2014/03/07 - 2014/03/07
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shiqueさん
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チェンライに着いて3日目になります。
現地順応も完了し、今日からは行動範囲を広げます。
本日はJ.TRAVEL SERVICEで、エレファントトレッキングを予約。
象に乗らなくてもタイは楽しめますが
今日はこれで思いっきり楽しむゾー。
それでは、象三昧の一日が始まります。
お付き合い下さいませ。
- 旅行の満足度
- 4.0
-
4日目、チェンライ3日目。
本日は、J.TRAVEL SERVICE で予約した
エレファントトレッキングツアーに参加です。
私たち以外にもう一人参加者が居らしたので
一人当たり1,600バーツのツアーです。
10時頃私たちを乗せたワゴン車が
市内でもう一人のお客をピックアップし
その後、この船着き場に到着しました。
今日はこのスローボートから始まりです。 -
7人乗りの小型ロングテールボートです。
乗客は写真のように互い違いに背中を
船腹に付けて座る様に指示されます。
クッションが在るので痛くは無いですが
前向きで無いのは首が疲れます。
コック川はメコンの様な大河ではありません。
風景も石灰岩の幽玄さはほとんど無く
川辺には娯楽施設が点々と見られます。
そんな中を結構なスピードで走って行きます。
幻想的なクルージングでは無いですが
川を渡る風は気持ちが良く
「まぁ車で行くよりは趣きが在ったかな」程度です。 -
1時間で目的地のルアンミットキャンプに到着。
と言っても、船頭さんからは何のアナウンスも無し。
川岸の砂地に止まってしまったので
乗客全員川に飛び込みジャブジャブ上陸。
桟橋は無いので履物には注意が必要です。 -
川岸から階段を登るといきなりのこの風景。
たまたま作業のお手伝いをしていた象さんが
鼻を上げて挨拶してくれました。
エレファントキャンプなので
当たり前ですが象がたくさん居ます。
仕事をしてない象さんたちは
一頭づつ離れた場所の日陰でのんびり
もの想いにふけっています。
いきなりの象の風景には感激しましたが
ドキドキしているのは観光客だけで
辺りはのんびりとした空気が漂う場所です。 -
お決まりの象さんご褒美バナナ(20B)。
カッチカチの小さな青いバナナです。
「こんなの食えるのか?」的ポーズをおばちゃんにすると
いきなりバナナを一本引きちぎって渡し、
目の前に居た象さんに「あげてみろ」的ジェスチャー。
象に接近するのが初めての私は恐る恐る近づき
青いバナナを差しだすと長い鼻がニュルッと伸びて来て
上手にバナナを巻き上げて行きました。
大きな体の象さんにはバナナは一口。
「もっとちょうだい!」
「ごめんね、もう無いんだよ。」
「ちぇ、しけてんな。」
「ごめんなさい・・・。」
こんな会話を象さんの目を見詰めながら
心の中で交わした後私はおばちゃんから
多分美味しいであろう20Bのご褒美バナナを購入。 -
ここで別ルートでこのキャンプに来た
ガイドさんのサイモンに再び合流。
キャンプ内をゆっくり見学かと思いきや
速攻のエレファントライド。
トイレを出てから振り向きもせず
一目散にこの階段まで来ました。
この高い乗り場から象の背中の席に
乗り移るのはかなり怖いです。
カバン、カメラ、バナナを持った私は
かなりのへっぴり腰でした。 -
象さんの背中の乗り心地は
想像以上に良いものではありません。
特に上下の振動が激しく大変です。
舗装された道から赤土のダートに入ると
振動はかなり治まって来ます。
そしてやっと振動にも慣れ
辺りの景色を見る余裕ができてから
象に乗っている実感んが湧いて来ました。
視界は開けているので見晴らしは最高。
象さんの首筋に片足を乗せながら
王様気分での行進はかなり気分が良いものです。
相棒はテンションマックスで大喜び!
1時間半の長旅が始まりました。
写真は今回ご一緒したK女史とガイドさん。
※今回ツワーに参加された広島のK女史、ご連絡いただければお写真お送りいたします。 -
出発から20分。
両側に焼畑が続く緩やかな丘陵地帯を
のんびりと二頭の象が進んで行きます。
ここからはタイ北部丘陵地域の風景を
象に乗った王様目線でしばしお送り致します。 -
脇道に入りしばらく進むと道は徐々に狭くなり
途中で完全に沢になってしまいました。
それでも象さんは躊躇無く先へと進んで行きます。
この道なき道を突き進む象さんには
ちょっと相当猛烈に度肝を抜かれました。
考えれば当たり前のことですが
象が道を歩く方が元来不自然と言うものですね。 -
象さんは基本デカイです。
その上に席を取り付けているので
私たちの位置はかなり高いです。
頭には気を付けないと結構危険です。
出発して30分、ブッシュ地帯に突入。
上空から垂れ下がって来る枝葉を
腹筋を駆使して前後左右と避けながら
行進は続いて行きます。 -
傾斜の強い斜面に出ると
思った以上に高いところまで来た事が分かります。
目の前の開けた視界に飛び込んで来るのは
霞みがかった様な淡い水色の空と
遙か遠くに霞む山々の稜線、長閑だ。
しかし、左側の崖はかなり急です。
落ちたら無事では済まないでしょう。
座席には当然シートベルトなど有る筈ありません。
すぐに外れてしまう竹製の棒が座席の前に一本
これが私たちを守ってくれる唯一の安全装置です。
ロードオブザリングで象戦車が倒れる
あのシーンがふと脳裏をかすめます、怖っつ! -
乾季のこの季節にも
なだらかな山が続く森の中では
綺麗なオレンジ色の花が咲き乱れていました。
その花の名前はピープトーン、
チェンライの県木になっているらしい。
ラッパの形をしたオレンジの花が
幹から直接生えて咲いています。 -
● SCENE 1
「シン、これは良いな。アーミーの検問ないし。」
「あったり前よ、カレンをなめんなよ、ははは。」
「お前、毎日この道通ってるのか?」
「な訳無いだろう、でも何処だって行けるぞ。」
「じゃぁ、国境超えられるか?」
「スミン、お前はバカか?行ける訳無いだろう。」
「そうか、やっぱり駄目か。」
「考えれば分かるだろう、バ〜カ。」
「ツェチェに故郷の山を見せてあげたいんだ。
ここんところ毎日ぼんやり山眺めてるからさぁ。」
「・・・隊長待ってるんだろう、急ぐぞ。はっ!」
昨日は国道で3回の検問に遇った。
タイ人では無い私は検挙される事は無いが
タクシン派に対する締め付けの余波が
思いの外、私たちの計画にも影響を与え始めている。
アーミーの動きに合わせてドラゴンが警戒し始め
諜報員も今まで以上に送り込んで来た。
ジェマとの連絡も厳しくなったとKは言っている。
バンコク経由はしばらくは使えないだろう。
来月のインドで行われるプネー会議までには
各長の同意を取り付けなければならないが
ドラゴンマネーはやはり脅威である。
この分野はメディナには頼れない、
私が動くしかないと言う事か・・・。
to be continued
※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。
象に乗りながら、こんな空想も楽しいものです。 -
二つほど山を越した辺りでしょうか
幅1メートル程の沢が在りました。
気温はかなり高いので象さんも水分補給。
更に象さんは旧式の水冷式なので
思いっきり鼻で水を体に吹きかけます。
乗っている私たちまで水しぶきが
七色の虹になって降りかかりますが
それが結構気持ち良かったりします。 -
この山の景色から象を消してしまえば
見なれた日本の山の風景に見えます。
確かに細かなところを見れば
たくさん違いは有るでしょうが
この風景が在るからこそ私たちは
タイにシンパシーを覚えるでのしょう。
かつての忘れ去られた照葉樹林文化論が
たとえ一面的な捉え方であったとしても
この道を何時間もかけて歩いて来た人には
海を隔てた民族間の潜在意識に隠れた繋がりを
自然に感じられたに違いないと思います。
きっとこの風景が私を、この場所に招いたのでしょう。 -
象の背中に揺られ幾つかの山を越え
私たちはいったい何処まで行くのだろう?
チョッキを着たピンクの目のウサギの棲みかまで
私たちを送り届けてくれるにに違いない!
そんな思いを抱きながら1時間半が過ぎた頃
行く手に集落が見えて来ました。
ラフ族の村です。
エレファントライドはここまでで
ここからは乾ききったラテライトの道を
ひたすら歩く予定となっています。 -
総重量100キロを裕に超える
お荷物である私たちを運び終えた象さんは
足取りも軽く山の中へと消えて行きました。
帰り道には楽しい事が有るのかな。
それとももう一往復の仕事が待っているのかな。
象も犬も豚も鶏もそして人間も
同じ写真の一コマに当たり前の様に存在する。
この風景が何の違和感も無く
日常の一コマに見えるのが本当に不思議です。 -
午後1時過ぎ
象の降り場の隣りに併設された休憩場で昼食です。
昼食はサイモンがどこかで買って来た
テイクアウトのカオパット、味は普通。
足元では豚や犬や鶏が寝転がっていて賑やかです。
私たち以外に観光客はいない様ですが
“民族さん”的に絡んで来る人も居ません。
本当に静かな村です。 -
昼ご飯を済ませ、私は辺りを散歩。
高床式住居の床を支える柱は相当に高い。
床下に出来た空間には格好の日陰ができ
そのガランとした背の高い空間には
ほんの少し湿気を帯びた風が漂っていました。
この空間に隠された秘密は
昼寝の犬とこの土地で生まれ育った人々の
叡智として受け継がれて行く事でしょう。
そして、灯りが消え漆黒となった夜には
精霊ピーたちがこの場所に集う事でしょう。 -
ここでも一人
午後の昼寝を満喫中。
赤いバイクに乗るよりも
おなか一杯になるあの夢を
もう一度見たいと思うなら
日陰が良いと思うけど。 -
カレン族であるガイドのサイモンが
招き入れてくれた高床式住居には
彼以外にもカレン族の方が数人いました。
ラフ族の村にカレン族の男達と言うのも
それなりの疑問を感じない訳ではないが
仕事の関係であろうと勝手に推測し
部屋の中でしばし涼をとらせてもらっいました。
床と壁は竹で出来ていて風通しが良くなっている。
そんな床に囲炉裏が在るのには驚いた。
床には結構な隙間があって
ゴミを下に落とせるようになっています。
そんな床に座り込んで
貰ったタマリンドの実を頬張りながら
サイモンの話をしばし聞いていました。
サイモン以外はみんなシャイなのが印象深かった。 -
象が到着する場所から村の中心に向う坂道は
デコボコデはありますが粗い舗装がしてあります。
この坂道を子供が利用しない訳ありません。
どこかで拾って来た棒と子分を従え
子供たちは遊びに夢中です。
こんな風景がかつては日本でも見られたものです。
裏山の神社に向かう林に囲まれた坂道で
私も友達や従妹とよく遊んだものです。
そんな記憶を呼び起こしてくれる風景です。 -
坂を登り詰めると辺りが見渡せる
ラテライトの広場が現れます。
大地はカラカラに乾ききっていて
歩くと赤茶けた砂塵が舞います。
広場の周りには高床式住居が点々と軒を連ねていて
そんな中に1軒の雑貨屋を発見しました。
店の前の子供は店番かな? -
この村では犬と同じように
豚も自由に村を歩き回っています。
犬の横に豚が、更にその横に鶏が寝ている
そんな光景も沢山あります。
アジアの田舎で見かけるこの様な風景の場所に
鶏や豚のインフルエンザという概念を
持ち込まなければならないそんな時代が
やっぱりやって来るのでしょうか? -
遠くの山並みが見渡せるテラスで
村の女が世間話をしながら食事の仕込み中。
午後2時のこの村の風景。
犬は日陰でしっかり番犬してます。
鶏はおこぼれ貰おうと女性の前で仁王立ち。
この村では毎日この様にゆったり
時間が流れているのでしょう。 -
乾燥して滑りやすい赤土のダートコースを登り始めて5分。
眼下にお邪魔していたラフ族の集落が見えました。
この村は飾りっ気の無い素朴さを感じる村でした。
何故彼らが電気も通って無いこの村に住み続けるのか?
その訳を聞いてみたかったなぁ。
季節のせいか森に佇む彼らの村の上空には
モヤの様なガスが掛かり紺碧の青空は無かった。 -
ラフ族の村から次の目的地までは
徒歩45分程のいわゆるトレッキング。
始めは車が通れるほどの赤土のダートで
しばらくすると脇道の小道に入ります。
乾季と言う事もあって道は乾燥し滑りまくり
景色はひたすら茶色の殺風景。
楽しいどころでは無い暑さに耐えるだけの
修行の様な無言の行進が続きます。
途中からは眼下に並走する舗装道路が見え
そこには軽快にバイクや車が行き来しています。
それを見ると益々足取りは重くなります。
このツアーのこのピクニックは要らないと思います。 -
遠い昔こんな罰ゲイムが有った様な気がする・・・
そんな被害妄想に押しつぶされない様に
辺りの風景を最大限に楽しみながら
辿り着いたのが、ファイメーサイ滝。
入口から更に坂道を15分登って
やっと辿り着きましたファイメーサイ滝。
滝から流れる水で素足を冷やし休憩です。
周りでは地元の子供たちが遊んでいます。
しばらくして子供たちの視線を釘付けにしたのは
後からやって来た西洋人の滝ダイブ。
若者はなんて無謀なのだろうか。 -
今回のツアー最後の目的地アカ族の村。
ファイメーサイ滝からチャーターしたソンテウに乗り
わずか10分でこの村に到着、早い。
村の入り口でソンテウを降りて
そこからは赤土の道を徒歩となります。
パラボラアンテナをバックに小動物の毛皮干し。
なかなかインパクトのある歓迎です。 -
この村には電気も来ていますし
バイクや車もたくさんあります。
村での実際の生活がどの程度
エコロジカルな物かは分かりませんが
ホームステイする西洋人も見かけました。
さらに、民族衣装を着た“民族さん”的な人も居ます。
この村は観光と折り合いを付けて
上手く暮らしているようです。
ただ、路地で偶然出くわし挨拶を交わした
黒いTシャツ姿の村の若い女性は本当に美しかった。 -
エアアジアの広告を誇らしげに張ったソンテウ。
これを私たちは“碧い彗星号”と呼ぶ事にしました。
あの悪夢の行進から私たちを
解放してくれたのもこの碧い彗星号。
これが有れば何処へでも行ける。
完全なる精神的支柱となっています。
時間は4時近く、そろそろチェンライに向いましょう。
ツアー後半は辛い部分もありましたが
1時間半の象さんトレッキングは最高でした。 -
疲れきっていてもお腹空きます。
今夜の夕食は時計台の西20mにある食堂です。
店の前には作り置きの料理がバットで並んでいます。
30種類ほどあって選ぶのが大変です。
写真上が私チョイスで下が相棒です。
見た目も彩りも相棒の方が美味そうです。
味はどちらも美味しい30バーツ、満足! -
午後7時、ランドマークの黄金の時計塔は
突然音楽と伴に七色の輝きを放ちます。
このイベントはかなり有名らしくて
10分以上前から相当数の観光客が
中央分離帯の特等席に陣取ります。
私たちは通りすがりではありますが観戦。
大陸風の少し大仰な音楽に合わせて塔は七色に輝き
中央部からはカラクリ人形が姿を見せます。
イベントとしては見るのもありですね。 -
今日はやはりトレッキングが効きました。
足腰にかなりの疲労が来ています。
こんな時には私は当然アルコール。
相棒は美味しい夕食とスイーツ。
と言う事で重い足を引きずり
今夜も市場前の屋台までやって来ました。
相棒、ココナッツミルク味の甘いミツマメ(10B)購入。
今夜はナイトバザールに行かずに
おとなしく部屋のテラスで飲みます。
明日(次回)はチェンセーンに足を運び
一年ぶりのメコン川との再会。
更にバイクをレンタルし疾走したりします。
宜しければ次回もお付き合い下さい。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- chekimanさん 2015/12/08 22:33:50
- はじめまして!
- shiqueさん、はじめまして
今週の土曜日からチェンライに行ってきます。
チェンライのハイライトは、Jトラベルのサイモンルートを行く自然満喫2泊3日のトレッキングツアーです。
shiqueさんの旅行記を再読して待ち遠しくなって来ました。
フォローさせて頂きます。
今後ともよろしくお願いします。
chekiman
- shiqueさん からの返信 2015/12/09 15:34:25
- RE: はじめまして!
- はじめまして、chekimanさん
土曜日からチェンライですか、羨ましいです。
お節介ですが、時計台の南のカオソーイはイチ押しのお勧めです。
また、Jトラベルは信頼の置ける旅行社なので
きっと良い旅行になると思います。
ただ、トレッキンッグはきついと思いますが(笑)。
遅くなりましたが、旅行記ご覧頂きありがとうございました。
それではお気お付けてお出かけ下さい。
旅行記楽しみにしています。
shique
- chekimanさん からの返信 2015/12/09 22:52:01
- おせっかいは大歓迎 !!
- siphiqueさん、こんばんは
返信ありがとうございます。
カオソーイというとサブローが思い浮かびますが、ココナッツ味は大好きなので、旅行記の写真と無愛想なおばさんを手掛かりにお店を探してみますね。
チェンライ滞在の6日間の内、5日間はJトラベルさんにお世話になります。
日本人経営者を始め、スタッフの皆さんに会えるのが楽しみです。
残りの1日をメコン川を見にゴールデントライアングルに行くか、標高1800mにあるワット.プラタート.ドイ.トゥンに行くか、それともツアーでメーサローンかで迷っています。
トレッキングは長い距離を歩くのでは無くて、景色の良いコースを写真を撮りながら、秘境を目指して歩きたいとリクエストしているので、何とかなるでしょう。
shqueさんの旅行先は、僕の好みにどんぴしゃなので、これからもよろしくお願いします。
chekiman
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