神話の国　出雲に遊ぶ

2013/09/22 - 2013/09/23

　９月の旅は出雲です。
　出雲大社へは、何度かお参りに行っている私達ですが、６０年に一度の平成の大遷宮が行われた２０１３年、９年ぶりに出雲に出かけました。
　古事記にも出てくるヤマタノオロチの話など、古い歴史の舞台でもある出雲は、日本中から八百万の神々の集まるところだと言われています。神無月と言われる１０月は、出雲では神々が集まってくるので、神在月と言われます。
　出雲大社の御祭神の大国主命は、福の神、縁結びの神として崇められていますから、出雲には全国からお詣りの人々が訪れます。
　特に２０１３年は出雲大社の６０年に一度の遷宮と、伊勢神宮の２０年に一度の遷宮が重なった年なので、参拝者は多かったです。
　私たちは、出雲大社と日御碕神社にお詣り、日御碕灯台を訪ねました。日御碕では、焼き烏賊、焼きサザエ、出雲そばを食べました。
　泊まりは鳥取県の皆生温泉でしたが、これは別の旅行記にまとめます。
　６０年に一度の遷宮の年に出雲大社にお詣りでき、出雲の特産物にも舌鼓を打つことが出来、いい旅が出来ました。
　

エリア 出雲市(島根)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

６０年に一度の平成の大遷宮が行われた２０１３年、９年ぶりに出雲に出かけました。

　ここは、山陰自動車道の宍道湖ＳＡです。
　これは、ガイドマップです。

　ここからは宍道湖が大きく見えています。
　宍道湖は、海水が交じる汽水湖という独特の環境なのだそうで、世界的に重要な湿地として、中海とともにラムサール条約に登録されています。
　名物郷土料理に使われる、「宍道湖七珍」と呼ばれるものがあり、それは、シジミ、鯉、アマサギ、シラウオ、ウナギ、モロゲエビ、スズキだそうです。どれもおいしそう！

　山陰自動車道の出雲ＩＣで下りて、国道４３１号線から途中で県道１６１号線に入り込み、出雲大社参道の神門通りの鳥居の所にやって来ました。
　神々の国へ来たという感じです。

　出雲神社の参道（神門通り）は、込み合っていました。私たちも駐車場に入るまで、軽い渋滞に巻き込まれました。
　見えている鳥居は、宇迦橋のたもとに聳える出雲大社の大鳥居で、２３ｍあります。２４ｍの御本殿より、１ｍだけ低く造られているのだとか。

　ここは、一畑電車の出雲大社前駅です。
　一畑電車は、松江しんじ湖温泉駅と出雲市駅・出雲大社前駅とを結ぶ可愛い電車です。この一畑電車は、「レイルウェイズ」の映画にもでてきます。私は以前、この一畑電車で出雲大社に来たことがあります。

一畑電車 乗り物

　今、出雲大社は６０年に一度の、平成の大遷宮に湧いています。平成の大遷宮は平成２０年４月から、平成２８年３月までの期間で行われます。

　私たちは、駐車場に車を止め、歩いて出雲大社の正面にやって来ました。
　大鳥居が見えていますが、これは勢溜（せいだまり）の正門鳥居です。
　出雲大社には、４つの鳥居があります。見えているのは２つ目の鳥居で、３つ目の鳥居は参道の松並木の所にあります。４つ目の鳥居は、荒垣の所、拝殿前の銅鳥居です。
　

神迎の道 名所・史跡

　私たちは、伊勢神宮本殿に参拝のため、勢溜から正門鳥居を潜り、参道を歩きます。
　祓社に手を合わせ、祓橋を渡り、松並木の中にある鳥居を潜り、参道を進みます。

出雲大社 末社 祓社 寺・神社・教会

　見事な松並木です。
　出雲大社参道の松並木は、江戸時代初めに整備されたそうで、松の木の樹齢は３５０年から４００年になるそうです。

神迎の道 名所・史跡

　松並木が切れた荒垣の所に、出雲大社の銅鳥居が見えてきました。これが４つ目の鳥居です。銅鳥居は、寛文六(1666)年に毛利輝元の孫綱広によって寄進されたものです。
　私たちは銅鳥居を潜り、出雲大社拝殿にと進みます。

　銅鳥居の先、右手、昭和５６年に出来た神祜殿があります。神祜殿の２階は、宝物殿になっています。

出雲大社宝物殿 美術館・博物館

　出雲大社は、６０年に一度の大遷宮の年とあって、参拝客は多いです。
　私たちも参拝客に混ざって、出雲大社拝殿にお詣りします。
　出雲大社拝殿は、昭和３４年に再建されたもので、大社造と切妻造の折衷した様式で、高さ１３・５ｍの桧造りです。
　平成の大遷宮中であるため、２０１３年５月まで、拝殿は御仮殿となっていました。つまり、かっての拝殿が、大国主大神の仮の住まいとなっていたわけです。
　

出雲大社 寺・神社・教会

　これは出雲大社拝殿の大注連縄です。出雲大社拝殿の大注連縄は、一般の神社の注連縄とは逆向きなのが特徴です。

　出雲大社拝殿でのお詣り風景です。
　だいたいの神社でのお参りでは、「二礼、二拍手、一礼」をすると思いますが、出雲大社での参拝は、他とは違っていて、「二礼、四拍手、一礼」です。

　拝殿の奥（裏手）へと進みます。見えているのは八足門から続く建物です。　
　古事記に出てくるような古い歴史の舞台出雲は、神無月には、日本全土から八百万の神々が集まり、男女の縁などについて会議されるところだと言われています。男女の縁だけでなく、いろんな良い縁も結んでくれるのだとか。
　ゆえに出雲大社は、縁結びの神として崇められ、全国からお詣りの人々が訪れます。また、出雲では、神無月を神在月というのだそうです。
　

　ここは八足門の所です。この奥にもう一つ楼門があり、その奥に御本殿があります。出雲大社の本殿は二重に囲われているようです。

　大国主大神が国づくりされた日本の国土を、天照大御神に「国譲り」された時、そのお礼として神殿が建てられたのが出雲大社で、そこに大国主大神がお鎮まりになられたのだそうです。

　右手、屋根がちらっと見えているのが出雲大社本殿です。現在の御本殿は延享元年（１７４４年）に造営されたもので、国宝に指定されています。
　６０年に一度の大遷宮に伴う御修造により、檜皮の屋根の吹き替えが行われたところです。出雲大社本殿は、千木、勝男木に特徴があるらしいです。

　出雲大社本殿でのお参りを終え、お守りを購入し、清々しい気分で境内を後にします。
　

　境内を西の門から出て来ました。橋を渡ります。

　そこには出雲大社の神楽殿があります。神楽殿は、本殿と同じように朝夕のおまつりや、その他に御神楽や御祈祷が執り行われます。
　また、神楽殿は、出雲大社教の信者の人々が揃ってお参りする「おくにがえり」というおまつりが奉仕される場所でもあるのだそうです。

　出雲大社神楽殿の大注連縄は日本一で、注連縄の長さは約１３・５ｍ、胴回り約９ｍ、重さ約５トンもあるのだそうです。

　これは出雲大社神楽殿の中です。信者の人や御祈祷を受ける人が中に入って行きます。　
　私たちも、お参りして行きます。

　出雲大社での参拝を終え、出雲大社を後にし、日御碕に向かいます。

　これは出雲のお福わけです。

　これは、国立公園「日御碕」の案内図です。

　出雲大社を後に、日御碕へやって来ました。お腹がペコペコですが、まず日御碕神社にお参りしてきます。

日御碕神社 寺・神社・教会

　重要文化財の日御碕神社です。現在の社殿は、徳川家光公の命により造営された朱塗りの権現造りです。

日御碕神社 寺・神社・教会

　ここは下の本社（日沈の宮・ひしずみのみや）で、御祭神は天照大御神です。　

　ここも下の本社（日沈の宮・ひしずみのみや）です。

　ここは神の宮で、御祭神は、神素盞鳴尊だそうです。

　ここも神の宮です。

お詣りを終えて、園山商店にやって来ました。

園山商店 グルメ・レストラン

　烏賊の一夜干しも食べてみたいです。園山商店に入ります。

　私たちは日御碕で、お土産とお食事の店「園山商店」で、食事をしました。山陰の特産物、色々食べました。
これはこおばしい匂いがたまらない焼き烏賊です。１本３００円です。

これは、「園山商店」で食べた焼きサザエです。１個４００円です。

　出雲そばは、色が濃く、風味が強いことで有名です。
　これは、私が日御碕の「園山商店」で食べた割りこそばです。

　割りこそばは、三段重ねになっていました。これで７００円です。

　半島や岬大好きな私。日御碕は３回目だけれど、いつ来ても素敵です。
　奇岩や絶壁の続く国立公園日御碕の突端に立つと、思いは遠く、日本海の向こうの隠岐の島や朝鮮半島、中国へと広がります。

　日御碕には、日御碕灯台があります。
　日御碕灯台は建設１００周年を迎える石造り灯台で、石造り灯台としては東洋一の高さを誇り、その高さは４３．６５ｍあります。
　日御碕灯台は「世界の歴史的灯台１００選」にも選ばれています。

出雲日御碕灯台 名所・史跡

　この写真だと、石積されているのがわかると思います。日御碕灯台には登ることが出来ます。上からの展望は最高です。

日御碕海岸 自然・景勝地

　どこまでも青い空と、海と、白い日御碕灯台。綺麗でしょう！

　神々の国を訪れ、国立公園日御碕に遊んだ私たちは、この後、鳥取県の米子まで引き換えし、この夜は皆生温泉に泊まったのでした。

出雲日御碕灯台 名所・史跡