1967/07/04 - 1967/11/24
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Holisunさん
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ケネディ大統領は黒人に市民権を与えた政治家として知られていますが、アメリカでは黒人の人権問題に貢献しようとした白人の政治家や活動家は次々に暗殺されてきた歴史があります。
リンカーン大統領は奴隷解放に尽力し、映画「リバティバランスを撃った男」で知られますが同じく暗殺されました。
私が旅先で人種問題を自分のこととして実感したのはアメリカ大陸を西から東へ、そして東から西へとグレイハウンドバスで2度の大陸横断をした時、その時はケネディ大統領が暗殺された2年後でした。
旅の目的地:ジョージア州アトランタに着いて間もなくのことでした。 私の差別事件はアトランタで起こりました。
横浜港を出て12日間の船旅を終えてサンフランシスコへ着き、その足で州都:サクラメントへ移り、牧場で一週間近くキャンプを楽しみ、そこからグレイハンドバスに乗りアトランタへと向かいましたがその間は「理想の国・アメリカ」のイメージそのものでした。
バス旅が6日間、東京を出てからすでに一カ月を過ぎ髪が伸びていたので理髪店を探しながらアトランタの街を歩いたのですが。
サンフランシスコと比べ、いつの間にか黒人を多く見かけるようになっていましたが、何も変化を感じていなかった私は、最初に見つけた理髪店に飛び込んだのです。
白人が経営する店でこぎれいな所だったのですが南部なまりの英語を聞き取れないままに全体的に少し短くカットしてくださいと頼んだところ、なかなか仕事に取り掛からない。
何をしているかと思っていたら、いきなりバリカンの音がして額から後頭部に向かって直線にバリカンが入ったのです。
驚く間もなく次は右の耳上から左の耳へ、こうして十文字刈りにされたので私はストップをかけて注文と違うじゃないか?と店主に抗議したのですが、逆に15ドル請求されて店から放り出されてました。「ここは白人の店だ。お前の来るところではない!」との追いうちの言葉を恨めし気に理髪店を見たら店の看板には「ホワイトオンリー」の看板がかかっていました。
日本人は黄色人種、白人からすれば日本人も差別の対象だったと身をもって体験した悲しい瞬間でした。
十文字刈りの頭ではどこへも行けないので今度は黒人の理髪店を探して飛び込みました。 そこの店主に事情を話すと出来るだけのことはしてやろうとバリカンは使わず丁寧に多少見られるようにカットしてくれ、代金は要らないと言ってくれたのです。
ただ、その店主は「アメリカはこう言う所だよ。気をつけな!」と忠告してくれた。
すっかりしょげ込んだ私はうつむきながら歩いて行くと左前方からキャーキャーと叫びながら白人の女子高生が手を振っているように見えた。
私は気を取り直し胸を張ってその前を通り過ぎようと心に決めて「私は人気あるのかな?」と思いながら女子高の方へ近づいて行った。
ところが女子高生らが叫ぶ言葉が聞き取れるようになったとき私は愕然としたのです。
彼女らが叫んでいたのは「ジャップゴーホーム(Jap go home!)=日本人はうせろ!」と叫んでいたのです。
またもや差別にあったのです。悲しくて泣き出しそうになりながら新聞を買い、ホテルに逃げ帰り、新聞の求人広告欄を見たら「ホワイトオンリー」とはっきり肌の色を明記したものばかりでした。
私は大学で黒人問題をテーマにしたぜミに入っていましたが机上で学ぶ差別問題と現実に差別を受ける側の人間との差をその時身をもって体験したのです。
そう言えばベトナム戦争で亡くなったアメリカ兵のうち南部出身の黒人がいかに多かったことか、(私がアメリカに行ったのはちょうどベトナム戦争中)志願兵は南部の子だくさんの黒人家庭からが多く、志願兵となって前線へ行き(前線手当がつくので進んで志願した)遺体で母国へ帰還されたようです。
あるアトランタの学校でもクラスの4分の1がベトナム戦で亡くなったと聞きました。
そう言えば私がオーストラリアに始めて行った時のこと、アンザックデーにぶつかってしまったのです。
現地人の友人から今日は買い物も含め絶対に家から出るな!、と忠告された。アンザックデーはいわば戦勝記念日。敵国民である日本人が傷病者が参加するアンザックパレードを見に行くことは許されなかったのです。
海外旅行中は私たちが外国人であることを忘れてはいけません。
その国の生活習慣、しきたりを知り、それに従うのはもちろんのこと、ましてや現地人を見て「奴ら外国人は・・・」と言うことなどは思い違いも甚だしい振る舞いであると心するべきでしょう。
ある市の議員団がシドニーを訪れた時のこと、レストランで日本語で「姉ちゃん、ビール!」とか卑猥な四文字を大声で叫んで喜んでいましたが、最悪です。 そうした言葉は意外と彼らも意味を知っているのです。 日本人の品格は保ちたいものですね。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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