2013/06/23 - 2013/07/06
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scomitcheeseさん
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ザルツブルグの東は、山々と湖の風光明媚な自然が広がっています。
その景観は世界遺産にも登録されています。
「世界遺産」という紋所に左右されたいわけではありませんが
~なぜかって、自然遺産の登録ってそのものの持つ文化的な自然としての価値に加えて、相当の政治力も必要でしょう。その後あまたの観光客を集めるための莫大な投資も必要だし。決して批判的に思っているわけではないのですが、未登録でもこれまで素晴らしいものを見てきましたし、このまま登録されないで、静かにこのままの方がいいじゃないかと思うものさえ。すみません、これも我欲だあ。~
「世界遺産」だと画像のヒット率も高く、やはり写真を見ていってみたいと思いました。
3泊して旅の帰途につきます。
寒かったわけではありませんが、ザルツブルグで喉の調子がおかしくなり、
風邪を思わせる兆候です。2週間の旅はscomitchには初めての長丁場。
そろそろ疲れが出てくる頃なのはわかっていました。
0℃の氷の洞窟には入りたいし、切り立ったシャーフベルグからの絶景も楽しみたい。
体調との兼ね合いでどうするか?
天候の不安定さも気になりました。
霧のかかっている山頂だと楽しさも半減するし、寒いだろうなと思います。
バードイシェルの宿は固定にして、ここをベースに
毎朝天気予報をチェックし、その日のプランを立てることにしました。
6月23日 アンマン~アンカラ
6月24日 アンカラ~ギョレメ
6月24日~25日 カッパドキア
6月26日 ギョレメ~イスタンブール
6月26日~28日 イスタンブール
6月28日~29日 イスタンブール~ウイーン
30日 ウイーン~ザルツブルグ
7月1日~3日 ザルツカンマーグート(バードイシェル、ハルシュタット、クリッペンシュタイン)★
【1日目】ハルシュタットを散策します。
【2日目】クリッペンシュタインを全部見て回ります。1点集中はここに決めました。
【3日目】雨。体も悲鳴を上げて、完全OFF
7月4日 ウイーン再び
7月5日~6日 ウイーン~アンマン
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今日は月曜日、ユーロへの両替も必要ですが、朝早く銀行はまだ開いていません。宿泊地バードイシュルまでの交通費があれば後は何とかなるでしょう。
ザルツブルグからザルツカンマーグートへはバスが便利です。駅前のターミナルから出ています。行き先の表示がわかりやすいです。
バスの運転手さんからチケット(バードイシュルまで10ユーロくらい)を買います。
ザルツカンマーグートは以下のHPの地図が大変便利です。バスや電車の時刻表もあり事前の目安になりました。インターネット環境を持たずに旅していましたので、これは印刷して携帯しました。
http://www.austria.info/media/14848/salzkmg_map1.pdf -
POSTBUS150番がバードイシュル行き。
市内を回るうちに満員になりました。遠足の中学生のグループも乗りました。
このところ、遠足ぽい10代の子どもたちのグループを見かけます。シーズンなのでしょうか? -
引率の先生が隣りに座りました。今は学年末試験が終わり、夏休み前の遠足のシーズンなのだそうです。でも日本みたいにバスを借り切るのでなく路線バスに乗っていくのも、1グループが20人くらいだから。どのグループのそれ以上は見かけませんでした。日にちをずらしているのかは聴きそびれましたが。
あれのシャープな山がシャーフベルクですよ。と教えてくれます。
マリアが映画の冒頭で歌っている草原があります。確か鉄道自体も古く?年代は忘れました。
私たちはあの山のふもと、サンクトヴォルフガングへ遠足なんです。
あ、いいですね。いい天気だし。scomitchも明日行くんですよ〜 -
ちょっといかついので体育の教師かな?生徒指導の教師かな?と思っていると、かなり当たっていましたね。
体育と地理と国語を教えていますって。きっと小さい学校なのね。
1970年代と90年代の2回、国連兵士としてイスラエル、レバノン、シリア、ヨルダンの国境で任務に就いていたと話します。
ゴラン高原ですね。
そうそう。
だから中東のことは結構知ってるよ。
元国連兵士が中学校の教師だなんて、生徒は視野が広がるでしょう。
こんな職業的な転身もあるのっていいなあと思います。 -
地図を見ていると、
日本語はわからないけれど、地図はわかりますよ。今これはフッシュル湖です。
通りかかる景色をガイドしてくれます。ラッキー!
すてきなコテージ風のホテルがあったので、写真に撮ろうかとしていると、
エナジードリンクで有名なRed Bullのオフィスだと教えてくれました。まるで別荘のようで豪華です。 -
市民の足でもあるPostbusは、幹線道路から少し入っては民家に近いところにあるバス停を通るのです。
なので、生活道路も見ることができます。
ハルシュタットに行くんですか?
2週間前に大雨が降って洪水になったの知ってますか?
知っています。ハンガリーとか被害がひどかったんですよね。
ここもひどかった。まだその影響が残っているかも知れまませんよ。 -
バス路線という感じはしませんが、これが村のバス停への道。
多くのお客がサンクトギルゲンで降りて、湖を渡りサンクトヴォルフガングへ行くようでした。引率の教師ともここでお別れ。ガイドしてくれてありがとう。 -
ザルツブルグを出発して1時間半くらいでバードイシュル到着。
これは駅舎ですが、バス停は隣接しています。写真の右側がバスターミナル。
荷物を駅近くのホテルにおいてもらおうとゴロゴロ抱えていくと、
もうお部屋の掃除はできてるからチェックインOKですよと言ってくれます。
ありがたいです。
銀行の場所を教えてもらい、両替もできました。
駅に戻り、ここからは電車(4ユーロくらい)と船(2ユーロ)でハルシュタットを目指します。 -
電車は少し遅れてホームに入っていきました。電車が出発すると車掌が切符のチェックに来て「降りるのはハルシュタット?」と聞きます。
観光客の殆どがハルシュタット下車なのでしょう。
湖が見えてきました。 -
窓から見える家々がかわいいです。
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次はハルシュタット!
これだけは英語で伝えてくれました。
おお親切な車掌さんです。 -
駅から湖へ降りていきます。
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対岸にハルシュタットの街が見えています。
湖面をすべるように船は出ていきます。 -
●ハルシュタット
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湖
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船に乗っている観光客は一斉にカメラを向けます。
というか、全員観光客ですね。 -
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10分くらいで到着。とうとうやってきたよ。
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観光客でごった返しています。
絵葉書を買います。 -
池の鯉ならぬ
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湖の白鳥。
きっと餌をやっているのね。
えさはありませんよ。 -
積んである薪は、冬の寒さを物語ります。
夏は薪を作る季節でもありますね。 -
●ハルシュタット塩鉱
ハル=塩、シュタット=場所と名前が示す通り、塩鉱があり、紀元前400年以上も前から採掘され、取引で利益を得ていたと言います。今も岩塩を取っており、トロッコ電車に乗って体験ツアーがあります。
scomitchのプランは、塩鉱のあるところケーブルカーに乗り、塩を運んだ小さな道を下まで降りてくるというものでした。
体験ツアーは、つなぎの服に着替えたりするということでやめました。
ところが、大雨によるがけ崩れで塩の道が通行禁止になっているということでした。これも影響ですね。
なので、塩鉱あたりを歩いてみようと変更します。 -
雪を頂いた山々や氷河も少し見えます。
やはり登ってきてよかったと思いました。 -
湖の奥の街、オーバートラウンが見えています。
ここは古代墓地が発見されてから、ケルト文明の中心地だったことがわかりました。ヨーロッパの人たちの先祖と言ってもいいくらいでしょう。
鉄器時代、青銅器時代と言いますから、想像つきませんが、古墳を丁寧に調べた人たちがいて、副葬品から高度な文明を持っていたと推測されるようです。
塩鉱の中では、ずっと古代の人の塩漬けの遺体が発見され、塩鉱の古い歴史を物語っています。
トレッキングコースには、これらの歴史やエピソードを屋外にパネル展示してあり、少し登ると次のインフォを読むことができます。ゆっくり歩いてちょうどいい距離においてありました。
一帯にキリスト教がもたらされた時、いち早く改宗した娘を激怒した父親が殺したという言い伝えから、娘の名前を冠した小さなお堂がありました。バーバラ教会。 -
トレッキング用の道が整備されていますが、ところどころ通行禁止。
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見晴らしのいいところで、パンと果物を食べてお昼ご飯にします。
相当歩きましたから、おなか減っていました。 -
ケーブルカーの角度、半端じゃありませんね〜
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古道を行けるところまで行って、街に戻ることにしました。
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斜面にへばりつくように家が並んでいて、そのおおくはかわいいペンションに改築されているようです。歩いてしか行けない家もたくさん。
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でも、景色は楽しめますね。これならここに是非泊まりたいという人多いのわかります。
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家の壁をキャンバスにしています。アートですね。
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カフェで一服、カラマンシージュースを飲みながら、家族へ絵葉書を書きます。
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残念。ハルシュタットの郵便局業務はお昼の1時に閉まります。
早すぎ!
ここのスタンプはあきらめました。 -
もう少し街歩き。
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おしゃれな扉です。
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通りから教会が見え
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反対側にはダッハシュタインの山々が見えます。
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ハルシュタットラーンのバス停。街の西側、10分ほど歩いたところにあります。
Postbusのバス停はこのHのマークで統一されています。 -
ハイシーズンだからか、時刻表の時間より早いバスがきました。ピストン運航しているとおもいました。なぜなら2日間で同じ運転手のバスに3回乗ったからです。
バードイシュルまでの帰りはバスにします。
10分程走ったゴーザウミューレでバードイシュル行きのバスの乗り換えます。運転手に言っておくと、教えてくれます。 -
バードイシュルのホテルがとても素敵だったので。
ガーデンを持ち、3階建ての木造の母屋に、2つの作業小屋ぽいつくりの家を持つ広大な敷地は、ひと丘分のこんもりした林の中にあります。またまた、引いていく荷物に悪い石畳を上ると母屋がホテル。
登り道に、あじさい。砂漠の生活ではお目にかかれないので、嬉しいです。
緑豊かな風景だけで、また排気ガスのない新鮮な空気だけで癒されます。 -
バードイシェルにはハプスブルグ家の後期の頃フランツ・ヨーゼフ1世の別荘カイザーヴィラがあります。ホテルのオーナーによると、このホテルは元々ハプスブルグ家に仕えた誰かの別荘だったものらしいです。作られたのは1600年代。建物の歴史を示す表示が額に入れてかけてありました。
それを見ながら説明してくれたのですが、ドイツ語なのでよく分かりません。
それをオーナーのおばあさんの時代に買い取り農業を行っていたということ。落ち着いた雰囲気はその歴史にもよるのでしょう。
朝ごはんを食べるテラスがかわいいので、つい写真を撮りました。
朝ごはんを食べるテラス。 -
絞ったばかりのどろどろの濃いオレンジジュースがおいしかったです。
飲んでしまってから写真を撮ってしまいました。
こんなすてきなテラスですが、ブッフェのところには、こんな看板が。
「ベッドでブレックファストしたんだったら、キッチンでおやすみください」
座布団1枚! -
テラスも木造です。
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観音開きの窓から庭を眺める。鶏が数羽放し飼いにされています。朝ごはんのゆで卵は、彼らの毎日の営みでしょうか。相当大きかった。
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行儀悪いです?
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廊下には所狭しと調度品がならんでいて、まるで博物館みたいです。
このタペストりー、2m×5m位ありました。 -
ゾウを含む銀の刺繍がびっしり。
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こんなものがぽ〜んとおいてあります。
お掃除中には、その横に掃除の雑巾とかおいてあるので、笑えます。 -
曼荼羅もあります。きっとアジアのどこからかのお土産だったのでしょうね。
ホテル業を主にやっている女性はまだ大学生くらいでしょうか?はつらつとまるで「マリア」のように元気のいい女性です。そしてとても親切なので、気持ちよく過ごせました。 -
話してみると、オーストリアの人ではなく、スロバキアから仕事で来ていると言っていました。そういえばベッドメイクの女性2人は英語をほとんど話しませんでした。そうか、はた目にはわからないけれど、移住労働はここでも目の当たりにしました。
家具には1600年代の年号が刻まれています。 -
2日目、どうやら好天気は今日までのようです。シャーフベルクへ行くか、クリッペンシュタインに行くか迷います。風の具合もいまいちで、薬を飲みました。
2つのうちどちらかと言われれば標高の高い方へ行きたい、氷河を見たいと思うクリッペンシュタインに決めました。今日は長袖2枚も持参します。少しぞくぞくするし、洞窟の中は寒いと思います。 -
昨日帰りに乗ったバスにもう一度乗ります。
バードイシュルからハルシュタットを通り過ぎ、一度オーバートラウンへ。折り返してダッハシュタインで降ります。5ユーロくらい?だったか。
●クリッペンシュタイン
ここから、ロープウエイ3つに氷の洞くつ、マンモスの洞くつと何を利用して見学するか選んでチケットを買います。ロープウエイ2つ乗ると、クリッペンシュタインの山頂に登れます。迷わず全種類のチケットを購入。40ユーロ。 -
ロープウエイ1まで上がり、氷の洞窟ツアー、マンモス洞窟ツアーの予約をします。チケットにグループ番号名と開始時刻が記入されます。
まず氷の洞窟へ。ここから急坂を上り20分で入口到着。グループ3の開始を待ちます。女の子がにこにことずっと見ているので、ついシャッターを切りました。ここで、みんな持ってきた長袖などを着て待ちます。 -
ガイドは2人。ドイツ語と英語での説明です。
中に入ると、寒い〜冷蔵庫?冷凍庫ですね、氷ができて溶けないのですから。
氷の柱のでき方は鍾乳洞の鍾乳石のでき方に似ていると思いました。 -
ライトアップされていて幻想的な見せ方をしています。
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つららが何百年もかかって少しずつ氷の柱になる過程がよくわかりますね。
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洞窟内の池も凍っています。
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水滴が上から垂れる。水滴として落ちる前に凍ったり落ちてから凍ったり。
一番高い柱は9mほどあるということでした。そうやって氷の柱ができてくる。気の遠くなるような長い年月の営み。 -
でも1時間も冷凍庫に入っているとさすがに風邪気味の体にはこたえます。
それでもきれいだった! -
不思議な地球の営み。
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外に出るとあったかい!
冷え切った体を温めるにはしばらく長袖のまま歩きます。
一度ロープウエイの駅に戻ります。
道々に可愛い花たち。 -
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この後ロープウエイ駅から右の方向にまた20分ほど登ってマンモスの洞くつに入りました。ここで約50分。大きな洞窟でした。こっちには氷はないのに、1回目より寒かった。早く出たくてたまらなかったです。マンモスが発見された洞窟かと思ったら、「大きいから」マンモスと名前を付けたんだって。ちょっとがっかり。
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ロープウエイ2で山頂へ。
ここで2000mのクリッペンシュタインですが、3000m級の山並みが雪を抱いて待ち構えていました。圧巻です。 -
万年雪がまぶしいです。凍っているから氷河です。
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5フィンガーズという展望台をめざします。
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ハルリンドウ?のお花畑
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名も知らぬ小さな花が一面に咲き乱れ、この散歩道は飽きることがありません。絶景を眺めながら、やっと暑くなってきました。もう脱いでもいいですね。
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これは
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もしかして
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エ〜デルワイス?に似ているけれど、ちょっと違うみたい。
でもこの歌を歌いたくなるようなお花畑でした。 -
5Fingersという展望台。
崖に突き出た5本の展望台。高所恐怖症の人はやめた方がいいです笑
もちろんscomitchは大丈夫。先端で記念撮影しました! -
ロープウエイ3まで乗る人は少なく、お客はたった一人。
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急峻な山を眺めるのには絶好でした。
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晴れた日にここに来れてよかったとしみじみ思います。
ただ、ダッハシュタイン発のバスの最終は5時なので、帰りを少々気にします。
増発しているとは思いながらも、帰りを急ぎます。朝一番のバスで来て、もう3時になろうとしているのです。
帰りのバスもあの運転手さん。ホテルに帰ったらちょっとくたびれてしまいました。今日はマックですませよう。ウインナーシュニッチェルバーガーなんかないかな?と思って行ってみましたが。残念ありません。
しかし、思わぬメニュー発見。ゆでトウモロコシ。マック多しと言えどもこのメニューはなかなかないのでは?と思い注文したら売り切れでした。こんな日もあるね。
3泊分も読んでいただきありがとうございます。
え?じゅうたんがなかなか出てこない。
そうでした。それは旅の終わりに大変なことになり…トホホな結果に。
次が最終終章にしたいです。
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