2014/04/26 - 2014/04/26
86位(同エリア1890件中)
おま。さん
歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」に魅せられて、
広重が愛した道を、自分の足で歩いてみたくなった。
と書けば、なんとなく上質の旅行記のように感じるか。
本当のところは、2週間前に某テレビ番組に魅せられて、
ただ思いつきで始めてしまった企画でございます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
-
「東海道五拾三次」の旅は、日本橋から始まる。
中途半端な黄金週間の初日ということもあり、
東京駅は大きな荷物を抱える人で溢れかえっていた。
そんなことはどうでもいい。
荷物持ちのクセに、無秩序に歩き回ってくれるから、
とにかくオジャマでございます。
こういった細かな苦労もありつつ、
7時59分、旅の起点となる「日本国道路元標」にたどり着く。五街道の起点 by おま。さん日本国道路元標 名所・史跡
-
次は、主役の「日本橋」について語ろう。
多くの旅人が苦言を申していることだが、
橋の上に首都高を走らせてしまったもんだから、
ヒジョーに景観が悪い。
どうやら、昔の東京オリンピックの際に、
この重厚な歴史的建造物である日本橋の上に
首都高を走らせてしまったんだとか。
川の上だから走らせやすかったんだろうが、
ここじゃなくても良かったのでは?!日本橋駅 駅
-
イチオシ
と、今さら50年も前のことにガミガミ言うのは、
どうにもこうにも大人げない。
橋を壊さなかっただけ、ありがたいと思え!
というのは、もっと大人げない。
今までの発言をどうか許してください。。。
どうぞぅ(銅像)
ということで、この銅像は何だか知ってる?
麒麟(きりん)って想像上の生き物だよ。
江戸時代の日本橋には存在しなかったけど、
明治時代に今の橋に改築した際に作られたとか。
そっか、明治時代か・・・。
「江戸」を求める者にとっては、受け入れがたい。 -
他にも紹介すべきところはあるのだが、
どうもそんな旅行記を書く才能がない。
興味ある方は、説明上手な方の旅行記を読むか、
ガイドブック様にお任せしたい。
できれば、今日中に神奈川宿までたどり着きたいので、
細かな説明は省かせていただきたい。 -
出発するや否や、もの凄い事実に気づく。
東海道といえば、国道1号線だと思っていたのに、
いきなりの国道15号線(第一京浜)である。
これは、詐欺としか言いようがない。
明治時代までは、ここも国道1号線だったようだ。
苛立つ気持ちを抑えながら、デパート街を進む。 -
京橋エリアに入る。
その昔、「京橋」という橋が存在したのだが、
川を埋め立ててしまったもんだから、
今ではタマネギ柱(擬宝珠)が残るのみ。
とりあえず、タマネギ写真でも撮りたいが、
タマネギを取り囲んでドラマ撮影なんかしてやがる。
こんあ人通りの多い歩道を占拠して、
「どうも、すみません」の表情もできないなんて、
社会人として失格である。
まぁ、彼らが社会人としてどうこうはどうでもいいが、
タマネギだけ撮らせてくれ。 -
まっすぐ進むと、銀座エリアに入る。
その昔、銀貨の鋳造をしてたから「銀座」
ということは・・・ 「金座」があるのでは?
調べてみると、やっぱりあった。
金座は、現在の「日本銀行」のとこらしい。
さてさて、困りました。
「銀座発祥の地」碑の前で、若い男女が**してます。 -
更に歩みを進めていくと、
皆様ご存じの、銀座四丁目の交差点が見える。
ご存じとは言ったものの、
日本橋側からでは、精巧なSEIKOの時計が隠れてしまい、
「わかる人にはわかる」状態である。 -
さて、何でしょう?
今はやりのローカルアイドルでしょうか??
スポットライトを浴びることはないでしょうが、
まぁ、せいぜい頑張っておくれ。
夢を見るのは、自由です。 -
やがて新橋エリアに突入。
どことなくオッサン臭を感じたが、
自分でないことをただ祈るばかり。
ここら辺から同業者(ウォーカー)が増えてきた。
同じく京都を目指しているのかと思ったら、
「山手線スタンプラリー」とのこと。
このささやかな裏切りが、
ボクの心に、すきま風を吹かせた。 -
そしたら、突然。
目の前の景色が、急に色気ないものに変わる。
ひとり歩きはつまらない。 -
色気のない景色のまま、浜松町エリアに入る。
気分転換に、寄り道して芝大神宮を訪れると、
今日は日が良いらしく、今まさに結婚式の準備中であった。
新郎よりも、新婦よりも、
先にレッドカーペットを歩いたことは、内緒にしてほしい。運が良ければ、赤絨毯。 by おま。さん芝大神宮 寺・神社・教会
-
イチオシ
つづいて、遠くに増上寺も見えてきたが、
この前行ったばかりなので、割愛。
そしてまた、色気のない景色がつづく。 -
さてさて、読者の皆様がた。
江戸城の無血開城を覚えてるでしょうか?
もしかしたら、既に生まれてた方もいるかもしれません。
そのとき西郷隆盛様と勝海舟様が話し合った場所が、
ここだという碑です。
しかし、3オッサンズがどいてくれません。 -
それにしても、第一京浜というのは色気がない。
何かないかとキョロちゃんしてみても、
兎にも角にも、ビルしかない。
そんな中、「高輪大木戸跡」という石垣にたどり着く。
江戸時代、ここには門があったようで、
旅人をここで見送ったという場所らしい。
ふと愛する家族を想い、後ろを振り返る。
そこには母娘の姿があったが、当然ながら赤の他人。江戸ぉ~ by おま。さん高輪大木戸跡 名所・史跡
-
高輪大木戸跡を越えると、右手に泉岳寺が見える。
泉岳寺といえば、
「忠臣蔵」で知られる浅野内匠頭と赤穂浪士が眠る場所。
もっともらしく説明をしてみたが、
実のところ、1度も見たことがない。
そんなヤツがカメラ片手に墓地を訪ねると、
そこにいる人は皆、喪服姿。
そして、赤穂浪士全員のお墓に線香をお供えしている。
パーカーに運動靴、カメラ片手の自分が恥ずかしい。Keep Quiet by おま。さん泉岳寺 寺・神社・教会
-
イチオシ
寄り道はつづく。
この前テレビで、イギリス大使公邸として使われた東禅寺を訪ねるため、
桂坂を上っていく。
上り坂だからか、地図で見るより東禅寺が遠く感じる。
ようやくたどり着いたお寺さんには、
なぜか「高野山東京別院」と書いてあった。
間違いついでに寄り道してみると、本堂の扉が閉ざされている。
中からはお坊主さんの説法が聞こえてきたので、
そろりそろりと扉を開け、堂内に潜入。
シーーーーーン。
説法にしては、お坊主さんの口数が少ない。
周りを見てみると、皆様は目を閉ざしている。
そう、これは説法ではなく、座禅。
蚊の羽音さえ聞こえてきそうな静寂の中、
すぐに出られるだろうか?
小心者なので出られるわけもなく、座禅を組む。高野山東京別院 寺・神社・教会
-
さて、東禅寺はいずこへ?
その名を呼んでも、こだまは返ってこない。
来た道の戻る途中に地図を見つけた。
どうやら通り過ぎてしまっているらしい。
地図に指示されるまま歩いていくと、
右側には実に怪しげな階段が見つかる。
そして、その下には、実に怪しげな小道につながる。
この小道の魅力といったら、東海道なんて比じゃない。 -
迷路のような小道をうまく進めば、
念願の東禅寺にたどり着く。
やっぱり今日は日が良いのか、
芝大神宮につづき、こちらは木魚の音がこだまする。 -
ついつい寄り道に時間を費やしてしまったが、
11時19分、やっとのことで品川宿に到着した。
日本橋を出発して3時間20分後のことである。
広重の絵と見比べるため、
バッグから広重の画集を取り出してみると、
右側に、あるはずの山がない。 -
品川宿はもっと先なのかもしれない。
人混みの品川駅前を通り過ぎ、
間もなく、岩壁沿いの道に変わる。 -
そのまま突き進んでいくと、左手に八ツ山橋が見えてくる。
そうか、この石壁の向こうが山と考えるなら、
広重の絵の場所に違いない。
でも、ここは気を付けた方がいいですよ。
その昔、橋の向こうからゴジラが上陸したそうです。
松井のことじゃありません。 -
地図によると、新八ツ山橋を渡れば品川宿らしい。
-
橋を渡り終えると、やがて北品川駅に到着。
地図によると右側になるはずなのに、
目の錯覚なのか、ボクには左側に見えてしまう。
もしかしてだけど・・・
新八ツ山橋じゃなく、八ツ山橋を渡るべきだった?
急いで手持ちの資料を確認すると、
「八ツ山橋を渡り・・・」としっかり書いてあった。
が、今さら引き返すワケにはいかない。 -
結局、ホントの品川宿に到着したのは11時32分。
日本橋を出発して3時間33分後のことである。
旅はつづく。東海道品川宿 名所・史跡
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 前日光さん 2014/11/04 00:26:28
- このシリーズって。。。
- おま。さん、こんばんは。
ダンテ氏が登場しない!
そうだよねぇ〜、ここはモロッコじゃないし。。。
しかし、おま。さんを右往左往させたダンテ氏が懐かしい。
そうは言ってもここは日本。
しかも由緒正しい日本橋。
今回は、相方さんもkenちゃんもいないんですかぁ〜
こうなったら、視界を遮る撮影隊やオジサンの頭や。。。
道に迷った所なんかに、注目するしかないのか(-_-)
このシリーズも、途中までは見てたような気がする。
だってプチッとしたら、投票済みの音がしたから。
ということで、これから長い旅になりそうだけど、頑張ってネッ!
前日光
- おま。さん からの返信 2014/11/04 09:23:09
- RE: このシリーズって。。。
- そうなんです。
このシリーズは、おもしろみに欠けるんです!!
道をダラダラ歩きながら、ブツブツ独り言をつぶやく
そんな旅行記なので、特にオススメはしませんよ。
ただ、この旅のリアルさはある程度伝わるのかと。
おま。
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