニス」と名が付いてるので、運河めぐりが出来るようです・・・ちとショボイような気もしますけど・・・? -
コルマール
細い路地にも、味のある一角・・・ -
コルマール
橋の上には、観光客がいっぱい・・・ちと名残惜しいですけれど・・・また帰ってきますので・・・先ずは、ドイツ国境の要塞都市「ヌフ・ブリサッチ」の村に向かいます、そのあとは、フランスの美しい村97か所目「エギスハイム」の村です。
・・・次号に続く・・・
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この旅行記へのコメント (6)
-
- 旅するうさぎさん 2014/07/19 23:54:49
- 劇的な宗教画
- ももんがあまんさん、こんにちは。
本当はベルギーの旅行記の続きを見るはずだったのだけれど
表紙の写真に惹かれて、今日はウンターリンデン美術館の
旅行記を先に拝見しました。
とてもドラマティックな絵だったもので!
イーゼンハイムの祭壇画では
キリストの右側に伝染病の守護聖人、聖アントニウスがいて、
左側にペストの守護聖人、聖セバアティアヌスがいるので
やはり病気の人の側にあった絵なのだな、と思いました。
それにしても、同じ祭壇画の内側は
表面の絵とはうって変わって、
天国を感じさせるような、光あふれる絵が描かれて
いるんですね。とても劇的だと思いました。
聖バルバラ写真の次に出てきたおじさんは
神聖ローマ皇帝の、オットー4世とか、オットー1世に
なんだか服装や持ち物が似ているな、と思いました。
コウノトリの揺りかごの写真の次に出ている
マリア様がベッドに横たわっている絵は
生ではなくて、むしろ死、
つまり、マリア様がお亡くなりになった時の
様子なのではないかと思いました。
そんなこんなで、ももんがあまんさんの旅行記を
今日もまたじっくり拝見することができ、
とっても勉強になりました!
旅するうさぎ
- ももんがあまんさん からの返信 2014/07/20 17:02:42
- RE: 劇的な宗教画
- こんにちは、旅するうさぎさん。
> イーゼンハイムの祭壇画では
> キリストの右側に伝染病の守護聖人、聖アントニウスがいて、
> 左側にペストの守護聖人、聖セバアティアヌスがいるので
> やはり病気の人の側にあった絵なのだな、と思いました。
そうですね。この祭壇画は、修道院の病棟に置かれていたもので、普段は、一マイルの「十字架のキリスト」像が、見えていたのだそうです・・・「キリストの苦痛に比べれば、お前たちの苦しみなど、たいしたことは無い」と言いたいのか? そこのところは、良く解りませんけれど・・・そんなこと言われてもねえ・・・?
> それにしても、同じ祭壇画の内側は
> 表面の絵とはうって変わって、
> 天国を感じさせるような、光あふれる絵が描かれて
> いるんですね。とても劇的だと思いました。
そうなんです、それに、こちらの方が、病人には良いかと・・・? 「病気なんて、死んだら治るんだから、安心しなさい?」とか、「天国が待ってますよ?」・・・なんて言われた方が、気休めには成るかも・・・ハハハ?
> 聖バルバラ写真の次に出てきたおじさんは
> 神聖ローマ皇帝の、オットー4世とか、オットー1世に
> なんだか服装や持ち物が似ているな、と思いました。
>
> コウノトリの揺りかごの写真の次に出ている
> マリア様がベッドに横たわっている絵は
> 生ではなくて、むしろ死、
> つまり、マリア様がお亡くなりになった時の
> 様子なのではないかと思いました。
両方とも、そうかもしれませんね、追記で、一つの見方として、紹介させていただきますね。
> そんなこんなで、ももんがあまんさんの旅行記を
> 今日もまたじっくり拝見することができ、
> とっても勉強になりました!
有難うございます、ベルギーの旅行記も、また、宜しくお願いしますね。
by ももんがあまん
-
- こあひるさん 2014/06/28 17:42:27
- じっくり改めて・・・(笑)
- ももんがあまんさん、こんにちは。
2枚目の2階のディスプレイがかわいいお店のチョコ、おいしかったんですよ〜(ももんがあまんさんはあまり興味ないでしょうけれど・・・)。
さて、ウンターリンデン美術館、私が訪れた時には、修復中で、ドミニカン教会内での一部展示だったので、もっと暗くて、絵画の写真がはっきり撮れてませんでした。
しかも・・・さらに不勉強で・・・ももんがあまんさんが写してくれた中庭と回廊が見たくて行ったのですから・・・(修復中で見れませんでしたが)。
絵の細かいアップを改めて見せていただいて嬉しく思います。中世の妄想や信心などドロドロしたものが感じられますね。あの絵画がいくつも組み合わさって、複雑な形をなして、彫像を取り囲んでいた・・・模型のようなものはやっぱりなかったのかなぁ・・・。
他にも色々な絵画や、かわいらしい人形などもあり、けっこう展示物が多い美術館だったんですね。
リトル・ヴェニスって、全然そんな感じじゃないですよね〜?小舟に乗っても全然面白くなさそうだと思いました。
こあひる
- ももんがあまんさん からの返信 2014/06/28 23:07:10
- RE: じっくり改めて・・・(笑)
- 今晩は、こあひるさん。
> 2枚目の2階のディスプレイがかわいいお店のチョコ、おいしかったん
ですよ〜(ももんがあまんさんはあまり興味ないでしょうけれど・・・)。
チョコレートは好きなんですけどね〜・・なのに最近、血圧が高めで・・・お医者さんに、糖分を禁止されてるのです・・・ハハ・・・なかなか、言いつけには従えませんけれど・・・甘党なので・・ハハハ。
> 絵の細かいアップを改めて見せていただいて嬉しく思います。中世の
妄想や信心などドロドロしたものが感じられますね。あの絵画がいくつも
組み合わさって、複雑な形をなして、彫像を取り囲んでいた・・・模型の
ようなものはやっぱりなかったのかなぁ・・・。
模型ですか・・・? 気が付かなかったですね・・・こあひるさんの旅行記に、写真有りましたっけ? もう一度、拝見しましたけど、それらしいのが見当たらなかったです・・・?
> 他にも色々な絵画や、かわいらしい人形などもあり、けっこう展示物が
多い美術館だったんですね。
わりと、見応えのある美術館でしたよ、マア、好みでしょうけれど、アンティークの好きな人には、お勧めの美術館かも?
> リトル・ヴェニスって、全然そんな感じじゃないですよね〜?小舟に
乗っても全然面白くなさそうだと思いました。
「リトル」ですからね、「運河」も、かなり小さい、「嘘」では無いかも?・・ハハ・・・周辺の建物は、悪くなかったですから、「ベニス」なんて名前つけなくても、観光客は来ると思うけど・・・「コルマール旧市街」で良いと思います・・・ハハ。
by ももんがあまん
-
- コクリコさん 2014/06/26 16:20:07
- 丁寧な解説ありがとうございます!
- こんにちは。
私もウンター・リンデン美術館に行ってたくさん写真撮ってきたのですが、
旅行記にUPしないままであります。
ぶれてる写真が多いのもですが、調べるのが大変で、中途半端なままです。
ももんがあまんさんが丁寧な解説とともにUPしてくださったので良かったわ〜と横着ですね。
聖アントニウスが主役みたいだと思っていたのですがやはりそうなのですね。
ボッスの絵でも『聖アントニウスの誘惑』は面白くてしげしげと見入ってしまいますが、ここでもそうでした。
おでぶなアントニウスには「ん?」と笑ってしまいましたが。
中世の人が想像する誘惑の数々が実に興味深いです。
グリューネヴァルト描く肉体は迫力ありますが、特に指に注目してしまいました。
あの鋭くて長い指の指し示す先は、何を物語っているのでしょうね。
>Wikipediaに依れば、この絵は、聖アントニウス修道院内の「施療院」に飾られており、病人たちが、己の「苦痛」と、イエスの「苦痛」を重ね合わせるために描かれたのだとか・・・・どう重ね合わせるのでしょうかね・・・?
ブルゴーニュのボーヌにあるオテル・デュー(施療院)にある祭壇画(15世紀の画家ファン・デル・ヴァイデン)は『最後の審判』なのですがやはり同じ意図だったと思います。
どちらの絵もあまり好みではありませんけど。
ミニュチアの台所や木製の可愛い受胎告知にはホッとしました。
あの騎士の石棺に座って休んでたオバちゃんがいましたが。。。足が悪そうな方だったので仕方ないですけれど石棺に座っちゃったら罰があたるのではないかとハラハラしましたよ。
コルマールの旧税関の下では8月にはアルザスのワインが安く提供されていて毎日通っていたのですが9月にはもうやっていませんでしたか?
- ももんがあまんさん からの返信 2014/06/26 22:31:34
- RE: 丁寧な解説ありがとうございます!
- 今晩は、コクリコさん。
> 私もウンター・リンデン美術館に行ってたくさん写真撮ってきたのですが、
> 旅行記にUPしないままであります。
> ももんがあまんさんが丁寧な解説とともにUPしてくださったので良かったわ〜と横着ですね。
いえいえ、まあそれほど、当てになるコメントでも無いのですけど・・・責任は取ります。
> 聖アントニウスが主役みたいだと思っていたのですがやはりそうなのですね。
> ボッスの絵でも『聖アントニウスの誘惑』は面白くてしげしげと見入っ
> てしまいますが、ここでもそうでした。
> おでぶなアントニウスには「ん?」と笑ってしまいましたが。
> 中世の人が想像する誘惑の数々が実に興味深いです。
中世も古代も、ヒステリー女が聖女となり、妄想男が預言者となる時代とか・・・・「想像」と「妄想」は、すなわち「現実」であった、頭の内と外を分けていなかった、そんな時代だったのだと、そう思います、勿論「嘘」も「方便」も。無数にあったと思いますけれど、今日的な意味で、それを否定することは、間違いかと・・・・
でも、現代においては、「妄想」は「妄想」、「嘘」は「嘘」かと、安部晋三さんのように、己の「妄想」以外の「他者」を認められない人と言うのは、単なる、幼稚な未熟者で (未だ、脳ミソが、中世なのです)、オマケに、彼のように、平気で「嘘」を付ける人と言うのは、現代では、人間性に問題のある人物であるか、「精神病」・・・と言う事に成るかと・・・こんな人が、日本の内閣総理大臣なのですから・・・ハハハ・・・笑い事ではすみませんけれどね。
> グリューネヴァルト描く肉体は迫力ありますが、特に指に注目してしまいました。
> あの鋭くて長い指の指し示す先は、何を物語っているのでしょうね。
>
> ブルゴーニュのボーヌにあるオテル・デュー(施療院)にある祭壇画(15世
紀の画家ファン・デル・ヴァイデン)は『最後の審判』なのですがやはり同
じ意図だったと思います。
>
> どちらの絵もあまり好みではありませんけど。
そうですか、「ボーヌ」の「オテル・デュー」へも、いつか行ってみたいです、でも確かに、この「キリスト」の絵は、好きになるというような絵ではありませんね・・・でもまあ、好きになる事を求めている絵でもないかとは思います・・・・ただまあ思う事は、こんな絵を、気弱になっているだろう病人に見せても、絶対に「治癒効果」は無かったかと・・・ソモソモ、発想が違うのですね。
> ミニュチアの台所や木製の可愛い受胎告知にはホッとしました。
そうですね。あれは、可愛かったです。
> あの騎士の石棺に座って休んでたオバちゃんがいましたが。。。足が悪
そうな方だったので仕方ないですけれど石棺に座っちゃったら罰があたる
のではないかとハラハラしましたよ。
ハハ・・・文化が違うのかも・・・石は石、そこに「魂」を感じるのは、東洋的発想なのかも知れませんね。
> コルマールの旧税関の下では8月にはアルザスのワインが安く提供されて
いて毎日通っていたのですが9月にはもうやっていませんでしたか?
残念ながら、それらしい事は、やってなかったです・・・でも、アルザスで少しワインを飲んでから、最近は、少しなら「ワイン」を飲めるようになりました・・・呑み過ぎなければ大丈夫ですね、美味です・・・またフランスへ行くのが楽しみになりましたけど・・・暫くは、難しいです。
by ももんがあまん
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