0１　四天王寺と法隆寺は似てるでしょ？！　バックパックで紀伊半島半周

2013/10/21 - 2013/10/22

今回の日本への一時帰国、前半は紀伊半島へ行きました。

主人は吉野から新宮まで大峰奥駆を行く山旅。
私はその間、紀伊半島をおよそ半周、10日間一人旅の予定です。

熊野古道をハイライトに紀伊半島横断しようと思ったけれど、どうも交通の便がよくない。
結局1日ずつ違う場所で宿泊。
荷物を持っての移動が多いので、バックパックで旅行することにした。
ふぇ〜この年でまたバックパッカーになるとは思ってもいなかったよ。
でもやってみると身軽に行動できてなかなかいいじゃないか。
私もまだまだ捨てたもんじゃないかも？！

さて今回の日程は下記の通り

1日目　バンクーバー発　成田で乗り換え　大阪あべの橋泊
2日目　四天王寺を見学後　近鉄で吉野へ
3日目　吉野から奈良へ　法隆寺見学
4日目　浄瑠璃寺見学後　高野山へ
5日目　高野山から和歌山へ
6日目　和歌山から新宮へ　速玉大社、神倉神社　本宮大社見学
7日目　熊野古道　那智大社など見学後　紀伊勝浦泊
8日目　友人家族と一緒に　勝浦休暇村泊
9日目　勝浦から御坊の道成寺見学後、田辺へ
10日目　田辺街歩き後　白浜から飛行機で東京へ

この旅行記では、まずは前哨戦。
大阪の四天王寺についてです。

エリア ミナミ（難波・天王寺）(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0

バンクバー・エアポート

旧２０ドル札にも印刷されているビル･リードの代表作。

最近カナダのお札は全部プラスチック紙幣となって、この彫刻のデザインがなくなったのが残念。

アメリカ行き出発ロビーにあるオブジェクト。

バンクーバー・エアポートには先住民族のアートがたくさんおかれています。

トーテムポールとはまた違うアートです。

ハイダ族のロングハウスのレプリカ。
ドアに黒と赤のデザインが印象的です。

ちょっとした水族館。
近くだと水槽にしか目がいかないけれど、遠くから見ると上にも先住民族のアートが飾ってあるのがわかる。

遊び場もあります。

フェアモントホテルのハイティー。

空港内のこんなところでハイティーしたいかなあ？
お客さんがいるのか疑問。

このカラフルな縞模様は、カナダの老舗デパート、イートンズのデザイン。

カナダ人ならきっと郷愁を抱く柄ですよ。

バンクーバーから成田までは約１０時間。
ヘロヘロになって、成田から大阪行きに乗り継ぐ。

ここで大きなスーツケースは実家に送ったのだが、うっかりカメラとiPhoneの充電器も入れたまま送ってしまった〜！
我ながらすごいショック。大阪でお店を探す時間があるかしら？

飛行機から見えた富士山。
夕日がきれい〜。

長旅でダウン寸前で大阪あべの橋に到着。
それにしてもこのあたりは天王寺って呼んだり阿倍野って呼んだり、大阪初心者にはよくわかりません。

この日は天王寺都ホテルに泊まる。

このホテル、なかなか立派なホテルなんだけど、タバコのにおいがすごい。
ロビーに入ったところからにおってました。
禁煙室なのに、フロアーからしてタバコのにおい。
疲れててあまり文句もいいたくなかったので、一晩だけだしと、我慢。
部屋に空気清浄機があったので使ったけど、残念ながらニオイは消えませんでした。
禁煙権の強い北米から来ると、こういうのはキツイわ〜。
日本の洗礼を早速受けた気分。

翌朝、主人の山友だちとの待ち合わせまでに近くの四天王寺へ行ってみることにしました。

天王寺駅近辺は、大きなビルがたくさん建って、大分昔とは変わったようです（主人の話）。

主人は小さい頃、四天王寺に遠足に来たそうだ。

四天王寺の仁王様。
写真を撮って気づいたけど、赤と緑なのね。

結構大きな金剛力士２体です。

四天王寺 寺・神社・教会

転法輪

「お釈迦様の教えが他に転じて伝わるのを輪にたとえたもので、仏教の象徴です。
合掌し「自浄其意じじょうごい」と唱えて軽く右にお回しください。」

へ〜〜。
こういうのって他のお寺ではあまり見ないよね？

ではくるくる回して、伽藍に入りましょう。

この日は月に一度の拝観無料日でした。ラッキ〜。

中へ入ると五重塔、金堂などなかなか立派な建物です。

全く予備知識がなかったんだけど、なんだか法隆寺に似てない？

ほら！夢殿もあるじゃない？！
法隆寺だよやっぱり。レプリカなの？

という私のたわごとに、聖徳太子ファンのダンナがあきれたように解説をしてくれました。

四天王寺も法隆寺と同じく聖徳太子創建といわれるお寺だが、四天王寺の方が古く、日本で一番に出来た寺。

伽藍は四天王寺式配置と呼ばれるもので、門、五重塔、金堂、講堂と北に向かって一直線に並んでいる。
法隆寺の伽藍は横並び。

私「ふ〜〜ん。あれ？でも、日本最古の寺って法隆寺じゃなかったっけ？
世界遺産だし・・・。」

ダ「あのね。法隆寺は「現存する」日本最古の木造建築物。四天王寺は焼失を繰り返しているから元の建物は失われてしまっているけど、出来たのは四天王寺が先。」

私「はいはい。わかりました〜」

最近、聖徳太子は実在しないという学会の論争があり、とても興味深いです。
我が家に聖徳太子関係の本はいくつかあったはず。
でも梅原猛の「隠された十字架」は途中までしか読んでないし、山岸涼子の「日出処の天子」、どこ行っちゃったんだろう？
マンガも哲学書もいっしょくたの我が家の本棚です。

ダンナが四天王寺には「カメがいっぱいおった」って言うんで、探しました。

お〜〜いたいた。

六時礼讃堂の前の池にたくさんいました。日なたぼっこしてます。

義経よろい掛け松だって〜。

義経が京から吉野に逃れる途中、四天王寺に来た際にここによろいをかけた。という伝説です。

このあと、吉野でも義経ゆかりの場所がありました。
なんだか義経追っかけの旅にもなりそうな気配？！

弘法大師もいます。

四天王寺には太子とお大師さんもいるんだ？！
洒落なの（笑）？

しかも弘法大師の命日が２１日。聖徳太子の命日が２２日。
なので、四天王寺では、両方とも縁日を行う。
太子会（たいしえ）と、大師会（だいしえ）。

やっぱり駄洒落だ〜。

ダンナはもうあきれかえって何も言わない・・・。


しまった、この写真は親鸞聖人でした。
でも弘法大師の像もありますよ。写真は撮っていませんでした。

縁日の様子です。

他にも、境内４箇所に配置された四天王寺四石とか、舞楽大法要が行われる石舞台とか、色々と面白い四天王寺。

ゆっくり見たいんだけど、あべの橋で山仲間が待っているのでホテルに戻ります。
iPhone の充電器は買えたけど、カメラの充電器は探せなかった。
困った。この先長いのに、どのくらい写真が撮れるか？

いにしえの熊野古道　大阪ルートの道しるべを見つけました。
これから行く熊野古道に思いをはせて。

次は吉野へ行きます。