冬のハノイ、弾丸ツアー二日目。午後版です。

2013/12/31 - 2014/01/03

弾丸ツアーは厳しい！
体力がいる。
どこでも、少しでも眠れる根性がいる…

でも、ベトナムって、初めての旅行者でも、
スリに気を付け、生ものを食べたりしないよう気を付ければ、
これまでに行ったことのある東、東南アジアの香港、マカオ、台湾、
マレーシアと同様、比較的安全な街（フィリピンは別かな　＾＾；）。
ハノイ市内は、少なくとも昼間なら、
表通りなら女性の一人歩きも安心。
但し、道路の横断は、男女の区別なく、根性がいる（笑）。
活気があって将来性のある街だと思った。

エリア ハノイ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 2.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: その他
• 利用旅行会社: JTB

昼食後、アオザイ試着体験と記念撮影。
ここでの写真は恥ずかしいので省略。

その後、フランス植民地時代に建てられた大教会へ。

ハノイ大教会 (セントジョセフ教会) 寺院・教会

教会内部のステンドグラスがとてもきれい！

そんな大教会周辺は、
なぜだか若者たちや欧米の旅行者がで溢れていた。

地面に散らばっているのは、ひまわりの種を食べた後。
若者たちは、チュッチュッツとひまわりの種を
食べるながら昼下がりのひと時を楽しんでいるそうだが、
現地ガイドさんは、中５９産だから大丈夫かなと
言っていた。
ハノイは中５９の国境から車で３時間くらいのところに
位置しているらしく、危険な農薬を使った食品はもちろんのこと
お米のイミテーション（？）さえ入ってくるらしい。
因みに、そのガイドさんが中５９産のリンゴを買って
冷蔵庫に入れ忘れそのまま放置していたら、
１カ月たっても腐らなかったらしい。
中５９産の品物は安いけど、いくら安くっても
怖いので買わないようにしているとのことだった。

次は、ホアンキエム湖方面に向かう。

写真は、ホアンキエム湖に浮かぶ「亀の塔」。

15世紀に黎王朝のレ・ロイが神の使いの亀から剣を授かって
中国（当時の明）からの独立を勝ち取り、
その剣をこの湖の神の使いである亀に返した
と言う伝説が残っているとのこと。
今も、まれに巨大な亀が湖面に顔を現しているとか。。

この「亀の塔」は、車窓から撮ったのだが、
距離的にはおよそ２００ｍくらいしかない。
大気汚染の凄さがよくわかる。

ホアンキエム湖 滝・河川・湖

ホアンキエム湖に浮かぶ小島に建立された「玉山祠」に向かう。
建立は１８６５年。
本殿の内部には、１３世紀の元の進撃を退けた英雄
チャンフンダオの像と、文・武・医の３聖人が祀られているとのこと。
元は、日本侵攻だけでなく、ベトナム侵攻にも失敗したということか。

ホアンキエム湖は、ハノイ市民の憩いの場で
新年ということもあってか、ほんとうに多数の市民が散策を楽しんでいた。
日本人は、もっぱら観光バスで
それぞれの目的地に向かっているようで、
ハノイ市民に交じって散策姿を見受けられる外国人は
欧米人が多いように思った。

さて、写真の赤い橋は「玉山祠」本殿に渡る「フク橋（棲旭橋）」。
この辺りもスリが多いらしいので注意とのこと！
海外からの観光客だけでなく、沢山のベトナム人も
この橋を渡っている。

橋を渡ったところにある「玉山祠」本殿の入り口の門。
長年にわたる中国支配の歴史的遺産か、
この門にも今のベトナム人には
殆ど読める人がいないという漢字が。。

フリーでハノイ市内観光をするのなら、この「玉山祠」を訪れるより、
ホアンキエム湖周辺の観光に時間をとる方がいいのではないかと思った。

さて、辞書を引いてみると『祠（ほこら）』とは「 神を祀る小規模な殿舎」
と書かれていたが、日本の神社とは違い、ここは寺院ようなだった。

さて、現地ガイドは、ベトナム人は今の中国は好きじゃないと
言っていたが、国民の７割が仏教徒とも。
だから、漢字が多く残っている中国風の歴史的遺産に
多くのベトナム人が訪れているんだろうか？
本当にベトナム人は中国が嫌いなんだろうか？
どっちでもいいことだが、この関係がどうもよくわからない。

「玉山祠」に入ってすぐのところで
お札を火にくべている市民が！！！

でも、燃やしているのは偽のお金だそうで、
そうすることによって
本物の富が返ってくるという言い伝えがあるらしい。

因みに、当日案内してくれた現地係員は、
近年、ベトナムでは多くの銀行が潰れるなどの
信用不安もあって、自分は銀行にお金を預けるより、
資産保全のために「金」を買っているとのことだった。

正殿内に祀られていた聖人像。

さて、「玉山祠」と言えば、亀伝説の残るホアンキエム湖で
実際に捕獲された体長２メートルはあろうかという
巨大な亀の剥製が有名らしい。
本殿の隣室に展示されている。

ところで、本日の現地ガイド。
二十名余りを率いてのツアーガイドだが、
混雑している観光地でも全員付いてきているかあまり気にせず、
要所要所で自分の近くにいるツアー客に対し
お世辞でも上手とは言えない日本語で
観光案内をする至ってマイペースな人。
こちらから質問しても、
何を聞かれているのかよく分からないらしく
適当に笑ってごまかしたり、頓珍漢な答えをする。
ちょっと、ハズレの感強し　 (>_<)

さて次に向かったのが、ハノイ観光の定番、
水上人形劇。
玉山祠から距離にして百メートル余り。
劇場周辺は、お土産さんやらレストランやらのが多く、
ものすごい人混み。
会場は、開演時にはほぼ満席。

開演前に何か国語かで説明が流れるのだが、
比較的日本人の観光客も多いのに
日本語での説明はなし　 (￣Д￣;;

ピンボケだが、劇音楽の演奏家たち。

ステージは１編当たり３〜５分の十数編の短編で構成されていて
言葉はベトナム語だったので全く何を言っているのか分からなかったが、
人形の動きがテンポよくなかなかコミカルで、
煙幕や水しぶき、花火なども使われ、
言葉は分からなくとも次第に何となく話の流れも分かってくる
それなりに楽しめる人形劇だった。


しかし、朝からのハードスケジュールでやや疲れていて
１時間弱の上演時間中に何度かうつらうつらと。。


席が真ん中よりもやや後ろの方だったので
上手く写真は撮れず。
この人形は比較的大きく、動きもあまりなかったので
何とか撮影できた。

写真撮影は別にしても、観劇するなら前の方が良い。

最後に人形劇の劇団員が現れてあいさつ！

観劇も終わり、外も暗くなっていたので
いよいよ夕食かと思いきや、さにあらず、
近くのカフェでお好みの飲み物をと
水上人形劇場から約２００ｍのところにある
カフェまで徒歩移動。
連れていかれたのは、「シティビューカフェ」。
ビルの五階にあり、テラスからの
ホアンキエム湖と旧市街を見渡す夜景が素晴らしかった。


ＰＳ.カフェまでの移動途中の土産物屋で、
大聖堂に行く前に連れていかれた土産物屋に
売っていたのと同じものをいくつか見かけたが、
やはり連れていかれた店はボッタクリの店だった。

シティ ビュー カフェ カフェ

このカフェには生ビールがあったのでそれを注文した。
値段ははっきりと覚えていないが、
決して高くはなかった。
これまでに行ったレストランよりも若干安かったように思う。
フリープランで行った旅行ならば、この店のテラス席で
ホアンキエム湖の美しい夜景と周囲の道路の喧騒とを
ビールを２〜３杯飲みながらまったりと楽しみたいところだ。


写真は、道路挟んで向かい側の建物との間の交通状況。
広い交差点なのに信号機もないが、
混乱の中にもこの街なりの秩序があり
風船売りや通行人、バイク、車にシクロまで、
見事にぶつかることなく行き違っていく。
動画も撮ってきたが、お見せできないのが残念。

ようやく夕食にありつく。
店はキノコ鍋の専門店『アシマ』。
この店では、ひとテーブルに一人、専属の店員が付いてくれ、
調理から、取り分けまでしてくれた。

普通は、まず何種類かある中から好みのスープを決め、
次に具を決めていくそうで、
具は２０種類くらいのキノコのほか、
地鶏、エビ、ウナギ、ハト、スッポンなどバリエーションが
豊富にあるらしい。

ツアー客の我々には、初めからスープや具材がセットされていた。
数種類のキノコのほかに、野菜、バナメイエビ、鶏肉などがその内容。


ネットで調べてみると、キノコ鍋のルーツは中国雲南省にあるらしく、
ベトナム人オーナーが雲南省に行ったとき
あっさり味のキノコ鍋がベトナム人の口に合うのではないかと思い
このキノコ鍋屋をオープンしたとか。
現在ハノイ市内に３店舗あり、連日大盛況となっているそう。

アシマ (本店) 地元の料理

テーブルには、すりつぶした胡麻のようなものに
何かわからないものが交ぜられているお椀が置かれていた。
薬味のようだが、果たしてこれは何なのかなと思った。

さて、専属の店員が手際よくキノコ鍋の準備を。

まずは、キノコと鶏がらで煮込んだスープに
多数のキノコやその他の具材を入れて煮込む。

鍋が煮詰まってきた。

先ほどのお椀に鍋からスープを少し入れてくれる。
これをつけだれにして食べるそうだ。

さて、いよいよ食事開始。

まず最初は、鍋からスープだけを皿に注いでくれた。
飲んでみる。
しっかり出汁が出ていて美味しい。

その後、キノコや野菜、鶏肉などを順次取り分けてくれる。

具材の中には、少し前に日本のホテルや有名レストラン等で
食品偽装として問題になった『バナメイエビ』も。

エビが煮えたら店員が鍋から出して別の場所で
頭としっぽの殻だけを残してきれいに剥いてきて、
再度鍋にい入れて温めて取り分けてくれる。

これも美味しかった。

味の方はトータルで、☆四つ！


先に聞いていた現地ガイドの説明では、キノコ鍋は
あっさり味なので物足りないかも。。
とのことだったが、しめの麺（玉子麺）のころには
十分お腹いっぱいに。


夕食後、ツアー客をそれぞれのホテルに送って行ってもらい、
弾丸ツアー２日目がようやく終了！
ホテルに戻った時には午後９時少し前。
かなり疲れていたが、
昨日行ったスーパーの閉店時間間際だったので
ホテルの部屋に戻る前に、部屋で飲むビールを買出しに。
この頃には、広い道路の横断にも結構慣れてきていた。

スーパーからの帰り際、地元の商店に立ち寄ってみたら
冷えたビールも置いているとのことだったので、
冷蔵庫で冷やされていたビール１本を買い、
スーパーで買った冷えていないビール４本も
ついでに冷えたビールに交換してもらった。
全く言葉が通じないのと弾丸ツアーで疲れていたので
ベトナムドンの円換算の計算をする気にもなれず、
手持ちの現金を見せ、言われるままに支払って
ホテルの部屋に帰ってゆっくりと計算してみたら、
かなりの冷蔵代をとられていた 　＾＾；