2014/03/09 - 2014/03/09
300位(同エリア609件中)
滝山氏照さん
東京メトロ千代田線根津駅より徒歩5分、根津神社(ねづじんじや、東京都文京区根津)は1900年余の昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、その後文明年間には江戸城築城した太田道灌(おおた・どうかん、1432~1486)が社殿を奉建しています。
時代は江戸時代に移り、宝永2年(1705)5代将軍の徳川綱吉(とくがわ・つなよし、1646~1709)は兄綱重(つなしげ、1644~1678)の子である綱豊(後の6代将軍の家宣・いえのぶ、1662~1712)を養嗣子に定めた際に現在の社殿を建て千駄木にあった旧社地から遷座しています。
翌年完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・桜門のすべてがそのまま現在に至っており、国の重要文化財に指定されています。
さて将軍になった家宣は徳川15代将軍の中で最高齢の48歳ですが財政厳しい幕府改革に関心を持ち、甲府藩主時代から家宣の学問教師的存在の新井白石(あらい・はくせき、1657~1725)と側近であった間部詮房(まなべ・あきふさ、1666~1720)を信任して政治をおこないますが将軍就任後3年で亡くなります。
家宣死後は幼少の嗣子家継(いえつぐ、1709~1716)が7代将軍となり白石と詮房は引き続き家継を補佐して政治改革を進めますが、白石・詮房の政治運営モデルは将軍職の影響力に依存する体質でありました。
従い幼少の将軍家継を後ろ盾とするには余りにも脆弱すぎため改革については門閥の譜代大名の抵抗に抗することができず、家継幼少のまま病死によりついに譜代大名の推挙により徳川御三家の紀州より8代将軍として吉宗(よしむね、1684~1751)を迎えるに至ります。
2022年10月30日追記
境内に記載された説明板には次のような記述がなされています。
『 根津神社 国指定建造物 文京区根津1-28-9
日本武尊が千駄木の地に創建したと伝えられている。現在地は江戸時代、甲府宰相・松平綱重(まつだいら・つなしげ、1644~1678)の山手屋敷跡であり、のちに6代将軍となる徳川家宣(とくがわ・いえのぶ、1662~1712)の誕生の地であった。5代将軍・徳川綱吉(とくがわ・つなよし、1646~1709)は家宣の産土神として宝永3年(1706)に千駄木にあった社をこの地に移して、社領500石を付し、権現造りの社殿を造営した。
社殿は拝殿・本殿と両者を接続する幣殿(相の間)からなり、しかも一つの屋根でまとめ、権現造りの完成された姿を見せている。拝殿前に唐門を配し、その左右から透塀で社殿を囲んでいる。唐門前方の桜門を含め、権現造神社建築様式の旧現を示すものとしてすべて国指定重要文化財である。
祭神は須佐之男命、大山昨命、誉田別命、大国主命、菅原道眞である。
境内には「家宣の胞衣塚」(区指定民俗文化財、「塞の大神碑」などがある。
文 京 区 教 育 委 員 会 平成10年3月 』
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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根津神社・鳥居
鳥居中央には「根津神社」と刻された扁額が掲載されています。 -
根津神社・社標
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根津神社・神社略記
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根津神社・表参道
鳥居を過ぎ表参道に入り神橋を渡ると正面に桜門(国指定重要文化財)を捉えます。 -
根津神社・桜門(国の重要文化財)
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根津神社・桜門社額
桜門階上には「根津神社」と掲載されています。 -
根津神社・国重用文化財
宝永3年(1706)完成した本殿・幣殿・拝殿・唐門・正門・透塀・桜門が現存しており国の重要文化財に指定されています。 -
根津神社・唐門(国重要文化財)
桜門から表参道を経て唐門を捉えます。 -
根津神社・神楽殿
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根津神社・取水舎
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根津神社・唐門(国重要文化財)
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根津神社・透塀(国重要文化財)
総延長200mの塀が社殿の四方を囲んでいます。 -
根津神社・青銅灯籠(国重要文化財)
社殿前に一対の青銅灯籠は築城の名人で戦国武将藤堂高虎(とうどう・たかとら、1556~1630)子孫で伊勢津藩主藤堂高敏(とうどう・たかとし、1693~1728)奉納によるものです。 -
根津神社・唐門扉
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根津神社・拝殿(国重要文化財)
根津神社社殿は拝殿の奥に幣殿・本殿と続く権現造り建築で、江戸の神社建築物では最大と言われています。 -
根津神社・拝殿彫刻
拝殿天井部の飾りは見事です。 -
根津神社・境内
拝殿から境内を展望します。 -
根津神社・拝殿
社殿左側から透塀を捉えます。 -
根津神社・境内風景
拝殿左側から境内を捉えます。 -
根津神社境内・乙女稲荷神社鳥居
西門に繋がる乙女稲荷神社の鳥居が見えます。 -
根津神社・社殿風景
透塀をから社殿を一望します。当神社はつつじの名所として有名で境内の「つつじ苑」には約100種3000株のつつじが4月初旬から咲き多数の参拝者が訪れます。 -
乙女鳥居神社鳥居
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徳川家宣胞衣塚
説明板によれば6代将軍家宣の胞衣(えな)が埋められた所と伝えられ、十数箇の割石が置かれています。
「胞衣」というのは胎児を包んだ膜と胎盤を示しています。 -
根津神社・徳川家宣胞衣塚説明
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乙女稲荷神社奉納鳥居
拝殿に向かう途中には奉納された鳥居が並んでいます。 -
根津神社・本殿
乙女稲荷神社側から南北に伸びる透塀とその内側には本殿が見えます。 -
根津神社・透塀展望
乙女稲荷神社境内から透塀を一望します。 -
乙女稲荷神社
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