2013/10/03 - 2013/10/04
1397位(同エリア2031件中)
おるがんさん
まだ秋より夏の気配が濃い10月初め。
ジェットスターのセールでゲットした片道3400円の鹿児島行きエアチケットを握り締め、鹿児島と宮崎を訪れました。
台風が連続発生し、鹿児島をかすめて通って行きましたが、うまいこと台風と台風の合間をくぐり抜けるような日程で、何とか予定通りまわることができました。
10/3(木)宿泊・ドーミーイン鹿児島
仕事後、夕方の便で鹿児島へ。
天文館のアーケードの下で鹿児島ラーメンを堪能。
10/4(金)宿泊・サンデイズイン鹿児島
朝方に桜島が噴火したとかで、街は降灰で真っ白。
ハンカチで口を押さえながら、市内を巡るバスで鹿児島市内観光。
仙巌園(磯庭園)で、桜島噴火の瞬間を目撃!
灰でだんだんハイになり(?)、桜島までフェリーで渡ってみた。
10/5(土)宿泊・シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
維新ふるさと館で、なかなか出来の良いミニシアターを堪能。
特急きりしまに乗って、宮崎へ。
10/6(日)宿泊・霧島温泉 いやしの里・松苑
レンタカーを借り、霧島神宮、霧島温泉街をぐるぐる観光。
この旅行記では1日目と2日目の途中まで。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ジェットスター
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会社を微妙に(1時間)早退し、セントレアへ。
訪れる度に人の姿が減り寂れていってる気がするこの空港。
地元民としては何とか持ち直してほしいんですが。
搭乗口は、レガシーキャリアもLCCもごちゃまぜ。
ANAとJALに挟まれて搭乗。
3シートを一人で独占し、快適に鹿児島空港へ。 -
空港から外へ出たら、ちょうど鹿児島市街地行きのリムジンバスが目の前に停まってました。慌てて飛び乗る。1200円。
車内はほぼ満席でした。
天文館でバスを下り、本日のお宿「ドーミーイン鹿児島」へ。
今年できたばかりのピカピカで快適なホテルです。
もちろんドーミーイン名物、大浴場もあり。 -
細かいことですが、洗面所のソープは石鹸ではなくプッシュ式のボトルの方が好きです。
高級ホテルだと、新品の石鹸が丸々置かれてたりするんですが、使いきれるわけもなく、かと言って封を開けてしまったものを持ち帰る気にもなれず。
エコじゃないなぁ、といつも罪悪感を感じるわけです。
このホテルは、その辺ぬかりなくプッシュ式のボトルが置かれていました。
しかも洗顔にも使える泡泡なやつ。 -
ライティングデスクの上には、各種携帯の充電に使える充電器があった。素晴らしい。
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部屋にはシャワーしかありません。
でも天然温泉大浴場があるので問題なし。
シャンプー・リンスなどもボトルタイプです。
使いましたが、POLA製のやたら品質の良いもので満足。
うーん、良いホテルだった。 -
もう夜の9時近いですが、夕食を食べに天文館通りへ向かってみます。
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なんかレトロな雰囲気があって惹かれます。
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やべー、美味しそうな店がいっぱい!
鹿児島料理のお店など、いくつか下調べはしてましたが、なんか面倒で、適当に歩いてフィーリングで決めることに。 -
このアーケードを入ってすぐの・・・
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「かごしまラーメン我流風」というお店に入ってみました。
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細長い店内。
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とんこつ100%スープに、中太麺がからんで美味しかったです。
やべ、この写真見てたらラーメン食べたくなった。 -
翌朝。ホテルの無料シャトルバスで鹿児島中央駅前まで送ってもらう。
今回は残念ながら乗る機会を逃しましたが、鹿児島市内は昔懐かしい路面電車が現役。 -
車中、運転手さんが「今日はあいにく灰がね〜」と鹿児島なまりで、しきりに言ってます。
ん?そう言えば、さっきから街の景色がなんか白っぽい…? -
雨も降ってないのに傘を差す女性。
何でも、今朝早く、ここ数年やたら活動が盛んな桜島がまた噴火、市内は朝からその降灰で大変なんだとか。 -
駅前にどどーんとそびえる「若き薩摩の群像」。
…ダメだ、さっきからどう露出を補正しても、写真がひたすら白くなる…。
そして埃っぽいなんてレベルじゃない、ものすごい灰。
カメラを早々に手放してハンカチを取り出し、口元を押さえる。 -
マスクとサングラス、もしかして必要かな、と出発前にチラリと脳裏をよぎったんですが。結局持ってくるの忘れた。おかげで、この日は一日ハンカチだけが頼りでした。
「シティビュー」というどこで乗り降りしても180円のバスに乗り、鹿児島市内を観光して回ることにしました。
鹿児島市内を巡る観光バスは、このシティビューの他、別会社の「まち巡りバス」の2つがあり、ほぼ同じルートをぐるぐる回ってるから、ヘタにどちらかの一日乗車券などは買わず、来た方に乗った方が効率良いですよ、と観光案内所のお姉さんのアドバイス。実際その通りでした。 -
観光案内でもらったパンフレットを眺め、どこで降りようかと無計画に考えながらバスに揺られる。
10分ほどで、ザビエル来日記念碑の前をバスが通りかかりました。
うーん、ほんとに写真が白っぽい…。 -
中央がザビエルさんだそうです。
鹿児島は外洋に近い=日本のどこよりも世界が近い、ということを旅中ずっと感じさせられました。
江戸時代末期当時の人々は、もっと切実にそれを感じてたんでしょう。
見慣れない異人さんが、日本のどこより身近だった土地。
そりゃあ世界に目を向けざるを得ないだろう。視野も広がるだろうし、発想も大きくなりそう。ちょっと島津藩士とかに生まれてみたかった。 -
西郷さんの銅像の前のレトロな建物。
ここで乗車してきたおじいさんが、バスの中から写真を撮っている私の隣に座って、「どっから来なさったね」と話しかけてきました。
愛知から、と言うと、「じゃあ次で降りて、薩摩義士碑にお参りしていくと良いよ」と一言。
何だそれ?愛知と薩摩に何の関係が? -
…と思ってるうちに、バスはその停留所を通り過ぎてしまい、城山へ。
でも観光用のバスなので、城山へ登った後で、また同じ停留所の前を通るらしい。
バスが高台へと登っていく間、隣席のおじいさんの話を聞きました。
「江戸時代(ここで本当はおじいさんは正確に和暦と西暦もスラスラ口にした)、当時のお殿様に突然命じられて、薩摩からはるばる尾張の川の治水工事に行って亡くなった藩士を祀ってあるんだよ」。
そう言っておじいさんは城山でバスを降りていきました。
何だか気になって、バスが再び同じ場所を通った時とっさに降車ボタンを押し、一度は通り過ぎた「薩摩義士碑前」停留所で降りてみました。 -
以下のように書いてあります。
「神になった薩摩義士」
―80余命の犠牲の上に、沈黙した暴れ川―
岐阜県に木曽川治水工事の犠牲者をまつる神社があります。治水神社といい、今も1755年(宝暦5)の薩摩藩による工事に感謝する人々の参拝がたえません。
愛知、岐阜、三重の3県にまたがる濃尾平野は、今でこそ豊かな土地に生まれ変わりましたが、昔は川床の高さが異なる木曽、長良、揖斐の3河川が合流し、度々大水害をひき起こしていました。
1753年(宝暦3)幕府は薩摩藩にこの治水工事を命じ、藩はさっそく家老の平田靭負を総奉行に命じ、約1,000名を派遣しました。
平田は大阪の商人から22万両を借り工事にとりかかりましたが、梅雨の増水でせっかく築いた堤が切れ、工事は困難を極めました。さらに、監督する幕府役人の横暴や疫病の発生により、自刃、病死する者が続出。完成までの1年3ヶ月の間に犠牲者は84名を数え、工費も40万両に達していたのです。
平田総奉行はその責めを一身に負い自刃。幕府時代は幕府への遠慮から、彼らの偉業は公表されず、1920年(大正9)ようやく慰霊碑が建ち、義士として讃えられました。 -
地元の大事な治水に関わることなのに、全っ然知らなかった。
すごいジャストタイミングで隣り合わせたお爺さんに感謝です。
東海地方にお住まいの方が鹿児島に行かれた際は、ぜひこの義士碑にも立ち寄って手を合わせてほしいと思います。
粛然とした気持ちになりながら、義士碑の横から黎明館へ。
まず目に入ったのが天璋院(篤姫)の像。
ここは篤姫が島津家の養女として実際に暮らしていたお城があった場所です。 -
旧制第七高校の学生の像。お城消失後、ここに七校が建てられたとか。
また地元の話になりますが愛知は八高。こんなところでも親近感。
調べてみたら単純にできた順の番号なんですね。 -
鹿児島城(鶴丸城)の石垣跡。
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天守閣のない、城としては珍しい作りが両翼を広げた鶴のようだったことから、別名鶴丸城。
堅固な城より、優秀な人材の方が藩を守る、という当時ではなかなかいない考えの島津の気風を体現しています。
でも南国だしシロアリも多いしで何度も倒壊してるらしい。ダメじゃん(笑)。
でもなんか憎めないというか、やっぱり南国だからかな、こちらの人の大らかな気風ってのは、旅の間色んな場面で感じました。 -
なんか見覚えがあると思ったら、篤姫のドラマで何度かこの門の場面が出てきてた気がする。
実際にここで撮影したわけではないようですが。 -
石垣に沿って作られた側溝には鯉がたくさん飼われてました。風情あっていいっすね〜。
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鯉を眺めつつ、石垣を西に進むと、西郷さんの銅像が。
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当時には珍しい180cm近い大柄な人だったとか。
今で言うと190cm以上あるような感じでしょうか。
大久保利通も同じ背丈があったとかで、そんなとこまで何か不思議な縁を感じます。 -
西郷さんと向かい合うような位置に立つのが小松帯刀像。瑛太!(笑)
でも顔は西郷さんではなく、横にある照国神社の方に向けられてるそうです。 -
鶴丸城跡の方へ引き返し、西郷さんの作った私学校跡へ。
現在は病院になってます。 -
石垣だけが当時のまま残されていて、そこには西南戦争の銃弾の跡が。
日本最後の内紛の壮絶な足跡です。 -
石垣から道路渡ったところにある銅像。
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鹿児島市内には、何箇所かこういう銅像が飾られてました。
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県政記念館のレトロな外観
一通りこの界隈を見終えてバス停に行くと、ちょうどバスが近付いてくるところでした。「仙巌園」と行き先が書いてあったので、ダッシュで飛び乗る。
今度は「まち巡りバス」の方でした。こちらはちょっと安くて160円。車体が数種類あるらしく、私が乗ったのは「せごどん号」と書かれてました。 -
仙巌園の入場料金は数種類あり、昼食付きから年間パスポートまで様々。
券売機の前で、少々しつこい(すみません)勧誘を受けつつ、一番安い1,000円の庭園+尚古集成館入場券のみを買いました。 -
入場してすぐのところに飾ってあった甲冑。
島津義弘公のものだそう。 -
大規模な大砲鋳造施設(反射炉)の横にあったレプリカ。
約68kgの砲弾を3km飛ばす能力があったとか。 -
レストランの脇を抜け、見晴らしの良い高台に出ました。
桜島がよく見えます。
旅行中、初めてまともに桜島を見ました。
早速カメラを取り出して写真を撮っ……てたら……!! -
あ、あの右上の煙は……!!
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何も音は聞こえなかったので、まさか、と実感のないままでいるうちにも、見る間に立ち上る噴煙……!
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何事も起こっていないかのように、すぐ脇を電車が走り抜けていきます。
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おぉぉ……!!空を覆うほど吹き上がる火山灰。
これが本年実に694回目の昭和火口からの噴火でした。規模で言うと「爆発」だとか。
貴重な瞬間をカメラに収めることができました。
桜島の噴火はここのところほんとに回数が増える一方らしいですね。これ以上ひどくならないと良いんですが……。
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