2014/01/27 - 2014/01/29
11位(同エリア31件中)
ケロケロマニアさん
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実は私にとって、今回が乗継等を含めても初めての中東の旅となりました。
2013年にお恥ずかしながら、コテコテ(?)の中年の40代を迎えましたので、この年代では”中”繋がり(?)で、中東のことを色々と学びながら、この地域に関する見聞や知見を広めていきたいと思っている次第であります。
世界的な潮流を見ても、パレスティナやシリア、イエメン等、決して平穏とは言えない国々のことを学ぶにあたっては、生半可な気持ちではいけないと思います。なので今回は後に”初心忘るるべからず”の自戒となるよう、今の心情などを織り交ぜながら、旅行記を綴らせて頂きたいと思います。
中東にお詳しい方から見ますと、おかしな事も色々と記している可能性もございますので、またご教示・ご叱責頂けましたら幸いです。
今回は中東の中で最も安全な国で、初心者がまず足を運ぶべきこちらの国へと入国させて頂きましたが、小生はお恥ずかしながら貧乏暮らしの旅人ですので、今や世界の豪奢の象徴とも言えるべき首長国ドバイに関しては、なかなか経済的に居辛い部分があります。従いまして、この旅行記のエリアは、より自分の身の丈に合った(?)と思われる、ドバイから約10キロしか離れていないお隣の首長国、シャルジャーとさせて頂きました。
かなり長くなってしまいますので、出来るだけ文章を短くするよう心掛けて参ります。お暇な時にご閲覧頂けましたら嬉しく思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ドバイの国際空港も、既に新空港での運用が始まっているようですので、こちらのターミナルは今後どうなるのでしょうか…。
取り敢えず入国後は無難にメトロを利用しようかと思いましたが、やはりゆっくりと町を見ながら、と思い、路線バスで向かうことにしました。
但し、ノルカードと呼ばれるICカードを入手する必要がありますので、先にメトロ駅に行き、ATMにてミニマムの100Dhをキャッシング後、最初のディルハムを使用しました。 -
空港からのバス路線は幾つかあるようでした。
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来たのに適当に乗ろうと思っていましたので、NO33というアルグバイバBS行きに乗車します。
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高級ホテルの脇を通ったりもしながら…。
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アルグバイバBSに到着。すぐ近くにこちらのメトロ駅もあります。
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まずは昔のドバイの風情を感じるため、ドバイの発祥地と呼ばれる場所を目指します。
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ドバイクリーク沿いに歩く風景、ここにはまだオールドドバイののどかなテイストが少しは残っているといえるのかもしれません。
ドバイに来て、まず訪れるべきはやはりここだと思います。 -
42年か…。自分とほぼ同い年の、実はまだまだ若い(?)国なんですよね。
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この国では、歴史的な保存地区などで必ず見かけるのがこちらのウインドタワーです。かつてはこうした構造を建築に用いて、暑さを凌ぐ工夫をしていたんですね。
クーラーが当たり前になっている現在、この建築が、シンボリックな意味しか有していないのが、何とも寂しい限りです。 -
こうした船の野外展示もありました。そんなに大昔のことではないんですけどね、現役として活躍していた時代は…。
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巨大な船もありました。
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説明に関してはこちらをご参照ください。
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海沿いにはこうした風景が当たり前のように広がっていたんでしょうね…。
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この時点で、まだ私は現在のドバイを殆ど目にしておりませんでしたので、ファーストインプレッションとして、こちらの場所で昔のドバイを感じられたことは、本当に意義がありました。
皆様も是非、ここは訪れてみて下さい。 -
それにしても、意外なほど観光客の姿を見かけませんでした。
ドバイの昔の風情に浸りたい、という嗜好は、現在のこの町においてはマイナーな発想なのかな、と更に寂しい気持ちになりました。 -
ここを整備した人々は、どんな思いだったことでしょう…。
まあ、実際はかなりビジネスライクに”お仕事”として取り組んでいた人が多かったんでしょうけどね…。
これらを造ったのも外国からの出稼ぎ労働者だったとしたら、何ともお粗末な話です。国としての誇りは忘れて欲しくないなと、お節介なことを色々と考えながら、この地区を後にします。 -
次いで、パールドバイのオールドスークへ。
ここはいかにも観光地、怪しげな日本語で話しかけてくる兄ちゃんの多いこと…。
でも、自分のようなおっさんに、”かわいいねぇ〜”はないと思うよ。商売したいなら、もっとしっかり日本語を勉強しましょう(笑)。 -
グランドモスクは、流石の存在感を示していました。
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しかし、その向かい側には、ドバイでも最古とされる、アル・ファヒディ・フォートが更なる存在感を示していました。ここが現在、ドバイ博物館として整備されています。
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次いでルーラーズコート方面へ向かいますが、ここは完全に”首長”の場ですので、観光客がおいそれと立ち入ることはできませんでした。
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再びドバイクリークに沿って、南東方向に歩き始めます。
カモメっぽい鳥を沢山見かけました。
ドバイクリークって、川のような雰囲気ですが、実はすぐ近くが海ですからね。 -
気候的には、丁度真夏の北海道位の感じでしょうか。それなりに暑さを感じましたが、日陰にいる限りは、そよ風も心地良く、やはりこの国は冬に旅するべき場所なのだと感じました。
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次いで、バスタキヤ地区へ。
こちらもパール・ドバイの歴史的建造物を保護している遺産地区として知られています。 -
やはりウインドタワーがよく見られます。でも新しく復元したっぽいのばかりです。
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これは何でしょう…。
街歩きをそれなりに楽しんだ後、先に進みます。 -
アル・シーフ地区までやって来ました。
ここまで歩くとかなりの距離になりますので、観光客の姿はほとんど見られませんでした。しかも平日の昼間でしたし…。 -
アブラの発着場がこっちにあると思って歩いてきたのですが、実はないようで、結局こちらのウォーターバスに乗る羽目に。
でも私が有していた古いガイドブックでは4Dhとなっていましたが、現在は2Dhで乗ることが出来るようです。しかもRTA(ドバイ道路交通局;メトロやバスなどを運行)系列なので、ノルカードも使うことが出来ます。 -
冷房が効いた快適なウォーターバス。暑いのが苦手な私のような方には意外とお勧めかも。こうしてパールドバイのオールドスークまで、約15分の船旅を楽しみます。
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それなりにドバイの風景を堪能しましたので、本日はこれにてドバイは終了。アルグバイバBSに戻り、隣の首長国であるシャルジャー行きのバスに乗り込みます。
私が持っていた古いガイドブックには乗り合いバスのような形で紹介されていましたが、実は現在では、このような快適な二階建てバスが運行されています。しかも、RTA管轄なので、こちらもノルカードが使用できます。(但し、ドバイ外路線に関しては、ノルカードのキャッピングシステム(一日14Dhを上限として、それ以上は徴収されない)からは除外されますのでご注意下さい。)
片道7Dhの二階建てバスでの快適なバス旅が始まります。
但し、渋滞に巻き込まれて、通常の倍以上かかりましたが…。
バス内が快適なので、あまり苦にはなりませんでした。 -
シャルジャーのジェネラルマーケット前にあるBSに到着。
まだ日暮れまで時間があったので、しばし市街地を散策します。
こちらは青を基調とした美しい建物が印象的なセントラルマーケットです。セントラル マーケット / シャルジャのブルー スーク 市場
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コルニーシュ(海岸道路)沿いを散策してみます。
ドバイクリーク程はごちゃごちゃとしておらず、すっきりとした美しさがありました。海岸道路 散歩・街歩き
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シャルジャーのランドマークとも言うべく、キング・ファイサル・モスクです。
キング ファイサル モスク 寺院・教会
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モスクの側から、西日の方向を望むと、またそれはそれで素敵な風景でした。
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そして市庁舎方面へと向かいます。
市庁舎はこんな感じの建物でした。官庁広場 広場・公園
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その前には、こんな碑もあって、ちょっとした広場になっています。
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広場には噴水もありました。
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夕刻になりましたので、宿にチェックインします。
宿の名前はアル・ジャジーラホテル。
カタールの衛星放送かよっ(笑)。Al Jazeerah Hotel ホテル
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宿はコルニーシュ沿いにあって、夕刻にはこんな美しい風景が楽しめます。
Al Jazeerah Hotel ホテル
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すぐ向かいには、金色のドームを中央に配し、かなり横長で存在感のあるイスラム文明博物館の建築が、夕焼けに染まってこれまた美しい風情を醸し出していました。
イスラム文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ホテルの客室内はこんな感じです。
尚、フロントにて、当日飛び込みの客が料金の件で揉めていましたが、予約がない場合のこの日残っていた最安の部屋は350Dh(約10000円)ですので、本来はそれなりに高いホテルなのかもしれません。 -
日本から予約サイト経由で見つけたので、1泊4000円程で泊まることができました。ドバイ市内では、予約サイトに掲載されるようなホテルを、この価格で見つけるのはかなり困難ですので、是非、私のような貧乏な方は、シャルジャーに脱出して投宿してみて下さい(笑)。
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朝のシャルジャークリーク沿いのお散歩。とても気持ち良かったです。
尚、ホテルのチェックアウト時間が13時と、とても遅くまで大丈夫でしたので、荷物を置いて手ぶらで暫く市内観光できたのも良かったです。 -
反対方向の風景はこんな感じです。
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対岸には、別のモスクらしき巨大な建造物が見られました。
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本日はまず、シャルジャーの歴史保存地区を目指します。
但し、現在はまだ工事進行中で、2025年の完成を目指しているのだとか…。
うーん、まだまだ先は長そうです。ヘリテージ エリア 旧市街・古い町並み
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こんな感じで、工事中の場所が多くありました。
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完成してるっぽい場所もありましたが…。
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怪しげに整備された場所もあります。
何の目的かしら??? -
そして、キング・ファイサル・モスクと共に、シャルジャーのランドマーク的巨大建造物として知られるのが、こちらのアル・ヒスン・シャルジャー・フォートです。
ここも工事中みたいでした。(表側は綺麗でしたが…。)アル・ヒスン・シャルジャ・フォート 博物館・美術館・ギャラリー
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朝は近くのスーパーで15Dh程食材を買い込んで、ホテルに戻ってカップ麺など食していたのですが、やはり地元のカフェにも行きたくなり、裏通りにあるカフェテリア、と書かれた怪しげなお店に入ってみることにしました。
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コーヒーと巨大な源氏パイみたいなのを注文してみました。これで合計2Dh(コーヒーが1.5Dh、大型源氏パイが0.5Dh)、日本円で約60円です。
まだUAEに来てから二日目なので、イマイチ物価が把握できていないので、これが高いか安いかはよく解りません。 -
カフェで休憩の後、ホテルへと戻ります。
別の道で戻ったのですが、アルジャジーラホテルの立派な看板を発見。
実は高級ホテルなのかな???
ンな訳ないか…(汗)。 -
そして13時前に漸くホテルをチェックアウト。
この時間的にゆる〜い感覚が心地良かったんですが、明日には旅立たねばならないのに、この調子ではドバイを見る時間があまりなさそうです。
まっ、いいか。
あまり今のドバイに好かれそうな観光客じゃねぇ〜し…(恥)。
ジェネラルマーケットのBSに戻る途中で、航空会社の支店が並ぶエリアがありましたが、流石、中東というか、日本ではマイナーな航空会社の支店が目白押しでした。
うわっ、アフガニスタンのエアが…。
しかし閉鎖されていました…。 -
EK(エミレーツ)・QR(カタール)と並んで、日本人にとって知名度が高い中東系エアはこちらのエティハド航空(EY)ですね。アブダビの”ナショナルフラッグ”ですが、シャルジャーにも空港があるので、そのうちシャルジャーのナショナルフラッグ(?)も、日本に就航したりして…。
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日本人にとって、知名度の割には遠い国という印象があるのがサウジアラビアですね。もう少し簡単に入国できるようになると嬉しいんですが…。
でもサウジアラビア航空って、スカイチームですからね。
トランジットだけなら空港には行けるのかしら…。
乗ったことがある方の情報、ございましたら是非ご教示下さい。 -
ノルカードの残額がシャルジャー→ドバイの片道料金(7Dh)に足りないので、シャルジャーのどこでチャージできるのかが問題でしたが、バスステーションの脇にそれらしき行列が出来ていたので、そこに並んでみると、あっさりとチャージすることが出来ました。
尚、このカードのミニマムチャージは5Dhからとなっています。ジェネラル・マーケット 市場
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シャルジャー⇔ドバイ間は、RTAの数系統の路線があるようでしたので、せっかくだから帰りは行きと違う路線で、と思ったのですが、運悪く(?)、往路と同じ番号のバスがやって来ました。待っている時間が勿体ないので、あきらめてこれに乗り込みます。
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シャルジャーはドバイの”ベッドタウン”的な首長国ですが、日本的な感覚からするとかなり異質で、シャルジャーの人口の多くを支えているのが、外国からの出稼ぎ労働者です。そのため、男性の比率が物凄く多くて、特に帰りのバスでは2階は全員男、というむさ苦しさ(涙)でした。
勿論女性もいますが、1階に女性専用席があるので、そこが満員にならない限り、女性が2階に上がることはあまり見かけないように感じました。
なので、好奇心が旺盛な日本の女性が、ロンドンや香港と同じ感覚で2階建てバスの2階に乗り込むと、かなり目立ってしまう可能性がありますのでご注意下さい。 -
シャルジャー市街地を抜ける途中で、こんなモスクも見かけました。
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そして再び、ドバイのアルグバイバBSに戻りました。
先程ご紹介したメトロのアルグバイバ駅から、漸くメトロとしての初乗車を体験します。 -
アルグバイバ駅は、最初の方でご紹介した歴史地区のすぐ近くにある駅ですので、駅構内では、このような昔のドバイの風景を存分に楽しむことが出来ます。
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古き良き時代のドバイのウィンドタワーの姿も…。
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そして、グリーンラインの数駅の乗車でこちらのバニヤススクエア駅に到着です。
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この駅の構内には、ドバイの姉妹都市を紹介しているコーナーがありました。
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おおっ、大阪を発見。
姉妹都市提携は意外と新しいんですね…。 -
沢山の姉妹都市が並んでいましたが、流石に中東の都市が多いですね。
今、大変な状況にあるこの町も、ドバイの姉妹都市の一つです。 -
おおっ、エルサレムがある!
勿論、国名はパレスティナ、となっています。
写真も「嘆きの壁」ではなく、「岩のドーム」です。 -
レバノンにもいつかは行ってみたいものです…。
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私が携行していた古いガイドブックには、このバニヤススクエア界隈でファストフードの屋台のようなものが多数出ているようなことが書かれていたので、それ目的で立ち寄ったのですが、意外とそんな店は出ておらず、何だかがっかりでした。
”街の景観”を守るために、立ち退かされたのでしょうか?ちょっと心配になりました。詳細をご存知の方は是非教えて下さい。(単に私の訪問時間帯や曜日が悪かっただけなら良いのですが…。) -
仕方がないので、取り敢えず別の場所で腹を満たすことを考えます。
本当はバニヤススクエアのすぐ目の前にあったマクドでも入ろうかと思ったのですが、凄い行列だったので嫌になり、別の所を探します。
取り敢えず、ネットが使いたかったのですが、この時点でまだ市街地におけるWifiの状況がよく解っておらず、それを探すのに時間を取られるのもバカらしかったので、手っ取り早くガイドブックに載っていたネットカフェを目指します。
そこのすぐ隣がフードコートになっていたので、ここで食事もしてしまうことにしました。 -
色々なフルーツジュースが10Dhで並んでいましたので、お勧めを聞いてそれをオーダー。あと、食べ物はバーガーで一番安かったフィッシュバーガーを頼みます。(こちらは7Dhでした。)
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ドバイの物価が今だによく解っていませんが、これで合計17Dh、日本円で500円位です。やっぱり安くはないようですが、ファストフードという視点で捉えると、欧州のマクドとかはもっと高いように感じますので、無茶苦茶高い、という訳でもなさそうです。
但し、私はこれを最後にドバイでの飲食は、全てスーパーのお買物食材で済ませましたので、正確な物価はよく解らず仕舞いです。 -
腹が満たされたので、残された少ない時間を、一生懸命(?)散策します。
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ドバイでもスーク毎にテイストはかなり異なるもので、パールドバイのオールドスークのように、観光客が多い所では鬱陶しさが先行しますが、そうでない所は案外のんびりとした風情が漂っていて良かったです。
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立派な建物の中にあるナイフスークでは、アバヤ姿の女性が多く見られて、中東の雰囲気を満喫できました。
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そして、デイラ側のオールドスークへ。こちらは香辛料などが多く売られているため、スパイススークの通称で知られています。
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同じオールドスークでも、パールドバイのオールドスークとは全然違う雰囲気で、あまり声を掛けられることがなかったのは、逆に拍子抜けしました。
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そして、デイラ地区で一番楽しみにしていた、ヘリテージハウスへ。
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ここは、昔のドバイの色々な風物を視覚的に楽しめる施設となっています。
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中庭の様子はこんな感じです。
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リアルに再現された蝋人形の数々も見応えがありました。
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しかもここは入場無料で楽しめますので、皆様もドバイご訪問の折には、是非お立ち寄り下さい。
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ヘリテージハウスに隣接する形で続くのが、こちらのアル・アハマディア・スクールで、ドバイで最も古い学校として知られています。現在は、当時の学校の様子を再現した博物館となっていて、ヘリテージハウスと同様、リアルな姿の蝋人形を用いた授業風景などを、視覚的に楽しむことが出来ます。
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中庭の様子はこんな感じです。
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最も古い学校、とは言っても、創立は1912年のことですから、まだ100年余りのことです。この国が一世紀後に経験する姿を、彼らは想像だにしなかったことでしょう。
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当時の様子を示す、貴重な写真展示も沢山ありました。
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今にも読経の声が聞こえてきそうな臨場感がありました。
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こうして、ドバイのメイン地区であるデイラ地区の足早な観光も終えて、再びメトロ駅に戻って来ました。今度は、こちらのアル・ラス駅から、今のドバイの象徴ともいえる、西部を目指す旅の開始です。
てか、もう時間あんまりないんですけど…(汗)。 -
アル・ラス駅も、アル・グバイバ駅と同様、このような昔のアラブ建築を彷彿とさせるスタイリッシュなデザインになっています。
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メトロのエレベーターがある所では、ウィンドタワーも復元されていました。
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さて、ここからは少し鉄道マニア的な視点で…。
ドバイのメトロでまず目を引いたのが、こちらの”罰金リスト”で、違反の内容とその罰金額が、事細かに記載されています。
観光客も例外なく適用されますので、くれぐれもご注意を…。 -
メトロ車内の様子はこんな感じです。
尚、メトロの一番先頭(逆方向の場合は、一番後方)車両はゴールドクラスや女性専用車両となっている区画があって、駆け込み乗車の際には、最大二車両分遡らなくてはならないことがありますのでご注意下さい。
尚、私はそれを知らずに最初女性専用車両に乗ってしまったのですが、車内で移動することになり、専用車両との境界付近は凄い混雑でした。暫くすると空くかな、と思っていたのですが、終点近くまでそのままの雰囲気、うーん、ドバイのメトロって凄い混雑なんだ、と思っていたら、実はこの女性専用車両との境目付近を除いては、結構前の段階から空いていたようです。
なので、あまりこのエリアには乗車しない方が賢明です。人垣で奥の様子も全く見えないので、空いているか混んでいるのかも判断できませんので…。 -
鉄道マニア的な視点からは、やはり観光地でなくても終点には行ってみたいもの。なので、レッドラインの西端、ジュベル・アリ駅まで乗車します。
-
UAEには他に鉄道が走っていなさそうなので、ここがUAEの鉄道という意味での最西端かつ最南端駅になるのかな?
ちょっとゆいレールを思い出してしまいました(笑)。 -
ただ、この駅は那覇空港駅や赤嶺駅のような開放感(?)は全くなく、何だかすごく閉鎖的な駅のようでした。最初、改札を抜けて外に出ようとしたら、警備員のような人に声を掛けられ、まず目的を尋ねられます。
俺は鉄道マニアだ、的なことをアピールして、何とか外から駅舎を撮らせて欲しいと涙目でお願い(大げさ?)するのですが、おっさんは頑として首を縦に振らず、結局外に出ることはできませんでした。
正確には出来るようなのですが、何だか再び駅構内に戻ることが出来ないようで、一旦外に出てしまうと、数駅ほど東寄りにあるイブン・バットゥータ駅までタクシーで向かわなければならないそうです。
でも、その意味がよく解らん…。改札は出られるのにね…。
もしかして、鉄道マニアから運賃をボッタくるためか!(笑) -
という訳で、上でも少し記させて頂いたイブン・バットゥータ駅まで、素直にメトロで折り返します。
世界史を勉強された方なら、必ず記憶にある人名だと思いますが、私も昔、世界史が大好きだったので、ドバイでこの人名の駅を見たとき、しかもそこのすぐ近くに同名のショッピングモールがあることを知ったとき、ここだけは絶対に見ておかねば、と思ったんです。 -
メトロの駅からショッピングモールの入口までは徒歩で数分かかります。
入口では、いきなりエジプトのヒエログリフ的なデザインがお出迎えです。 -
このショッピングモール、とにかく面白いです。
私のようにショッピングに全く興味がない方でも、館内はかなり楽しめますので、標高的にも料金的にもバカ高い某タワーに登る暇があったら、絶対にこっちをメインにするべきです(笑)。 -
館内の壮麗なデザインに目を奪われがちですが、細かく見てみると、至る所に博物館的な区画もあって、イブン・バットゥータが旅した行程を追体験できるように、非常に配慮されている動線だなと感じました。
-
一番東端には勿論中国館があり、ここには巨大な船が展示されていました。
-
バットゥータの旅の軌跡が、忠実に記された地図も展示されていました。
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残念ながら、彼は日本までは来ていないんですよね。
もし来ていたら、一番端には、金のシャチホコ付の巨大天守閣を有する日本館が設置されていた筈です(笑)。 -
西端はスペイン南部となります。そのため、ショッピングモールの西端もアンダルシア館となっています。
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The life of a travelerだって…(笑)。
個人的なライフヒストリーが学べるのも面白かったです。 -
旅先での出会いに関しても、彼の代表作「三大陸周遊記」に即した形で、実際の文物展示と共に記されていました。
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アフリカ方面が特に詳細に説明されていました。
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まともに読んでいるとかなり時間がかかりますが、それだけ読む価値のある展示が並んでいます。それ故私は、ここをドバイ観光のメインにすべきだと思うのです。
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自分もかなり足早に見てしまったので、しっかりと読めていない後悔もあります。中東研究を自分の40代における目的の一つに設定した以上、中東の拠点として、これからもドバイにお世話になることが多いと思うので、私自身もまたここに足を運んで、ゆっくりと勉強してみたいと思っています。
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ちょっと違ったテイストの展示もありました。
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航空マニア的には、こんな展示にも心躍らされます。
こうして今回のドバイ旅で唯一訪問したショッピングモールに後ろ髪を引かれつつ、こちらを後にしました。 -
本当は最後に途中下車して、見るだけでもブルジュ・ハリファを見ておこうかな、と思ったのですが、丁度その駅の界隈がメトロが尋常でない混み具合で、せっかく腰かけていたシートを手放したくない(恥)という、しょうもない理由から素通りしてしまいます。
そして最後に、搭乗目的としては関係のない、DXBのターミナル3を見ておくことにしました。 -
こちらはEKの専用ターミナルとなっていますね。勿論、メトロ駅にターミナルが直結しています。
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ターミナル内はこんな感じです。
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流石にEK便(一部他社便名のコードシェアが表示されますが、それとて運行はEKです)がズラッと並んでいます。
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確かに凄く立派で巨大なターミナルです。
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巨大なUAE国旗も誇らしげに飾られていました。
-
しかしどうなんでしょう。ターミナル1とターミナル3との格差が有り過ぎる気が…。手持ちのガイドブックを見てみると、T1とT3とは直結しているので徒歩で移動可能、とか書かれている割には、全然直結していなくて、外の怪しげな道を15分程歩かされる羽目に…。シンガポールのような快適さを想像していただけに、意外と快適さは感じられない空港だなと思いました。新空港がメインとなると、またイメージが変わってくるのかもしれませんが…。
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確かにT3への力の入れようは感じましたが、もう少しT1の方の整備にも力を注いだ方が良いような…。
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怪しげな道を漸く歩き終えて、T1へと戻って来ました。
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絢爛豪華なT3の雰囲気と比較すると、何となくT1には暗い雰囲気が漂っているように感じました。私のように空港泊マニア(?)の方は、是非T3でのステイをお勧め致します。正直、T1には快適に寝られそうなスペースは少ないです。私も結局、フードコートの端の方にあるテーブルに、出来の悪い受験生のような感じで顔を伏せて寝る羽目に陥りました。はっきりとT3の全体を確認した訳ではありませんが、T3の方が空いているし広いし明るいし(これは寝辛い?)、空港寝には好条件が整っていると思います。
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ただ、T1に関しても、出国後は比較的快適な空間が広がっているように感じました。トランジットエリアだけはちゃんと整備しておこう、という見栄なのかもしれません(笑)。
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こんなのもいいですね。
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DXBでのワンワールドサファイヤとしての使用ラウンジはどこなのかな、と思いましたが、案内されたのはこちらのビジネスラウンジでした。
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中の様子はこんな感じです。何となく、ICNのKEラウンジに似ているかな、というのが個人的な印象でした。
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食べ物に関しては、まあそれなりという感じでしたが、私はこの分野に関してはあまり思い入れがないので、米系よりは数段まし、という言葉でお茶を濁しておきたいと思います(笑)。
という訳で、これにてUAE出国となりましたので、本旅行記は終了となります。長くなってしまいましたが、最後までご閲覧下さり、どうも有難うございました。最後にカタール編も記したいと思いますので、またお付き合い頂けましたら幸いです。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- fuzzさん 2014/03/04 08:48:38
- UAE
- ケロケロマニアさん、はじめまして!(^^)!
私もUAEに行ったことがあります。
ドバイ、アブダビ、シャルジャ、アルアイン、アジマン(´▽`*)
中東って本当に私たちのいる日常と全く違って、すごく魅力的ですね。
あ〜ここにも行った、ここ良かった〜って思って拝見してました。
自分の視点で見た同じ場所も、他の人の視点で見ると違った景色に見えるものですね。
fuzz
- ケロケロマニアさん からの返信 2014/03/04 12:31:21
- RE: UAE
- fuzzさん、はじめまして。
この度は拙稿をご閲覧・ご投票下さり、誠に有難うございました。
UAE、想像以上に良い所でした!
ドバイの豪奢な場所への興味が殆どないので、殆どの方が足を運ばれるような場所(ドバイモールやブルジュ・ハリファ、何とか言う海沿いの高級ホテル等)へは行きませんでしたので、ドバイの町の印象も、旅行前とはかなり違ったものになりました。やっぱり日常のドバイは普通のアラブの一都市なんだな、って…(笑)。
アルアインやアジマンなどにもいらしたそうで、また総合的にご覧になった後のUAEに関しては、私とは別の感想をお持ちかもしれないですね。私も早く、他の首長国や町にも足を運びたいと思っています。
またfuzzさんの旅行記の方へもご訪問させて頂きたく思います。
それでは、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
byケロケロマニア
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