2013/06/30 - 2013/06/30
12位(同エリア45件中)
クッキーさん
アヴィニョンに2泊して現地ツアーに参加し、効率よく南仏プロヴァンスを観光します。ツアーは<往復送迎付/英語ガイド/昼食なし/アヴィニョン発>というもの。
海外現地オプショナルツアー予約専門サイト、Alan1.netで 日本から予約を入れておきました。
史跡の町オランジュ、ワインの産地シャトーヌフ・デュ・パプ、世界遺産ポン・デュ・ガール、そして美しい村々レ・ボー・ド・プロヴァンス、ゴルド、ルシヨンと、南仏プロヴァンスの見所をすべて体験できるというものです。
ルシヨンの後、ゴルド、レ・ボー・ド・プロヴァンス、ポン・デュ・ガールを訪れるという効率の良さ、特急列車並みのツアーでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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15:07
ゴルドを訪れる前に、ここでフォトストップ。
ここからの風景が最高らしい。
岩だらけのカラヴォン谷の頂上を覆うようにそびえる石造りの村ゴルド。リュベロン山地と向かい合っている。
まさに天空の城。 -
周囲の緑と相まって、素晴らしい光景。
だがその歴史は、たびたびの戦禍に見舞われるなど過酷なものだったらしい。 -
周囲に広がる田園風景と遠くにはリュベロンの山並みも見える。
普通に考えたら、眼下に見える豊かな平野に住むことのほうがどんなに素晴らしいことか。 -
アップにし過ぎると一見普通の村に見えなくもない。
ここも鷹巣村の一つなのだとか。
ルシヨンと共に、来れたらいいな、というレベルの訪問地には若干思い入れが少ないかも。 -
15:19
さらに車を走らせてゴルドの村へ。
写真では省いているが、観光客の数はルシヨン以上。
遠い日本からさえも訪れる観光地なのだから当然か。
駐車場で車から下りたら、村の中心にあるお城が見える。今は村役場と美術館、インフォメーションとして使われている天守閣・・だったと思う。 -
駐車場の辺りには観光客があまりにも多く、逃れるようにして坂道を下って、ひたすら街歩き。
集合時間は3時50分なので、わずか30分というハードスケジュール。
先程のフォトストップを含めても50分足らず。 -
日差しが強い。
坂道を下っていくと、観光客も分散するみたいで気持ちよく歩ける。 -
聖者の頭上に見えるのは、たぶん巡礼たちのシンボルマークのホタテ貝。
巡礼たちを見守っているかのよう。 -
こんなトンネルは、エズ村と同じなんだな。
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石畳の坂道。
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平たい石がきれいに積み上げられている。
先に訪れたルシヨンの赤とは異なり乾いたクリーム色。
わずか10?ほどの距離だというのに、この違い。 -
石造りの塀や壁にはさまれた小道。
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高い塀や壁の間を縫うように走る路地。
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端正で、生活感を感じさせない。
人口約2000人の小さな街。 -
どこをどう歩いていいかわからないまま観光客が進む方へついていくと・・・
目の前にはリュベロンの谷。 -
この坂道での光景がゴルドでの一番の記憶。
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村はずれの坂道の先に広がるリュベロンの谷。
この坂道を歩きたい誘惑にかられるが、そんな時間を持つのは、自前の車で訪れた人だけに許される特権。 -
坂道を戻って再び路地歩き。
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「壁に閉ざされた町、ゴルド」と表現した文筆家がいるらしい。
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中世のみならず、第二次大戦でも戦禍にまみれたゴルドは、戦後「発見」され、観光地として復活した。
フランス版「村おこし」の成功例の一つなのかな。 -
「村おこし」の偉業に感謝。
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15:42
街歩きを満喫できたとは言いかねるが、ゴルドの遠景だけをフォトストップで、というツアーもあると聞くので、これで良しとしよう。 -
16:56
ゴルドから車で約1時間。
その間の車窓風景がないのは、のんびり昼寝をしていたからではなく、車内の真ん中の席に座っていたから。
突如として現れたレ・ボー・ド・プロヴァンス。
ツアーでの訪問先に名前を見た時も、どんなところなのかまったく見当もつかなかった場所。 -
レ・ボー=ド=プロヴァンスは、フランス南西部ブーシュ=デュ=ローヌ県の小さな町。アルピーユ山脈の中にある、壮大な景観を持つ岩だらけの土地であり、南方の平野を見渡せる古城を頂いている。
プロヴァンス語の baou (岩だらけの尾根、の意)に由来する町の名前は、その景観からつけられたものである。なお、ボーキサイト(bauxite)は、この町の名前にちなんでいる。(ウィキペディア) -
人口は約500人。
駐車場脇の案内図がこちら。 -
これらのごつごつした岩山の景観にノックアウトされた。
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早速村の中へ。
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まさに断崖絶壁の上に築かれた村。
あの坂を上れば城塞跡にたどり着いたのかも。 -
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路地の風景はゴルドに似ている。
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石積みの壁の様子が若干違っているくらいかな。
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このような門は要塞を思わせる。
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白い石灰岩の岩山の中に残っている中世の街並み。
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入口の扉までが隠れているが如く。
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こちらの入口もかくれんぼ。
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ゴルドが天空の城だとするならば、ここレ・ボー・ド・プロヴァンスは「岩山の中の隠れ里」というイメージ。
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サン・ヴァンサン教会。ロマネスク様式の建築美だという。
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青空のもと、くっきりと浮かび上がる信仰の証。
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堅固な岩山に隠れているがごとくの教会。
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ヨーロッパでの宗教事情はよく分からないが、江戸時代の隠れキリシタンをイメージさせる教会。
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完全な廃墟となっているという中世の要塞が、あそこかな。
村の頂上にある城塞の中は、ゆっくり見て1時間ということなので、きっとそこには行っていないはず。 -
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17:27
とにかく街歩き、目に留まった素敵な場所を一瞬でカメラに収め、前進あるのみ・・・という、かなりハードな街歩き。
いくら小さな村とはいえ、30分ほどの滞在で全部を見て回るのは、到底無理。
ブラジルからの一人旅の女性は、しきりに時間の少なさをガイドに訴えていた。
が、今日一日で六つの地を訪れるのだから、時間の短さはしょうがないことと割り切るほかはない。
もしどこかを削れるならば・・・と考えても、すべて訪れたかった場所ばかりだから。 -
18:30
ポン・デュ・ガール。
アヴィニョンとニームの中間にある緑深い谷を流れるガルドン川に架かるローマ時代の水道橋。
3層構造の石造アーチ橋で高さ49m、長さ275m。
古代ローマ人はわずか5年で建築したという。
ローマ帝国の技術力の高さを思わせる水道橋。 -
ローマ時代、水源のユゼスからニームまで、全長50kmを水を運ぶ為に造られた水道橋の一部。
ローマ時代は1日に2万立方メートルもの水を送り、当時の人々の生活を支えていた。
水路の全長は長いのに、高低差は17mしかないそう。
周りの緑の自然に溶け込んだ水道橋。 -
当時はアーチの最高層の水路に水が流れていた。
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最下層のアーチの上は現在川を渡る道路として使われている。
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ローマを訪れたことがないというのに、ローマ時代の遺跡は、いったいいくつ訪れたことだろう・・・
ハドリアヌスの長城、チェスターの円形劇場、そして今回のオランジュの円形劇場と凱旋門、ポン・デュ・ガール。 -
一体いつになったら本物のローマを訪れる機会が巡ってくることやら。
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ポン・デュ・ガールの下を流れるガルドン川。
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対岸の、山道のような坂道を上り、水道橋の最上階へ。
入口は閉ざされている。 -
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全長50kmの中で、他の橋に比べて、ポン・デュ・ガールの保存状態が良いのは、橋があまりにも巨大すぎて、付近の農民たちが、石を盗めなかったから、ほぼ当時と変わらぬ姿で、残ったらしい。
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これが2000年前に造られたと思うと、感慨深い。
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川遊びの舟かな。
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泳いでいる人も見える。
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川沿いのプラタナスの並木道。
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18:54
去り難い思いで、最後の一枚。 -
20:25
ツアーの後、昨夜の Naniへ行ってみたら閉まっていた。日曜日のせいなのか。
広場の一番奥にあったレストラン Lutrin で注文したのは、また野菜チキンサラダ。
こちらはツアーのガイドさんのお勧め。オープンカフェではあるが広場とはちょっと仕切られている感じで、一番奥の席に通された。
客は外で列をなし、空いたらすぐ入ってくる位に人気のお店。 -
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21:26
ツアーでの行動にしてはよく歩いた一日。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 地中海人さん 2013/10/30 23:17:48
- 個人ではなかなか行けないところですね
- クッキーさん 投票ありがとうございました。
南プロヴァンス、ツールーズから西へボルドーまで、フランスでもこの二か所は個人で、短期間の鉄道、バス旅行は難関で、レンタカーでないと回れませんね。
私もフランスは何度も旅をしましたが、この二か所だけは一人旅の時は現地ツアーを利用しました。
アヴィニョンやボルドーは赤ワインがおいしく、ゆったり4,5日滞在して、現地ツアーですね。
- クッキーさん からの返信 2013/11/11 17:40:09
- RE: 個人ではなかなか行けないところですね
- 地中海人さん、こんにちは
フランスの「美しい村」の訪問は本当に大変ですね。
今回は、個人で鉄道、バス利用で「短期間で」というのが超難関であることがわかっていましたので、「長期間で」旅をしてきました。
それでも行きたいところがまだまだたくさんあって、心残りではありますが、自分なりの充実感を味わうことができたような気がしています。
地中海人さんの、地中海沿岸の遺跡巡りの旅の数々、大変興味深く、一部ですが拝見しました。
今は、自分の旅行記のアップに追われていますが、落ち着いたらゆっくりとお邪魔させていただきます。
クッキー
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- batfishさん 2013/10/23 20:33:11
- 言葉について
- クッキーさん こんばんは!
いつも訪問&投票ありがとうございます。
南フランスの旅行記少しずつ拝見しているのですが、
聞いたことない地名ばかりで、それでもどこも
魅力ある町ばかりで戸惑っています(?!)
フランス語が(も…)全くできないため
フランスを個人旅行することは諦めていましたが
ちょっと行ってみたくなりますね…
今回この現地ツアーは英語ガイドさんだったようですが、
そのほかのホテルやレストラン、駅での切符購入など
はフランス語優位でしょうか?
もちろんできた方が安心だと思うのですが、
どう考えてもあの発音は無理…と思っています。
多分、この旅行記の先にあるピレネー地方は
私のいつか行きたい憧れの旅行先なのですが、
そこもフランス語ができないとダメならちょっと厳しいなぁ
と思っています。
続きも楽しみに待っています。
batfish
- クッキーさん からの返信 2013/10/26 12:19:47
- RE: 言葉について
- batfishさん こんにちは!
こちらこそ、いつも訪問&投票ありがとうございます。
フランス語が全くできないのは私もおなじですよ。少しでも話せたらと思い、初級本などを買ってみましたが、自分の発音はともかく、相手の発音が全く聞き取れないことがわかり早々とギブアップしましたが、旅行の間、フランス語しか話さない場面に遭遇したのは、ミディピレネーでのタクシーのドライバーさんだけでしたよ。
これも、ホテルやらツーリストインフォメーションやらで予約をしていただいたので、目的地まで難なく連れて行ってもらえました。タクシーの中での会話が全くないのは若干気まずかったですけどね。
鉄道駅やバスでも英語を話せない人も数人いましたが、そこですることと言えば、切符を買うことだけなのですから、目的地を指し示せば問題なく買えましたよ。
レストランでのオーダーは・・・これが一番きつかったですね。メニューがわからないので、注文しても何が出てくるかわからないという不安・・・
もっとも、レストランで注文するという場面が少なかったのでたいして問題にはならなかったですが。
フランスの美しい小さな町の数々・・・とても素敵でしたよ。
言葉の問題であきらめることなく、是非訪れることをお勧めします。
旅行記は、カルカソンヌで止まったままですが、少しずつアップしていきますので、またのご訪問をお待ちしています。
クッキー
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