2013/12/05 - 2013/12/05
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yazzさん
12月5日はタイの王様、プミポン国王陛下のお誕生日。タイ人にとって最も大切な日とされており、各地で祝賀イベントが開催される。中でも政府が主催する王宮前広場のキャンドルサービスは、国王陛下を敬う国民が集う毎年恒例の行事で外国人でも参加できる。個人的には、参加するのは2度目。前回はもう10年以上も前のことだ。その後は訪タイのスケジュールが合わず参加できずにいたため、今回の訪タイで一番楽しみにしていたのだ。
今年は、反政府デモが進行中で、反政府派は個別に同様のイベントを隣接する民主記念塔で開催するというので、そのイベントや周辺の様子も見てきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
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国王陛下のお誕生日となる12月5日、バンコク都心セントラルプラザ前の様子。
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平和そのものだが、建物に入る時の荷物チェックが厳しくなっていた。以前から、このチェックは存在していたが形式的なものだった。しかし、本日はかばんの中身をきちんとチェックされた。
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セントラルワールド・プラザの館内からサイアム・パラゴンへと続くスカイウォークへ。途中に反政府デモ隊が占拠を試みたタイ警察本部がある。
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今日は門もオープン状態で平和な様子。
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パラゴンへ行く途中に通ったBTSサイアム駅。本日からシーロム線がバンワー駅まで開通。路線図にも新たに2駅が追加された。新たな開通区間は1ヶ月間運賃が無料となる。といっても、新駅は郊外の住宅地なので観光するところもない。観光に影響があるとすれば、新たな乗客が増えて混雑がさらにひどくなることだろう。
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パラゴンへ行ったのは、国王陛下のお誕生日を記念してイベントが開かれていたからだ。
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周囲は観光客が記念撮影をするなど平和そのもの。
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入り口を入ると、まず国王陛下のお誕生日を祝うメッセージを記帳するコーナーがあった。
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そして展示コーナーへ行くと同じくお誕生日メッセージを贈るコーナーがあった。
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こちらは、メッセージカードを短冊のように吊して飾るというスタイル。
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私も日本語で書いたメッセージを吊してきた。
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こちらがメインとなる展示場。「More Than A Monarch」というテーマで、プミポン国王陛下の君主としての偉大な功績だけでなくスポーツマン、サックスプレイヤー、研究者としてのお姿など多彩な才能を発揮されたパーソナルな一面も伺える展示内容となっている。英語表示もあるので、タイを愛する者ならばぜひ見ておきたい。
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こちらは屋外で開催されている誕生日を祝う音楽イベント。アジア各国からミュージシャンが集まり、コンサートを行うようだ(行った時間は、まだ始まってなかった)。
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館内では綺麗な花が飾られたコーナーもあり、記念撮影をする人が多かった。
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解説を見ると、なんと日本の華道家、假屋崎省吾が国王陛下のお誕生日を祝って特別にデザインしたフラワーアートだという。「いけばなのせんせい」と紹介されていた。
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と、そこへご本人が登場。フラワーアートに関する説明でもするのかなと思ったのだが、
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そんな説明はなく、いきなりお得意のビアノ演奏を披露。
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この人、弾き出したら止まらない。何曲演奏したかな?とにかく止めないので司会者の方がどうしたらよいのか戸惑っていた。でも、上手で会場の雰囲気にマッチした選曲なので全部聞いてしまった。さすがCDも出してるだけあって、会場の観客からも拍手喝采。
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最後に写真をお願いしたら笑顔でポーズしてくれた。演奏が好評だったので非常にご機嫌だったのだ。でも、このフラワーアートの説明とかほんとは聞きたかったのだけど・・・
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パラゴンでのイベントを見た後、25番のバスに乗って本日のメインイベント、政府主催の「キャンドルサービス」が開催される王宮前広場へ。車内には、王室のシンボルカラーである黄色のポロシャツ姿の人が目立った。もちろん、私もその中のひとり。
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王宮前広場の南側では、子供達がたこ揚げをして遊んでいた。
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イベントが開催されるのは北側のスペース。会場の設置も完了し、警察官が警備していた。イベント開始まで、まだ3時間もあるのだが・・・
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既に会場には、多くの人が集まっていた。以前、参加した時は人数が集まりすぎて入場制限が設けられたので、早めに入場しておかないと閉め出されるかもしれない。なので、早めに行くことにしたのだ。
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会場では、食事が無料。メニューも豊富で、カオカームー、ガバオガイ、クイティアウなど好きなものを選べる。
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飲み物も、コーヒー、紅茶、中国茶などが無料で提供され、並べば、何回でも貰える。大量に用意されているのでイベント開始直前でもなくなることはなかった。
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会場の北側ラーチャダムヌーン・クラーン通りでは、パレードの準備中。
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参加者は、軍や警察など政府関係者のグループ。
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そのすぐ隣に位置する民主記念塔では反政府派グループが独自の祝賀イベントを開催中。こちらも今日ばかりは和やかなムード。隣接した地域に、政府支持者と反政府支持者が集合するものの、ぶつかり合う光景は見られなかった。
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一歩、裏通りに入ると便乗ビジネスが活況だった。集会で多くの人数が集まれば、当然、不足するのがトイレ。この家ではわざわざ改装して臨時トイレを設置。1回5バーツを徴収して儲けていた。
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午後5時になると、パレードが始まった。ラーチャダムヌーン・クラーン通りから、王宮前広場へ向けての入場行進だ。
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王宮前広場の前を半周して入場。
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パレード参加者には会場の中心に専用のスペースが用意されている。
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なので、一般客はその周囲か後ろのスペースでイベントに参加する。
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だから、参加できる人数に制限があるというわけ。
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会場が一杯になれば、入場制限となる。なので、2時間前くらいには会場に入っていたほうがよいのだ。
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パレード参加者が掲げるメッセージ。タイがTHAIでなくTAIなのはご愛敬。
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農業省のグループでしょうか、やぎさんは作り物ね。
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パレード参加者の入場も完了し、後は、今日の主催者インラック首相の到着を待つのみ。
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ファミリーで参加する人も多く、子供を肩に乗せてる姿が微笑ましい。
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ここから先が長かった。午後6時に国家が流れるので一端起立して全員で国家を斉唱。その後、イベント開始の午後7時までひたすら待機。
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徐々にステージ上に関係者が集まってきて・・・
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午後7時、インラック首相が登場し、イベント開始。
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会場後方から見ると、こんな感じで壮大なスケールだ。
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インラック首相が祝辞を述べた後、他の政府関係者が続く。
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その間に、参加者は無料で配布されたキャンドルに火を灯して待機。
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会場が静粛なムードになっていく。
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そして
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ステージ上の照明が消され、灯されたキャンドルの光が美しく輝き・・・
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キャンドルサービスが開始。まずは、国王賛歌「サンスーン・プラバーラミー」をみんなで斉唱。映画上映前に流れる美しいメロディーの静かな曲といえば、わかる人も多いでしょう。この歌を斉唱できないとこのイベントに参加した意味がないので、一生懸命練習したのだ。これまで人前で歌ったことはなかったが、大勢のタイ人と一緒に記念すべき日に、この場で歌えることは感慨深い。
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続いて、もう一つの国王賛歌「サドゥーディー・マハーラチャ」を斉唱。こちらは、アップテンポの軽快な曲。さすがに、こちらは覚えられなかったので口パクでごまかした。短期間に2曲は記憶力の乏しい私には無理。
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最後に、「ソン・プラチャルン!(国王陛下万歳!)」と全員で三唱すると・・・
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背後で花火がどーんと上がってセレモニーは終了。
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その後、各自で記念撮影タイム。
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この後、大学のブラスバンドや歌手などによるコンサートが午後9時より開催されるとのことだったが、一方の反政府派のイベントを見たかったので、そちらへ向かった。
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こちら会場で見かけた電光おじさん。
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全身に光り物を纏った姿は圧巻。当然、警備員にチェックされてたが、おとがめなしで会場を徘徊してた。
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こちらも超目立ってた光り輝くクラシックカー。
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展示物ではなく、一般の人の愛車。おじさんとおばさんが乗ってた。
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こちらは王宮を望む夜市。
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王宮前広場のすぐ横で、実は、この日に限らず、毎日開催されているのだ。観光地のすぐ横なのだが、観光客の姿はほとんど見ないローカルな夜市。なので、値段は無茶苦茶安い。
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夜市でカノム・トーキョー(東京のお菓子)なるものを売っている露店を発見。
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小麦粉の生地の中にクリームなどを入れて焼いたものだった。何故、東京のお菓子なのか聞いてみたが、トーキョーと名がつけば売れるからと特に意味はないらしい。
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夜市を抜けてラーチャダムヌーン・クラーン通りへ。
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通りは電飾で美しく輝いているのだが、例年に比べると華やかさは控えめ。中心となる民主記念塔が反政府派に占拠されているので、飾り付けができない部分があるからだろう。
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通りではコムローイを放出する人々も。
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複数の業者が出ていて、ひとつ50バーツで飛ばすことができる。
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夜空に輝くコムローイ達。
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通りを進んで・・・
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反政府派の祝賀イベント会場へ。ステージでは民族舞踊のダンスが行われており、リラックスしたムードだったが・・・
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こんな方々も活躍しており、ちょっと怖い雰囲気の場所もあった。
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皆、シートを敷いて座り込んでおり、疲労感漂う人も多く見られた。反政府デモが開始されて既に一ヶ月が経過している。無理もない。
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一見すると平和なイベントに見えるが、ときおりモニターに表示されるスローガンが反政府派色を感じさせる。
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キャンドルに火を灯して回るこの少年は、周りの大人達が何をしているのかわかっているのだろうか・・・
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会場に設けられた屋根付きの拠点。疲労から横になる人の姿も見うけられた。
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会場入り口に飾られていた国王陛下のお写真は他ではあまり見ることのない軍服姿のものだった。
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例年だと美しい電飾で飾られていたパンファー橋周辺は、反政府派グッズを売る露天がずらりと並んで混沌としていた。
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その先、ラーチャダムヌーン・ノーク通りも反政府派に占拠され通行止めとなっていた。
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通りは反政府派のメンバーが寝泊まりする宿泊施設と化しており、
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まだ早い時間なのに、かやの中で寝ている人の姿が印象的だった。
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陸軍本部前の光景。車椅子の人もデモに参加しているのか・・・
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先に進んでいくと反政府派学生の拠点があった。
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こちらでも祝賀イベントを開催しており、ステージでは歌手が熱唱していたが・・・
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観客はほとんどいなかった。
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学生達はどこへ消えたのだろうか・・・
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首相府のあるマッカワン交差点から先は、激しい攻防戦が展開されたにもかかわらず綺麗に掃除され元の姿に戻っていた。その先にあるのがラーマ5世騎馬像がある広場とアナンタ・サマコム宮殿だ。
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ここでも、ろうそくに火を灯し祈る人々の姿が見うけられた。
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美しく輝くラーチャダムヌーン・ノーク通りだが、この日は暴走族がこの周辺を爆音を鳴らしながら走りまくっていた。その中に、反政府派の拠点を襲撃した者がいたことは非常に残念なことだ。
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こちらはシーアユタヤー通り。夜も更けてきたので、ここからバスで帰ることにした。
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バスの中よりシーアユタヤー通りを一枚。
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先勝記念塔もバスの中から。
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ホテルに戻る前にバミー・ヘーンを食べたのだが、
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この食堂で、凄い名前の料理を発見!
日本語のメニューがあるのは良いことなのだが、
「報告者をかき混ぜる」っていったいどんな料理なんだ???
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この旅行記へのコメント (2)
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- あいあ〜るさん 2013/12/11 13:38:09
- 来年までにぜひ覚えてください
- yazzさん、初めまして。
あいあ〜るです。
来年までにぜひプレーンサドゥディーマハーラーチャーも覚えてくださいね。
国歌もあわせてこの3曲を唄えれば、タイ政府関係の式典はほとんど対処できますよ。
- yazzさん からの返信 2013/12/12 03:45:11
- RE: 来年までにぜひ覚えてください
- あいあ〜るさん、こんばんわ
旅行記へ投票いただきありがとうございます。
> 来年までにぜひプレーンサドゥディーマハーラーチャーも覚えてくださいね。
そうですね。この曲は普段あまり耳にしてなかったので疎かにしてました。こちらは大声で元気よく歌える曲なので、歌えるようになればかなり気分爽快ですね。サビだけは歌えるので、ここだけ力一杯歌いました。
> 国歌もあわせてこの3曲を唄えれば、タイ政府関係の式典はほとんど対処できますよ。
国家は日常耳にするので、自然に覚えました。これ歌えないと友達のタイ人達に馬鹿にされるので必覚ですよね。サンスーン・プラバーラミーは映画見る度に聞かされるのでメロディーは覚えてたのですが、歌う機会がなかったので歌詞はうる覚えだったのです。まあ、式典に参加する機会はほとんどなかったので不都合はなかったのですが、ちゃんと覚えると改めて良い歌だと感じますね。スローバラードなアレンジで多くの歌手が歌ってますが、ああいう風にうまく歌えるようになりたいです。
ということで、今後ともよろしくお願いします。
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