2011/05/24 - 2011/05/24
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4nobuさん
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一昨日と同じく今日も娘の運転と案内で元修道院のモティスモント・アビィの庭園を楽しむことになりました。
娘は、私の最近の訪英の目的が城址と庭園巡りなのを承知してて、それに在英の友人からここを勧められ興味があるからだと言っています。
モティスフォント(Mottis-Font)とは日本の多くの本では「泉が沢山ある所」と説明されていますが、あとで提示する案内板に書いてある説明の「泉のそばのミーティングポイント」の方がしっくりきます。
ここモティスフォントは英国有数の港町サザンプトンの北方にある小さな村ロムズィにあります。これまでに訪れた庭園のほとんどはロンドンの東部に集中していますが、今回はそれらとは違ってロンドン南部で距離もオックスフォードと同じぐらいロンドンから離れています。
そばを流れるテスト川は鱒釣りの聖地と言われるほど水量が多く古くから多くの住民を受け入れてきた地域です。
モティスフォント・アヴィーはその名のとおり13世紀の初めに修道院として建てられました。16世紀の宗教改革による修道院の廃止で地所はヘンリー8世の侍従サンディズの所有に移り、建物は大きく改築されました。
20世紀になってサンディズの子孫がこの地所をラッセル夫妻に売り建物はいまの形に改装されました。
庭園の構築(作庭)は3回のエポックがあります。まずラッセル夫妻が望んだ当時の流行の(前に報告したチャットウェルの庭園のような)ピクチャレスク庭園をノーラ・リンズィが創りました。邸宅の南側すぐにあるパーテアも彼女の作品です(ノットガーデンという人もありますが花が植えられているのでパーテアが正しいと思います)。
数年後に造園の大御所ジェフリー・ジェリコによって今度は邸宅の北側やローズガーデンの西側のガーデンが整えられました。
最後の仕上げがローズ・ガーデンで、40年ほど経った1972年からグレアム・トーマスによって造られました。
これまでキッチンガーデン(菜園)だったのを彼が所蔵するオールドローズのコレクションをベースにして350種以上のローズが見れる英国の代表的な庭園に仕上げられました。
この邸宅と庭園は今ではナショナルトラストの所有になっています。
今日の観光は遠距離なのと夜ロンドンの観劇があるので早めに切り上げるためにこのモティスフォントだけでした。
観劇は「Warhorse」です。私のような英語が中学生並でも十分楽しめるからと娘に勧められ、旅行前にネットで購入しておいたものです。
2013年にスピルバーグ監督で映画化され「戦火の馬」として日本でも上映され好評でしたが彼らしくスペクタクルな俗化がされて心の内面描写が足りず私には演劇の方が良く、いい体験をしました。
旅行時期でお分かりでしょうがこの旅からもう3年近く経っています。サボっていたわけです。従いましてここの記述に記憶間違いがあるかも知れません。お気づきになればお知らせくださるようにお願いいたします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アベー・ガーデンの全体図
右下の駐車場からスタートしテスト川を渡って左上の方向に小川(シークレットストリーム)に沿って泉に寄ります。
その後さらに左上のウォールガーデン、ローズガーデンを観賞し、邸宅の前からテスト川に沿って駐車場に引き返しました。 -
最初に渡った橋のたもとからの邸宅の眺め。左端の樹木の陰に泉がある。
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ローズガーデンの中央からパノラマ。
中央の道の先の5角形のローズガーデンの先端に相当するところにガーデンコンパス・ベンチがあります。ここの案内では珍しくシートという表現を使っていません。 -
ローズガーデン前から邸宅の方向を中心にしたパノラマ。
左端がウォールガーデン、正面の建物はヘッジホグハウス?。 -
テスト川のよく澄んだ流れ。
鱒つりのメッカと言われていますが沢山泳いでいます。 -
テスト川に架かる橋の欄干の鳥。
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邸宅の全景
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泉の水が作った小川(シークレットストリーム)で、テスト川に合流する。
英国庭園では小川をわざわざ造るほどですがここでは天然の小川です。 -
樹木の合間に邸宅が見えます。
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柵に囲まれた所がフォント(泉)。水が深いので危険予防のために柵があります。
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泉のそばの説明板。
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ここの地名の元になったフォント(泉)。豊かに水が湧き出ています。
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メモリーリボン・ツリーと言われる大木。有名なそうです。
ちょうど絵馬のように記念や願いごとを記したリボンを結ぶ紐が幹に回してある。 -
ローズガーデンのそばにある小さな建物。中庭があり、アビーガーデン入り口のいわゆる受付と門衛の役目だったかそれともガーデナーの住みかなのでしょうか
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左側のウォールガーデンと建物の中庭の境界の役目の垣根
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ウォールガーデンのバラ
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ウォールガーデンの花
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ウォールガーデンのバラ。この庭園を造った園芸家グレアム・トーマスの名を冠したバラです。
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ウォールガーデンの煉瓦壁に這うバラ。
英国ではガーデンの壁に煉瓦を多用しています。それは昼間の太陽熱が煉瓦に蓄熱されることと煉瓦の色が花によく映えるからです。 -
ウォールガーデンのバラ。
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ローズガーデンへのゲートが向うに
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ボーダー。壁に沿ったところに帯状の花壇を設けるのが英国庭園のルールです。
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ボーダーのバラ
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ボーダーの花。
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ボーダーの花。
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ボーダーの花。
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再びウォールガーデンの端にあるガーデナーの小屋
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濃淡の美しいピンクローズ
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以下に続く写真に示すように、ガーデンを訪れる花に詳しい人をも楽しめるようにいろんな花が集められ、大きさ、形、色をみごとに配置しています。
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ガーデンの展望。
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ガーデンのアクセントとして、また観賞の人たちの憩いのために。
ガーデン用語ではベンチと言わずシートと言う。 -
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ここでも花を楽しみながら憩う人たち
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ここにも楽しむ人たちが
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ガーデンを区切るウォール
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どのシートも憩う人たちが。
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ウォールに這うオールドローズ
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ガーデナーハウス
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ガーデナーハウスのバラ
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ガーデンを出て邸宅の方へ
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途中にある菩提樹の並木。英国庭園のルールなのか多くの庭園でお目にかかる
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邸宅の南に接してパーテア(装飾花壇)がある。イチイの縁取りの間に花を植えて花の配色を楽しむ。建物の中から楽しむために建物に近接して作られています。
ちょうど花の植え替えの時期だったようで花が植えてありません。
日本での紹介ページでノットガーデンと誤記しているのを多く見かけます。 -
パーテアの西側。コートヤードシアターと呼ばれているところからの眺め。
姿のいい樹木が点在し眺望庭園の面目 -
邸宅のベランダから南側の芝生を眺める。
左に菩提樹の並木が見える。 -
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庭側から邸宅とパーテアを見る。
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邸宅の西側部分にコートヤードシアターといっているテラスがある。
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邸宅南の芝生広場からテスト川に沿って駐車場に戻る。
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邸宅の右(東)に菩提樹の並木と手前にモティスフォント・プレン・ツリー(すずかけの木)という有名?な大木が見える。
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駐車場からモティスフォント区域に渡る橋が向うに見える。
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もうひとつの橋 しだれ柳の橋。
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テスト川には水鳥が沢山。
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駐車場への橋
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振り返って
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邸宅?
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その夜、ロンドンで観劇した「Warhorse(戦火の馬)」
の開演前。
軍事馬として徴用された我家の馬と少年の戦場での再会の物語で、好評で2007年からロングランされている。
またスピルバーグ監督が映画化し昨年日本でも公開された。さらに26年7月に劇団の来日公演も予定されています。
ぜひご覧ください。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Berg Heilさん 2014/03/22 09:39:37
- ご無沙汰しております。
- 英国の庭園 美しいですね。いつも思うのですが欧州の庭園、どうして雑草が生え無いのでしょうか? 日々の手入れが良いのか? 或いは我が国の様に高温多湿では無い気候なのか?
いささか知ったかぶりですが、 写真の真鴨(鴨や雁の仲間)は魚は食べません。水面に浮かんで尻尾が上にはねている水鳥は魚を食べず、水藻や雑穀類を食べ、尻尾が水面にそのまま背中の線から水中に入っている水鳥は魚を食べます。おせっかいですがちょっとコメントが気になったのであしからず。
今年の秋には訪独したいと思っていますが、懐具合と相談です。5月に78歳になりますがおかげで脚力に衰えは来ていないようです。
又、機会がありましたらお目にかかりたいと思っています。
- 4nobuさん からの返信 2014/03/22 15:55:14
- RE: ご無沙汰しております。
- Berg Heilさん こんにちは
こちらこそご無沙汰しております。
さっそくのお立ち寄りとコメントありがとうございます。
現況報告ですが、81歳にもなると体力が落ち、まともな山行はもう無理でスイスは2011年が最後です。その後は娘の滞在するロンドン中心でのぶらぶら散歩です。
昨年はスペイン・ウェールズを急病でドタキャンしわずかにイランのツアーだけでした。
今年は昨年のリベンジで晩夏の南ウェールズと春のラインからローヌの船旅です。その折にミュンスターのパンツァー博物館に行きたいのですがちょっと無理そうです。
さていろいろコメントありがとうございます。
> 英国の庭園 美しいですね。いつも思うのですが欧州の庭園、どうして雑草が生え無いのでしょうか? 日々の手入れが良いのか? 或いは我が国の様に高温多湿では無い気候なのか?
どこかで聞いた気がするのですが日本の気候は草木の生育にとって一番好都合なんだそうです。熱帯よりも。
ですので欧州では雑草も日本より育たないと。
それに英国のガーデンでは手入れもバイトでないガーデナーがしていますし。
> いささか知ったかぶりですが、 写真の真鴨(鴨や雁の仲間)は魚は食べません。水面に浮かんで尻尾が上にはねている水鳥は魚を食べず、水藻や雑穀類を食べ、尻尾が水面にそのまま背中の線から水中に入っている水鳥は魚を食べます。おせっかいですがちょっとコメントが気になったのであしからず。
コメントありがとうございます。勉強になりました。
> 今年の秋には訪独したいと思っていますが、懐具合と相談です。5月に78歳になりますがおかげで脚力に衰えは来ていないようです。
私はぐんと減退して、駅の階段でも息が切れるようになり、「ああもうダメだ!」と
> 又、機会がありましたらお目にかかりたいと思っています。
私もです。 このところ「ドイツコミュ」がありませんね。待ち遠しい!
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