トリンコマリー旅行記(ブログ) 一覧に戻る
17日目<br />浅い眠りと寒さでかなり疲労困憊。<br />日の昇る前の暗闇で駅を通り過ぎる度に、駅名を確認していく。しかし地球の歩き方に乗っている様な駅が見当たらず。地球の歩き方は結構不親切。地元の鉄道やバスを中心に移動すると、その途中の小さな町名が載ってないので、自分の位置を確認することが出来ない。私は誰?ここはどこ?状態ではないが、そんな気分になってしまう事もある。以前スペインをガイドブック無で旅した時は、スペインで買った一枚の地図だけで旅行したので結構先入観なしに回れて面白かった。到着予定時刻を過ぎても目的地に着かず。乗客も減ってきた。なにか嫌な予感。窓の外では朝日が靄に浮かび幻想的な感じ。シルクのカーテンの向こうに赤く染まった太陽がにじんでいる様な景色である。デジャブだろうか。昔バスでボリビア走っている時。モロッコのアトラス越えのバスの中。インドで列車の中から見た朝日。感動する朝日はなぜだか乗り物に乗っている時が多い。ただカメラにはうまく収めることが毎回できない。乗り物の揺れがシャッター速度と露出のバランスにあわず。じわじわと昇る太陽は想像以上に速度が速く、窓越しの変わりゆく景色以上にその表情を変えていく。絶妙なる瞬間を撮影しようと父のカメラを借りて撮るころにはすでに朝日ではなくなっていた。電車は終着駅へ滑るように停車。到着予定より1時間以上遅れているのは電車の遅れでないことが分かった。終着駅が違う駅だったのだ。なんと列車は夜中途中で切り離され2方面にわかれていたらしい。一回列車が逆方向に走るような感覚があった。微睡の中夢のような出来事。2選択ではずれだった。ガルオヤという駅で切り離されて我々が乗っていた車両はバッティカロアという所に到着していたのだ。同じ東海岸の町だけれど、より南に位置する町。ガイドブックには何もない町と乗っている。それも現地の人からすれば失礼な事だな。現地の人が言う分にはいいが、見知らぬ外人に言われたくないだろう。せっかく来たのだからと父と駅前で記念撮影。三輪車タクシーでターミナルに行きバスで移動することに。バスターミナルでトイレに行こうとしたらバスがすぐに来た。なんとかなるだろうとバスに乗り込む。バスは市街を抜けて、田舎道ですぐに休憩をとったのが救い。ムスリムの学生が外人が珍しいのか必死に話しかけてくるが、いまいち内容がわからない。といっても彼の英語が駄目でなく、こちらの英語力不足が原因なんだが。<br />バスは4時間ちょっとで当初の目的地トリンコマリーに着いた。朝つくはずが太陽は頭上にサンサンと輝いている。手持ちの現地通貨が心配だったので、バスターミナル周辺の銀行を探した。外貨を両替している銀行は少ないらしく、二カ所しか両替が出来ないらしい。その一つに両替しようと入ったら、店内は人でごった返していた。女性の行員が席に通してくれて両替の手続きをしてくれた。しかし彼女がしてくれるかと思いきや、手馴れない男性行員に教えながらの両替をしだした。様々な書類に教えながら記入。記入間違いもあり、またもや時間のロス。スリランカの銀行との相性が俺は悪いらしい。<br />トリンコマリーはスリランカでは紀元前からヒンドゥー教の聖地らしい。そして第二次世界大戦中日本軍が空爆した都市としても有名である。私たち日本人にとっては微妙な感じがする観光地。当時イギリス海軍が基地として利用していたのが空爆の原因らしい。日本軍はこんなところまでやってきたというのに驚きです。真っ青な空にのんびり平和な感じからはそんな雰囲気はみじんも感じられない。しかしこの地域はそれだけでなく80年代以降スリランカ民族紛争の前線地として3,4年前までテロ行為が過激な場所だったらしい。シーズン中はダイビングなどマリンスポーツが盛んらしいが、オフシーズンに入っているという事で、宿も閉めているところが多かった。私たちはシバズビーチリゾートという町から少し離れたところに泊まった。ヒンヅー教の聖地らしい名前の宿だ。神様の名前を宿のなまえにするなんて。なんでも今日は会社の旅行で団体が来るらしく、一部屋しか空いてないとの事だった。宿主はその準備で大忙し。部屋にベッドを入れてツインベットにしてもらおうとしたが、予備のベッドはすでに他の部屋に使われているとのこと。そんなわけで今回の旅行中初めてダブルベットで父と寝ることに。宿はしっかりしたコンクリート作りで綺麗だが、部屋の前に見慣れない芋虫がいて鳥肌が立った。宿には子犬が二匹とその母犬。そしてシャパード一匹がいた。飯を食べている間子犬が近寄ってきて物欲しそうにしていた。二匹の子犬は大きさがかなり異なっていた。ランチ後出かけようとしたら父が、今日本人が二人自転車に乗ってどっかにいったよと言っていた。ガイドブックに載っているこの宿目指してきたが、空きがなく向かいに泊まったのだろうか?<br />宿の前の大通りに出ると三輪車タクシーが近づいてきた。<br />私たちは三輪車タクシーでバスターミナルに戻り、コネスバラム寺院に向かった。海岸通り出ると、高い波にもまれ漁船が釣りをしていた。こちらの船は今までに見た事ない形。船底にふくらみがあるのである。捕った魚を置いとくように広がっているのだろうか?途中ゴカナ寺院という仏教の寺院に寄った。スリランカに来て初めて犬にほえられたが、寺の坊主が近くに来てくれて守ってくれた。犬は明らかにおびえて吠えている。あまり観光客が来ないのだろう。お寺の高台から振り返ってみると、要塞のようになっているが規模が小さい。仏教寺院からさらに岬の方に向かうといよいよヒンドゥー教の聖地コネスバラム寺院。山門のようにお土産屋が並んでいた。<br />寺院自体は建物に囲まれ保護されていたが、それ以外にもいろいろ見ものがあった。絶壁の上に立っている。2000年以上も前から聖地として巡礼者が絶えないらしい。1624年にポルトガルが破壊してしまうが、海中から柱を引き上げたり市街地から見つかった御神体で再建。今日も次から次へと巡礼者が来ている。父が珍しく現地の親子に写真をお願いして撮影していた。そんな普段とは違った雰囲気の感じる聖地だ。すでに日が暮れ始めていた。途中鹿がくつろいでいる。変わった鳥も木の上に止まっている。街中に見つけた食堂に入った。この町にはレストランと言った感じのものはなく、小食堂が数件だ。父はスプリングホッパーを頼み、私はチャーハンにした。スプリングホッパーはヒッカドゥワのホテルで食べてから父のお気に入り。日本でいう素麺で、カレーなどつけて食べる。この町にはサリーを着た人が多い。ヒンドゥー教徒が多いのだろうか。サリー屋も多く、店先がカラフルに綺麗だ。飯を食べ、三輪車タクシーで宿に帰る。まだ会社旅行の人たちは着いていなかった。父も私も眠りだした夜10時位に数台の車が宿の敷地内に入ってきて騒がしくなってきたが、すでに夢の中。<br />

トリンコマリー INスリランカ 父とぶらり旅 17日目

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2013/12/11 - 2013/12/11

18位(同エリア21件中)

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3

禅

禅さん

17日目
浅い眠りと寒さでかなり疲労困憊。
日の昇る前の暗闇で駅を通り過ぎる度に、駅名を確認していく。しかし地球の歩き方に乗っている様な駅が見当たらず。地球の歩き方は結構不親切。地元の鉄道やバスを中心に移動すると、その途中の小さな町名が載ってないので、自分の位置を確認することが出来ない。私は誰?ここはどこ?状態ではないが、そんな気分になってしまう事もある。以前スペインをガイドブック無で旅した時は、スペインで買った一枚の地図だけで旅行したので結構先入観なしに回れて面白かった。到着予定時刻を過ぎても目的地に着かず。乗客も減ってきた。なにか嫌な予感。窓の外では朝日が靄に浮かび幻想的な感じ。シルクのカーテンの向こうに赤く染まった太陽がにじんでいる様な景色である。デジャブだろうか。昔バスでボリビア走っている時。モロッコのアトラス越えのバスの中。インドで列車の中から見た朝日。感動する朝日はなぜだか乗り物に乗っている時が多い。ただカメラにはうまく収めることが毎回できない。乗り物の揺れがシャッター速度と露出のバランスにあわず。じわじわと昇る太陽は想像以上に速度が速く、窓越しの変わりゆく景色以上にその表情を変えていく。絶妙なる瞬間を撮影しようと父のカメラを借りて撮るころにはすでに朝日ではなくなっていた。電車は終着駅へ滑るように停車。到着予定より1時間以上遅れているのは電車の遅れでないことが分かった。終着駅が違う駅だったのだ。なんと列車は夜中途中で切り離され2方面にわかれていたらしい。一回列車が逆方向に走るような感覚があった。微睡の中夢のような出来事。2選択ではずれだった。ガルオヤという駅で切り離されて我々が乗っていた車両はバッティカロアという所に到着していたのだ。同じ東海岸の町だけれど、より南に位置する町。ガイドブックには何もない町と乗っている。それも現地の人からすれば失礼な事だな。現地の人が言う分にはいいが、見知らぬ外人に言われたくないだろう。せっかく来たのだからと父と駅前で記念撮影。三輪車タクシーでターミナルに行きバスで移動することに。バスターミナルでトイレに行こうとしたらバスがすぐに来た。なんとかなるだろうとバスに乗り込む。バスは市街を抜けて、田舎道ですぐに休憩をとったのが救い。ムスリムの学生が外人が珍しいのか必死に話しかけてくるが、いまいち内容がわからない。といっても彼の英語が駄目でなく、こちらの英語力不足が原因なんだが。
バスは4時間ちょっとで当初の目的地トリンコマリーに着いた。朝つくはずが太陽は頭上にサンサンと輝いている。手持ちの現地通貨が心配だったので、バスターミナル周辺の銀行を探した。外貨を両替している銀行は少ないらしく、二カ所しか両替が出来ないらしい。その一つに両替しようと入ったら、店内は人でごった返していた。女性の行員が席に通してくれて両替の手続きをしてくれた。しかし彼女がしてくれるかと思いきや、手馴れない男性行員に教えながらの両替をしだした。様々な書類に教えながら記入。記入間違いもあり、またもや時間のロス。スリランカの銀行との相性が俺は悪いらしい。
トリンコマリーはスリランカでは紀元前からヒンドゥー教の聖地らしい。そして第二次世界大戦中日本軍が空爆した都市としても有名である。私たち日本人にとっては微妙な感じがする観光地。当時イギリス海軍が基地として利用していたのが空爆の原因らしい。日本軍はこんなところまでやってきたというのに驚きです。真っ青な空にのんびり平和な感じからはそんな雰囲気はみじんも感じられない。しかしこの地域はそれだけでなく80年代以降スリランカ民族紛争の前線地として3,4年前までテロ行為が過激な場所だったらしい。シーズン中はダイビングなどマリンスポーツが盛んらしいが、オフシーズンに入っているという事で、宿も閉めているところが多かった。私たちはシバズビーチリゾートという町から少し離れたところに泊まった。ヒンヅー教の聖地らしい名前の宿だ。神様の名前を宿のなまえにするなんて。なんでも今日は会社の旅行で団体が来るらしく、一部屋しか空いてないとの事だった。宿主はその準備で大忙し。部屋にベッドを入れてツインベットにしてもらおうとしたが、予備のベッドはすでに他の部屋に使われているとのこと。そんなわけで今回の旅行中初めてダブルベットで父と寝ることに。宿はしっかりしたコンクリート作りで綺麗だが、部屋の前に見慣れない芋虫がいて鳥肌が立った。宿には子犬が二匹とその母犬。そしてシャパード一匹がいた。飯を食べている間子犬が近寄ってきて物欲しそうにしていた。二匹の子犬は大きさがかなり異なっていた。ランチ後出かけようとしたら父が、今日本人が二人自転車に乗ってどっかにいったよと言っていた。ガイドブックに載っているこの宿目指してきたが、空きがなく向かいに泊まったのだろうか?
宿の前の大通りに出ると三輪車タクシーが近づいてきた。
私たちは三輪車タクシーでバスターミナルに戻り、コネスバラム寺院に向かった。海岸通り出ると、高い波にもまれ漁船が釣りをしていた。こちらの船は今までに見た事ない形。船底にふくらみがあるのである。捕った魚を置いとくように広がっているのだろうか?途中ゴカナ寺院という仏教の寺院に寄った。スリランカに来て初めて犬にほえられたが、寺の坊主が近くに来てくれて守ってくれた。犬は明らかにおびえて吠えている。あまり観光客が来ないのだろう。お寺の高台から振り返ってみると、要塞のようになっているが規模が小さい。仏教寺院からさらに岬の方に向かうといよいよヒンドゥー教の聖地コネスバラム寺院。山門のようにお土産屋が並んでいた。
寺院自体は建物に囲まれ保護されていたが、それ以外にもいろいろ見ものがあった。絶壁の上に立っている。2000年以上も前から聖地として巡礼者が絶えないらしい。1624年にポルトガルが破壊してしまうが、海中から柱を引き上げたり市街地から見つかった御神体で再建。今日も次から次へと巡礼者が来ている。父が珍しく現地の親子に写真をお願いして撮影していた。そんな普段とは違った雰囲気の感じる聖地だ。すでに日が暮れ始めていた。途中鹿がくつろいでいる。変わった鳥も木の上に止まっている。街中に見つけた食堂に入った。この町にはレストランと言った感じのものはなく、小食堂が数件だ。父はスプリングホッパーを頼み、私はチャーハンにした。スプリングホッパーはヒッカドゥワのホテルで食べてから父のお気に入り。日本でいう素麺で、カレーなどつけて食べる。この町にはサリーを着た人が多い。ヒンドゥー教徒が多いのだろうか。サリー屋も多く、店先がカラフルに綺麗だ。飯を食べ、三輪車タクシーで宿に帰る。まだ会社旅行の人たちは着いていなかった。父も私も眠りだした夜10時位に数台の車が宿の敷地内に入ってきて騒がしくなってきたが、すでに夢の中。

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