1967/07/04 - 1967/11/24
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Holisunさん
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私は元来、車好きの方であると自認しており、アメリカ初旅行に出かけた時もいきなりサンフランシスコに着いたその日にゴールデンゲートを、そしてダウンタウンを自分で運転して回っていたのだから今から考えるとそれは無謀だったと思う。
実は私はサンフランシスコに着いたその日に危険な大失敗をしていたのだ。
12日間の船旅で疲れきっていたと言うのにダウンタウンのホテルに宿を取ると、チェックインと同時に待ち合わせした香港からの家族と会うまでヒマだったからロビーへと降りて行ったんです。
そしたらすぐに老婆が話しかけて来て「せっかくアメリカに来たのだから面白い所へ行きませんか?」って言うんです。
私はそれが何を意味するかもわからぬまま、何が面白いんだろうか?と老婆の後について行ったんです。
私はそれまで男性が遊びに行くところへ出かけたこともなく、彼女いない歴「万年」だったので思い浮かびませんでした。
ところが訳の分からない小さな路地を曲がってさらに細い道に入ったら、いかにも怪しい雰囲気、香水と葉巻煙草の臭いが鼻につく、何とも言えない独特の臭いから直感的にここはおかしいぞ!、と悟ったのだが、怪しい待合室には何人かの男性が座っていました。
そこは売春宿だったのです。怖いもんですね。 私はどうやってそこから逃げ出し、どこをどう歩いてホテルまでたどり着いたかはすぐ後でも思い出せませんでしたが、とにかく夢中で逃げ出した時の怖さだけは夢にまで何度か出てきたほどです。
1960年代と言えば日本では「アメリカはあこがれと理想の国」と信じていた頃でしたが、行ってみたら同性愛者やヒッピーたちがたむろするネィバーズヴィレッジなど、目に入ってくるサンフランシスコの景色や光景の美しさとそこに暮らすおかしな連中とのギャップが大きく、悩まされた毎日でした。
セキュリティマンが全員ピストルを持っている国でしたから自分を守ってくれるのは自分だけ、と考えないといけないのに日本人は他人を信じやすい人種でどこの国でも失敗する輩がいるのです。
次の日、朝から街中を散歩しようとホテルを出たら、何ともカッコいいリンカーン・コンチネンタルがこちらに向かって来るではないですか? 私は見とれていたんですよ。
そしたらその車が目の前を行き過ぎてからブレーキをかけ、バックして来たんです。
「どうしたんだね?」と聞くので「あまりカッコいい車だから・・・」と応えたら「乗ってみたいか?」「乗りな!」と来たのだ。 それで私は何も考えず朝早いから大丈夫と乗り込んでしまった。 こうした時は絶対に乗ってはダメだそうです。 くれぐれも要注意ですよ。
ほとんどが性的な関心があるために乗せるのであり、乗り込んだことは合意したことになるんだそうですよ。
私の場合もあちらでアイスクリームを買ってもらい、こっちでハンバーガーを食べさせてもらい、そのうち「我が家に来るか?」と聞いてきた。 そこで昨夜の事件を思い出して、ハンバーガー屋のトイレに入り、そこから逃げてタクシーでホテルまで戻ったのだが、前の晩、そしてこの事件を受け入れていれば、いずれドラッグもやり、私は今頃その道に入っていたかもしれない。 怖い、怖いアメリカでした。
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