2013/07/20 - 2013/07/22
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nakaohidekiさん
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コンサート会場は佐村河内さんの地元、横浜である。
「みなとみらいホール」でおこなわれたコンサートは大ホールであるにも拘らず満席であった。それはもっともな話で、全国各地で開催されるコンサートは発売、即売切れとなり、今回も追加で行われたものを抽選で当たったものなのである。佐村河内守さんといえば、全聾の天才作曲家としてテレビの金スマやNHKスペシャルでも取り上げられた人物である。今回は地元ということで佐村河内さんも来ていた。
チューニングも終わり指揮者の金聖響さんが現れ指揮棒を構えた。
先ずは第一楽章である。
コントラバスに始まる重低音は、広島原爆の悲劇を思い起こさせる悲痛に満ちている。続く弦楽四重奏は甘くせつないセレナーデとなっている。。ぼくの胸はもう涙を抑えることができなかった。瞳にコンサートホールがにじんで映る。
音楽評論家が「古今東西の名曲を知り尽くしていないとこのような音楽は生まれない」というそこに単なる”感傷”ではない”一音”たりとも無駄のない音楽が展開されていたのである。そしてさらに強く”魂”に語りかけてきたのである。
第二楽章は、やさしいホルンの響き。ホルンが物語を紡ぎ、木管が情景を囁きかけてくる。佐村河内さんがいう「闇が深ければ深いほど、そこに灯される明りは鮮やかに輝く」という言葉を語っているに違いない。この楽曲は深い闇の中で輝きを放つのだ。そう思わずにはいられない。光が挿し込むような弦楽器の響きに、思わず心が洗われるのだ。
音が聞こえない闇の世界の中から創り出された清廉な世界にただ酔いしれるのである。
そして最終楽章。
すごい音楽が始まったと思った。圧倒的な迫力で畳み掛けてくるのである。これでもか、これでもか、というぐらいに。それに続く光差す瞬間は、チェロやバイオリンの輝き。それはもう、比類なき美しさである。どこまでも限りなく澄みきっていて透明感に満ち溢れている。そこにあるのは神の声であろう。そんな魂の音楽と言っていい。
ぼくは佐村河内守という、比類ない作曲家がいる現実を喜びたい。
昨年、「TIME」誌が世界の作曲家100人を選んだ。その中にモーツアルトやベートーべン、マーラーといった偉大な作曲家と共に、生存する唯一の作曲家として佐村河内守さんが選ばれた。
僕は、同じ時代に生きたことを、いま「交響曲第一番・HIROSHIMA」を聴き終わった後、しみじみと幸福に思っている。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JALグループ
- 利用旅行会社
- JTB
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