2013/06/30 - 2013/06/30
8位(同エリア25件中)
クッキーさん
アヴィニョンに2泊して現地ツアーに参加し、効率よく南仏プロヴァンスを観光します。ツアーは<往復送迎付/英語ガイド/昼食なし/アヴィニョン発>というもの。
海外現地オプショナルツアー予約専門サイト、Alan1.netで 日本から予約を入れておきました。
史跡の町オランジュ、ワインの産地シャトーヌフ・デュ・パプ、世界遺産ポン・デュ・ガール、そして美しい村々レ・ボー・ド・プロヴァンス、ゴルド、ルシヨンと、南仏プロヴァンスの見所をすべて体験できるというものです。
オランジュを離れてシャトーヌフ・デュ・パプを訪問、昼食時間をはさんで午後にはルシヨンを訪れました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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11:02
オランジュを離れて車は南仏プロヴァンスを走る。
車内では親しげな会話が弾んでいるが、流ちょうな英語が飛び交うので、半ばは理解できるものの会話の輪の中には入れない。 -
で、こんな風景を堪能することに没頭。
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ツアーなので、どこをどう走っているのか見当もつかないが、シャトー・ヌフ・デュ・パブというワインセラーへ向かっているらしい。
平坦な幹線道路、細い田舎道・・・
もう着いたのかと思っていたら、ここでフォトストップというありがたいお言葉をいただき、急いで車外へ。 -
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写真にすると、どうってことない風景にしかならないのだけど、この光景を目にしたときの感動はきっと忘れない。
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12:16
シャトー・ヌフ・デュ・パブ
南仏でも指折りのワインの産地。ブドウの木が列をなして一面に広がるブドウ園を見た後、古くからワイン造りに携わる家族経営の由緒正しいワインセラーへ。
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テイスティングは3回。
白、赤、赤と試飲。
ブドウの種類などのレクチャーを受けるが、何よりも試飲が楽しみ。
ここでは赤がメインだそうだが、どちらかといえば白が好み。メキシコ女性が試飲の赤ワインを購入。
ブドウの木の根元は大きめの小石で覆われている。日中に太陽熱を集め、夜間には暖かさをもたらすのだそうだ。
午前中のツアーはこれで終了。
いったんアヴィニョンへ戻り、午前だけのツアーを選択したオーストラリア人のカップルを降ろし、ほかの3人はランチの調達。
その間、午後のツアーに参加する4人をピックアップ。 -
14:01
午後のツアーは8人で、1時過ぎにアヴィニョンを出発。
車内は若干窮屈目。
ルシヨンでの駐車場は村の中心から外れたところ。
車を降りて、駐車場から坂道を上がって、高台の展望台へ。
まず目に飛び込んできたのは、この崖の鮮やかな色。
この色については聞いていたものの、実際に目の当たりにすると、驚きが大きい。
その切り立った崖の形状についても予想外だった。
ルシヨンは黄土が豊富で、かつては数多くの採掘場があった。黄土の奇岩は、ほとんどがかつて人の手で削られてできたものらしい。 -
崖に気を取られていたが、リュベロンの谷も一望のもと。
崖を見下ろす壮大なパノラマ。 -
ルシヨンの村もカメラに収めて。
フランスでは珍しい色彩の街並みらしい。 -
この崖は少し色調が違い、黄色味が強い。
元の色が異なると、異なった色の顔料になるのだろうか。 -
近くの赤土の岸壁から採取される顔料で赤く染まる村ルシヨン。
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崖の頂上付近に寄り添うように密集した家々。
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18世紀の終わり、フランス中に革命の嵐が吹き荒れる直前に一人の村人がこの赤土(オークル)を精製して赤や黄色(オークルというのはフランス語では黄土色にあたる)の絵の具の原料、顔料にすることを思いついた。
なにしろ原料は裏山にいくらでもあるものだからあちこちで真似をするものが現れ、ルシヨンはすっかり顔料の村となり、朝から晩まで岩を粉砕するミルの音が響き渡ったそう。
顔料の生産は、この地方全体を経済的に潤わせた。 -
もちろん村の家々の壁にもこの絵の具が塗りこめられ、めずらしい赤い崖の上の赤い村が出来上がったというわけ。
酸化鉄が主体の成分は本来赤茶色だが、天然物なのでさまざまな成分が微妙な色彩を作り上げているのだとか。
何百万年もの間、風雨に晒されているだけに耐久性は完璧だそう。しかも油彩でも水彩でも何でもOK。フレスコ画にも使える万能絵の具なので、しっくいと混ぜて壁に塗ればいつまでも色褪せしない強力な壁材にもなったらしい。 -
近年は安い化学製品に押されすっかり競争力も無くなり、それでなくともオークルを粉砕する時の塵は容赦なく家に吹き込み、道はほこりだらけ。おまけに井戸水まで汚染される為近代に入って顔料の生産は急速に衰退した。
しかし、オークルの丘に立つユニークな色彩の街並みは、観光資源として村に貢献している。
街全体が一つの色彩に統一されていなかったら、こんなにも心惹かれる村にはなっていなかったのではないだろうか。 -
多くの観光客にも動じず、悠々自適にくつろぐ猫。
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緑の森の中、黄土色の山がそびえ立つ。
やはり崖の色やその姿かたちに興味を惹かれる。 -
赤茶色、黄、黄土色、自然にできた色の変化。
当時の採石場を目の当たりにできる場所もあるようなのだが、1時間にも満たない滞在時間の中では、望むべくもない。 -
ようやく村の中心へ。
この村では、日本人ツアー客にも出会った。 -
アート・ギャラリー、地元の生産物を売る店、17世紀から18世紀に建てられた可愛らしい家が立ち並ぶ。
オランジュ以上に観光客があふれている。 -
ウィンドウショッピングを写真に収める。
オークル色の村に似つかわしい暖色のランプ。 -
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ここが、17世紀の美しいファサードがあるサン=ミシェル教会かな。
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駐車場での集合時間が決められているので、とにかく駆け足。
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こんなオープンカフェでくつろぐ時間もなく。
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鮮やかなオレンジの壁。
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こちらはピンク。
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ベージュの壁に真っ青な鎧扉が映える。
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こんな路地をさまよい歩きたいのだが。
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石の彫刻。
これらの石は他所からのものだろうか。 -
ツアーガイドの女性。
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14:50
ゴルドへ向かう途中、こんなラベンダー畑でフォトストップという粋な計らい。 -
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14:50
ラベンダーで有名なセナンク修道院へは行けなかったが、この光景を目にして満足。
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この旅行記へのコメント (4)
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- moomiさん 2014/01/17 10:48:27
- はじめまして
- 沖縄とモンサンミシェル旅行記に投票ありがとうございました(^^)
クッキーさんの旅行記の中にアヴィニヨンという文字を
見つけ、数年前に訪れたことを思い出しながら読ませて
いただきました。ラベンダーの季節に行かれたのですね!
すばらし〜!
L字横断された中で一番お気に入りとなった地方、場所は
ありますか?フランスはパリのイメージが強かったので
こんなに地方によって印象が違うのかと印象的な国でした。
ぜひまたお邪魔させてください♪
- クッキーさん からの返信 2014/09/18 23:19:21
- RE: はじめまして
- こんばんは moomiさん
今でもアヴィニヨンの街の並木が風にゆれる姿が目に浮かびます。
ロカマドールやサンシルラポピー、サルラなどミディピレネーの街や村はどこも素敵でしたが、霧にけぶるコンクが一番印象的で心に残っています。
実を言うと、皆さんが真っ先に挙げるパリには、ほとんど興味がなかったんですよ。パリでの第一日目の印象は、「こんなにだだっ広い街なんか嫌だ」でした。
でも最後には、リピートする人の気持ちがわかるようになりました。
まさに百聞は一見に如かずですね。
クッキー
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- まほうのべるさん 2013/10/04 08:13:52
- 現地ツアーに参加したかった!
- おはようございます、クッキーさん。
ルシヨン素敵ですね。
昨年のお正月アヴニヨンに4泊しプロヴァンスをまわりました。
リュベロン地方に現地ツアーで行きたかったのですが、年始とい
いこともあり日程が合わず泣く泣くあきらめました。
本数が少なくてもアルザスのように行きやすいと良いのですが、
自力では自信がなかったのでなくなくあきらめました。
帰国してから後悔はつのるばかりです。
一面のラベンダーも見れて良かったですね。
byまほうのべる
- クッキーさん からの返信 2013/11/11 17:30:54
- RE: 現地ツアーに参加したかった!
- こんにちは、まほうのべるさん
フランス旅行記にお付き合いいただいてありがとうございます。
アップする度にべるさんから投票いただいて、本当に励みになっています。
ルシヨンやゴルドは、レンタカーでも借りないことには本当に行けないところだと思いました。
同じツアー会社でも、一人での申し込みは不可、なんていうコースもありましたから、ツアーに参加できてラッキーでした。
ただ、ツアー参加となると、ピンポイントで連れて行ってもらえる代わりに、時間切れアウトで泣く泣く集合、という場合がほとんどで、それだけが残念でしたよ。
この後も自己満足的なミディ・ピレネーの旅は続きますので、よろしかったらご覧になってください。
クッキー
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