2013/10/19 - 2013/10/26
182位(同エリア1805件中)
ニッキさん
午後からは、いよいよ私達が楽しみにしていた15〜18世紀の西洋絵画を鑑賞します。
エルミタージュ美術館は冬宮と新・旧・小エルミタージュ、エルミタージュ劇場の5つの建物からなっています。
近代絵画の展示は冬宮の3階だけですが、2階に下りて他の建物にも足を運びます。
広いだけでなく、迷路のようになっているので、あらかじめ下調べをして、テーマを絞ってからの方が無駄なく楽しめると思います。
絵画に興味のない方も、豪華絢爛な宮殿をじっくり見て回るのもいいですね。
フロアマップは1階のインフォメーションでいただけます。
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パヴィリオンホールには、18世紀の有名な時計技師コックスが制作した孔雀のからくり時計が展示されています。
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大きなガラスケースの中には、木に止まっている黄金の孔雀とにわとり。
枝に吊るしてある鳥かごにはフクロウがいます。 -
エカテリーナ2世が最後まで心を許した愛人ポチョムキンからの最高のプレゼントです。
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運が良いとからくり時計を動かしている時に遭遇しますが、部品保護の為に最近はあまり動かさないそうです。
ガラスケースのとなりにテレビモニターが置いてあって、いろいろな角度の孔雀を映し出してくれます。
なかなかお目にかかれないポーズは、その映像を写真に撮りました。 -
パヴィリオンは「小エルミタージュ」にある、いつも人が集まっている人気の部屋ですが、かつてはエカテリーナ2世のプライベートルームで、夜ごとパーティが開かれてたみたいです。
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天井から吊るされたクリスタルと金箔のブロンズで作られた豪華なシャンデリアも必見です。
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パヴィリオンは「さすが女帝の宮殿!」と思われる白と金とクリスタルの華やかな内装です。
ここで毎夜の舞踏会・・いいねぇ。
女性は幾つになっても、夢見る夢子ちゃんです。 -
下にも注目です。
床のタイルで出来た細かいモザイクは、ローマの古代ローマ共同浴場跡で発見されたモザイクの床を再現したものです。 -
初期ルネッサンスの部屋に移動。
豪華な暖炉の上に飾られていました。 -
14世紀のシエナの画家シモーネ・マルチーニ作
「受胎告知の場面からー聖母」
この絵は二連作の右半分で、大天使ガブリエルが描かれた左半分は、ワシントンのナショナルギャラリーに展示されています。 -
15世紀のフィレンツェの巨匠ルカ・デッラ・ロッビア作
マジョルカ焼き「キリストの誕生」 -
レオナルド・ダ・ヴィンチのホール
シャンデリアが素敵。
ダ・ヴィンチの作品2点を展示する為だけの、贅沢な部屋です。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「ベヌアの聖母」
ダ・ヴィンチの初期の作品です。
サンクトペテルブルクのベヌア家が所有していた作品で、当時のイタリアではまだめずらしかった油彩技法です。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「リッタの聖母」
ミラノのリッタ侯爵が所有していた作品です。
赤と青の衣は実に古典的で美しい構図ですね。
窓から降り注ぐ光で、上手く写らないようにしているか?
二枚とも窓際に飾られています。 -
ティツィアーノ作「悔悛するマグダラのマリア」
ヴェネツィア派の巨匠70代の作品です。
同じ主題、同じ構図で40代に描いた作品は、フィレンツェのピッティ美術館で展示されています。
肌つるっつるの美人なマグダラのマリアです。
画家の描く歳で、印象もずいぶん違ってますね。
70代で描いたマグダラのマリアは、ちょっとおばちゃんです。 -
ティツィアーノ作「ダナエ」
同じ主題で多くの画家が描いています。
青銅の塔に幽閉されたダナエですが、ゼウスが黄金の雨になってダナエに注ぎ込み、ゼウスの子供を産むという。
相変わらず女好きの最高神ゼウスの浮気バレバレの作品です。 -
ラファエロの回廊
エカテリーナ2世は、ラファエロが描いた「ヴァチカンの回廊のフレスコ画」の複製を注文して造らせた廊下です。
画家のウンターベルガーとペテロによるコピーは、テンペラでキャンバスに描かれました。 -
今ではほとんど失われてしまったヴァチカンのラファエロのフレスコ画です。
エカテリーナ2世の名誉欲を十分満足させるものでした。 -
ヴァチカン美術館では、ラファエロといえば「アテネの学堂」ですものね。
ラファエロの作品はどれほど残っているのでしょうか。
昔はこんな素晴らしい作品がヴァチカンで見られたのですね。 -
ラファエロ作「聖母子と髭のない聖ヨセフ」
エルミタージュに展示されているラファエロの作品は、マジョリカの間に2点あります。 -
ラファエロ作「コネスタビレのマドンナ」
とても小さい絵です。 -
ミケランジェロ作「うずくまる少年」
ミケランジェロの作品の多くは、故郷イタリアにあるそうです。
エルミタージュに唯一あるミケランジェロの作品です。 -
新エルミタージュには、大型の絵画を展示する為に特別に設計された「イタリア天窓の間」と「スペイン天窓の間」があります。
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新エルミタージュの展示室は丸天井から自然光が差し込む造りになっています。
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床置燭台や壷やテーブルなども展示されています。
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ゴヤ作「アントニア・サラテの肖像」
スペインの巨匠ゴヤの肖像画です。
美貌の女優だったそうです。 -
ムリーリョ作「少年と犬」
スペインの画家で、初期の風俗画です。
宗教画も多く描いています。 -
エル・グレコ作「使徒ペテロとパウロ」
ギリシア生まれのスペイン画家エル・グレコの作品です。 -
レンブラント作「フローラに扮したサスキア」
新婚時代の妻サスキアをモデルに描きました。
一番幸福だった時です。サスキアは若くして亡くなってしまいました。 -
レンブラント作「ダナエ」
先ほどのティツィアーノ作と主題は同じですが、ダナエの体に注ぎ込むゼウスを、光で表現しています。 -
レンブラント作「イサク犠牲」
レンブラントの作品は23点あります。 -
レンブラント作「老ユダヤ人の肖像」
レンブラントが経済的に破産した頃の作品です。 -
レンブラント作「放蕩息子の帰宅」
まるで自分の人生の締めくくりに選んだような、レンブラント最晩年の作品です。
この時レンブラントは孤独で、富も名誉も家族も全てを失ってました。 -
古代絵画史の回廊の壁には86枚の絵画が飾られています。
丸天井もとても美しいです。 -
古代絵画史の回廊から「クピドとプシュケ」
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ヴァン・ダイク作「自画像」
ルーベンスの弟子であるダイクは、ヨーロッパの君主を始め、たくさんの注文を受けた、輝かしい肖像画家でした。 -
ルーベンス作「地の神と水の神の同盟」
フランドル絵画の巨匠ルーベンスの作品は、エルミタージュに40点以上あります。
構図や肌の色など、ルーベンスの魅力満載の作品です。 -
ルーベンス作「ペルセウスとアンドロメダ」
ペルセウスが天馬ペガサスを連れてメドゥーサの戦いに勝ち、エチオピア王女アンドロメダを救い出す場面です。 -
ブリューゲルには間違いないと思いますが、題名はわかりません。
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こちらもブリューゲルですね。
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クラナハ作「女性の肖像」
16世紀のドイツの画家です。
ドイツの宗教改革者ルターと親交があり、この絵はルターの妻を描いたとも言われています。 -
クラナハ作「ビーナスとアモル」
ビーナスとキューピットは多く描いている題材です。 -
スネイデルスの間
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騎士の間
16〜17世紀の西欧の武具コレクションが展示されています。 -
カラヴァッジョ作「リュートを弾く若者」
初期の作品です。
モデルが女性か男性かわかりません。雰囲気はバッカスに似てますね。 -
カナレット作「ヴェネチアにおけるフランス大使のレセプション」
ヴェネチアの風景画家は細部まで気を配り、写真のように正確に描きました。 -
ウイレム・ヘダ作「朝食」
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オーラの間に展示されていた「イルカに乗ったキューピット」
ロシア皇帝の膨大なコレクションは、世界各国から集められた素晴らしい作品ばかりです。
旅行者が全て見るのは不可能なので、絶対に見たい作品や部屋は必ず事前にチェックしたほうがいいです。
私達、玉座の間も孔雀石の間も見忘れました。残念!
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