冬の香港滞在 ④ ー B級香港グルメを求めて　

2013/12/05 - 2013/12/13

今回の香港滞在中は高級な中国料理や西洋料理を食するのではなく、専らB級グルメに徹して地元の人が行くような食堂を求めて、香港の街を探索してみました。

「食は広州にあり」という言葉がありますが、香港も正に「食は香港にあり」と言ってもよいほどです。香港では中国各地の様々な料理を食べることが出来ます。それだけでなく世界中の料理も体験できます。

言葉の問題等ありましたが、その目的はほとんど達したと思います。しかし、中国料理はまだまだ奥深く、ほんの一端に触れたに過ぎないと言えるでしょう。少しずつ極めたいと思います。

エリア 香港(香港)

今回滞在していた香港大學の近くで何回か食事をしました。どこも地元の人や学生が利用するような、安価でしかも美味しいところばかりです。

ここは名前を「東方飯店」といい、冬になると店の前の路上で「 ○○飯（ポーチャィファン）」と言う名前の食べ物が作られています。いわば広東式土鍋炊き込みご飯で、冬の庶民の食べ物です。

その店内です。滞在先の香港大學から歩いて数分のところにあり、何回か訪れました。

いかにも庶民的で、気軽に入れる食堂 （ レストランと言うよりまさに食堂というのがふさわしい ）です。

「ポチャイファン」は店の前でこんな風にして炭火の上に一人分ずつ作られています。

香港の冬の食べ物と言えば、まさにこの料理ですね。店の入り口の看板に「○○飯」書かれていたものです。

土鍋で米と野菜や肉などの具をじっくり炊き込む、冬の香港式炊き込みご飯です。専門の茶餐店では一年中食べられますが、一番需要があるのはやはり冬でしょう。

炊き込むのでオーダーしてから20分位はかかるでしょう。具は色々あります。日本の炊き込みご飯と違うのは、ご飯は白米のままで味つけされておらず、具はご飯の上に載っている状態です。濃い目の醤油をかけて具と一諸に混ぜ合わせて食べます。フーフーいいながら、熱々のご飯を食べるのも冬の香港ならではです。

トウガンの入ったスープも併せて出てきました。こちらの方は薄味であまりおいしいといは言えません。

別の店で食べたご飯の上にチキンが山盛りのように載っているランチです。スープ付き。

香港大學にある Canteen （ 食堂 ）で食べた朝食です。注文したのは、お粥と鶏の爪先の部分です。

Hollywood Road の近くを歩いていて、ふと昼食時に入った食堂です。地元の人でいっぱいです。ここでは店の人は英語はほとんど分からず、メニューを指さしで注文しました。

注文してテーブルに運ばれて来た料理を見て驚きました。分量もさることながら、ご飯の上に乗せられていたのはカレーでした。

メニューの説明がよく分らず、いくつかの本日のランチメニューから適当に頼んだものでしたが、まさかこのようなカレーとは想像もできませんでした。

別な時に、別な場所で食べた昼食ですが、これもカレー料理です。日本では焼きカレーと言っているのと同じものです。

これは「炸鳳城水餃」という餃子を油で揚げたものです。餃子を油で揚げたものは初めて食べました。

ワンタン麺も食べましたが、これは大変美味しかったと言ってもよいでしょう。

朝食にお粥もたまにはいいですね。これはピータンと豚の血を固めたものが入っているお粥です。

お粥と一緒に頼んだ「油条」です。お粥の中に小さく切った油条が入っていますが、少々足りない気がしたので、一皿頼んでみました。

倫敦大酒店（ London Restaurant ) は香港で数少なくなったワゴンで飲茶を出すレストランです。出掛けた時間は８時頃でしたが、ほぼ満員状態で、どのテーブルも地元の人で一杯でした。

いったんテーブルに着くと、最低でも１時間は動きません。食事をするだけでなくゆっくり新聞を読んだり、お茶を飲んだりして、時間を気にすることなくのんびり過ごしています。

この写真はお茶（プーアル茶を頼みました）を頼んだ後、そのお茶で蓮華やお箸を洗杯したところです。それからおもむろにお茶を１〜２杯飲んだ後に料理を頼みます。料理を頼むといっても、これは客席を回っているワゴンからほしいものを取るだけです。料理をオーダーすることも可能です。

店内では移動式ワゴンがテーブルの間を回っていました。売り子さんが何やら叫んでいますが、言葉がわからないので、中を見せてもらいます。

中を見せてもらって、気に入った物があれはさらにのせ、テーブルへ運びます。

小生が選んだものです。このようなものを３種類選んでしまいました。どれも似たようなものばかりですね。

本当はお粥を食べたかったのですが、お粥のワゴンが周って来なかったので、この時はあきらめました。

香港の街を歩いていると、かなり日本料理店があることに気が付きます。同時に、寿司を売る店もあり、寿司がかなり一般化していることが分かります。

スーパーマーケットをのぞいても必ず寿司のコーナーがあります。

International Curry House と言う名前のレストランがあり、興味を覚えて中に入ってみました。

注文したのは、スリランカのフィシュ・カレーです。

連れはインド料理のターリーを注文しました。ナンが美味しかったようです。

ここは「牛記茶室」という地元ではかなり知られた食堂のようです。

この店は「牛筋湯（牛筋スープ）」がお勧めで、寒い時にはちょうど良い食べ物です。

「連蓮樓」という香港では大変有名な飲茶の店があり、これまで何度かここで朝食をとったことがあります。香港に来ると、一度はここに足を運びます。

店内はご覧の通り満員です。テーブルの周りには空きそうなところを狙って待っている人もいます。

テーブルに着くと、ほとんどの人は１時間以上は立ちません。お茶を飲みながら、新聞を読んだり、話をしたりして、まるで自分の家にでもいるような感じです。こんな状態ですから、席が空くのは少ないです。

香港の人々はテーブルに着き、注文したお茶が来ると、そのお茶で茶碗や箸を洗います。汚れているから洗うということではなく、いわば一種の習慣みたいなものです。こちらでは「洗杯」と呼んでいます。

小生はこの３種類の飲茶だけしか頼みませんでした。一皿だけでもかなりの分量があり、もうこの３種類だけで十分でした。飲茶を食べる時は大人数で行った方がいいですね。

テーブルの上にシートがあり、小點、中點、大點等と記されていますが、小生が食べたものがここにスタンプで押されます。それによって金額がわかり、支払いをします。

上海料理店で食べた「上海湯麺」です。分量が大変多いです。

「煙鴨肉酸菜粉」（Smoked Duck Breast with Preserved Cabbage) という名前の麺料理です。

これはマレーシア料理です。街を歩いていたら偶然マレーシア料理店があったので、入ってしまいました。「骨肉茶」という名前です。

歩き疲れたので、しばしミルクティーを飲んで、休憩しました。香港で飲む紅茶は本格的で、美味しいです。

お粥と「叉焼腸粉」です。叉焼腸粉は甘い叉焼をぷるんぷるんの腸粉で巻いた定番の点心で、小生のお気に入りです。

この旅行記へのコメント （2）

• ドク金魚さん 2014/02/16 11:11:44

  圧倒されます

  こんにちは　Tamnegaiさん
  
  何度拝見してもB級香港のグルメ編は圧倒されますね！
  香港は20代に一度きりで台湾の小籠包の店は経験してますが
  本格的な飲茶は未体験です。
  
  ほんと遠慮していたら取り残されそうです。
  店によっては、背後で席が空くのを待っている人がいるなんて
  私には無理ですね。
  さすがTamegaiさん　こんな事には慣れてらっしゃるんですね！
  
  会計ですが、回転ずしの様に皿？セイロで数えるんですか？
  
  また重慶マンションも人種のルツボですね！
  私的には結構すきです。
  
  ふだん無関心ですが、香港大学の歴史にも惹かれました。
  孫文に対しては、革命家・建国の父の表面しか知りませんでした。
  香港も魅力が凝縮した島だと改めて実感できました。
  
  お邪魔しました　ドク金魚
  
  

  Weiwojingさん からの返信 2014/02/17 21:23:07

  RE: 圧倒されます

  ドク金魚様
  
  昨日は貴重なコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
  
  香港には何度も訪れていますが、ここでの楽しみはやはり飲茶ですね。ただメニューはほとんど中国語ばかりなので、何種類も似たようなものを選んだり、あまり美味しくないようなものをオーダーしたりして、失敗も多々あります。
  
  美味しい飲茶の店は常に地元客でいっぱいで、なかなか席を見っけるのは大変です。行く時は二人連れか一人の時が多いので、割と席は得やすいです。店員は案内してくれませんので、遠慮していると、席につけません。私はそんなに慣れてはいません。
  
  会計については、新たに写真を付け加えましたので、ご覧下さい。テーブルの上にシートがのっていて、大點、中點、小點などと書かれたところに食べたものがスタンプを押されて、最後に計算されて、支払いをします。少チップを置いていくといいでしょうね。
  
  香港では重慶マンションや香港大學などもいいですね。小さなところに魅力が詰まっていると言ってもよいでしょう。外国人も多いです。機会があればぜひ香港にも行かれるとよいでしょう。
  
  では、これで。ありがとうございました。
  
  Tamegai