ベネルクスを垣間見る旅（２：日帰りルクセンブルク）

2014/04/21 - 2014/04/21

時差ボケのせいで朝4時半に目覚めてしまった2日目。翌日からの仕事に備えて夜に事前準備をしなきゃいけないけど、それまではフリータイム。

というわけで、ブリュッセルから特急で3時間、ルクセンブルクに足を踏み入れてみた。夕方までに帰ってこなきゃいけないから駆け足になってしまったのが残念だ。

【今回の行程】
　4/20（日）：東京⇒（航空機）コペンハーゲン⇒（航空機）ブリュッセル
●4/21（月）：ルクセンブルク往復（鉄道）
　4/22（火）：ブリュッセルで仕事
　4/23（水）：ブリュッセルで仕事
　4/24（木）：ブリュッセルで仕事、バールレ＝ナッサウ往復（鉄道）
　4/25（金）：ブリュッセル⇒（航空機）コペンハーゲン⇒（航空機）
　4/26（土）：東京着

エリア ルクセンブルク(ルクセンブルク)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

薄明かりが差してきたブリュッセル・リュクサンブール駅、朝6時半。その名の通り、この駅からルクセンブルク行きの列車に乗るのだ。

この像は…誰だろう。

この駅の真上にあるのが欧州議会。まさにヨーロッパの中枢だ。もちろん朝早いし、休日でもあるので人の姿はない。

ブリュッセルには他にもEUやNATO関連の施設がたくさんある。ちょうどこの旅行前にあったウクライナの件では、この街も慌ただしかったことだろう。

欧州議会 建造物

駅はこの地下にある。ブリュッセルの玄関・南駅から比べるとなんとも閑散とした駅だ。

これから乗車するのは06:54発のICルクセンブルク行き。

チケットは事前にネットで手配してあったので、プリントアウトした控えとクレジットカードを窓口で見せてチケットを発券してもらう。

窓口氏が不慣れだったのか何回か首をかしげていたけど、最終的には切符が出てきた。一安心だ。

ちなみに座席指定ではないので、チケットに示された日であればどの列車のどの座席に座ってもOK。ただし1等と2等を間違えないように。1等車は車両上部に黄色のラインが引かれている。

だーれもいないホームで待つこと10分、時刻通りに列車がやってきた。

6両編成のIC2106列車は南駅が始発。休日だし混んでるかなーと思ったら、拍子抜けするくらい誰も乗っていない。6両目は僕以外に1人だけだ。

うたた寝している間に、大きめの街Namurに到着。

2等車の座席は向かい合わせだったり進行方向を向いていたり逆方向を向いていたり。回転はできないけど、いろんなレイアウトで座席が配置されている。リクライニングもしないけどまぁまぁ快適なシートだ。これで片道39ユーロなら高くもあるまい。

09:40、定刻にルクセンブルク到着！

またひとつ新しい国にやってきた。パスポートチェックがないから実感がわかないけど。

駅を出る前にトイレに行っておく。街中にあるか分からないしね。地下にあるトイレは大1.1ユーロ、小0.6ユーロ。係の人がいたのでおつりもOKだと思う。

済ませてから、『列車を降りる前に行っておけばよかった』と思ったけどtoo lateだ。

ルクセンブルク中央駅 駅

駅前から歩き始めよう。

ルクセンブルク中央駅 駅

リベルテ通りを北へ向かって。

谷をわたって旧市街へ入ろうと思ったけど、ガイドブックにも載っているアドルフ橋がまさかの工事中。なので、すぐ西側に架けられた仮橋を渡る。

まぁ、これも貴重な体験だ（笑）むしろ渡れないからと振り出しに戻らされなくてよかった。

旧市街側、ブリュッセル広場から。んー渡ってみたかった。

駅前からちょっと早足で歩いて、今10:05。

どうやらアドルフ橋修復の展示か何かをやっているようだ。

覗いてみたかったけど、時間がないからパス…

憲法広場から新市街方面を望む。新市街とは言っても風情のある建物ばかりだ。

憲法広場 広場・公園

そしてこの憲法広場に停まっていたのが観光用の列車（？）。ちょうど休憩時だったようで、走ってはいなかった。同じようなカラーリングの観光バスもあって、1日券を買えば乗り降り自由でぐるりと街中観光ができるようだ。

憲法広場 広場・公園

憲法広場から、渡れなかったアドルフ橋（まだ言ってる（笑））。

憲法広場 広場・公園

こんな庭園、シムシティ3000にも出てきましたなぁ。地価が高くなると出てくる庭園。

憲法広場 広場・公園

何らかの塔（笑）

英語表記を探したけど、見当たらなかった…

憲法広場 広場・公園

旧市街の中心、ギヨーム広場は市場になっていて大賑わい！

野菜果物よりは花や工芸品が売り物の中心だったように思う。

ギョーム広場 広場・公園

夏だけ公開と聞いていた大公宮。しかしこの人の集まりを見るに、イースターだけ特別に公開でもしていたんだろうか。

ルクセンブルクの大公宮 建造物

ノートルダム大聖堂が見えてきた。

そしてこの辺りで今回のルクセンブルク訪問中唯一、日本人の集団とすれ違った。こういうB級観光地（褒めてます）に足を運ぶことはいいことだと思う。

10:25、ノートルダム大聖堂ではミサの真っ最中。イースターマンデーだからだろうか、参列者はかなり多かったように思う。

ちょっとだけお邪魔させてもらって、雰囲気だけ少し味わって失礼してきた。

ノートルダム大聖堂 寺院・教会

ちょうどチューリップの季節だ。街中でもチラホラと見かけた。

この季節、オランダのチューリップ園は見応えあるんだろうなぁ。

ノートルダム大聖堂 寺院・教会

さて、そろそろ駅に戻ろう。谷沿いのRoosevelt通りは、高架橋を渡るとそのまま駅前通りになる。

高所恐怖症の人にはあまりオススメできないかもしれないこの橋、僕も下を見ることはできなかった。

高架橋 建造物

10:40、ルクセンブルク中央駅に戻ってきた。帰りの切符もブリュッセルで受け取っているので、改めて購入する必要はなしだ。

朝から何も食べていなかったから、売店に寄っておこう。おやつと水で3.3ユーロ。本も売られていたのだけど、航空や鉄道の趣味雑誌が結構種類豊富でびっくりした。

ルクセンブルク中央駅 駅

今度のブリュッセル行きは、11:20発だ。

意外にも（失礼）列車の本数が多い。この時間帯、遠くまで行くのはバーゼル行きとブリュッセル行きか。

ルクセンブルク中央駅 駅

ホームに出るとそのバーゼル行きが停まっていた。ブリュッセルからスイスの国境まで、半日かかる長旅だ。

ルクセンブルク中央駅 駅

奥のホームに停まっていたのは新塗装のTGV。今日の午後、パリに向けて出発するんだろう。パリまでも3時間、高速鉄道でいろんな都市が近づいた。

ルクセンブルク中央駅 駅

端のホームに停まっていたのが、これから乗るブリュッセル行きのIC2134列車。

この風貌に見覚えのある方もいらっしゃるかもしれない。デンマークで走っている列車と同じ、ゴムの縁取りが特徴的な車両だ。

ルクセンブルク中央駅 駅

先頭車同士をつなげればご覧のとおり。運転台部分をバコッと開ければ連結完了だ。見てくれはちょっと独特だけど、合理的であることは間違いない。

定刻に発車した特急は、発車時こそ空席が目立っていたけど途中のNamurから立ち客が出るくらいの大賑わい、日本でもよくある休日の特急な雰囲気になった。連休最終日、みんな最後の休みを楽しみにブリュッセルへ出かけるんだろう。

ルクセンブルク中央駅 駅

14時過ぎ、ブリュッセル・リュクサンブール駅に帰着。

ホテルに戻る前に、駅前のデレーズDelhaizeでお買い物。休日だけど開いてるスーパーは貴重だ。

ホテルに戻ったら、仕事の準備をしよう。そろそろ現実に戻らなきゃ（笑）