2013/08/14 - 2013/08/14
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もっと遠くへ。遠くに行くほど高い山がより高く見えるように、KLも中心部を離れるほど、他のビル群から飛び抜けたペトロナスタワーの姿が拝めます。ただ、高低差の少ないこの地域では、遠方から町を見下ろす理想的な展望ポイントが、あるようでない。いや、ないようである。青写真を描けないまま、試行錯誤の旅に出発です。
** 情報は2013年8月のもの。1リンギット=32円で計算。
==ペトロナス・ツインタワーの見え方研究 シリーズ一覧==
① KLCC公園編
http://4travel.jp/travelogue/10804350
② 有料ビューポイント編
http://4travel.jp/travelogue/10805471
③ 穴場編
http://4travel.jp/travelogue/10804951
④ 遠方編 <==
http://4travel.jp/travelogue/10832028
==KL関係==
クアラルンプール・ウォーカーズ 全11作
http://4travel.jp/travelogue/10794525
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[目次]
イントロ
ティティワンサ湖 (アクセス、昼の眺め、夜の眺め)
ブキッタブール (ワンサマジュ、アクセス、昼の眺め)
アンパン ルックアウト・ポイント(アクセス、昼の眺め、夜の眺め)
地図
上からの眺め(空から、頂上から)
まとめ -
[イントロ]
ここまで、KLCC公園編、有料ビューポイント編、穴場編を通して、比較的近距離からの眺めを紹介してきました。このパート4では、少し離れて、中・遠距離から見たタワーの様子をお伝えしたいと思います。
正直言えば、私もこれまでの3作ですでに食傷気味。でも、ネタがあるんだからしょうがない。最後の力を振り絞って見え方研究を完成させます。 -
[ティティワンサ湖]
まずは見晴らしのいい公園からチェックしてみます。KLにはいくつか大きな公園がありますが、ペトロナスタワーがちゃんと見えそうなのは、2.3キロほど北に位置するティティワンサ湖公園(矢印)くらい。そこからタワーまで大きな建物がないことは、KLタワーの上から確認済みです。 -
==アクセス==
ティティワンサ湖は、ティティワンサ駅から歩いて1キロ強。この駅はモノレール線とLRTアンパン線が接続する駅でもあるため、アクセスは至って便利です。
駅からは、写真の大きな水色屋根の建物を目指して道路を進み、その手前で左折して400メートルほど。ちなみに、この建物はマレーシアの国立劇場(イスタナブダヤ)です。 -
国立劇場前の道路からも、ペトロナスタワーやKLタワーがよく見えます。この道はとても交通量が多く、車が猛スピードで走り抜けていきます。そんな場所で写真を撮ると、こんな感じに。冷徹な都会の夜の空気、感じ取れますか?
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==昼の眺め==
ティティワンサ湖周辺は、湖を中心に公園のように整備されています。今回私が訪れたのは、左上の遊歩道(水色部分)だけ。夜だったので、よくわからなかったのです。 -
もし、日中訪問していればこんな眺め。恐らくこれは、北東側(右上)の池から撮影したものでしょう。
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==夜の眺め==
この日は天気がいまいちだったため、昼ではなく夜に訪問しました。国立劇場から道路沿いに歩くと、湖西側の散歩コースに合流します。ここは誰でも入ることができ、トイレやベンチなどもあります。どちらかと言えば、ローカル向けの公園かな。
夜8時に行くと、湖自体は特にライトアップされることもなく、ただ暗いだけ。遠くに見えるペトロナスタワーと、たまたまライトアップされている左側の建物だけが、メインの夜景アイテムになっています。写真は、湖に少し飛び出した場所からの眺め。水面に写ったツインタワーの姿、どこかで見覚えありませんか。そう、パート1と3で紹介したペトロナス・フォークです。 -
遊歩道を歩いて、公園の奥へと進みます。少し歩いて振り返ると、水面に写る光の長さや角度が変わっていました。地上のあらゆる光が水面に写り、ゆらゆら漂っているようです。
作品1 - 「観客のいないレーザーショー」 -
ペトロナスタワーですが、ここからだと、ちゃんと足元から見えます。場所によって、パブリック銀行が見えたり、AM銀行が見えたり。ライトアップが弱いだけで、タワー3やマキシムタワーも両サイドに見えています。
この写真、よく見ると、AM銀行がタワー2にちょうど重なりあっており、まるでカモフラージュ生物のよう。お主、なかなかやりますな。
作品2 -「 Ninja」 -
さらに歩くと、漂流していた水面の光は、地上の光と再びストレートに並びます。真ん中でペトロナスタワーとKLタワーを両サイドに分断する謎の影は、噴水の水。ライトアップされてないのに、定期的に水を吹き上げる姿が健気です。
こんな地味な公園なので、この時は、バイクで駆けつけた地元の若者が3,4人たむろしてるだけでした。わざわざ写真を撮りに来るほどの価値はありませんが、夜、何か人生に悩んだり、友達に打ち明け話とかある時に使えそうです。 -
[ブキッタブール]
う〜ん、何か物足りない。何かが違う。中距離からの眺めというのは、どうしても近距離のやつに力負けしてしまいます。それに対抗するには、全く違う種類の眺め、例えば遠くから市内全体を見渡すような眺めが欲しいところです。
で、そんな場所ありますかね? とりあえず、より遠方まで走るクラナジャヤ線に乗り、郊外からの眺めをチェックしていきます。KLCC地区を出ると、すぐに高い建物はなくなり、急に見晴らしがよくなります(写真)。あとは、タワー周辺のビルが気にならなくなるまで遠くに行くだけ。 -
==ワンサマジュ==
7駅ほど進み、この辺かな〜と眺めが良さそうなワンサマジュ駅で下車。この場所は、タワーから見て6キロほど北東。写真は駅プラットホームからの眺めです。
これだけ離れていてもはっきりタワーが見えるのは、その400メートルを超える高さのおかげ。ただ、空気のモヤの分だけ、鮮明さに欠けます。間近で見た時の迫力や空の青さ、それと比べるといまいちかな。
そんなことより、この写真見て何か違和感を感じませんか? ここからの眺めだと、ペトロナスタワーがKLタワーよりずっと高く見えるのです。私の計算では、丘の上にあるKLタワーの方が、実際には10-20メートルほど高いはず。でも、それは率にしてわずか全体の2-4.5%。その一方、ワンサマジュ駅からの距離は、KLタワーの方が約1キロ遠いので、16%ほど小さく映ります。このように、仮に両タワーがきれいに見える場所でも、どちらが高いか言い当てるのは、非常に難しと言えます。恐らく、この駅でアンケートを取ったら、7割の人が、「ツインタワーの方が高い」と真顔で答えることでしょう。
写真3 - 「アンフェアな背くらべ」 -
このあたりまで来ると、KL盆地周辺にある花崗岩が露出した岩山がちょこちょこ出てきます。普通なら、ふ〜んで終わる話ですが、駅から見えているあのギザギザの山、実は登れるんです。
山の名前は、ブキッタブール。この山については、マレーシア発行の日本語情報誌セニョ〜ムの登山特集で知りました。実は場所がよくわからなかったのですが、その特徴的な形から、すぐに特定することができました。山の上からの景色、どんな感じでしょうね。気になったので、後日登ることにしました。
URL - http://www.senyumpress.com/ -
==アクセス==
セニョ〜ムによると、アクセスは車かタクシーで。ネットで調べても、「Bukit Tabur」自体に検索結果があまり出てこないので、公共交通で行けるかどうかもわからない。でも、私は「ないはずがない」と考えていました。
なぜなら、登山口のすぐ近くに大きな住宅街が広がっているため、そこへのバスがあってもおかしくないのです。最寄りの町Taman Melawati(タマン・メラワティ)でバス情報を検索すると、あっさり見つかりました。主に2系統あり、1つはセントラルマーケット発のもの(U23)。もうひとつは、ワンサマジュ駅から出て、タマン・メラワティを経由して駅まで戻るもの(T304)。私は、セントラルマーケット発のバスに乗り、1時間ほどかけて終点のタマン・メラワティに到着しました(2.3RM=74円)。 -
停留所から登山口までの道は少しトリッキー。少し道を南に戻り、ロータリーを右(西)へ。商店街(写真)を抜けると、山沿いの道路に至ります。そこから1.5キロほど道なりに歩くと、最後にダムのゲートが出てきます。
もしワンサマジュ駅からタクシーで来るのならば、「Klang Gate(クランゲート)」と言えば通りがいいかもしれません。残念ながら、ブキッタブールという山の名前を知っている現地人はほとんどいません。 -
これが道の終わりにあるクラン・ゲート・ダムへの入口。この少し手前から登山道らしきものが始まります。
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==昼の眺め==
最初は普通の山道。それが、尾根の上に出ると、時々ゴツゴツした岩をよじ登ったりする場所がでできます。北側に見えているのは貯水湖。発電所ですからね。 -
この時、私は徹夜明けで朝食もろくに食べておらず、お腹はペコペコ。8割くらい登った時点で、急勾配の岩場が出てきてギブアップ。自分の体を持ち上げる腕力さえ残っていませんでした。
この登山道は、岩場にロープやハシゴがほとんどなく、ひとりで登るのはちょっと難しい。ここに登りに来る登山者もトレッカークラブのメンバーとかで、一般の人がハイキングに登るような山ではありません。標高が低い割には、少しタフなんですよね。知名度が低いのも納得です。 -
山頂には到達してませんが、尾根の上からKL中心部を見ることが出来ます。ただ、手前の山やブキッタブール自体が邪魔で、その間から遠くに見る感じ。決していい眺めではありません。
それに加え、すでにKL方面の空が曇っており、眺めもいまいち。ひとつもいいことなかった、ブキッタブール遠征でした。 -
[アンパン ルックアウト・ポイント]
ここまで成果なし(悲)。本当にKLのビューポイントってないの? 念のためネットで検索してみると、一応ありました。KL全体を見渡せる人気のビューポイントが。「Lookout Point(見晴台)」という変な名前の夜景レストランで、KL中心部から見て9.7キロ東の小山の上にあります。知名度はそれほどでもありませんが、通常KLで「町が見渡せる展望ポイント」と言えば、この場所を指すようです。
残念ながら、土砂崩れの危険性があるということで、このレストランを含むエリアは、2012年、政府により閉鎖。その代わり、近くの道路に代わりの場所が出来たという話です。
参考:
http://www.backpackingmalaysia.com/things-to-do/ampang-look-out-point/kuala-lumpur -
==アクセス==
ちょっと遠いですが、行ってみましょう。気になるアクセスですが、ネットで調べても「車やタクシーが便利」としか出てきません。本当にそうなの? と最寄りの町「Taman Mulia Jaya」をキーワードにバス情報を検索してみると...普通にバスがありました。RapidKLだと、ルブアンパン(Lebuh Ampang)発のU28とU29。さらに、チェンパカ(Cempaka)駅発でT323(or T324?)。ただし、バス停から展望ポイントまでは、歩いて行く必要があります。
私は前者のルブアンパン(写真、マスジッド・ジャメ駅近くのインド人通り)からバスで移動。この乗り場、少々トリッキーで、バスはこちらからアピールして止めないと、平気で乗り場を通過していきます。バスは、ペトロナスタワー前や、アンパン・ポイントなどを通過しながら、アンパン通りを東に進みます。ちなみに、この展望ポイントがあるのも、アンパン地区。だいたい、1時間くらいで、終点のタマン・ムリアジャヤに着くはずです。運賃は格安ですが、時間がかかるのが難点ですね。本数はそこそこあります。 -
話は変わりますが、移動中、写真のような変なポールを沢山見かけました。ムリアジャヤにも2,3本。これ、一体何なんでしょうね。電柱でもないし、宗教的なものにも見えないし。
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ムリアジャヤは、言ってみれば郊外の住宅地。古い団地に加え、高級そうな新築の集合住宅が並びます。終点でバスを降りた後は、そのまま道路に沿って山の上へと続く道路を歩いて行きます。
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800メートルほど歩くと、南側から来た道と合流する大きなカーブがあります。ここが、先ほど紹介した新たな展望ポイント。昼間は何もありませんが、夜になると、カーブの中の敷地やガードレールの横に、屋台がずらっと並びます。
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ここから南側を見ると、5キロほど先の丘陵に団地が並んでいます。あちらの景色もここと同様によさそう。どうも、あれは別のマイナー展望ポイント(名前忘れた)のようです。こちらもバスを使えばすぐ下の町まで行けます。
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==昼の眺め==
さて、この新ビューポイントからの眺めですが、やや遠いものの、KLの町が一望できます。ペトロナスタワーやKLタワーはもちろん、TMタワーやタイムズスクエアなど他の高い建物も、肉眼で確認可能。私が訪問した時期は、晴れててもモヤッとした天気が多く、青空を背景に収めることはできませんでした。
ここから見ると、ペトロナスタワーとKLタワーはほぼ同じ高さに見えます。より正確にいえば、KLタワーの方が700メートルほど遠くにあるため、約7%小さく見えているんですけどね。この話は、もうどうでもいいでしょう。 -
この屋台が並ぶエリアは、すぐ手前に小高い丘があるため、少々眺めに難があります。遠方の高いビルは問題なく見えるのですが、眼下に広がる家屋の1/3がこの丘に隠されて、眺めがやや中途半端。
もっと見通しのいい場所ないのかな..と合流してきた道を下って行くと、一応ありました。場所的には2つ前の写真に写っていたクリーム色の団地の少し前で、この写真はそこからの眺め。延々と並ぶ茶色い屋根の民家と、その先に見えるKL中心部の高層ビル。まるで、中央線沿線から新宿副都心を見てるような感じです。 -
整備された展望ポイントではないものの、KLを見渡す丘からの景色を確認できて、とりあえずミッション完了。..なのですが、閉鎖されたとされる展望レストランがどうしても気になります。閉鎖を承知で行ってみることにしました。
レストランへは、ここから、道なりに道路を進むだけ。1キロほど歩くと、右上にそのレストラン(写真)が出てきます。ご覧のように、建物下の斜面にはシーツが被せられ、本当に土砂崩れのリスクがあるようです。でも、危険性があるのはこの建物のある地盤だけで、道路や他のエリアは全く問題なし。こんな局地的な問題でKL一の展望スポットがなくなってしまうとは、非常に残念な話です。 -
すぐ近くにあるので、道路から建物をチェック。どうも3階建てで、三階中央のテラスからの眺めが良さそうです。うーん、こんなに近くにあるのなら、勝手に侵入しちゃおっかな。道があればの話ですが。
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さらに道路を200メートルほど進むと、レストランのある丘へと続く道とゲートが出てきます。ゲートの外観は、先ほどのレストランとほぼ同じ。残念ながら門は閉じられており、その前の敷地も、ロープで囲われています。でも、私は車でないので関係なし。ゲートの前まで行き、柵やフェンスに抜け穴がないか、さり気なく確認していると..
[コラッ!」
という大声がどこからか聞こえ、急いで退散。一体あれは何だったんでしょう。 -
アンパン ルックアウト・ポイント周辺の地図をまとめると、こうなります。
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==夜の眺め==
やっぱり、この場所は夜景向きですよね。実際、閉鎖された展望レストランも、夜間から深夜にかけての営業でした。日を改め、再び展望ポイントを訪問してみます。
時刻は9時過ぎ。夜はさすがに人が多く、昼間は何もなかった新ビューポイントもこのにぎわい。客は、ほとんどが地元の人で、車やオートバイなどでこの場所にやってきます。メニューの書かれた垂れ幕を見る限りでは、町の屋台と大差ない料金設定。以前のハイソな夜景バーと違い、ここはローカルに愛される「眺めのいいホーカーセンター」として機能しているようです。 -
一部のテーブルは道路の上に堂々と並べられ、気分は屋外夜景レストラン。夜の眺めは、昼ほど天気に影響されない..はずなのですが、なぜかペトロナスタワーの真横にだけでっかい雲が浮いています。これ、ひょっとして近くで花火大会でもあったのかな。
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そんなことより、ここまで来ておいて、上の展望台に行かないのは、男じゃないでしょう。夜道を歩いて、前回退散したゲートの前へ。道路を通過する車のヘッドライトが途切れたところで、サクッと進入。ここから内部の道を歩いて、レストランのある丘の上に向かいます。もちろん、まわりに街灯などなく、月明かりを頼りに少しずつ歩を進めます。
この道で合ってるのかな。中に警備員とかいないだろうな。もし捕まったら、なんて言い訳しよう。そんな事を考えながら、2分ほどでレストランに到着しました。 -
レストランというより、レストラン跡? そう、なぜかこの場所は台風でも直撃したかのように、荒れ果てているのです。イスは散乱し、ドアもガラスもなし。この写真が、ちょうど下から見えていた最上階のテラスになります。
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写真は、そこからの眺め。下の庶民派ビューポイントより高さがあるため、ずっと広範囲に夜景が見られます。角度もちょっと違うしね。
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再び、この旅行記のテーマであるペトロナスタワーを見てみると.. あれ、さっきの雲に加え、都心部の上にうっすらとモヤのような物が広がっています。KLの夜景って、こういうもんなんですかね。 何だか、右側のAmbankの赤いロゴが火元で、KLCC地区全体が火事になっているみたいじゃないですか!
よく見ると、タワー1とタワー2のちょうど中間に、フェルダ・タワーが位置しています。水色の点は、左からインテグラ・タワー、タワー3,タワー2,フェルダ・タワー、タワー1、パブリック銀行、AM銀行。
作品4 - 「ボヤ」 -
その気になれば、この廃墟にとどまり、イスに座ってひとりで夜景鑑賞することも可能です。でも、とてもそんな気分じゃない! 一刻も早くここを離れて安心したい。帰りのバスも心配だしね。
同じ道を戻り、進入したゲートと一輪車の間から退出しようとすると...
「コラ!」
再び同じような声が聞こえて、早足で退散。振り返る勇気なんてありません。しかし、あれは一体何だったんでしょうね。今思うと、野良犬だった気がします。 -
この後、タマン・ムリアジャヤに戻り、バスでKLに戻りました。夜11時台でも普通にバスはあるようです。
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[地図]
これが、今回紹介した4つのビューポイント + タイムズスクエア。バラエティに富んでますね。
1. タイムズスクエア ホテル (南、1.7km)
2. ティティワンサ湖 公園 (北北西、2.3km)
3. ワンサマジュ駅 (北北東、5.8km)
4. ブキッタブール 岩山(北北東、10km)
5. ルックアウト・ポイント 夜景バー(南東、9.7km) -
[上からの眺め]
これで、私が見つけたビューポイントはほぼ出し尽くしたかな。最後に、掟破りのビューポイントをいくつか紹介したいと思います。
==空から==
2013年現在、ペトロナスタワーより高い場所はKLタワーの先っちょだけです。そのため、ペトロナスタワーを上から鑑賞しようとすれば、もうそれは飛行機しかありません。写真は、スリアKLCCの紀伊国屋で売られていた「Over Malaysia (空から見たマレーシア)」という写真集。本の中では、マレーシア国内の著名な場所を空から撮影してまわった写真が紹介されています。
表紙のKLタワーとペトロナスタワーの並びからして、すごいアングル! 価格は75RM(2400円)と、地球の歩き方マレーシア編(78.8RM=2520円)と大差ない値段です。 -
かなり昔の本なのか、中には随分と古い写真が掲載されています。恐らく完成当時、15年ほど前の写真です。この時、ペトロナスタワーやパブリック銀行はありますが、KLCC公園はまだ造成中。そのまわりのビルはほとんどありません。今ではビルが乱立する公園南側エリアも、大半が森と民家のまま。15年ってのは、すごい時間なんですね。その間、私はひとつでも建設的なことをしたのだろうか。自問自答しちゃいます。
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同じような写真は絵葉書でもよく見かけるので、暇な時チェックしてみて下さい。
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==頂上から==
ちなみに、ヘリや飛行機の力を借りることなく、このビルをよじ登り真上から見下ろした男がいます。彼の名はアライン・ロバート。スパイダーマンの異名をとるフランス人アーバン・クライマーです。 -
確かに、ペトロナスタワーの先端部分はまるで急峻な山のピークのよう。彼にとっては、それはもう山なのです。ただし、登山許可のない彼は、簡単には登らせてもらえませんでした。
最初は当局の許可を得ず、1997年、2007年の二度に渡り挑戦。途中で見つかり、いずれも60階で警備員に拘束されました。そして、2009年9月、三度目の挑戦。夜明け前の6時から登り始め、バレることなく100分で登頂に成功。文字通り、てっぺんのボールの上まで登り切りました。
作品5 - 「ペトロナス・ピーク」 -
その時彼の目から見たペトロナスタワーはどのように写ったのでしょうか。
ちなみに彼は、2004年、高さでペトロナスタワーを抜くことになる台北101ビル(508m)にも登頂しています。その時は、グランドオープニングの前、イベントとしてのクライミングでした。そのうち、スカイツリーも狙われるんじゃないの? -
[まとめ]
このパート4で紹介した写真のうち、タイトルを付けたのは以下の5本。さすがにそろそろネタ切れです。
- 観客のいないレーザーショー
- Ninja
- アンフェアな背くらべ
- ボヤ
- ペトロナス・ピーク
こんな感じで、ペトロナスタワーの見え方研究、4編に分けてお送りしました。よく考えると、同じ山や建物を趣味として撮り続ける人は結構います。富士山だったり、東京スカイツリーだったり。ペトロナスタワーは完成から、すでに15年。タワー自体は変わっていませんが、その周辺のビルや景色は大きく様変わりしています。言ってみれば、古くて新しいテーマ。滞在中、その面白さに気づいた自分を褒めてあげたいです。
さて、次は何の見え方研究しようかな。世界攻略者は、新たなテーマを求めて、今日も世界を彷徨います。
[リンク集]
==マレーシア旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=499&level3=&sort=when
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when
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