2013/11/02 - 2013/11/04
52位(同エリア94件中)
naoさん
この旅の最後に訪れる香川県東かがわ市引田(ひけた)は、瀬戸内海に突き出た半島により北西の風を防ぐ天然の良港として知られる引田港を有する小さな町で、古くから瀬戸内海の海運による物資の集散地として賑わい、これらの物資を取り扱う商家が軒を連ねる町として発展します。
一方、砂糖の製造に着目した高松藩がサトウキビの生産を奨励したことから、この地方に合ったサトウキビの栽培法や製糖法が研究され、高級砂糖「和三盆」の製法が確立されるに至ります。
その結果、白壁の築地塀に壮大な門構えの豪邸を構える豪農たちが出現するとともに、一般農民もその繁栄の一端を甘受することになります。
また、良質な塩の産地として醤油醸造に適する引田でも、小豆島とほぼ同時期の1805年頃には醤油醸造が始まったようで、その品質の高さから急速に発展します。
引田御三家といわれる、かつての大庄屋の「日下家」、醤油醸造元の「岡田家(かめびし屋)」、酒・醤油醸造元の「佐野家(井筒屋)」は、以上のような歴史の流れをくむ旧家で、現在、これら旧家の豪邸をはじめ、伝統的な町家が点在する町並みが残っています。
かめびし屋さんの駐車場を使わせてもらえそうだったので、カーナビの指示に従い御幸橋のたもとを曲がった途端、ショッキングレッドの建物が現れたのには驚かされました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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引田に着きました。
それにしても、このショッキングレッドには驚かされました。かめびし屋 グルメ・レストラン
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町の北側にある、かめびし屋さんの駐車場に車を停めさせてもらって、町歩きを始めます。
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引田御三家の一つかめびし屋さんは、1753年に醤油醸造元を創業した老舗で、築200年を超えるべんがら色の漆喰壁の醤油蔵が特徴になっています。
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かめびし屋さんの店舗です。
醤油の販売とともに、ここ特製のうどんが食べられます。 -
屋根の上の外灯がクラシックでいいですよね。
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電線がつながっているので・・・
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今でも使われているようです。
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このナマコ壁と格子窓には絶句です。
「お見事」の一言! -
かめびし屋さんのお隣には、讃州井筒屋敷があります。
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讃州井筒屋敷は、引田御三家の一つ「佐野家」の屋敷を再生した観光交流施設です。
「佐野家」は、江戸時代の創業以来、醤油醸造元「井筒屋」を営み、昭和末期に廃業するまで引田でも随一の豪商として栄えた旧家ですが、廃業とともに放置されていた屋敷を、旧引田町が買収・整備し、2005年にちょっとこだわりのあるショッピングゾーンとして生まれ変わりました。
見えているのは主屋の一部です。讃州 井筒屋敷 名所・史跡
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これは一の蔵で、和食屋さんが入っています。
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これは三の蔵で、地場産業の手袋工房が入っています。
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古い醤油樽は、ベンチとして再利用されています。
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これは「佐野家」時代の離れです。
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井筒屋が醤油の醸造を始めたのは文政年間からだそうです。
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讃州井筒屋敷の西門の前にあるのは、かつて日本酒の醸造元だったという讃州笠屋邸です。
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讃州笠屋邸の敷地内にあるレンガ煙突は、酒造りに使っていたんでしょうか・・・。
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その讃州笠屋邸では、200年以上の歴史のある国内産の高級砂糖、和三盆を材料に、本職の職人さんと同じ工程、同じ木型を使った型抜きが体験できるそうです。
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建物内部を覗くと、かつて日本酒の醸造元だったことをしのばせる、酒徳利などが置かれています。
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では、次へ向かいます。
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讃州井筒屋敷門外の一の蔵の外観です。
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広大な敷地を持つ讃州井筒屋敷の塀が延々と続いています。
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この建物は、「佐野家」時代の主屋です。
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御成門からは奥座敷が見えています。
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讃州井筒屋敷の南側には、引田御三家の一つである日下家の屋敷があります。
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日下家は、江戸初期から明治初期に至るまで、代々、現在の東かがわ市域に相当する地域の大庄屋を務めた旧家で、壮大な屋敷を有しいます。
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立派な長屋門の門扉には・・・
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重厚な金物が付いています。
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250年以上に亘って大庄屋を務められただけのことはあるお宅です、格式といい規模といい、他を圧倒するものを感じます。
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伝統的な町家が点在する町並みにあって、一際目を引くこの洋館はかつての引田郵便局の建物です。
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新しい郵便局が現在の地に移転後は、「風の港館」としてリニューアルされ、カフェになっています。
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江戸時代末期に建てられたと言われる2軒の町家が並んでいます。
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手前の松村家住宅は、漢方薬のお店や医院などを開業していたそうで、店舗と住居が明確に区分された間取りになっているそうです。
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奥の泉家住宅は海産物を商う商家で、煮干の製造も行っていたそうです。
2階には、虫籠窓と呼ぶには、あまりにもかわいい窓が付けられています。 -
見るからに複雑な屋根が架けられた町屋があります。
入母屋の屋根が2層になった主屋や、塀と門の屋根を重ねあわせるなど、屋根にこだわりを感じます。 -
こちらには、2階の壁を鮮やかな青色に塗った町家があります。
この町家、遠くからでもよく目立っていました。 -
出窓の法杖部分の飾りは、一刀彫になっています。
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北の方の町並みを振り返って見たところです。
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町並みの中に道標が立っています。
「左こんひらみち(琴平道)」「右へんろみち(遍路道)」と書かれていますが、明らかに方向がおかしいように思います。
地元の人間ではない私にもすぐにわかりました。 -
こちらは醤油醸造元を営む山本家住宅です。
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こちらの虫籠窓の漆喰塗の中柱には、鏝模様が施されています。
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建物内部は店舗として利用されていて、棚には販売用の醤油が並んでいます。
なお、以前は醤油蔵や麹室(こうじむろ)などもあったそうですが、引田に来る前に訪れた四国村に移築・復元されているそうです。 -
小規模ながら、なかなか味のある町家です。
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本来なら虫籠窓になるところが、漆喰壁で塗り込められています。
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こちらは、江戸時代後期から昭和初期まで廻船業を営んでいた長崎家住宅です。
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長崎家は、1980年まではここで醤油の醸造も行われていました。
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裏手にある醤油蔵だった建物は、改装されて街かどギャラリー「遊遊」として使用されています。
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こちらも味のある町家です。
1階の内部には家紋の入った幕が張られています。 -
この町家は、1階の下屋と2階の大屋根の勾配が異なっています。
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忍草は、樋の中に棲家を見つけたようです。
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道路に妻面を見せた町家が並んでいます。
窓が無いのは倉庫だからでしょうか・・・。 -
こちらは山本醤油さんの倉庫です。
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醤油を運び出しに来たのか、軽トラが停まっています。
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好きな露地があります。
引田の町は、このような路地が縦横に通っています。
では、そろそろ駐車場へ戻ります。 -
讃州笠屋邸まで戻って来ました。
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かめびし屋さんの向かいにも・・・
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風情のある建物があります。
先ほどは気がつかなかったんですが、違った方向から見ると目に入って来るものです。 -
かめびし屋さんの工場を覗かせてもらうと、商売繁盛を願っているのか、お社が祀られています。
さて、これで今回の旅は終りました。
徳島や香川には、まだまだ歩いてみたい所がいっぱいあるので、また機会を作って訪れたいと思います。
今回も良い旅ができました。かめびし屋 グルメ・レストラン
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引田からの帰路、ライトアップされた明石海峡大橋を見に淡路サービスエリアに寄り道しました。
淡路ハイウェイオアシス 名所・史跡
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黒い夜空を背景に、昼間とは一味違うきれいな姿の明石海峡大橋が待っていてくれました。
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最初は1色だけが点灯していましたが・・・
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時間の経過とともに7色の光になってきらめき始めます。
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その7色の光は、揺らめく海面をも染めています。
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観覧車も灯りの衣を身にまとい静かに回っています。
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展望エリアでは、ライトアップされた明石海峡大橋を背景に、記念写真を撮っている一団もおられます。
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サービスエリア内の遊歩道も明石海峡大橋と競うように、イルミネーションがきらめきを放っています。
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