2013/10/12 - 2013/10/12
100位(同エリア185件中)
naoさん
海津と聞けば、琵琶湖畔沿いを数kmにわたって続く「海津大崎の桜並木」を思い浮かべる方が多いと思われますが、JRマキノ駅から「海津大崎」へ向かう途中の琵琶湖畔に、今回訪れた海津の町並みが広がっています。
海津は古くから琵琶湖水運の要衝として栄えた港町で、敦賀に陸揚げされた諸産物は、一旦、山越えでこの海津に運ばれ、ここから琵琶湖を下って京や大坂へ運ばれました。
一方、海津は北国街道・西近江路の宿場町としても栄えた町で、琵琶湖を吹き抜ける強風や荒波から町を守るため、延々と続く石積みが琵琶湖岸に残されています。
江戸時代、この地の代官によって作られたこの石積みは、まるで城の石垣を思わせる強固なもので、港町や宿場町として栄えた当時を彷彿とさせる、独特の水辺景観を見せています。
この日、ごく単純な思い込みから長浜で予定の電車に乗り遅れ、1時間ロスするというドジを犯しましたが、JRマキノ駅から海津まで「必死のパッチ」の早足で歩いて、何とか日没前に町歩きすることができました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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単純な思い違いから長浜で乗る予定の電車に乗り遅れ、1時間のロスの後、近江塩津駅へ向かいます。
この後、1時間ロスのツケが回って来るのも知らずに・・・。 -
電車に揺られながら窓の外を見ていると、秋を告げるススキが飛び去っていきます。
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次の目的地マキノへ行くには、近江塩津駅で湖西線に乗り換えます。
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近江塩津駅に着きました。
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ここで2番線から1番線に乗り換えます。
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長浜から乗ってきた電車が発車して間もなく、マキノ駅方面へ向かう電車がやってきました。
16:40発の、この電車に乗ってマキノ駅へ向かいます。 -
16:50にマキノ駅に到着し、駅員さんに海津までの徒歩での所要時間をうかがうと、「30分はかかるよ」とのこと。
え〜っ!
ヤバ〜イ!
こうなったのも自業自得です。
この時期は、18:00頃には日没を迎えるようになっていたので、「必死のパッチ」の早足で海津へ向かいます。
マキノ駅を出て、真っ直ぐ琵琶湖方面へ歩くとマキノサニービーチのゲートに突きあたります。マキノサニービーチ(高木浜オートキャンプ場) キャンプ場
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ビーチに降りて西の空を見ると、そろそろ赤くなり始めています。
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反対の、海津の方向に目をやると、石積みに囲まれた町並みは遥か彼方に見えています。
駅員さんの言うように、海津まで相当距離があることを確認したので、気を引き締めて歩きます。 -
こんなことをしている場合じゃないんですが、やっぱり目が行ってしまいます。
旧マキノ町の汚水枡の蓋です。
町の鳥「うぐいす」と、町の木「モミジ」と、琵琶湖を走るウィンドサーフィンがモチーフになっています。 -
キバナコスモスにも目が行ってしまいました。
だって、綺麗んだもん・・・。 -
海津の町並みのアクセントになっている海津漁業協同組合の建物まで来たので、町並みに差しかかったようです。
ということは、そろそろ石積みが見られそうなので、湖岸へ降りてみます。 -
西の空は、「ますます日没時間が迫ってるよ」と、追い立てているようです。
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やっぱりこの辺りから石積みが始まっています。
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この石積みは、北国街道・西近江路の宿場町だった海津を、琵琶湖の強風や荒波から守るために築かれたもので・・・
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当時の姿を彷彿とさせる、独特の水辺景観を形成しています。
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石積みの一角に、旧海津港の桟橋跡の木杭が残っています。
海津は古くから湖上交通の要衝としても栄えた町で、敦賀に陸揚げされた物資が山越えで海津に運ばれ、ここから琵琶湖を下って京都や大坂へ運ばれました。 -
新しく建て替わった家も石積みの上に載っています。
この石積み、まだまだ現役です。 -
大木も石積みを頼りにしているようです。
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ほんのりとした夕日が山際や湖面を染める、なかなか良い光景です。
でも、そんな余韻に浸っている場合ではありません、先を急ぎます。 -
町並みの中にある造り酒屋さん。
銘柄の名前は、琵琶湖に浮かぶ島の名前がついています。吉田酒造 専門店
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琵琶湖にそそぐ水路にも石積みが使われています。
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海津の町並みです。
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屋根面には、わずかですが流れの中間部分を膨らませる、「むくり」が見られます。
海津の町家は、屋根の「むくり」が特徴のようです。 -
味のある町家が、いい町並みをつくっています。
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この町家は、2階の出窓が面白いですね。
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私の好きな路地があります。
「入ってみたいな〜・・・」 -
そろそろ町並みの外れに来たようです。
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この古道具屋さんはいろんな方に紹介されているので、なかなかの人気店のようです。
では、古道具屋さんの横のスロープで湖岸へ降ります。古道具 海津 グルメ・レストラン
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桜の名所として名高い「海津大崎の桜」は、この辺りから岬を周った東側へ、約4kmにわたって続いています。
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こうして見るとお城の石垣のようです。
そうだ、ここは強風や荒波という「敵」を寄せつけないようにしたお城なんですね。 -
ということは、満々と水をたたえた琵琶湖が・・・
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お濠の役割を担ってるんだ。
古道具 海津 グルメ・レストラン
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ちょっと雲行きが怪しくなってきました。
雨、降らさないでね。 -
湖面に旧海津港の桟橋跡の木杭が出ているのがわかります。
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古道具屋さんのカフェには、琵琶湖を一望できるテラス席があるようです。
写真ではわかりにくいですが、お客さんがコーヒーを飲んでおられます。 -
そろそろ日が暮れそうなので、マキノ駅へ戻ります。
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町家の窓にも照明の明かりが灯り始めました。
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商店にも明りが・・・。
出入り口の木のガラス戸が、良い雰囲気を醸し出しています。 -
この町家の暖簾は、手染めのようです。
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板壁の蔵があります。
防火のためには板壁は不向きなんですが、きっと板壁の下には土壁があるんでしょうね。 -
湖面へ降りる通路があります。
今までと違ったアングルの写真が撮れそうなので、行ってみます。 -
湖面に姿を映す石積みと桜並木。
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岬のシルエットが何かを暗示しているようです。
この先には何があるんだろうか・・・。 -
先ほどの蔵のある町家。
凄いヴォリュームで迫って来る、切妻の大屋根が印象的です。 -
2階の出窓が面白いと思った町家にも、大きな屋根がかかっています。
この屋根の大きさですから、相当規模の大きな建物なんでしょうね。 -
2階にほとんど窓のない町家があります。
強風対策なんでしょうか・・・。 -
この町家、来る時にも目が行きましたが、帰りにも・・・。
町歩きは、一方通行で通り過ぎるだけではだめですよね。
往復して初めて、一方通行では見えなかった良い面が見えてくるものです。 -
造り酒屋さんの店先の杉玉が、灯りを受けてまぶしそうです。
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マキノ駅に着いた時には、すでに真っ暗になっていました。
本当に単純な思い込みから電車に乗り遅れ、1時間ロスするというドジを犯しましたが、何とか日没前に町歩きを終えることができました。
「必死のパッチ」で歩いた自分をほめてやりたいと思います。
では、帰ります。
ア〜、疲れた〜!
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