2013/11/25 - 2013/12/15
469位(同エリア544件中)
禅さん
5日目
世界遺産シーギリヤロック。今年の初めに某ビール会社が宣伝に使ったが、クレームが入り放送が禁止。私も2,3回しか見れなかった。
シーギリヤロックをもう一度詳しく説明すると、古代から仏教僧たちの修験場であった。5世紀の後半、ほんの11年の間この地を統治し、壮大な岩山に傑作を残した狂気の王カーシャパの伝説は、広くスリランカの人々にいい伝えられている。カーシャパは、459〜477年にアヌラーダプラを統治し、広大な貯水池を建造したダートゥセーナ王の長男だった。カーシャパには腹違いの弟モッガラーナがいた。弟の母親は王族の血筋の女性であり、カーシャパの母親は平民の血筋の女性だった。このため、カーシャパは弟モッガラーナに王位の継承権を奪われるのを恐れ、実父ダートゥセーナ王を監禁して王位を剥奪した。弟モッガラーナは兄の行為に憎しみを抱きながらもインドに亡命した。その後カーシャパは父に隠してある財産を全部だせと要求した。しかし、父ダートゥセーナはそれにこたえようとせず、息子を自分が建設した貯水池カラ―ウェワに連れて行き、池を指さし、「これが私の財産のすべてだ。」と言った。怒りに震えたカーシャパは父に恨みをもつ家臣に命じ、父親を殺させてしまう。弟モッガラーナの復讐をおそれたためか、父を殺してしまった後悔と苦しみのためか、カーシャパは神がかりになったように、シーギリヤの切り立った岩山に宮殿を建造し始めた。7年後、彼は自分の玉座をその頂上に置いたのである。そして11年後、インドから戦いを挑んできたモッガラーナに敗れ、カーシャパは自らの命を絶った。その後モッガラーナは、シーギリヤの王宮を仏教僧に寄進し、ただちに首都をアヌラーダプラに戻したのだった。埋没されていたシーギリヤロックの宮殿が発見されたのは、カーシャパ王が死んで約1400年後、イギリス植民地時代に入った19世紀も後半である。(地球の歩き方より)
そんな由緒正しい場所なので一応長ズボンで行ったが。暑くて仕方がない。今回クールジーンズというものを旅用に用意したが、クールとはいうもののやっぱりジーンズ。麻のズボンにすればよかったが。時期だけに夏ズボンが売ってなく、クールというくらいだから涼しいのだろうと買ったけど、ジーンズとしては涼しいだけで、夏ズボンにはかないません。失敗したズボン。旅用に麻の良いズボンを持っていたのだが、前回のミャンマー旅行の時、マンダレーで犬に襲われ敗れてしまっていたので、旅用の長ズボンがなかったのだ。
世界には3大がっかり名所と言ってイメージばかり先行して実際旅をしてみてみてがっかりする観光名所がある。コペンハーゲンの人魚像。シーンがポールのマーライオンあとなんだったかな?シーギリヤもマチュピチュと同じで、思ったよりこじんまりでがっかりという人もいる。しかし全然そんなことない。ロックまでの整った遺跡群。緑豊かな中に犬が自然に寝ている。掃除係りがいつ掃除をしているのか木陰で井戸端会議。途中の綺麗な壁画。色鮮やかなフレスコ画はその描かれている場所から想像できないほど、繊細で優雅に描かれている。カーシャパ王は殺害してしまった父の霊を鎮めるために、この美女を描いたとされている。以前は500人もの美女が描かれていたというが、現在ではわずか18人のみ。非常に残念である。壁画の先には鏡の回廊がある。しかしここは思ったよりも綺麗ではなくがっかり。そしていよいよライオンの入口。この辺りは蜂が多くいるらしく、時々人が襲われてしまうので避難所もあるという。現在は足だけ残るが、以前は頭もあったらしくいい撮影ポイントだ。そばにいたロシア人が写真を撮ってくれというので撮ってあげて、自分らもらったが、いまいちな写真だった。いよいよ岩山の宮殿へ。足からの急激な階段。下が見えるので高所恐怖症の人にはかなりきついかもしれません。私も結構苦手かもしれないが、メキシコのピラミッドやアンコールワットなどの斜面よりは恐怖ではなかった。頂上の面積は1,6ヘクタール。大平野の真ん中にあるシーギリヤロック。絶景が360度広がってます。申し分ない世界遺産です。ただ我々が岩上でゆっくりくつろいでいたら日本からのツアーが来ていて、ほんの10分くらい頂上にいただけでまた帰っていってしまった。ツアー旅行はではたぶんスリランカ旅行は移動がメインになってしまうだろう。それじゃ残念でしょ。せっかく登ってきて雰囲気を味わう前に降りてしまったら、感動できません。成田空港にいた他のツアーも5泊?で回るようなツアーだった。確かに見ようと思えば5泊でも可能かと思いますが、それでは見る事が出来ても感じることが出来ません。
ツアーとは違い我々は1時間以上岩山で気持ち良い風を感じていました。
シーギリヤで一つ残念な事は日本の援助で建てられたシーギリヤ博物館は典型的な日本の援助で箱のみ。館内は地元の子供のシーギリヤの絵が展示されていたりするが、博物館とは名ばかりな感じがしました。
シーギリヤのメインロードには犬が一杯。スリランカには野良犬が多いのだが、人を襲ってくることあまりないようです。昨年ミャンマーで犬に襲われズボンをボロボロにされた俺にとってはうれしい限り。最初の頃は警戒してましたが、どうやらスリランカの犬は心が穏やかです。そして猿も人を襲うという事はめったにないようです。タイの北部メーサイのある寺の猿は恐ろしいですがそんな猿は皆無。猿を恐ろしいと感じたのはあれが初めて。観光に来ているタイ人の女性の中には恐怖のあまり泣き出している人までいました。俺も猿にとびかかれました。大きな牙をむき出しに飛びついてくる猿を見ると流石に少しひるみました。しかしそのままでは噛まれてしまうので、飛んでくる猿の額ををたたいて防御。猿がひるんだ隙に逃げました。そして掃除をしていたおばさんが棒を貸してくれたので、それで威嚇をして難を逃れました。実際タイでは猿に噛まれたこともあります。これ私のミスでした。毎回タイに行くと見に行くホアヒンの猿。朝猿にあげようと市場で買ったポーナッツを潜ましていたら、猿がそれを奪おうと猿と喧嘩になり、おもいっきり猿に腕をかまれた。タイでは猿も狂犬病の恐れがあるというので、帰国後注射に通う羽目になった苦い経験がある。スリランカの猿はまったく性格が違う。
気候が穏やかでいたるところに食べ物があったり、接する人の心が反映してるのでしょうか?猿と犬と人間がほどよい距離感があっていい感じです。人も穏やかですね。微笑みの国タイが能面になりつつあるのに対して、スリランカでは微笑みと挨拶が気持ちいい。子供たちが非常に人懐こいです。ってか大人もですが。
シーギリヤロックから町に戻ってきて、通りに面したオープンエアーの店でパイナップルとジュースで一休み。パイナップルは店先にあった1個丸々をカットしてもらった。非常に甘くおいしいパイナップルだった。最初量が多いので食べくれないかと思ったが、気が付いたら完食。芯までおいしく食べられた。東南アジアではパイナップルの芯は普通に食べるが、なんで日本人はパイナップルの芯を食べないのだろう?父も芯を残そうとしていたが、芯が旨いんだよと言って食べさせた。
このあたりの店は壁に外国人のコメントが一杯書いてある店が一杯あった。2009年頃から書きだしてある。ドイツ人、オランダ人、中国人、ロシア人など多いが、日本人は少ないな。シーギリアではツアーの一組以外日本人は見なかった。アヌラーダプラでは一人だけ。宿に戻ってシャワーを浴びてから午後の散歩。本当に田舎の村といった感じだった。自転車があれば少し遠くも見れたが流石に地理も分らなあいので、近場だけ見て回った。
ゆっくり夕食をとり早めの就寝。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- スリランカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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