2013/08/01 - 2013/08/01
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クアラルンプールはつまらない。これが、過去から現在に受け継がれる旅人たちからの伝言です。でも本当にそうだろうか。確かに香港やバンコクのような刺激はない。その一方、居心地のよさや街歩きの楽しさでは負けてません。実際、私も長々と滞在し、街歩きばかりしていました。今回は、その成果を10回に渡って書いていきたいと思います。まずは、滞在地チャイナタウンの紹介から。KLのポテンシャル、侮れませんよ~!
**情報は、2013年8月のもの。1リンギット=32円で計算。
==クアラルンプール ウォーカーズ シリーズ一覧==
①チャイナタウンでまったり <==
http://4travel.jp/travelogue/10794525
②歴史ある建造物編
http://4travel.jp/travelogue/10794545
③多様な民族マーケット編
http://4travel.jp/travelogue/10939353
④大人の社会派観光
http://4travel.jp/travelogue/10942110
⑤電車でGO - モノレール・ループ編
http://4travel.jp/travelogue/10802253
⑥電車でGO - 郊外住宅見学編
http://4travel.jp/travelogue/10806703
⑦クアラルンプール両替 虎の巻
http://4travel.jp/travelogue/10797388
⑧マレーシアの安ビール事情
http://4travel.jp/travelogue/10942190
⑨バルセロナ vs マレーシア選抜 生観戦
http://4travel.jp/travelogue/10801004
⑩-⑪ 執筆予定
== KL関係 ==
ペトロナス・ツインタワーの見え方研究 全4作
http://4travel.jp/travelogue/10804350
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[目次]
イントロ
アクセス
宿
滞在情報 (食事環境、両替事情、インターネット)
交通事情
チャイナタウンの一日
- 午前 (朝食、朝市)
- 街歩き (ショップハウス、老舗店、現代的なお店)
- 寺院巡り (中心部、南側エリア)
- 飲む打つ買う
- ナイトマーケット (露店街、夕食)
- 深夜
地図
まとめ -
[イントロ]
長い間、クアラルンプール(以下、KL)は、タイからシンガポールへの通過点として、軽く見られてきました。確かに、世界遺産もなければ、ビーチもない。タイや香港にありがちな不健全さ(ナイトライフや海賊ソフト)も、あまり聞かない。さらに言えば、日本人だからといってチヤホヤされることもありません。その代わり、マレーシア全体に言えることですが、以下のような利点があります。
- 英語がよく通じる (マレー語は習得が容易)
- 市内交通の便がいい (バンコクは最悪)
- 食べ物がうまくて、バラエティ豊か
- ビザが3ヶ月と長い
- 多民族国家ならではの気楽さ(外人扱いされない)
一言で言うと、現地生活に違和感なく入っていけるフィット感。旅人としてではなく、一人の人間として。わかるかな〜、この感覚! -
滞在のしやすさはわかった。では、観光地としての見所は沢山あるのか。正直言えば、そんなにない(笑)。昔と変わらず、著名なところではツインタワーとモスクくらい。でも、何を面白いと思うかは人それぞれ。街歩きを趣味とする私としては、十分楽しめました。今回書く予定の旅行記は、KLだけで14本。言葉の通じない街では、絶対に成し得ない情報量です。
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[アクセス]
現在、日本の主要都市からLCCが就航しているのは、ソウル、香港、クアラルンプールの3都市だけ。具体的には、エアアジアが東京(羽田)、大阪、名古屋からKLまで、毎日直行便を飛ばしています。ですので、前もって予約すれば、かなり安く乗れる可能性があります。運が良ければ、片道1万2000円+荷物代金から。通常は2-3万円くらい。往復に換算するとそれほど安くないので、一応、他の航空会社の値段も検索しておきましょう。
やはりLCCというのは、片道便で威力を発揮します。左の図は、エアアジアの路線図。もし、すでに海外に出ているようでしたら、エアアジアで一気にKLまで行っちゃいましょう。私も、ネパールから飛んできました。 -
KLの国際空港には、ターミナルが2つ。エアアジアなどの格安航空会社が使うLCCTと、それ以外のKLIA。空港から市内へは、最も高い特急列車で35RM(1120円)、一番安い直行バスで8-10RM(250-320円)。LCCTには列車が通っていないので、私はバスを利用しました。なお、メインルートのバスは24時間運行しています。しかし、空港から市内までの交通費がたった300円って、懐に優しいですよね。
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[宿]
続いて宿探しです。クアラルンプールには、チャイナタウンやブキッビンタンなどのホテル集中地帯があります。特にチャイナタウンの方は、一応、安宿街として機能しています。安宿と中級ホテル合わせて20軒以上。カオサン(バンコク)や重慶マンション(香港)のような破壊力はありませんが、便利なロケーションと落ち着いた雰囲気が魅力です。大半の宿は24時間フロントに人がいるので、到着が遅い場合も何とかなります。 -
安かろう悪かろう。この言葉は、ホテルに関しても当てはまります。チャイナタウンの中級以下の宿には、ある好ましくない特徴があります。それは、窓が極端に少ないこと。基本的に、間口の狭いショップハウスを5,6階建てに改築したものなので、道路を向いた部屋以外窓がないのです(写真)。でも、何で横側にも窓をつけないんですかね..。通路や中庭的なスペースに面した窓はあるので、換気の問題はありません。
写真: スルタン通りに面したスイス・イン(右、中級)、バックパッカーズ・イン(真ん中、安宿)、SEVEN NITE INN(左青いの、新しい安宿) -
マレーシアのホテルは、先進国と比べると、まあ割安です。でも、物価の安い国を旅してきたパッカーにとっては、うーんと腕組みしたくなるような価格帯。エアコン付き個室が2-3000円もしますからね。ですので、マレーシアの安宿には、たいていドミトリーが設置されています。チャイナタウンで言えば、バックパッカーズ・イン、グローサーズ・イン、レッドドラゴン、ウィラーズ・ゲストハウスなど。料金は、一泊12-20RM(380-640円)ほどで、これはマレーシア全体でも最安の部類に入ります。ただ、恐ろしく狭いんだな〜、これが!
写真: 歴史ある建物を改築したグローサーズ・イン。珍しく窓付きです。 -
そんな安宿環境の中、私が主に泊まったのは、外国人の集うパッカー宿..ではなく、とても怪しげな中華系安ホテル(写真)。たまたま昔のガイドブックに載っていたのでチェックしたのですが、とても気に入りました。
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分かり難いビルの入口からボロ・エレベーターで5階へ。そこがロビーというかオーナー一族のくつろぎスペースとなっています。昼間なら、たいてい誰かが上半身ハダカで中国ドラマでも見ていることでしょう。ホテルの壁を埋め尽くすのは、切り貼りされた雑誌の切り抜き。日本の雑誌も一部混ざっており、よく見ると意外とセンスあったりします。
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バス・トイレ共同の部屋は、4畳半強とゆったり。エアコンはないものの、大きな窓とプロペラのような巨大扇風機が空気をフレッシュにしてくれます。ビルのフロアを板で区分けしただけの部屋なので、隣の声は丸聞こえ。さらに言えば、WiFiもなければ、上掛けのシーツもない。ぶっちゃけ、とても気が利かない宿です。では、なぜ泊まったかというと、価格が25RM(800円)とシングルとしては恐ろしく安かったこと。さらには、あちこちで虫に刺されてきた私が、全く被害に遭わなかったからです。
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やはり窓があるって素晴らしい! KLでは、この当たり前の事実に気付かされます。いつでも天気をチェックできるし、暇な時は落合信彦氏になった気分で、道路を通過するバスを見下ろし根拠のない優越感を味わいます。
こんな感じで、コスパ的には悪くない宿なのですが、他の人には全くオススメできません。その理由は「とても怪しいから」。細かい部分は察して下さい。 -
[滞在環境]
続いて、滞在情報です。
==食事環境==
マレーシアは、私の中では、最も食生活が充実した国。主流の中華やマレー料理は洗練された味で、種類も豊富です。中華が好きなら本場中国の方がいいのでは? と考える人がいるかもしれません。しかし、味がマイルドで口に合う、メニューが写真付きでわかりやすい、一人でも入りやすい、などいろいろな条件を考えると、やはりマレーシアが最強です。 -
チャイナタウン周辺には、屋台の集まるホーカーセンターが4つほど。この中では、一番遅くまで開いている唐城フードコートが便利です。スルタン通りにも、夜間は屋台が多数出現します。基本的にチャイナタウン内のお店はすべて中華なので、もしマレー料理が食べたければ、セントラルマーケット2階か、プドゥラヤ・バスターミナル4階のフードコートへ。その他、24時間営業のマックとKFCも、北側道路を越えた先にあります。
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==両替事情==
KLには、私設の両替商が多数。特に、ブキッビンタン界隈で、激しいレート競争を繰り広げています。一般的に、両替商のレートは銀行より上。ただ、店の数があまりに多いので、最初はどこで替えればいいか、戸惑うことでしょう。その他、ATMからの引き出しも便利。ATMは、銀行の支店、ショッピングセンター、セブンイレブンなどで見つかります。
参考: クアラルンプール両替 虎の巻
http://4travel.jp/travelogue/10797388 -
==インターネット==
たいていのホテルには、無料のWiFiがついています。端末はあったりなかったり。チャイナタウンやブキッビンタンにもネットカフェが2,3軒あります。相場は1時間3RM(100円)程度。プリントは1枚1RM(32円)。
携帯の3Gネットサービスも広く普及しており、これを持っていればWiFiのないホテルでも問題ありません。例を挙げると、DiGiの600MB30日プランで30RM(960円)。
写真: 空港の携帯電話ブース。パスポートのみでプリペイドの契約ができます。 -
[交通事情]
KLは、モノレールやLRTなどの都市型鉄道網が発達しており、大変便利です。ホテル街、バスターミナル、主要観光スポット、ショッピングモール、すべて公共交通機関で移動可能です。どこかの国(バンコク、バリ島とか)とは大違い。
また、エアコンバスも縦横無尽に走っており、こちらも慣れればかなり便利。ただ、乗り降りする場所を把握していなくてはならないので、難易度はやや高めです。
参考: クアラルンプール 電車で観光
その1 http://4travel.jp/travelogue/10802253
その2 http://4travel.jp/travelogue/10806703 -
さらには、観光客をターゲットにした周遊バスも出ています。名前は「KL ホップオン・ホップオフ・シティツアー」で、一日券(24時間)が45RM(1440円)。これは、KLCC、ブキッビンタン、チャイナタウン、ムルデカ広場、国立モスクなど23の主要観光スポットを30分おきに回るバスで、各施設の入場料などは含まれていません。つまり、ある一日の交通費に1500円も払っている訳です。全くお得感はありませんが、方向オンチな人には使えるかな。
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それに加え、無料の巡回バスも出ています。これは、ブキッビンタンやチャイナタウンを起点として特定のルートを回るバスで、グリーン・ラインがブキッビンタン-KLCC。パープル・ラインがブキッビンタン-チャイナタウン。路線が限られているせいか、観光客よりも現地人を多くみかけます。
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最後にタクシー。バスや電車では行きずらい場所に利用します。普通のセダン型で、最初の1キロ3RM(96円)。以降、115メートル毎に0.1RM(3.2円)。市内の移動なら、まずまずの安さです。
写真は、私のお気に入りの車体広告。「おいドライバー、あのポロのセダンを追ってくれ」。 なぜか、韓国のKIA車を使っているタクシー会社が、フォルクスワーゲンの宣伝をしています。「あの車を追ってくれ」ネタは、世界的にも通用するんですね。 -
最後に地図の紹介です。私が「使える」と感じた無料地図は、次の三種類。
写真左 - KL中心部(日本語表記あり)。セントラルマーケットで入手。
写真右 - KL中心部。建物情報が豊富。KLシティ・ギャラリーで入手。
写真中央 - ムルデカ広場周辺。地図というよりは、建物の紹介。確か、観光案内所かKLシティ・ギャラリーで入手。
地球の歩き方の地図も十分使えます。 -
[チャイナタウンの一日 - 午前]
続いて、私が滞在したチャイナタウンでの生活ぶりを紹介しましょう。
==朝食==
7月後半。7時前になってやっと空が明るくなります。マレーシアやシンガポールは、標準時間が前倒しに設定されているため、朝は年中遅いのです。
チャイナタウンにある複数のホーカーセンターはすでに営業開始。この時間帯は、観光客ではなく地元の老人やサラリーマンが中心です。路上のおかゆ屋で、朝食。1.7RM(60円)。これは安い。 -
==朝市==
ここチャイナタウンでは、毎朝、朝市のようなものが開かれます。見ての通り、いわゆるガラクタ市。家から持ってきた中古品や安物商品をブルーシートに並べて、朝だけの商売をします。場所は、スルタン通りの歩道と、その一本西の路地裏。時間は7時から11時過ぎくらいまで。日曜の朝が、最も混雑します。 -
物にもよりますが、売値は数リンギット(300円以下)の世界。結構、客もいて賑わっています。経済成長著しいマレーシアですが、庶民の生活は決して余裕あるものではありません。このような蚤市が成立するのは、日本では大阪の西成あいりん地区くらい。長期間ホテル住まいできる旅行者が、「マレーシアは物価が高い」なんて言ってられませんね。
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[チャイナタウンの一日 - 街歩き]
==ショップハウス==
日が高くなったところで、チャイナタウンをぶらつきます。略して、「ちゃいぶら」または「ちゃい散歩」。ここは、KLで最も大きな中国人居住区。古くから栄えた商業エリアで、歴史のありそうな、そして今にも崩れそうな建物がいくつも存在しています。 -
その雰囲気を利用して、映画の撮影などにも使われます。
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チャイナタウンで大きな割合を占めるのが、店舗と住居を兼ねた二階建てのショップハウス。建物が横に繋がっており、長屋のような商店街を形成しています。中には増築して自分だけ階数を増やしたり、2、3軒潰してビルにしてしまったところもあります。でも、チャイナタウンは広いので、まだまだ味のあるお店は簡単に見つかります。それが、完全な商業地区であるブキッ・ビンタンとの大きな違いです。
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==老舗店==
中華街らしいお店をいくつか紹介しましょう。これは、スルタン通り東側にある革製品の問屋。右書き・繁体字の看板、高い天井と奥行きのある部屋。不思議と懐かしさを感じます。 -
こちらは、H.S.リー通りにある陶磁器専門店。このように、ワン・ジャンルで勝負するお店があると、「よしよし」って頷いちゃいます。
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スルタン通り南側には、2,3軒古臭いペットショップがあります。外に置かれた鳥かごを見ると、セキセイインコ(40RM=1300円)、オウム(180RM=5800円)、コキンチョウオ(写真、250RM=8000円)など数種類。中には、カワラバトやシキチョウ、ジャワハッカなどどこにでもいそうな鳥も..。その辺で捕まえて来たんじゃないの?
店内には、亀、うさぎ、ハムスターの定番ペットに加え、さそり、レオパードゲッコー、ボールニシキヘビなどの爬虫類系も置かれています。 -
プタリン通りアーケードの両端にある薬茶・亀ゼリー店「恭和堂」。亀ゼリーがカップ8RM(256円)。これは、ショッピングモールにもチェーン展開しているお店なので、あまり有難みはありません。
そういえば、香港にも同じ名前のお店ありませんでしたっけ。あっちが本店かな、とホームページを調べてみると、「本店は、マレーシアの恭和堂とは一切関係ありません!」のお言葉。偽物の方が成功しちゃったいい例です。 -
==現代的なお店==
古きよき中華風店舗に混じって、現代的なお店も点在しています。写真はスルタン通りにあるアニメ専門店。主に日本マンガの中国語版を扱っています。安装丁だと、ドラえもんが一冊4RM(128円)。
なぜか、チャイナタウンには本屋が多く存在します。アニメ店が2つ、大きめの書店が4つ。中国人が読書好きなのか、それとも大きな学校が近くにあるからか。基本的に中国語の雑誌・書籍が中心です。 -
これは、タトゥー・ショップ。スルタン通り南に1軒、プタリン通り沿いのビルに固まって数軒。マレーシアでは、刺青は一定の市民権を得ている気がします。感覚的には、職人やヘアアーティストのような扱いかな。
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[チャイナタウンの一日 - 寺院巡り]
==中心部==
このように、チャイナタウンは街自体がみどころ。それに加え、ガイドブックに紹介されている寺院などもあります。他のエリアに滞在している人がチャイナタウンに来るとすれば、これらの寺院やナイトマーケットが目当てでしょう。
最初に目につくのは、H.S.リー通りにある道教寺院「関帝廟」(1888)。世界中、チャイナタウンあるところに関帝廟(かんていびょう)あり。ここにも関羽など三国志時代の三人の英雄が祭られています。中では常にお香が焚かれ、地元の華僑らが熱心にお祈りを捧げます。 -
関帝廟の斜め前にあるのは、ヒンドゥー教の「スリマハマリアマン寺院」(1873)。 唐突に現れるこのお寺は、マレーシアを代表するヒンドゥー寺院のひとつです。入口には、5層23メートルの山門。見るからに、南インド・スタイルですね。
商業エリアのど真ん中にあるせいか、両脇の寺院建物も、どこかショップハウス風。また、この山門をくぐらなくても、裏のショッピングセンターから直接敷地に入れちゃいます。 -
中では、朝昼晩とプージャのようなことが行われ、いつも賑やか。旅行者にとっては、静かな中国寺院よりこちらの方が人気です。入口で靴を脱いで入場。
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==南側エリア==
その他、500メートルほど南のマハラジャレラ駅近くにも寺院が2つ。ひとつは、建物の装飾がきめ細かい陳氏書院(1906)。これはお寺というよりは、陳一族の祖先を祭った廟。チャイナタウンに陳さんが沢山いるのでしょう。現在、内部を改装中。 -
そのすぐ隣、モノレール駅の前にあるのが、観音寺(1880)。こちらはちゃんとした仏教寺院で、中には金ピカの仏像が安置されています。両サイドに南海観音と千手観音の像。華僑の人って、あまり仏教徒のイメージありませんが、仏教と道教の共存、どうやって折り合いつけてるんでしょうね。
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KL滞在中、陳氏書院近くの駐車場で中元節の催しが行われていました。これは先祖供養の年中行事で、日本でいうところのお盆です。ということは、この日は旧暦の7月15日ってことになりますね。
中に入ると、普度公や家来、馬、船などのハリボテが祭壇に祀られていました。テーブルには、果物や豚の丸焼きなどのお供え物。時折、中国オペラの歌劇団が脇のステージで歌声を披露したりして、小さいながらも伝統に則った祭事が今も行われています。 -
会場端のテーブルには紙の位牌が並べられ、それぞれに線香立てと食事が用意されています。お供え物の食事は、フライドチキンや野菜いためなど、どこかの屋台から打包(テイクアウト)してきたかのようなリアルさ。実に、中国人ですな。盆会が終わると、最後に張りぼての人形を全部焼やして天に届けます。
このイベントが行われたのは、ラマダン明けの直前。中国人の国シンガポールでは盛大に行われるこの行事も、マレーシアではここを含めて二ヶ所で見ただけでした。モスクは山ほどあるのに、中華寺院はごくわずか。そんなイスラム教優勢のマレーシアで、あえて中華街に滞在したのは、意味が合った気がします。 -
[チャイナタウンの一日 - 飲む、打つ、買う]
イスラム国家のマレーシアは、いろんな意味で健全な国。だから、旅行者からツマンナイ、ツマンナイ言われる訳です。その辺、現実主義者の中華系住民はどう処理しているのか。チェックしてみましょう。
まずは、「飲む」から。写真は、スルタン通りにある飲み屋。イスラム住民の少ない中華街では、当然のように酒類が売られ、食堂でも普通に注文できます。ただ、酒税の高いマレーシアでは安くない買い物で、ビール一缶が7-9RM(220-280円)もします。昼間から飲み屋でくつろぐオヤジも、ウイスキーを薄めてチビチビ。こんな状況のため、酔っ払い自体見たことありません。おい、中国人らしくないぞ。もっと羽目を外せ! -
次に「打つ」。写真は、スルタン通りの宝くじ店。マレーシアで最も一般的なジャンブルといえば、番号当ての宝くじ。日本同様、期待値はものすごく低いのですが、一枚1RM(32円)からと、誰でも夢は買えます。
この他、バスで1-2時間のゲンティン・ハイランドに政府公認カジノがあるのですが、バカラで1ベット25RM(800円)からと、少々敷居が高い。よって、金余りの華僑以外は、宝くじで我慢することになります。そういえば、マレーシアでは、路上賭けマージャン見かけませんね。何か法律でもあるのかな。おい、中国人らしくないぞ。もっと、ワイルドに生きろ! -
最後に「買う」です。この点に関しては、中国人は抜け目なく実利的。チャイナタウンでは、日中堂々と置屋が営業し、インド人娼婦が路上で客を品定めしています。え? マレーシアに風俗なんてあるの? これは、勘のいい人ならすぐ気づくし、そうでない人はずっと気づかない。そういう性質のものです。置屋があるのは、スルタン通りがカーブする場所の駐車場横(写真右)。使われなくなった建物を利用して、数軒営業しています。値段は20-30RMで、日本円で1000円以下。
毎日素通りするのも何なので、たまに中をチェックしてみたところ..。店の入り口や中で店番をしているのは、中国(広東・福建)系の男性。サービスする側の女性は、若いインドネシア人女性が中心(たまにスリランカ系)。客は、主に出稼ぎ労働者風の外国人男性。と、見事に国籍による分業が行われていました。そう、意外なことに、チャイナタウンにあるのに、中国系の客はほとんどいないのです。華僑経営の元、出稼ぎ娼婦が出稼ぎ労働者に春を売るという何とも国際的な構図です。
なお、これらのお店は、朝市に合わせて朝早くから営業しています。逆に夜中は、日が暮れる8時には店じまい。何だか、らしくないですね..。華人経営なら、もっと夜遅くまでやってろよ! -
[チャイナタウンの一日 - ナイトマーケット]
==露店街==
再び、健全な話題に戻ります。中華街最大の見所は、プタリン通りで行われる露天マーケット。道路の上に300メートルほど屋根が設けられ、アーケードのようになっています。昔はこの屋根がなかったのですが、今では雨の日も安心。 -
この露店街は、よく見るとなかなか面白い構造をしています。まず、幅広の道路の両側に普通のショップハウス型店舗が並びます。そして、道路と店の間にある広い歩道の上に、露店用の柱と屋根が固定されています。これらの露店(写真両側)は昼には営業開始しているのですが、道路はそのままなので、車は一応通れます。
夕方が近づくと、移動型の露店が道路の上で組み立てを始め、さらに中央に二列お店が並びます。両端の店舗と合わせると、合計6列、通路は4本。これじゃ、どこ歩いたらいいかわかりませんよね。 -
このマーケットが最も活気づくのは、日が沈んでから。つまり、午後8時以降。ぎっしり露店で埋まった通りを、観光客が冷やかしてまわります。ここでの売り物は、靴・衣類や土産物、偽ブランド品や時計・コピーDVD映画など。品物自体は、他の国のナイトマーケットとそう変わりません。ブキッビンタンには同様の露店街はないので、ここは夜のクアラルンプールで最も賑やかな場所と言えるでしょう。
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==夕食==
食事をするため、露店の狭い通路を通ってホーカーセンターに向かいます。いつも思うのですが、これらの露店は、毎日、店を組み立てて商品をひとつづつ陳列。そして店じまいまで辛抱強く客を待ち、最後にすべて片付けて撤収しなくてはなりません。たいした売上もないのに、よく続けますね。昼間は何やってるんでしょう。 -
夜には、ホーカーセンター以外にも、路上や歩道にいくつも食堂屋台が並びます。毎日、その日の気分でお店をチョイス。ひとつ注意が必要なのは、早じまいの店が多いということです。中華街の夜は早く、半数の店は9時には閉店の準備を始めます。もちろん、遅くまでやってる店もありますが、選択肢は少なめ。夕食の予算は、5-10RM(160-320円)くらいから。
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[チャイナタウンの一日 - 深夜]
外出ついでに、用を済ませます。そのひとつはランドリー。なぜだか知りませんが、チャイナタウンには独立した洗濯屋がありません。そのため、ホテルに依頼するか、スルタン通りにあるコインランドリーを利用します。
値段はやや高めで、レッド・ドラゴン・ホテルの場合、1キロ6RM(190円)。コインラインドリーだと、洗濯が一回5RM(9キロ、160円)。乾燥が4.5RM(23分、145円)。
ところで、このコインランドリー店のイメージガール(写真)、日本人にしか見えませんが、どこからパクってきたのでしょう。 -
最後、夜更かし用のジュースとアイスクリームを買って、ホテルに戻ります。私がよく行くのは、スルタン通りにあるコンビニKK。KLなのにKK! すぐ隣のセブンイレブンよりも安いため、いつも混雑しています。
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11時半過ぎ、プタリン通りを歩いて帰ると、すでに露店は撤収され、清掃員の若者とゴミ収集車がすごい勢いで通りをきれいにしていました。やはり、中華街の夜は早い。12時までに終了する取り決めでもあるのでしょう。
この時間になると、ホーカーセンターのシャッターも下ろされ、営業している店と言えば、一部のレストランとコンビニくらい。やることもないので、部屋に帰ってネットでもしながら過ごします。こうしてチャイナタウンの一日は過ぎ、また新たな一日が始まるのでした。 -
[地図]
ここまで紹介したスポットを地図にすると、こうなります。
黄色い線 - ナイトマーケット(Jalan Petaling)
黄緑の線 - 朝市
青い点 - 屋台街(ホーカーセンター)
水色の点 - ドミトリー付きのホテル
赤い点 - 寺院。
茶色 - 上から大型スーパー、プドゥラヤ・バスターミナル、セントラル・マーケット、LRTパサルスニ駅
ピンクの点 - 上から刺青ショップ、怪しい中華ホテル、置屋街。 -
一つ前の地図を作成中に気づいたのですが、グーグルマップでは、KL市内でストリートビューが使えます。ただ、日本のように道路沿いではなく、指定されたポイント毎。例のオレンジ色の人形を地図上にドラッグすると、複数の指定ポイントが青色の丸として現れます。その上に人形をドロップすることで、その地点からの360度ビューを表示できます(地点から地点へのナビゲートも可能)
面白いのは、主要な屋外ポイントだけでなく、屋内もカバーしている点です。例えば、セントラルマーケットや関帝廟、スリマハマリアマン寺院などは、内部の様子がわかります。この調子だと、グーグルマップだけでKL観光できるかな。
例:
1. ナイトマーケット入口とその左の怪しい中華ビル。
https://www.google.co.jp/maps/@3.142363,101.697917,3a,75y,318.5h,101.95t/data=!3m5!1e1!3m3!1sF7rSxqloXg4AAAQIuBjfYA!2e0!3e11
2. 関帝廟の中
https://www.google.co.jp/maps/@3.144036,101.696792,3a,75y,85.88h,92.19t/data=!3m5!1e1!3m3!1srrp2oSUAHWcAAAQIuBhBOQ!2e0!3e11
3. KLCC公園から見たペトロナス・ツインタワー
https://www.google.co.jp/maps/@3.156526,101.713547,3a,75y,301.73h,117.59t/data=!3m5!1e1!3m3!1sl9h4cTcCOL0AAAQINlFAmg!2e0!3e11 -
これは、ナイトマーケットで知られるプタリン通りの十字路。画像の貼り付けが下手なのか、あちらこちらで半透明人間や足のない人達が現れます。さらには、写真によっては人の顔を消したり消さなかったり。グーグル・マレーシアのアバウトな仕事ぶりのおかげで、本来とは違った意味で楽しめます。
-
[まとめ]
チャイナタウンというのは、実に便利な存在です。中国人が多数派でない国で、中華街の利便性が味わえるのだから。イスラム国家ならではの、健全性とと静けさ。多民族国家ならではの、排他性のなさと英語のほど良い通用度。中華街ならではの、メシのうまさと街の猥雑さ。いいとこ取りができちゃいます。
よく考えると、ここまでバランスの取れた中華街ってないですよね。 バンコク、ジャカルタ、横浜、神戸(写真)、サンフランシスコ...中華街と呼ばれる場所は数あれど、とても長期滞在向きではありません。後付けとはいえ、これは意外な発見でした。さて、ここチャイナタウンは、あくまで私のベースキャンプ。ここを起点として、次々と新たな街歩きルートを開拓していきます。
[リンク集]
==マレーシア旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=499&level3=&sort=when
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=dm&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when
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