2013/10/12 - 2013/10/12
340位(同エリア904件中)
naoさん
琵琶湖の東北に位置する長浜は、天正年間に羽柴秀吉(豊臣秀吉)が小谷城下の商人などを移住させて作った城下町を礎に、江戸時代の北国街道の宿場町や大通寺の門前町としての繁栄を経て、現在に至っています。
最近では、2011年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」の主人公、江姫ゆかりの地として一躍脚光を浴びました。
北陸の金沢城下から中山道鳥居本宿までを結ぶ北国街道を中心に開けた長浜には、造り酒屋、醤油醸造屋、油屋などの町家が残っていて、船板壁、蔵造り、袖壁、虫籠窓、格子窓などのある古い町並みが連なっています。
明治33年に建てられ、黒漆喰塗の特徴的な外壁から『黒壁銀行』の愛称で親しまれてきた第百三十銀行長浜支店の建物を核とした、ガラスショップ、工房、ギャラリー、レストランなどの10の直営館や、黒壁のまちづくりに賛同する20のグループ館で構成する黒壁スクエアは、長浜活性化の拠点として幅広く活動しています。
北国街道と大手通りが交差する、かつての札の辻周辺に展開する黒壁スクエアの各ショップは、多くの観光客が訪れる人気スポットになっています。
古くから「御坊さん」の愛称で親しまれる大通寺とともに発展してきた門前町は、伝統的な町並みの復活を目指して、「ながはま御坊表参道」として再開発が行われ、風情ある町並みが再生されています。
長浜出世まつりのイベントとして始まった「長浜きもの大園遊会」は、全国から参加した和服姿の女性約1000人が町中をそぞろ歩くイベントで、歴史や文化のある長浜の町も、この日一日は華やかな雰囲気に包みこまれます。
訪れた日はちょうど「長浜きもの大園遊会」の日で、古いまち並みに溶け込む和服姿の女性があでやかな雰囲気を醸し出しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR京都駅から新快速に揺られて、JR長浜駅へやって来ました。
昼食をいただこうと思っている、お目当てのレストランが北国街道の南の方にあるので、先ず、南の町並み目指して町歩きをスタートします。 -
駅の改札を出て北国街道に差し掛かると、いきなり見目麗しい和服姿のお嬢さんに出くわしました。
ちなみに、後ろの建物は旧開知学校です。
この日は、町並みは後回しになりそうです!開知学校 美術館・博物館
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北国街道沿いにある呉服屋さんの店先を覗きこむお嬢さん達。
今日のお召し物に似合う小道具が見つかったのかな・・・。 -
北国街道をさらに南に歩くと、船板塀(壁)と呼ばれる町屋があります。
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船板塀とは、木造船の古材を使った壁や塀のことで、これだけ広い面に船板塀のある町屋は珍しいそうです。
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使われているほとんどの船板には、この刻み跡が残っているので、船特有の細工なんでしょうね。
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この細かな刻みが、船板塀独特の表情を生んでいます。
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お向かいの町屋も船板塀を使っています。
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船板塀が面するこの東西方向の通りは、明治ステーション通りと呼ばれています。
西側は、今は長浜鉄道スクエアになっている、1882年に建てられた初代長浜駅に通じていて、東側には、町屋越しに伊吹山が望めます。 -
明治ステーション通りで見かけた溝蓋。
初代長浜駅がモチーフになっています。 -
船板塀の町屋と、北国街道を挟んだ東側の明治ステーション通りには、大きなガス燈のある町家があります。
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今は電灯に変わっていますが、ガス灯の時代にはほのかな灯りが灯っていたんでしょうね。
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ガス灯の永い歴史を緑青が物語っています。
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北国街道界隈の町並み。
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町家の間を流れる水路。
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成田美術館までやって来たので、斜め向かいにあるお目当てのレストランで昼食にします。
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フレンチレストラン「フィーユ ドゥ ラ フェルム(Filles de la Ferme)」です。
古い町屋を改装して使っておられるので、店内には落ち着いた雰囲気が漂っています。
元々あった庭もそのまま残されているので、庭を眺めながら食事できる席もあります。
ちなみに、フィーユ ドゥ ラ フェルムとはフランス語で「農家の娘」という意味だそうで、オーナーシェフ(女性です)のご実家が農家のことから名づけられたそうです。 -
予約なしで飛び込んだんですが、「OK」とのことで席に案内されました。
席に着くと張り子の虎のお出迎えです。 -
店の奥にある庭は、手を付けずにそのまま残されています。
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庭越しに見た客席。
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客席の照明は、女性オーナーらしく柔らかい曲線のコードペンダントと間接照明を主に使っておられます。
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厨房では、オーナーシェフが腕を振るっておられます。
全てお一人で調理しておられるようです。 -
3種類用意されている前菜のうち、まず、「カワハギのカルパッチョ」がサーブされました。
コリコリとした歯応えのある、新鮮なカワハギを美味しくいただきました。 -
次に運ばれてきたのは、「アワビときのこのソテー」に「イクラ仕立てのそうめん」です。
アワビは入念に下ごしらえされていて、歯の悪い私でも「すっ」と噛み切れる柔らかさで、こちらも美味しくいただきました。 -
メインディッシュは「豚のソテーにバルサミコ酢のソース掛け」で、バルサミコ酢が豚の脂分を押さえて、爽やかさを演出しています。
素材の豚はブランド豚を使用されていますが、名前は失念してしまいました。 -
最後のデザートは「バニラアイスクリームのイチジクソース掛け」です。
一片添えられたイチジクの、プチプチした歯ざわりが心地よかったです。
これで1800円は、お手頃ではないでしょうか。
では、お腹も満たされたところで、町歩きの再開です。 -
私の好きな路地があります。
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信号機の付いている交差点は北国街道と明治ステーション通りの交差点です。
交差点の左奥の角にあるのが船板塀の町家で・・・ -
手前にあるのが駒繋ぎ石のある町家です。
この石に馬をつないだんでしょうね。 -
妻面がささやかながら入母屋になっている町家。
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2階の窓で風にそよぐすだれ。
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この蓋の用途はわかりませんが、明らかに羽柴秀吉(豊臣秀吉)の馬印、千成瓢箪がモチーフになっています。
羽柴秀吉(豊臣秀吉)が長浜の礎を築いたこともあって、長浜の人たちの間では太閤人気は根強く、その意味で瓢箪が使われているように想像できます。 -
織部の陶板を玄関アプローチの土間に埋め込んだお蕎麦屋さん。
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駅前通りを挟んだ北側の北国街道です。
南側に比べると、一気に人通りが増えています。 -
長浜を代表する旧家、安藤家です。
安藤家は室町時代から続く旧家で、秀吉の時代には町の十人衆に取り立てられ、長浜の発展に尽力します。
明治以降は、呉服問屋として成功をおさめるに至ります。
また、北大路魯山人との親交が厚かったことから、その所蔵品は魯山人芸術の宝庫とまで言われています。 -
安藤家を過ぎると、右手に浄琳寺の太鼓櫓が見えてきます。
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この太鼓櫓は、町のランドマークになっています。
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風情のある町並みが続いています。
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黒壁スクエアのひとつ、黒壁5號館です。
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北国街道と大手通りが交わる、昔の札の辻には、黒壁スクエアの核となる黒壁ガラス館があります。
明治33年に建てられた、第百三十銀行長浜支店の建物を再活用しています。黒壁ガラス館 名所・史跡
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その黒壁ガラス館の前を、和服を着た外国の方々が通って行きます。
外国の方々にも和服の人気は高いんですね。 -
大手通りの西側には、日本三大山車祭の一つと言われる「長浜曳山まつり」の壽山の曳山があります。
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このまつりは、秀吉の時代から始まったそうで、秀吉から男子誕生の祝いとして砂金を贈られた町衆達が、これを元手に曳山を造り、曳いたのが「長浜曳山まつり」の由来だと伝えられています。
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動く美術館ともいわれる豪華な曳山です。
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壽山の曳山の向かいの店先では、美味しそうな鮎を焼いています。
ひれ塩に余念のないご主人。 -
昼食を食べたところだと言うのに、鮎の良いにおいにつられて、「お兄さん、一本ください。」と言ってしまいそうです。
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大手通りの北側には、北国街道が続いています。
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大手通りの東側には、曳山をモチーフにしたゲートのあるアーケード街が続いています。
では、大手通りの先に「ながはま御坊表参道」があるので、そちらに向かいます。 -
大手通りを颯爽と通り過ぎる着流しのお兄さん達。
そのカッコよさに、つい振り返ってシャッターを切ってしまいました。 -
大手通りを横切る川辺の町屋。
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大手通りに面する曳山博物館の柳。
川辺にはやっぱり柳が似合います。 -
「ながはま御坊表参道」へやって来ました。
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「ながはま御坊表参道」の真ん中には野点傘が置かれ・・・
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雰囲気を盛り上げています。
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正面の工事用のシートに覆われているのが大通寺の山門です。
では、「ながはま御坊表参道」と交差している「ゆう壱番街」へ向かいます。 -
「ゆう壱番街」です。
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ここは、古い町屋を使った雑貨店やカフェなどのショップが並ぶショッピングエリアで、アーケードに曳山祭の山車をデザインしたモニュメントが設置されています。
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「ながはま御坊表参道」と交差する辺りは、町家ホテルゾーンと位置づけられていて・・・
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古い町家の雰囲気が満喫できる、町家を使ったホテルなどが軒を連ねています。
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ここは、フレンチレストランやギャラリーを併設するホテルです。
この辺りでUターンして、「ながはま御坊表参道」へ戻ります。 -
この通りの電柱は、景観に配慮して、町屋に取り込まれるように建っています。
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2階の壁につけられた、クワガタのモニュメント。
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写真を撮りながら歩いているので、和服姿のお嬢さんたちに追い越されてしまいました。
そこで、後ろから失敬させていただいたという次第です。 -
「ながはま御坊表参道」へ戻ってきたところで、お嬢さんたちは大通寺の方へ、私は大手通りの方へと、それぞれ逆の方向へ曲がります。
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しまった、大通寺の方へ曲がればよかったと思いながら大手通りへ向かう私。
でっ、こういうのを「後の祭り」、「後悔先にたたず」と言います! -
「ながはま御坊表参道」の東側の大手通りに建つこの町屋がちらっと見えたので、写真を撮りに来ました。
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今度は大手通りの南側の町屋です。
ビルの谷間に寄りそうように3軒並んで建っています。 -
駅前通りにある、古い町屋を使ったJAZZ&PIZZAのお店。
ベンカラ色の外壁が刺激的です。 -
曳山博物館へ戻って来ました。
見えている橋は、大手通りです。 -
橋の下を流れる川には、透き通った水が流れています。
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曳山博物館の柳の木。
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先ほどの橋の欄干には、曳山博物館の外灯と同じデザインの照明器具が使われています。
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黒壁ガラス館まで戻って来ました。
軒下に吊られたガラス飾りに太陽光があたって・・・黒壁ガラス館 名所・史跡
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キラキラと輝いています。
では、黒壁ガラス館を右に曲がって北国街道を歩きます。黒壁ガラス館 名所・史跡
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北国街道に入ると、行灯形の外灯が迎えてくれます。
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その名も「太閤ひょうたん」という、ひょうたんに関する品物を売るお店。
ここでも太閤人気の高さがうかがえます。 -
さて、そろそろマキノへ移動する電車の時間が近づいたので長浜駅へ戻ります。
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和服姿のお嬢さんたちが、ソフトクリームを食べています。
よそ見して、着物を汚しちゃだめだよ。 -
黒壁ガラス館が見えてきました。
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町屋の外壁に、ガス灯のような外灯を見つけました。
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古道具屋さんの店先で、売り物の磁器と並んでいるのは防火用の桶です。
桶は決して売り物ではありません。 -
安藤家まで戻って来ました。
この先を右に曲がれば長浜駅です。 -
駅前通りにある、何とも趣のあるお店二軒。
「ひやしビール」の看板が楽しいですね。
この後長浜駅へ行って愕然としてしまいます。
なんと、マキノへ移動するための電車が走り去った後だったんです。
マキノへ向かうには近江塩津駅で湖西線に乗り換えるんですが、この近江塩津駅の到着時間を長浜駅の発車時間だと思い込んでいたことが原因で起こった、本当に単純なミスでした。
自業自得で、結局1時間ロスすることになってしまいました。
日没が早くなってきたこの時期の、しかも夕刻間近の1時間は貴重なのに・・・。
ボケッとしていても仕方がないので、まだ歩いていない通りを歩きます。 -
タタラ橋の上から、米川で白鷺が遊ぶ姿が見えます。
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その橋の行灯の向こうには・・・
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猩々丸の曳山の山蔵と常夜灯があります。
長浜の歴史と文化を伝えるのにふさわしい景観です。 -
山蔵を過ぎて歩いてくると、醤油の醸造元と・・・
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和菓子屋さんが軒を並べています。
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和菓子屋さんの角を曲がると、静かな町並みが続いています。
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どちらも趣のある和菓子屋さんとお醤油屋さん。
お醤油屋さんの屋根は、段落ちにするなどの趣向が凝らされています。 -
町屋の2階で、風に吹かれるスダレ。
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そのスダレの影が作る縞模様も、手すりのうえで揺れています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぺでぃまるさん 2013/12/15 21:52:32
- はじめまして
- naoさん、はじめまして。
ぺでぃまると申します。
旅行先になにか古い町並みがあって、自分の好みと似てるのかなって思いました。
この旅行記と近い旅行記に自分の旅行記が2つあるのを見て確信しました。
長浜って黒壁スクエア付近よりもむしろ南側の方が雰囲気ありそうですね。
それは観光客が少ないが故なのでしょうか?
でこの先が海津ですか、これもまた渋いですね。
私も昨年の夏に思いつきで行きましたが、独特の景観ですよね。
好みそうな旅行記もありそうなので、またゆっくり伺わせて下さいね。
ぺでぃまる
- naoさん からの返信 2013/12/16 19:12:27
- お察しのとおり・・・。
- ぺでぃまるさん、はじめまして。
私の拙い旅行記にご投票いただいてありがとうございます。
お察しのとおり、「まず、古い町並みありき」で旅のプランをたて、その町の
風土や土地の人々の日常生活に触れることを目的に出掛けています。
長浜の黒壁スクエア一帯は、古い町並みを活かしつつ再生されているので、
雰囲気もあって悪くはないんですが、南の方はそれほど手が入っていない
分、却って、そこに住んでいる方々の日常生活の場としての魅力を感じてい
ます。
海津は良いですよね。
まさに、土地の風土がそのまま映し出されたような景観に触れることができ
て、出掛けていった甲斐があると思っています。
早足で歩いて疲れはしましたが・・・。
では、これからもよろしくお願いします。
nao
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