2013/09/06 - 2013/09/06
4位(同エリア94件中)
ippuniさん
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私の9月の出だしは、今までになく考えさせられるものがあった。
用があってとある機関に出向いたのだが、そこに呼ばれて集まってきた人々というのが、アフリカ系の人、アジアの人、南米の人で、いわゆるフランスで移民と呼ばれる人々だった。
問題は、彼らの半数以上の人が、読み書きが出来ないということ。アルファベットが全く分からないのだ。読み書きが全くできなかった人の多くはアフリカからの移民者たち。でも元フランスの植民地から来た人たちだから、フランス語はペラペラなのである。
植民地になった国は世界にも多く存在するが、大体において、発展した国とそうでない国に分かれる。フランスの元植民地(アフリカ)から来た人たちはこう語った。「同じ植民地になったアフリカの国々でも、英国の植民地は発展した。教育も受けられる。でもフランスの植民地になった国々はそうでない国が殆どだ。彼らは資源だけふんだんに持って行って、自分たちに教育を与えてくれなかった」と。
実際にアフリカの国々を周ったことが無いし、フランスの元植民地にも中には優秀な人材もいるから全員がそうとも限らないとは思うが、実際に文字を読めない人が、今目の前の、この空間にたくさんいる。それがすべてを物語っているとも思えた。
この時、自分の中で漠然としていたことが確信に変わりつつあった。
退職後は、こういった国々を周って、人々に文字を教えたい、と。
この日、教えても、教えても、分からなくてイライラしていた人たちも、丁寧にじっくりと教えているうちにコツをつかんでくれて、笑顔で筆を握るようになった。先進国・G7と呼ばれるこの国にも、このような現状はまだまだ続いているのだ。
今回の体験は退職後の仕事の第一歩として、とても貴重な体験であった。
話は大分本題と変わってしまったが、この日は無料観覧日。私は無料観覧日じゃなくても、いつでも無料で中に入れるが、なんとなく、本当になんとなくの気分で、フォンテーヌブローへ向かった。
***注意***
今回の内容はいつになくウザい内容だと思う。4travelerの皆様にはもう既に私の旅行記で少なからず嫌悪感を与えているのも承知している。今回の旅行記(?)は開き直りついでに書いてみたまでなので、必要のない部分はスルーして欲しい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
はい!フォンテーヌブロー城へ到着!
ってもう16時。
早く行かないと見る時間なんてないじゃない! -
毎月第一日曜日は多くの美術館やお城が無料。
パリ市内だといつになく混雑する日だし、
私はいつでも無料で入れるから、
この無料観覧日はいつの日か私とは無縁になっていた。
パリとは違ってフォンテーヌブロー城は
無料観覧日でも並ばないのでお勧めの場所。 -
最後にいそいそと追い出されるのが嫌だから、
地図をもらって最初から早歩きで見始めた。 -
フォンテーヌブローの森へは何度も来ていて、
その度にこの城の庭や周りには訪れている。
でも城の中に入るのは、多分まだ3回目。
この城を知るには何千回、いや、何万回、
歩く必要があるかもしれない。
その理由は後程説明するとしよう。 -
興味のないものには殆ど興味を示さない、
せっかく来たのだから「一応一通り見る」、
なんてことはippuniには滅多にない。
でも興味のあるものと言うのは毎回変わる、
日々見聞きしているものが違うのだから、
興味も知識も考えも変わるのは不思議ではない。 -
そんな感じだから3回来れば3回発見がある、
きっと10回来れば10回発見があるだろう。
(話は写真に戻って)
犬の絵画はこの城の生活を知る手掛かりになる。
ブルジョワ階級の人々は狩猟を趣味にしていた。
勿論今でも狩猟をしている人は多く、
我が家や旦那の職場でもしょっちゅう銃声が聞こえる。
そのたびに胸がはち切れそうなくらい痛むのだ。 -
先に言っておくが、私はこの手の城の部屋からは、
残念ながら歴史を感じることは出来ない。
がしかし、この部屋に飾ってある絵画からは、
当時の生活を想像することが出来るだろう。
(あくまでも私の場合、だけど) -
その時に何かを目に見える形で残すと言うのは
後世に歴史を伝えるのには不可欠なのだ。
それが出来た民族はどれくらいいるだろうか。 -
何はともあれ、こうやって、
身近に歴史(芸術)を触れる機会があると言うのは、
とても恵まれた事なんだと思う。 -
それにしても、物の残し方も変化したものだ。
現代に作られた、いわゆる「絨毯」の模様から、
この時代に生まれなかった未来の人々は、
今のこの時代をどのように想像するのだろうか。 -
寝室(Chambre a coucher)
-
お手洗い
この向かい側には便器(陶器の入れ物)があった。
これもまぁ、実際はこんな感じかな?
っていう展示なだけなので実際(当時)の様子は、
ここを見ただけでは想像をしかねる。 -
Chambre a coucher d'Anne d'Autriche
(アン王妃の寝室) -
Chambre a coucher d'Anne d'Autriche
(アン王妃の寝室) -
Salon de reception
(レセプションの間) -
L'antichambre
(控え室) -
Vestibule de la Chapelle
教会の拝廊 -
この城の前身は、1173年にはすでに存在していたそうだ。
元は狩用の別荘地として使われていたが、1528年、当時のフランス国王であったフランソワ1世の命により、イタリア・ルネッサンス様式の城が建築されたのだ。 -
その後、17世紀、18世紀、フランス革命が勃発した19世紀にかけて、アンリ4世、ルイ13世、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世の手によって増築を重ねてきた。
フランス王室の栄華と衰退のの様子が、この城にも表れているということだ。 -
1808年にはナポレオン1世により、(現在)城のメインゲートとなっている鉄格子の門が作られた。
-
この城の面白いところは、ロココ調で統一されているヴェルサイユ宮殿とは違い、各所に歴代王の好みが反映されているところである。
-
現代でも、新築以外の家を買うと、フランスでは大体の家庭は改築をする。自分所有でない賃貸の家だとしても、ペンキを塗り替えたり壁に穴をあけたり、自分の好みに合わせて家の中を変えてしまう。
今も昔もやっていることは同じだな、
と思うとなんだか面白い。
ここで注意が必要なのだが、人の趣味と言うものは千差万別である。2013年に生きたある人がアンティーク調に改築したからと言ってその時代にアンティークが流行っていたとは限らない。一つの事例に紛らわされてはいけないということだ。
それと同じことが、この城にも言えるのだ。 -
自分の置かれた環境が気に入らない時の解決法、
①自ら置かれた状況に適応し周りに順応する
②気に入らないなら気に入る環境を自分で作る
みなさんはどちらでしょう?(笑) -
歴史だの当時の様子だのを抜きにしても、
この建造物は、芸術品としても価値がある。
これだけのものを今の時代に作るとしたら、
一体いくらくらいお金がかかるだろうか。 -
話はフランソワ1世の時代(この城が最初に改築された時代)に戻るが、この城を建てるに当たり、二人のイタリア人芸術家プリマティッチョとロッソはその才能を競い合った。
これが第1期「フォンテーヌブロー派」の始まりである。 -
前の写真で紹介した舞踏の間はアンリ4世の時代に「第2期フォンテーヌブロー派」の芸術家たちにより、新しい構造が取り入れられた。
息子であるルイ13世が工事を完了させ、太陽王ルイ14世時代にも良く使われ、1661年の太子の誕生、国王の姪の結婚式、1685年のナントの勅令の廃止もここで行われた。 -
フランスには古城と呼ばれている城がいくつもある。
しかしながら800年間続いた城はここだけだという。
この城は中世から19世紀まで続いた唯一の城なのだ。
歴史的にも芸術的にも、とても貴重な城だということだ。 -
かのヴェルサイユ宮殿は、もちろん歴史的建造物として重要な役割をしているが、現在、宮殿内にヴェルサイユの物は残っていない。
そして宮殿として使われたのは三代のみである。 -
この城の研究はいまだに続いている。
800年現役だったという事が難解なのである。
美術史の研究が追い付いていないからだ。
美術史というはドイツで生まれた新しい学問で、フランスでは第2次世界大戦中に始めての授業が行われたと言われている。
資料や材料に恵まれている分、西欧の美術史(という学問)は他の国より発展しているが、実は、まだまだ始まりにすぎないのだ。 -
王座の間
なんか色合いと言い、椅子の小ささと言い、漫画みたいで可愛らしい感じがするが、実際に使われていた時代もこのような配色だったのだろうか。 -
まだまだ未知なだけに、現在知られている情報というのは間違っているものが多いというのも現実。
ナポレオンはアンピール様式(Style Empire)の中で暮らしていたと知られているが、実はナポレオンはアンティーク調を好んだといのもその一例である。
要するに、美術史の研究が、現代の私たちの必要性に追い付いていないということなのだ。 -
もう少し分かりやすく説明してみよう。
ルイ14世が自分のお抱え建築家であるマンサール(Mansard)や造園師であるル・ノートル(Le Nôtre)に注文したのは、「フォンテーヌブローらしい、ルネサンス風の様式」だった。
この文章からも分かるように、ルイ14世の時代には既にここは「歴史的建造物」であったということ。 -
そう、ルイ14世時代に既に歴史的建造物であったこの城のことを、明らかにするにはまだまだ時間がかかるのだ。
-
さて、ここまでの簡単な説明だけでも、
この城がいかに小難しい城であるか、
みなさんには分かっていただけただろうか。 -
もう一つ、違う観点から見てみるとする。
城の中に入りながら、
その部屋を見ただけでは歴史を感じられない、
と私が言ったのを覚えていらっしゃるだろうか。 -
その理由は保存・修復・経営にあるともいえる。
保存・修復とは昔のままを再現すること、
出来るだけ現物に近い形で後世に残すこと、
色々な役割があるが、
ここで忘れてはいけないのは、「目的」である。 -
この城が、王家がまだ住んでいた時代においての保存・修復作業の目的は、今でいう「家の工事」であろう。所謂、「より住みやすく」、「より使いやすく」が目的だったであろう。
では、現在の保存・修復の目的は何か、それは現代の人々に「見せる」のが目的なのだ。 -
もうその城には住人はいないわけだから、住み心地などは考慮に入れなくて良いのだ。
保存・修復の目的が当時とは違うのだから、当時の建造物がありのまま現代に残ると言うのは、ほぼないと言っても過言ではない。
故、私がいつも口を酸っぱくして言っている「当時の事は誰もわからない」というのが私の論なのである。分からないから、ああでもない、こうでもないと、語り合うのだ。 -
それを少しでも学術的に接近しようとしているのが、学芸員、すなわち、歴史的建造物、芸術品の管理者、経営者を兼ねた研究者たちなのだ。
-
過去を研究しながら、現代の人に見せる、
これは、口で言うほど簡単なものではない。
例えば、宮殿や美術館にトイレがないとしよう、来館者たちは不平不満を言わずにいれるだろうか。でも宮殿内に水洗トイレを作ってしまった瞬間、その場所は当時の物ではなくなってしまうのだ。
当時の人々が使っていた家具や寝具が、異臭を放っていたとしよう、みなさんは耐えられるか。
当時の人々が使っていた家具がそのまま残っていたとしよう、使い古されたその家具はボロボロで原型をとどめていなかったら、それでも満足できるか。同じような模様で修復したとしても、それは現代に作られた原料(=現代のもの)なのである。 -
言って見れば限がない。
しかし、当時の不便さ・臭さ・古さからは、何とも言い難い歴史を感じられるであろう。
私が歴史を感じられる「物」とは、「手垢」なのかもしれない。
さもなければ、その「手垢」を描写した絵画や古書である。 -
色々述べたが、例え有名な歴史的建造物でも要は観覧者用のニーズに合わせて保存・修復されているということだ。
仕方がないことなのだが、知られていないことが多いだけに、適当なことを言っている人が多いのも現実。何であれそれが事実ではなく単なる「説」であることを前提に考えることが必要なんだと、私は思う。 -
実際美術館・博物館で仕事をしていて思ったのだが、絵画や作品、キャプションを見て質問をしてくる来客が大勢いる、でももしその質問に「正答」などなかったとしよう。
それでも研究員たちは何らかの答えを来客にしなければならない。「わからない」と答えられて納得して帰る来客など、殆どいないからだ。
では、分からないのに嘘を答えるのか。そうではない。今現代において一番有力な説だと思われていることをとりあえずの答えとして答えるのだ。
私はそういう時はいつも「分からない」から始める。そして分からないが、これこれこういう説がある、と簡単にいくつか述べるのだ。そして最後には「どれが正しいんでしょうね?」と何気なく観客に質問を投げかける。そうすることによって、観客も説を事実ではなく説として理解するであろうと思っているからだ。 -
世の中には回答のない物の方が多い。
だから「研究者」という役立たず的職業が存在するのだ。
「役立たず」と言う言葉を誤解しないでほしいのだが、現代の人々の生活に直接役になっていないと言う意味である。
勿論、これは企業の「開発研究者」の事を言っているのではない。あくまでも「アカデミックな方の研究者」の話だ。 -
まぁ、今すぐに役に立たなくても、これが元になり、後世の人々の役に立つことと信じて、日々精進しているippuni夫婦なのである(旦那は理系であるが)。
と話はそれてしまったが、そろそろこの旅行記も終わりに近づいているので、表紙に話題にした「文字の大切さ」に戻ってみよう。 -
真実の歴史を後世に残すには、幾つかの方法があるが、一番手っ取り早いのが目に見える絵画や文字で残すことである。
後世の人が歴史を綴ったものは多いが、事実は語る人によって塗り替えられるもの。当時の人が自分の身の回りのことを綴ったものほど、貴重な資料はないのである。
同じものを見ても、同じ生活をしていても人によって綴る内容は異なるだろう。でもその一つ一つをつなぎ合わせると一つの線になるのだ。 -
例えて言うならば、昔の人が書いた一文が、現代の歴史家の書いた一冊の本に相当するほど、貴重な資料であるということも、あり得るのだ。
-
政治等と言った堅苦しいことは書類で残るのだから、後回しで良いだろう。
例えば「電気代が高い」「野菜が高い」等の言葉だけでも、何人もの人が同じことを書いているならば、その時の庶民には電気代や食費が負担になっていることが分かる。これらも勿論書類やデータで残ってはいるが、一人一人の「苦悩」はデータからは感じられない。
細かい欠片も集めれば巨大なものになる。
文字もそんな欠片の一つなのだ。 -
文字を持たない国はいくつかある。
比較的昔のままの状態で生活している民族もたくさんいる。
でも狩りや狩猟をしている民族でも、生活のスタイルは残されているが、食べ物や食べ方、道具などは変化している。言葉だって、時がたてば徐々に変化する。
それを残せるのはやはり文字なのだ。 -
この前出会ったアフリカ諸国から来たアルファベットが分からない人々、アルファベットが分からなくても独自の文字を持つ人々はそれでいいと思う。
ただ、よその国を植民地にした場合、その期間がどうであれ、その国と生涯関係を持ち続けることになると言う事が、想像できなかったのだろうか、そうではないと思う。現に他の国の植民地になって互いに良い関係となって繁栄している国々があるのだから。
要は、この国は、植民地の目的、手段と方法を間違っていたのではないかと思わざるを得ないのだ。これに関する私の見解は、内容とかなり逸れてしまうからここでは語らない。 -
先日召集されてきたアルファベットの読み書きができない移民の人々には、これから文字を習う機会が与えられる。
でもそれは、ほんの一部の人々であって、まだまだこのような人々は世界に存在するのだ。
絵でも良い、文字でも良い、手に筆を執る事、それが歴史を残す第一歩になるのだと、私は思う。
***
今回の旅行記は文章性がないと言うか、内容に焦点が絞られていなくて、未完成状態と言っていいほど不完全なものなので、気が向いたら徐々に修正して行こうと思う。こんな旅行記に最後までお付き合い頂いた方が、万が一いらっしゃったのなら、この場を借りてお礼を申し上げたい。
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この旅行記へのコメント (23)
-
- れいろんさん 2013/10/16 20:46:25
- 素晴らしい「鬱陶しい」旅行記!
- ippuniさん、こんばんは!
これは良いです、素晴らしいです。
確かに鬱陶しいと思う人もいると思える旅行記ですね。
素敵だった、綺麗だった、良かった、美味しかった・・・、こういう感想を書くのは、心理的に簡単。
いまいちだった、思ったほど良くなかった、不味かった・・・こういう感想も、まあまあ書きやすい。
でも、○○を見て、私は○○を感じ、○○しようと思った・・・って書くのは勇気がいる。
それは、自分の「意志」の表明になるからだ。
ippuniさん、すごいよ!
私は今回のippuniさんの意見に、完全に賛同することはできないんだけど、こういう質の高い旅行記はこれからも読みたいです。
そして、いつかippuniさんに会えると良いな。
れいろん
- ippuniさん からの返信 2013/10/17 01:04:06
- RE: 素晴らしい「鬱陶しい」旅行記!
- れいろんさん、こんにちは。
なんか、お褒め頂きすぎて、ちょっと不審に思ってしまいましたよ(笑)
トピックを投げかけたら、それに反応する人が次々と現れて、討論になる、
そしていつしかヒートアップして喧嘩沙汰になるも、互いに理解しあえるようになる…
こういうのを期待してもたかだか無料ブログの掲示板では無理だと言う事が最近分かりました(遅すぎ(笑))
でも良いんです、これが自分の旅行記の書き方だ、と開き直っています。
> 私は今回のippuniさんの意見に、完全に賛同することはできないんだけど、
具体的にどのような点が賛同できず、れいろんさんはどのように思っていらっしゃるのか、
そこのところを知れたら面白いなぁ〜なんて思いましたけど、まぁいいです。
> そして、いつかippuniさんに会えると良いな。
そんな風に言ってくださると嬉しいです♪いつかパリにいらしたら連絡くださいね!
ippuni
- れいろんさん からの返信 2013/10/17 18:41:47
- RE: RE: 素晴らしい「鬱陶しい」旅行記!
- ippuniさん、こんばんは!
え〜、褒めすぎですか?
ちゃんと「鬱陶しい」って書いちゃったじゃん!
「私は、そんな風に思ったことがありませんでした。さすが、ippuniさんですね。」・・・などど、私が書いたら、嘘くさいかもしれませんが。
本心ですし、褒めすぎているとも思っていませんよ。
れいろん
-
- サウスピーチさん 2013/10/02 05:21:03
- ?と? 私は・・・
- ippuniさん、こんにちは!
続けてロンドン・・・ではなく、私にしては珍しく、違う場所へ飛んでみたい気分で
フォンテーヌブロー城にやってきました。 (まあ私にとってフランスとイギリスは
歴史への興味のお蔭か、大好きな国トップ2だから、ロンドンを見たら、何となくフランスが恋しくなった・・・
のかもしれません^^; ←甘いものを食べたら塩辛いものが食べたくなる・・・みたいな? あれ、違う? 笑)
識字なんてのは日本にいれば当たり前のことで、考えたこともなかったのですが、
私がアメリカの大学で勉強し始めた時に、現在のアメリカでさえ字が読めない・書けない人がまだ大勢いると聞いて、
かなり衝撃を受けたことを覚えています。 (今後は少なくなっていくとは思われますが。)
でも、今回の体験によって、退職後には人々に文字を教えたいなんて、ippuniさんらしい、
とても高尚な志だと思いました。 素晴らしいです。(*^^*)
フランソワ一世の回廊を見た瞬間、ん? 何かが違うぞ!? 壁の絵の部分ってこんなに鮮やかだったっけ?
と思って、自分の旅行記で確認して参りました。(笑) で、やっぱりー!
修復をしたのでしょうか。 すごく色鮮やかになって、メリハリがついて大変美しいです。
私が行った時は、その下の木の部分とほぼ同じ色でしたよ。(苦笑)
お城の歴史を語りつつも、その歴史というのは、本当にあったことは誰にも分からず
住む人たちの趣味や利便性によって内装も変わるし、また保存してあると言ってもその目的によって
垣間見れる歴史の解釈までもが変わってしまうこと。 非常に面白い“講義”でしたよ。 (こういう話は大好きなのでw)
歴史の本を読んでいても、時々著者によってかなり違う見方があったりするけど、
そこが歴史の面白いところかなぁ〜(=本当のことは誰にも分からない)、とも思うわけです。
ほとんどの人たちが同じことを言っていても、果たして本当にそうだったのだろうか?など
自分の天邪鬼的な考えで、視野を広げられる面白さもありますよね。
さて、最後にippuniさんからの投げかけに対する答えですが、私は基本は?かなぁ〜。
海外生活していく上では、自分が好む好まざるに関わらず、やっぱりある程度の順応性は皆さん必要というか、
強いられてきてるんじゃないかなぁ、と思います。 でも、それと同時に、自己主張もないと
やっていけないので、自分の中で譲れないものは自分で変えていくしかないので、
時と場合によっては?ということでしょうか。
今回の旅行記、いつも以上に色々と考えさせられて、とても面白かったですよ♪
フォンテーヌブロー城のお庭は、私達が行かなかった場所からの写真もあって、
美しい風景を楽しませて頂きました。
サウスピーチ :)
- ippuniさん からの返信 2013/10/02 22:28:10
- RE: ?と? 私は・・・
- サウスピーチさん、こんにちは。
ふふふ…ピーチさんもフレンチが恋しくなってしまったんですね(^^*
私も少し微妙な気持ちで、ロンドン旅行記を全部仕上げてしまう前に、一度くらいパリのお散歩シリーズかスイス生活旅行記を発行しようかなぁなんて、ちょっと悩みつつ、同時進行で今いろんな旅行記を作っていました(^^;
文字の分からない人、フランスには結構たくさんいると思います。
どちらかと言うと英国の影響を受けた国は教育をきちっとされた国が多いと思うのですが(香港、カナダ、オーストラリアetc)、フランスの場合そうではなかったようで、アフリカなどから来る移民の人々は、言葉は話せるけど文字が書けない、と言う人が結構いるようなんですよね。どのくらいいるのかは分からないけど、あの日私が出会った人だけでもあれだけいたから、ああいう機関に来ることすら出来ない人々はもっと大勢いると思うんです。
フォンテーヌブローの城の私の長いコメントを読んで下さってありがとうございます。興味のない方は面白くないだろうな〜なんて思いながら書いたのですが…(笑) でも歴史を始め、学問には答えなどない、だから学者という職業が存在するんだと思います。数学だってなんだって、今出ている答えが本当は違うかもしれない、なんて思いながら研究をしていかないと、理論を覆すなんていうことは不可能ですものね。私も、分からないものに、魅力を感じます。
旅行記中の問いかけに関して、考えて下さってありがとうございます。実は、何の気なしに家のインテリアの事に関して書いたつもりだったのですが、みなさんしっかりと深読みしてくださって、答えて下さった方もいて、恐縮しています(^^;
でも、ピーチさんのおっしゃる通りです。海外で暮らしていくのに一番大切なことは、インテグレーションだと思います。勿論、受け入れてくれるかどうかはその国次第ですが、いつまでも水と油の関係では住んでいる国に対しても失礼な話。国籍を変えても本当の意味でその国の人にはなれないけど、外国人として住むからには、その国の文化も尊重しつつ、馴染みつつ、その国の人の迷惑にならないように暮らすのが一番大切だと思います。自分の好きな環境作りと言うのは、その次の段階のような気がします。
家の話に戻ると、フランスの人は、気に入らないボロ屋敷でも平気で移り住んで、自分の好きなように改造するんです。それが自分の家でも借家でも。良く見ると、古〜〜〜いお家に住んでいるのはフランス人で、新しい住宅に住んでいる人は移民系の人が多いんです。フランスの人って人の手垢のついた(歴史のある)もの?が本当に好きみたいです。私は…家の改造は面倒くさいから、出来るだけ、改造しなくても良い完璧な状態の家を探すようにしています。多くは、直すことが前提で貸し出されている(売り出されている)から、そんな家はなかなかないのですが(^^;
ロンドン編とフォンテーヌブロー編、見て下さってありがとうございます!vol.3までは、とりあえずロンドン編を発行する予定なので、またゆっくり見に来てください♪
ippuni
-
- るなさん 2013/09/18 08:52:41
- ?です(笑)
- こんにちは、ippuniさん。
朝から考えさせられる旅行記でした^^;
文字ってコミュニケーションの一つですよね、そう、こんな掲示板でのやりとりも。
コミュニケーションのとり方はもちろん会話が重要だとは思います。文字ってのはある意味一方通行ですからね。
でも、言いにくいことも文字なら伝えられるってこともあり。
そして、遠い過去、発掘された遺跡の中には文字として解読される絵があったり...それは当時そこにいた人類が残した紛れもない文字です。
やっぱり大事なコミュニケーションの一つではないでしょうか?
建物や家具を始めとする調度品、美術品、宝石...時代を物語る代物はたくさんありますよね。
それがいいとか悪いではなく、その時代の物として受け止める。
人も同じかな?趣味の合う人や意見の合う人ばかりではないから、そういう人なんだって思うようにしています(笑)
自分のことだってよくわからないのに、他人を理解するなんて至難の業だと思っちゃいますからね。
もちろん、最低限の人としてのマナーとかルールってのはあると思いますが、これもみな同じではない気がします。
あっ、話がそれましたかね?
で、私は最後まで我慢しちゃう方だし、協調性がないわけではないのですが、嫌なものはどこかで受け入れきれないので、自分なりに環境を整えていくような気がしますね。よって答えは?です。
るな
- ippuniさん からの返信 2013/09/18 18:08:15
- RE: ?です(笑)
- るなさん、こんにちは。
考えさせちゃってすみません!
でも、考えるって楽しくないですか?(自分の正当化(^^;)
文字は欧州においてはとても大事なんです。
全ての証明は、全て「紙」で、紙っぺらがないと何も出来ません。
でも紙さえ整っていれば何でも出来ます。
紙の効力は恐らく日本以上だと思います。
で、現実的に文字が読めない人は仕事などの契約をする際に騙されます。
それが昔からの支配階級の汚いやり方の一つでしたが今でも健在してます。
文字が読めない人だけじゃなく、フランス語がわからない、多くの外国人が痛い目にあってます。
日本人も例外ではなく、言葉がわからないからって言うのは理由になりません。
それに、やはり同じ地球上に住んでいるなら、文字を習う権利はあり、
文字がわかることによってその人の人生の選択枠が増えますしね。
なんか私が出した質問を皆さん二層三層に深読みしてくださっていて、
予想外の答えが来てしまって、多少困惑しておりますが、嬉しいです。
実はただ歴代王の改築に関して面白いなぁと思って書いてみたのですが。
人生においてはるなさんは?ですね(^^)
私は意外と適応能力が有るのですが、好き嫌いははっきりしているし、どっちでしょうね。
自分の道は自分で決めてるから常に後悔はないのですが…。
わかりません。もう少し考えてみます(笑)
ippuni
-
- babyananさん 2013/09/16 11:30:17
- 素敵な目的が見つかりましたね!
- ippuniさん、こんにちは!
表紙を読んで直ぐ、この旅行記に引き込まれました。
植民地の、国による違いなんて考えたことも無く、ippuniさんのコメントを読んで少し納得した、というか。
(少し、というのは納得いかない部分もあった、訳ではなく、すべてを納得するだけの私の知識がまだなくて、という意味ですw)
私は、ippiniさんの旅行(記)のスタイルが好きですし、コメントも共感することが多いです。気づかされることも沢山。
美術館関係のお仕事に着かれていたようですね?
私は、仕事は美術はもとい、旅にもまったく関係のない職種です。
それでも旅していくうちに、「西洋美術史」に興味を持ち始め、昨年は初心者向けの講座を受けました。
きっと、おっしゃる通り「正解」というのはどれだけあるのか?私が受けた内容も、説のひとつ、と捉えています(もちろん、知らないことばかりでとても実のあるものでしたよ!)
退職後の新たな目的。
とても素晴らしいと思いました。
そう、ふとしたことがきっかけで、自分の中の何かが明らかになることってありますよね。それが、私は旅行中や旅関係のタイミングが多いです。なので、旅が止められません(笑)
babyanan
- ippuniさん からの返信 2013/09/18 16:00:34
- RE: 素敵な目的が見つかりましたね!
- babyananさん、こんにちは。
長ったらしい旅行記を見てくださってありがとうございます。
やっぱりタイトルって大事ですね(^^)
私はもともと無口なんですけど、書くとなったら永遠と書き綴ってしまうので、
旅行記なのについ余計な事を書いて長引かせてしまっています(^^;
写真だけ見てくださっている方は良いのですが、
読んでくださってる方はさぞかし迷惑してるだろうなぁって思っています。
babyananさんは西洋美術史をお勉強されたんですね。
旅行するときも、何かをわかって見ると面白いですよね♪
旅行という趣味が教養に繋がるって素敵なことだと思います。
旅行って毎回行く度に新しい発見があって刺激を受けるし、
何より非現実に身をおくことによっていつもの自分を振り返る事が出来るから、
私も旅行が大好きです\(^^)/
これからは少し普通な(?)旅行気を綴るよう努力するので(できるかどうか不安(^^;),
また、よろしければ遊びに来てくださいね。
ippuni
-
- ウサギさん 2013/09/15 23:33:06
- 「MOMO」
- ippuniさん
ミヒャエル・エンデの「モモ」を思い出しました。
登場人物のひとり、遺跡でガイドをしている青年が、いつも適当な作り話をして観光客からお金を貰っている。
たまに、それが真っ赤な嘘だと気づいて怒り出す人もいるけれど、ほとんどの客が満足しチップを渡して帰る。
彼も、「誰が本当のことを知っている?誰も過去のことはわからない」と言っていました。
…ippuniさんと彼の行動は正反対ですね(笑)
とても興味深く拝見しました。
他のトラベラーさんのコメントも、ippuniさんの旅行記を読み込むのにとても参考になりました。
所謂、「歴史的建造物」を見学するのはとても好きです。
わたしがすることといえば、ガイドブックや立札に書かれた説明だけではないできごとをぼーっと想像するくらいなのですが。
ということは、ぼーっとしているわたしにとっても文字はとても初歩的で重要な情報ツールなんでしょうね。
いつも、新しい刺激をありがとうございます。
わたしはippuniさんほどの強い信念がなかなか芽生えずに日々をぼんやり過ごしてしまうのですが、もう人生の後半をどう生きるかきちんと考えるときですね。
ウサギ
- ippuniさん からの返信 2013/09/17 04:04:46
- RE: 「MOMO」
- ウサギさん、こんにちは。
モモのお話、昔読んだことがあります。
確かに、昔のことは誰にもわかりません。
語り手も、適当なことを長年語っていると、いつしか自分でもそれを真実だと思ってしまう、なんてことはよくある話だと思います。ある意味では、聞き手が満足しているのなら良いのかなぁなんて思えてきちゃいますね。
歴史的建造物の正しい見方なんてありません。
人それぞれ、自分の持ってるイメージに浸って楽しむのが一番良いと思います。
書かれているキャプション等は、あくまでもその手助けに過ぎませんしね。
これからの人生、考えちゃいますね。
私も、還暦まで生きていられたら、もうそれ以上は社会に貢献したいですけど、
どのような形で自分に出来るのか、が悩みどころです。
ippuni
-
- aoitomoさん 2013/09/15 21:51:46
- 古城・宮殿を見学する上で非常に役立つ知識いただきました。
- ippuniさん
『毎月第一日曜日は多くの美術館やお城が無料』
ということは仮に観光込みツアーで訪れるときは、パリの場合は第一日曜日を外した方がいいということでしょうかね〜
そしてフォンテーヌブロー城はパリ市内から外れていて、混みにくいということですね。
多くの権力者が贅を尽して築きあげると、こんなに凄いものが出来てしまうんですね〜
歴史とかは頭がついていけませんから、苦手なんですがippuniさんの言っていることは、すんなり納得できることばかりですよ。
古城や宮殿を見学する上で非常に役立つ知識をいただきました。
当時の生活を想像して現代の生活とのギャップに驚いたり、よくもまあこんな凄いものを造ったもんだと感動して、ちょっぴり歴史も理解してというのが、私なりの楽しみ方かなとも思ったりもしました。
『自分の置かれた環境が気に入らない時の解決法』
室内環境ならいくらでも手を加えて変えれば済むことですが・・・
ippuniさんが、いつも考えながら対処・適応・ちょっぴり苦悩しているところですね。私は全くお役に立てませんが、心の中でippuniさんを応援していますよ。ほら力が湧いてきたでしょ!(笑)
ではまた〜
aoitomo
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 08:15:57
- RE: 古城・宮殿を見学する上で非常に役立つ知識いただきました。
- aoitomoさん、こんにちは。
> 『毎月第一日曜日は多くの美術館やお城が無料』
> ということは仮に観光込みツアーで訪れるときは、パリの場合は第一日曜日を外した方がいいということでしょうかね〜
> そしてフォンテーヌブロー城はパリ市内から外れていて、混みにくいということですね。
そうですね、第一日曜日が含まれていると、ヴェルサイユ宮殿などももともと無料開館日なので勿体無いです。
第一日曜日を避けて旅行時期を選ぶのはそれ程難しくなさそうなので、上手く日程を組めそうですね^^
> 多くの権力者が贅を尽して築きあげると、こんなに凄いものが出来てしまうんですね〜
800年もの歳月が現役として使われたわけですから、時が刻まれていますし、見応えあります。
この城はそういう意味でも、とても面白い見方が出来る、珍しいお城でもあります。
実際目の当たりにしている建物の内部が当時のままということはあまりないですけど、
人それぞれ、刻まれた時への接近の仕方が違うので、自分流に楽しめればいいのだと思います。
>『自分の置かれた環境が気に入らない時の解決法』
> ippuniさんが、いつも考えながら対処・適応・ちょっぴり苦悩しているとこ
ろですね。私は全くお役に立てませんが、心の中でippuniさんを応援していますよ。ほら力が湧いてきたでしょ!(笑)
ありがとうございます^^ 日本からパワーを頂きました!
私はいつも自分の進む道は自分で選んでいるから、いつでもどこでも大丈夫です。
この国は、確かに理不尽な所が多いけど、それに勝るとも劣らない考える素材を与えてくれています。
それに、父に教えられた「逆境をチャンスに変える」を楽しんでいます^^
ippuni
-
- ガブリエラさん 2013/09/15 21:26:29
- 文字の大切さ♪
- ippuniさん☆
こんにちは♪
フォンテーヌブロー城、800年の歴史なんですね!
ippuniさんのコメントを読みながら、なるほど〜!と、うんうんうなずきながら、拝見しました(*^_^*)
3回も行った、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城、まああれは新しいお城ですが、確かに中にトイレが作られてたり、お土産やさんができてたり、ちょっと違和感を覚えたんですよ。
でも、観光のためだから、しょうがないか、と思う反面、その場所には、もともと何があったんだろう・・・って、考えてしまいました。
(あ、話がずれちゃってますね!ごめんなさい(^_^;))
文字の大切さは、以前言葉を教える職業だったので、とても考えさせられました。
アルファベットを覚えられた時の、3歳の生徒の嬉しそうな顔、ネイティヴのインストラクターが来た時に、会話ができた時の嬉しそうな幼稚園児たち♪
言葉って、本当に大切ですよね!
嫌悪感なんて、ippuniさんの旅行記から受けた事ないですよ♪
真面目で、誠実なお人柄が出てると思います(*^_^*)
ちゃんと最後まで、じっくり拝見しましたよ♪
ガブ(^_^)v
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 08:04:08
- RE: 文字の大切さ♪
- ガブリエラさん、こんにちは。
フォンテーヌブロー城は建物的には800年以上の歴史を持ちますが、他の城と違うのは、
実際に使われた年月が800年にも及ぶということで、これは結構珍しいと思います。
> でも、観光のためだから、しょうがないか、と思う反面、その場所には、もともと何があったんだろう・・・って、考えてしまいました。
私も同じです!もともとここには何があったんだろう?カーテンは何色だったんだろう?椅子は?床は?
空気の匂いは?って考え出すと、今目に見えるものはどれも当時の物ではないし、想像の世界です^^
> (あ、話がずれちゃってますね!ごめんなさい(^_^;))
一つの話題から、多くの話題に繋がるってとても楽しいし私は大好きです!
私は話したり書いたりしているとどんどん話が逸れて行ってしまいます^^;
> 文字の大切さは、以前言葉を教える職業だったので、とても考えさせられました。
文字のお蔭で、私達もこうやってコミュニケーションをはかれているんですものね!
それに文字は歴史を残せる、人に感動を与えられる…素晴らしい力を持っていると思います。
> 嫌悪感なんて、ippuniさんの旅行記から受けた事ないですよ♪
そんな風に言って頂けるととても嬉しいです。
旅行記にはいつも自分の思っていることの100分の1も書けないから、
自分の言いたいことが正確に相手に伝わるには、いつも言葉不足で、誤解を生じて、
掲示板でお話をして…の繰り返しで自分でもいい加減に嫌になってしまう時があります^^;
かといって旅行記を超長編にするつもりもないし…難しいですね。
こんな旅行記にいつもお付き合いくださってありがとうございます^^
ippuni
-
- nekonekoやんさん 2013/09/15 20:03:14
- イメージが…
- ippuniさん、こんにちは。
フォンテーヌブロー城には訪れたことがないのですが、今回、私が心に描いていたイメージが全く違っていたことが分かりました。
「狩猟の館」というひとことでもっと地味で気軽なものを想像していましたが、きらびやかさと奥深さを知りました。
この城の歴史や辿ってきた道を知るならば、当然の佇まいなのでしょうね。
スルーしている訳ではないので、文字に関して一言。
「文字の力」を信じる私にとって、ippuniさん選択されたお仕事に感服しました。
自分は何をすればよいのか?ずっと考えています。
nekonekoやん
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 07:44:09
- RE: イメージが…
- nekonekoやんさん、こんにちは。
おっしゃる通り、フォンテーヌブロー城は「狩猟の館」とも言われています。
確かにヴェルサイユ宮殿や他の主な住居として使われていた城と比べると若干別荘的な雰囲気を感じますが、
800年間代々使われ続けてきた歴史が刻まれている、とても面白い城だと思います。
膨大な資料があるけれど未だ全て解読されていない…そんな謎めいた所は私たちの想像力を膨らませてくれます。
> 「文字の力」を信じる私にとって、ippuniさん選択されたお仕事に感服しました。
> 自分は何をすればよいのか?ずっと考えています。
私は今しばらく現役から離れていて別の事をしています。
そして、やっぱり自分に何が出来るのか、世の中の役に立てるのか、常に思い悩んでいます。
人それぞれ得意不得意があるから、自分に出来ることから始めようって考えています^^
ippuni
-
- ねいちゃさん 2013/09/15 14:18:39
- 難解な旅行記でした。(笑)
- おはようございます、ippuniさん。
今回は思い切り難しい旅行記でした。(笑)
歴史的建造物には「歴史」はなく、文字や絵画に描かれている「対象」こそに「歴史」がある・・・なるほど、明快な意見です。
日の浅い美術史が全てを語れるわけはない・・・そうだったのか。
日々研究者として精進なさっておられるippuniさんだからこそのお話。
「歴史」に対して妥協をせず、真摯に対応なさっておられるんだなぁと強く思いました。
「先生は見てきたような嘘をいい」とは違う姿勢なんですよね。
ただ、私は「嘘も方便」もアリかなともどっかで思っています。専門家ではない人々にとって「歴史」は敷居が高い学問だし、「知らなかったら何も言えない」じゃなくて、とりあえず戸口に立ってもらうことも大切かもと。
フォンテーヌブローの建物は当時の様を正確に表していないのかもしれないけれど、確かにここにナポレオンはいたんだろうし、そういった空間を「それらしく」見せることもまた大事なんでしょうね。
そんな中で一人でも「歴史」って面白いなーと思って貰えることから、始めようと、私なんかはいつも思っています。裾野を広げるって言えば大げさな表現ですけど。
一つでも多くの事実がわかる、素晴らしいお仕事だと思います。
ippuniさんご夫婦の研究で、歴史の扉がさらに開かれることを期待しています。
ねいちゃ
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 05:13:12
- RE: 難解な旅行記でした。(笑)
- ねいちゃさん、こんにちは。
> 今回は思い切り難しい旅行記でした。(笑)
もうしわけありません(>_<)
> 歴史的建造物には「歴史」はなく、文字や絵画に描かれている「対象」こそに「歴史」がある・・・なるほど、明快な意見です。
歴史的建造物に「歴史がない」わけではありません。ただ、私自身がその場に立っても、感じられないんです。
でもきっと、古代遺跡などの場合は、また違うと思います。
> 日々研究者として精進なさっておられるippuniさんだからこそのお話。
> 「歴史」に対して妥協をせず、真摯に対応なさっておられるんだなぁと強く思いました。
この分野(美術館)では6年ほど勤めましたけど今ではもう離れました。
学問は全て紙一重なので、今も全く関係がない訳ではないですが、私はもう引退した、正真正銘の役立たずです(笑)
> ただ、私は「嘘も方便」もアリかなともどっかで思っています。専門家ではない人々にとって「歴史」は敷居が高い学問だし、「知らなかったら何も言えない」じゃなくて、とりあえず戸口に立ってもらうことも大切かもと。
思うに、ねいちゃさんが今お考えになっているのってどちらかというと考古学/歴史に近いのではないでしょうか。
旅行記中にも書きましたけど、現役時代は私も「説と言う名の答え」は出していましたし、
もちろん、年号や材料、名前などと言った科学的に証明されているものに関しては答えは出せます。
実を言うと…私は、年号を並び立てた「分かっている歴史」にはあまり興味がないんです。
でも、それを得意とする人もいますし、それぞれ、どのような接近の仕方も有りだと思います。
> ippuniさんご夫婦の研究で、歴史の扉がさらに開かれることを期待しています。
書き方が曖昧だったのですが、私は歴史の研究はしていなく、旦那も科学者です。
いずれにしろ、現代の人の役に立てるような仕事ではないので、
第二の役目が始まる退職後に人々の役に立てるような仕事をするのが、夢です。
ippuni
-
- ホーミンさん 2013/09/15 14:15:43
- かつて・・・
- ippuniさま〜〜♪
台風接近中の日本から、こんにちは。
今回は「文字の重要性」がテーマですね。
なんだか、奥が深そうだ。
フランスの移民さんの半数以上の人が、読み書きが出来ないんですか?!
え〜〜、それは驚きです。
しかもアルファベットが読めない?
じゃあフランス語チンプンカンプンの私の方が、駅名とかが読めるだけマシな部分があるかも。
アフリカ系の人もフランス語ペラペラしゃべってたから、てっきり語学レベルはフランス人と同じだと思っていました。
かたや、イギリスの植民地だった国は、教育を受けているのですね?
インド人は数学の能力がすごい高い。
そういう人種なのかもしれないけど、英国人の影響もあるんでしょうね。
香港もレベル高いしね。
大戦後植民地だったところが独立して、そのあとのことも考えさせられます。
フランスが去ってベトナムは、長期間ひどい混乱や戦争が続きました。
難しいことはわからないけど、去り方にも問題があったんじゃないかなと感じてます。
国家として独り歩きできるまでフランスが面倒見ていたなら、あのような状態になるのは避けられたのではないかと。
「美術史というのは20世紀にドイツで生まれた新しい学問で、フランスでは第2次世界大戦中に始めての授業が行われた」んですか?
あれだけの絵画、彫刻、建築・・・があるのに?
それにも驚きます。
じゃあ800年もの間、持ち主が自分の好みで増改築してきたこのお城を研究するのは大変だ。
そういう意味では混沌としたお城なんですね。
そのようなこと、お城をパッと見ただけでは、日本人にはわかりませんね。
なんだか実際に見てみたくなりましたよ、このお城。
でも面白〜い♪
日本に置き換えると、明治の近代建築の中に、茶室や枯山水の庭を造ったようなものかも。
「ただ、よその国を植民地にした場合、その期間がどうであれ、その国と生涯関係を持ち続けることになると言う事が、想像できなかったのだろうか、そうではないと思う。現に他の国の植民地になって互いに良い関係となって繁栄している国々があるのだから。」
は興味深い一文です。
ippuniさんはこれをフランスとその植民地だった国々のことを書かれのかもしれませんが、私は日本と朝鮮半島のことを思い起こしました。
かつて、日本もそうだったんですよね。
これはフランスと違い、隣国であるだけにまた違う問題も発生しますよね。
司馬遼太郎さんが書いておられますが、国家とは厄介なものですね。
たしかに国に守られてはいるのですが・・・。
いろいろと考えさせられる旅行記でした。
面白かったです。
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 04:57:11
- RE: かつて・・・
- ホーミンさん、こんにちは。
文字の重要性だなんて、偉そうなこと言っているけど内容なんてあまりないんですよ^^;
> フランスの移民さんの半数以上の人が、読み書きが出来ないんですか?!
いえ、フランスの移民の半数以上ではなく、あの日あの機関に召集された人の半数以上と言う意味です。
以前にも同じ様な機関に出向いたことがありましたが、その時も結構多くの人が読み書き不可でした。
> アフリカ系の人もフランス語ペラペラしゃべってたから、てっきり語学レベルはフランス人と同じだと思っていました。
それは、通じますよ。だって労働をさせるのに、言葉が通じなければ使い物にならないですしね。
でも、それ以上の知識を身につけて自分たちより上の立場になられることは望んでいないんですよね、きっと。
> かたや、イギリスの植民地だった国は、教育を受けているのですね?
これも全部の国ではないとは思います。教育の行き届いていない国も中にはあるかもしれません。
でもおっしゃる通り、香港やインドなどは世界でもトップレベルの学校が存在していますからね。
アングロサクソン系は、国にしても社会にしてもマネージメントが上手いんだと思います。
> 国家として独り歩きできるまでフランスが面倒見ていたなら、あのような状態になるのは避けられたのではないかと。
私もそう思います。
その国を植民地にして育てよう、そんな考えはなかったのではないかと思わざるを得ません。
> 「美術史というのは20世紀にドイツで生まれた新しい学問で、フランスでは第2次世界大戦中に始めての授業が行われた」んですか?
美術史と言ってもいろんな形態があるから一概に真新しい学問ともいえないのですが、
現代の形での美術史学というものは、まだまだ歴史の年数に比べれば浅い学問だと思います。
> なんだか実際に見てみたくなりましたよ、このお城。
そんな風に思って頂けるのが、一番旅行記を作るやり甲斐に繋がります。
韓国も「日本の植民地」のになっていた時期がありました。
勿論非人道的な行為も多々あったけど、国の発展に少なからず寄与していたとも言えます。
(これは私だけの意見ではなく、隣国人である旦那の意見でもあります)
植民地っていうのは、今の時代では良くないことですが、やっぱりやり方というか、目的が必要だったのだと思います。
似たような文明を持つ者同士が植民地を支配したりされたりする関係にはなれないと思います(韓国と日本のように)。
あくまでも「学問」に関してなのですが、植民地時代でも優秀な人には帝国大学での勉強が許されていて、
特に親日ではなくても、学ぶ気のある学生は学ぶ機会が与えられていたようです。
ただ、これに関しては色々と難しい問題があるので公の場での言及は控えたいと思います。
国家ってややこしいですよね。
生まれる国なんて正直言って「偶然」なだけなのに、G7の国に生まれた人は何故か優越感を持っている、
「日本人であることに誇りを持つ」って言う人が良くいるけど、どういう意味で言っているんだろう、
って色々考えてしまいます。日本人としての誇りって、地球人としての誇りにつながるのか、など。
ippuni
-
- まほうのべるさん 2013/09/15 12:50:58
- 現実
- こんにちは、ippuniさん。
フォンテーヌブロー城は800年にもなりヴェルサイユ宮殿
よりもずうっと歴史が古いんですね。
フランスには素敵なお城がたくさんありフォンテーヌブロー
城もそのひとつですよね。
フランスに移民して来た人達で読み書きが出来ない人がいる
なんて驚きました。
アフリカやアジアなどかなり秘境の地で現在生活している人
の中にはいると思いますが。
かなり小さな町や田舎にも情報がいきわたっている現代で都
会で生活している人の中に存在するなんて信じられませんで
した。知らないことがあまりにも多いんですね。
読み書きが出来ない人たちに教えていきたいなんてスゴイな。
ippuniさんは目的をもってしっかり生きているなって思って
います。
byまほうのべる
- ippuniさん からの返信 2013/09/16 04:33:39
- RE: 現実
- まほうのべるさん、こんにちは。
フォンテーヌブロー城は建物としては800年以上の歴史を持ちます。
そういう城はいくつか存在していますが、実際に使われていた期間が800年という城は、ここだけだと言われています。
フランス語は喋れるけど、文字が書けない人って意外とたくさんいます。
前にも同じような機関に出向いたときに、同じ体験をしました。
でもその時は私もまだフランス生活に馴染めていなくて、言葉が喋れるだけでも私よりまし、
なんて思っていましたが、先日同じ体験をした時は色々と考えさせられました。
良く日本のテレビ番組で日本人が外国の田舎などに旅して、現地の人に地図を書かせて、
彼らが書いたあまりにもアバウトな地図を見て、笑ったりしていますよね?
でも、世の中には地図の読み方や書き方を学校で習わない人たちの方が多いと思います。
生きていくのが精いっぱいだから、地図を書いたり読んだりなんていう余裕がなくて…。
ああいう旅番組を見ていると「知らない」って残酷になれるんだなって思います。
ippuni
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