2013/10/22 - 2013/10/23
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ElliEさん
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ダンナと山友だちは、早くから大峯奥駆の登山計画を立てていました。
吉野から熊野古道の中でももっとも険しい道を5泊か6泊で熊野本宮まで行く計画です。
昔から修行者の道といわれ、女人禁制の山を越えていきます。
もちろん私はそんなのについてはいかれませんから、吉野から別行動、紀伊勝浦で落ち合う予定でした。
10月末なら、台風も来ないだろうと計画したのですが、バンクーバーを出る前から、雲行き危うし。
大型台風が接近。もう一つ大型台風発生。紀伊半島直撃は免れないかも。と刻々とニュースが入ってきます。
予約していた宿からは「台風が来そうですが、予定通り来られますか?」との問い合わせもあったりして、
こりゃ〜〜かなりマズイかも。の予感。
でもとにかく予定通り吉野まで行くしかない。
同行者は山岳会会員でもある山のベテランなので、すべておまかせです。
今回の山行きについて、私からダンナに一言。
「なんでもAさんの言う通りにするのよ。変に口出ししちゃダメよ」
母が子供に言うような言葉でしたね(笑)。
さて台風接近のさなか、ダンナの山旅はどうなるのか?
私の一人旅は?
- 旅行の満足度
- 5.0
-
近鉄阿倍野橋から吉野駅まで急行で約1時間20分。
春は桜の名所の吉野だけど、この時期は紅葉にも少し早いし、ほとんど人がいませんでした。
あとで民宿の人に聞くと、台風でキャンセルしたお客さんが多いとか。
大丈夫だろうか?私たち。吉野駅 駅
-
吉野からロープウェイで吉野山まで登ります。
足慣らしに歩いて登るか?という話もあったのですが、雨がぽつぽつ。
おとなしくロープウェイで行きました。
歩くと約30分だそうです。吉野山ロープウェイ 乗り物
-
吉野山駅で宿の人が迎えに来てくださいました。
途中、金峰山寺(きんぷせんじ)蔵王堂でちょっとだけ降ろしてもらうことに。 -
国宝の蔵王堂。
吉野朝宮跡なども見たかったのですが、宿の人を待たせているのでゆっくり見ている時間がありません。 -
この日の宿。太鼓判 花夢花夢。
到着して早速台風情報を見ます。やはり上陸の予想。紀伊半島に向かっているとのこと。
明日は確実に雨。
とにかく行かれるところまで行くしかない。
山小屋にたどりつけば、そこで台風をやり過ごすこともできる。
と、あくまで山に登ると決めているらしい男たち・・・。
しんぱい〜〜。
あの〜他のお客さんは台風でみんなキャンセルしたそうですよ・・・。
などと口を出してみるが、なんだかスルーされた私。太鼓判 宿・ホテル
-
朝7時。宿の人に金峰神社(きんぷじんじゃ)まで送ってもらう。
ここは吉野の一番奥。
宿の人は、私たちを降ろすと、神社にお参りに上がっていきました。 -
私たちはここで雨具を出したり、荷物を調えます。
山行きのリュックは一人約20キロ。
山小屋はあるが無人なので、食料、自炊道具、寝袋すべてかついでいきます。
屋根があるだけマシなんですって。
イヤヤイヤヤ。わらわはそんなところは行きとうない。
来んでエエ。ジャマなだけや(ダンナの声) -
以下が、ダンナたちの登山計画書です。
大峯奥駆 吉野から熊野本宮へ150キロ
〜世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の歴史を体感する〜
1日目 大天井ヶ岳ー小天井ヶ岳ー山上ヶ岳 小笹宿泊
2日目 大普賢岳ー行者還岳ー弥山 弥山小屋又は狼平避難小屋泊
3日目 八経ヶ岳ー釈迦が岳 深仙小屋泊
4日目 大日岳ー地蔵岳ー行仙岳 行仙宿小屋泊
5日目 笠捨山ー玉置山 玉置神社泊
6日目 大森山ー大黒天神岳ー熊野本宮大社 那智勝浦へ
厳しい岩場、クサリ場、ハシゴなどの危険箇所あり。
玉置神社に泊まるのは特別許可が必要だそうです。
山岳修行の聖地ですからね。
無事許可ももらって、準備万端・・・のはずでした。 -
あら〜〜〜こんな看板を見つけてしまった。
「山上ヶ岳への道は大きく崩落し、通行できません。」とな。
うぇ〜〜。既に道が壊れているじゃないですか〜。どうするの〜?
でもここで私が騒いでも仕方がないのです。 -
男たちは重い荷物をしょって去っていくのでした。
雨は少しずつ強くなってきた模様。
私は、金峰神社にお参りして道中無事をお願いします。
残された女に出来るのは祈ることしかありません。 -
さてここからは私の一人旅。
奥深い吉野の一番奥。とぼとぼと一人で山道を登ります。
心・・・細い・・・ですよ。
台風来そうだし。誰もいないし。
こんなところで道に迷っても誰も助けに来てくれないよ。
ここは苔清水。大和の名水。
飲んでみようっていう考えは全く出てこなかった。
雨だし、西行庵まで行ったら早く帰ってこようってそればかり考えてた気がします。 -
でもまあ道は歩きやすく整備されています。
道しるべもあります。
後は転んだり落ちたりして事故を起こさないようにするだけです。
「事故に注意」「事故に注意」
こんなところで人に迷惑かけたらあか〜〜ん。私の心の声。 -
あ〜〜西行庵が見えてきました。
西行庵 名所・史跡
-
世を捨てた西行が身を隠して暮らした場所。
ほんとにこんなところに住んでいたの?
すごく小さいですよ。せいぜい畳4畳半。
白洲正子の「西行」を思い出し、しばし彼の心情について考えてみる。
周囲にはもみじの木があり、あと数週間もすれば色づくことでしょう。 -
風が出てきた。雨も強くなる気配。
お地蔵さま。どうぞ山に登った人たちが無事に目的地へつけますように。
そして私も事故に会いませんように。 -
1時間ほどで金峰神社に戻ってきました。
-
神社から少し下ると、義経の隠れ塔。
源頼朝に追われた義経が隠れていたと言われています。
四天王寺からここまで義経の追っかけしてきましたね〜。 -
雨は降っているけれど、宿まで歩いて帰ります。
ここは確か高城山(こうぎやま)展望台への道。
桜の木がほんとにたくさん植えられており、桜の頃ならどんなに素晴らしいかと思われる。 -
少し霧も出てきて幻想的。
宿の人の話では、このへんの桜は山桜なので大きくはならず、寿命は60年。
大切に手入れしているが、斜面が多いので世話は大変だそうです。 -
下の町を見下ろす。
霧であまり見えないなあ。
山の上は、もっとお天気悪いんだろうなあ。
大丈夫かなあ。ダンナたち。 -
朱塗りの門をくぐると吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)
みくまりじんじゃ・・・絶対読めない名前だ。
なかなか美しい立派な神社です。吉野水分神社 寺・神社・教会
-
豊臣秀頼が使ったといわれる輿。
この神社は秀吉が子供を祈願し、それによって産まれた秀頼が建物を再興しました。
子授け神社として有名です。 -
どんどん吉野の町へ降りてきています。
途中の民家の軒先。かわいい鬼(?)で飾られていました。 -
古い民家が残っていて風情があります。
-
佐藤忠信花矢倉の碑。
佐藤忠信は、義経の逃亡を助けるために義経の格好をして、ここで戦ったのです。
義経追っかけ吉野編その2ですね〜。花矢倉 名所・史跡
-
義経追っかけ吉野編その3がここ。
佐藤忠信が倒した横川覚範の首塚跡です。 -
吉野は桜の名所という顔のほかに、50年にわたって南朝の皇居であったという側面を持っています。
これは、後醍醐天皇の句碑。
南朝の天皇、後醍醐天皇がこのあたりまで来ると、五月雨が降り出し、
ここはなほ丹生の社にほど近し 祈らば晴れよ五月雨の空
と詠むと、雨が晴れたと伝わっています。
足利尊氏によって追われてここまで来た後醍醐天皇の苦悩も、雨が晴れたようにきれいに晴れやしまいか、と詠んだのだろうと想像されます。 -
いつか又来て、南朝の遺跡などもゆっくり見て回りたいものです。
吉野は、白洲正子の書いたかくれ里にも登場しており、いくつもある芭蕉の句碑をめぐるのもいいし、ディープな旅ができそう。
実に私好みだなあ。
桜の季節は・・・。それはそれは大変な人出だそうですが、民宿の部屋のすぐ外には桜の木が並び、花の季節は素晴らしい風景を見せてくれるのでしょうね。
さて、私は吉野を後にして、奈良に向かいます。 -
一方、山に向かったダンナたちは、雨に降られ、霧にまかれそうになり、この日の目的地である山上ヶ岳はあきらめて、途中から天川村へ下山したそうです。
それでも8時間ほど歩いて天川村に到着した時はずぶぬれで、やっと探した宿では、こんな中を登山ですか?!と、びっくりされたとか。
他にお客さんもいない宿で、ぼたん鍋をご馳走になったそう。
いいなあ、ぼたん鍋。おいしそうだなあ。
その頃私は奈良で一人でさびしく目はり寿司を食べてました。
写真は、次の日。
みたらい渓谷です。みたらい渓谷 自然・景勝地
-
みたらい渓谷は、よく整備された遊歩道がついています。
実は、ダンナは地名など全然覚えておらず、唯一この写真を目当てに、天川村に泊まったことが判明したのでした。 -
滝やつり橋があり、とても美しい渓谷。
もみじの季節もよさそうです。 -
宿の人が車で近くの弁財天へ連れて行ってくれたそう。
-
雨で誰もいない中、お参りしていると宮司さんが出てきて、神社について色々と説明してくれたとか。
芸能の神様として五節の舞などの神事が行われ、有名アーティストの演奏なども奉納されるそうですよ。 -
山の中(失礼)にしては立派な神社です。
-
日本三大弁財天のひとつなんだとか。
-
こんなところにも南朝の遺跡がありますね。
-
こうして山に登れなかった山男たちは、バスで近鉄下市駅に出たのです。
食べなかった5日分の食料や寝袋でずっしり重いリュックをしょって高野山で私と合流予定。
次は、私の一人旅、奈良訪問記です。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ホーミンさん 2013/12/17 11:27:59
- 待つ身の辛さよ
- ElliEさま♪
またまた、こんにちは。(o^v^o)
奥駈縦走が中止になるってわかりながら読んでいたので、心配はせずに読むことができました。
大雨の中、山に向かって歩いていく最愛の人を見送るのは辛いものがありますよね。
男の人は昔から、このように女の人を泣かしてきたんだろうな〜。
でもついて行くことができない悲しさ。
大峰山も一部女人禁制になってますが、「誰も見てないし登ったよ〜」と話してくれた女性にあったことがあります。
大胆。
四天王寺が法隆寺より古いって、恥ずかしながら知りませんでした。
なるほど、「現存」ね。
勉強になりました。
- ElliEさん からの返信 2013/12/18 03:04:43
- RE: 待つ身の辛さよ
- ホーミンさん、コメントありがとうございます。
> 奥駈縦走が中止になるってわかりながら読んでいたので、心配はせずに読むことができました。
先にネタばれしてましたね(笑)。
> 大雨の中、山に向かって歩いていく最愛の人を見送るのは辛いものがありますよね。
> 男の人は昔から、このように女の人を泣かしてきたんだろうな〜。
> でもついて行くことができない悲しさ。
演歌の世界やわ〜。
私はもっぱら人様にご迷惑をおかけしないように。
ベテランさんの言うことを主人がちゃんときくように。と、願っておりました。
体力には自信があっても、重い荷物をしょって歩くというのは、少し違う筋力を使うようですね。
> 大峰山も一部女人禁制になってますが、「誰も見てないし登ったよ〜」と話してくれた女性にあったことがあります。
> 大胆。
う〜〜ん。それは・・・。
山の神さまが怒らないと良いのですが。
> 四天王寺が法隆寺より古いって、恥ずかしながら知りませんでした。
> なるほど、「現存」ね。
> 勉強になりました。
私もです。
四天王寺って立派なお寺なのに、あまり知られていませんよね。
でもなかなかの穴場だと思いました。
-
- morino296さん 2013/12/15 10:55:29
- ご無事でなにより
- ElliEさん
こんにちは。
大型台風が接近する中、大変でしたね。
ご主人たちは、随分前から計画されていたでしょうから、
なかなか計画変更の決断が出来なかったのでしょうが、
ご無事で良かったですね。
ElliEさんも、足元の悪い中、一人で山歩きは、
ちょっと心細かったでしょうが、頑張りましたね。
morino296
- ElliEさん からの返信 2013/12/15 15:19:46
- RE: ご無事でなにより
- morino296さん、コメントありがとうございます。
> 大型台風が接近する中、大変でしたね。
> ご主人たちは、随分前から計画されていたでしょうから、
> なかなか計画変更の決断が出来なかったのでしょうが、
> ご無事で良かったですね。
一緒に行った人がベテランなので、おまかせしておりましたが、下山した。と連絡があった時は、ほっとしました。
> ElliEさんも、足元の悪い中、一人で山歩きは、
> ちょっと心細かったでしょうが、頑張りましたね。
熊野古道一人歩きも考えていたのですが、やっぱり一人で山に入るのは何かあったら怖いと思ってやめておきました。
昔は1日程度のハイキングコースなら一人でも行ったんですけどね。
よくできたなあって思います。
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