2014/02/27 - 2014/03/01
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にゃんこ姫さん
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このお祭りも、早くも第21回を数える
ことになりました。
けっして派手ではありませんが、メイン会場の
雪の上には小さな「かまくら」が並び、河川敷に
灯された小さな炎が暖かく揺れていて、どこか懐かしく、
とても優しい気持ちになります。
(この河川敷の灯りたちは、「日本夜景遺産」に認定
されたそうです。)
ずっと以前、まだこのお祭りが始まったばかりの
年に来た時は、強風で灯りが消えてしまい、
寒さで凍えてしまいました。
真っ暗な夜空に、星が大きく美しく輝いていたのが
思い出されます。
次に訪れたのは、2年前。
その時は、夜とても冷え込んで、宿泊したホテルから
会場までの送迎がなかったため、ホテル前の
平家集落の川沿いに作られたミニミニかまくらを
見ただけでした。
で、3度目になる今回こそ、防寒対策を万全にして、
美しい灯りを見に行きました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
東武日光線「鬼怒川温泉」経由、野岩線「湯西川温泉」
から、バスで温泉街へ。
今回の宿泊は、老舗旅館のひとつ「平家の庄」です。
まだチェックインの時間には早いので、ひとまず
フロントで手荷物を預かってもらって、街を
散策します。 -
入口には、雛の吊るし飾りが。
伊豆方面の名物ですが、こちらでも
始めたのようですね。
飾る物は少し違っていますが、
これも可愛い。 -
温泉街の各商店の前では、それぞれ
趣向を凝らした雪だるまが、訪問客を
お出迎えしています。 -
バスの終点近くにある「平家集落」。
湯西川に沿って、昔の街並みが
残っています。
今の季節は、雪がいっぱい。 -
以前は、全部の家が茅葺屋根で
風情があったのですが、さすがに
材料調達や技術者の不足で、向かって
右手の1軒だけになりました。
惜しいけれど、これも時流ですね。 -
温泉街を抜けて15分ほど歩いて、
「かまくら祭」のメイン会場になっている
「沢口河川敷」へ。
中でバーベキューができる「かまくら」が
たくさん並んでいます。 -
「かまくら」の横に、今年はハートの
飾りも作られていました。
夜は、ライトアップされるようです。 -
河川敷では、ボランティアの人たちが
「ミニかまくら」を並べています。
何しろ材料が雪ですから、中に火を
灯せば溶けてしまいます。
で、毎日作り直すわけですね。
ご苦労様なことです。 -
商店街のお店の前に、酔いつぶれた
と思しき雪だるまさんが。
このお店は、酒屋さんです。
なるほど。 (笑) -
そろそろチェックインの時間が
近くなったので、ホテルに戻りました。
「桓武平氏ゆかりの宿」と書かれた
ホテルの看板も立派です。
もともと、この温泉は「平家の隠れ里」
として有名な地で、「平氏直系の子孫」を
名乗る家も多いのです。 -
ホテル前に置かれていた木は、
「日本一の平家神代杉根」。
説明書きによると、
「神代杉とは、火山の噴火で火山灰に
埋もれ、腐らずに半化石化した杉です。
約800年〜2,500年ほど火山灰に
埋もれていないと、この色にはなりません。
推定樹齢 約1,200年」
だそうです。
へえぇ、すごいんだ! -
フロントでチェックインをすませ、
奥へ。
独特の趣きのある造作です。
正面の五段の階段を上ると・・・。 -
こちらのロビーになります。
華やかな雛壇が目をひきます。 -
ここ「平家部落」では、昔から
端午の節句をやりません。
というのは、落ち延びてここに
居をかまえた平氏の部落で、
男の子が生まれた時の事件が
元になっています。
久々の明るい出来事に喜んだ
部落の人たちが、お祝いに鯉のぼりを
揚げたところ、折り悪しく、それが
平家の残党狩りをしていた源氏の兵に
見つかり、多くの犠牲者を出して
しまいました。
以来、ここでは決して鯉のぼりを
あげることはしなくなりました。
そのかわり、女の子のお節句は
盛大に祝うようになったということです。 -
私たちのお部屋「平」は、
準特別室です。 -
二間続きで、なかなか豪華な
インテリアです。 -
衣桁に掛けられた美しい
打掛け。 -
すだれの向こうの座敷には
炉が切ってあります。
(ただし、暖房はエアコンで、
火は入っていません。) -
こんな感じ。
-
こちらの部屋にも、色違いの
打掛けが。
ちょっと着てみたい。 -
さっそく、温泉に入りに
行きます。 -
時間が早いので、誰もいません。
ラッキー♪
あまり広くはありませんが、熱めで
いいお風呂です。 -
一応、露天風呂もついて
います。 -
このホテルの売りは10種類にもおよぶ
貸し切り露天風呂で、それぞれタイプが
違います。
私たちの宿泊プランは、通常は有料の
これらのお風呂に入り放題というもの。
大浴場に入った後、もちろん、こちらのほうも
試してみます。 -
個室が並んでいて、空いていれば、
どこでも好きなところに入れます。
これは『龍神の湯』。
龍の口からお湯が出ています。
他にも幾つか、空いている所を
覗いてみましたが、結局入ったのは
3種類くらい。
そうそう入れるものじゃありません。
入った中では、ここが一番良かったかな。 -
さて、お風呂のあとは夕食です。
渡り廊下から長い階段を上って、
別棟の夕食会場へ。 -
ここの温泉街は、どのホテルも
だいたいメニューが決まって
います。
囲炉裏端に座って、串に刺した川魚や
野菜を炭火で焼いて食べる野趣あふれる
もので、けっこう楽しくて好き。
別注文ですが、竹筒に入れたお酒を
炉でお燗して飲む「竹酒」も、竹の
香りがいい感じです。 -
ランプ(形の電灯ですが)の灯りも、クラシカルな
ムード。 -
隣の席との境もすだれですが、
見えそうで見えないのが、絶妙の
間合い。 -
夕食後、ホテルのサービスで、昼間
行った「かまくら祭」のメイン会場まで
車で送ってくれました。
この祭用の臨時駐車場で下車し、7分ほど
歩きます。
道の両側は、木々がライトアップされていて、
とても幻想的です。 -
河川敷に並んだミニかまくらに
灯が入って、じっと見ていると、
どこか別の世界に迷い込んだような
不思議な気持ちになりました。 -
とっぴな連想ですが、この灯りの
ひとつひとつが、人の命の輝きのように
思えたのです。
この世とあの世の境に、こんなふうに
たくさんの命が燃えている場所が
あるのかなぁ・・・と。
え!?
でも、それって、昔聞いた円生の落語「死神」
の一場面じゃないの!
といっても、これはけっして恐ろしいものでは
なくて、「生命の賛歌」のような眺めです。 -
大きいかまくらのほうも、中に
灯りがついて、闇の中に暖かそうに
浮かび上がっています。 -
この季節の湯西川としては、
異常なほど暖かい夜で、雪の
上を歩き回って、存分に夜景を
楽しむことができました。 -
かまくらの内部です。
5〜6人でいっぱいになるくらい
小さくて、中の壁にはなぜか、
小銭がたくさん貼り付けてありまし
た。
お賽銭? (笑)
私たちもマネして、「良いご縁」の意味で、
5円玉を貼っておきました。(笑) -
一夜限りの優しい灯り。
明日にはまた、町の皆さんの手で、
新しい灯りが作られるのでしょうね。
何か、ほのぼのとした気分になります。 -
道端に作られた「光のトンネル」。
奥には、やはり光で作られたような
ハートが煌(きらめ)いています。
う〜ん、なんとも素敵な風景♪
いいですね〜! -
ホテルへ帰ると、ロビーの
雛段もほのかな明かりに
照らされていました。
満ち足りた気分で部屋に帰り
ます。
おやすみなさい。 -
翌日です。
ホテル前からバスで「湯西川温泉」駅
に戻り、これから「鬼怒川温泉」に
向かうところです。 -
この駅のプラットフォームは、
トンネルの中にあります。 -
トンネルの向こうから、湯西川の
鉄橋を渡って、野岩線の列車が
入って来ました。
2両連結の各駅停車です。
ここから6つ目の駅が「鬼怒川温泉」
になります。
今夜は、そちらに泊まります。
(一応)おわりーおまけ「鬼怒川温泉」編につづくー
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