天津5★租界の町並み五大道を歩く～馬場道～赤レンガのキャンパス天津外国語大学

2013/04/13 - 2013/04/14

天津滞在2日目。

ホテルを出発し、歩いて五大道へ。
五大道とは馬場道、睦南道、大理道、重慶道、
常徳道の5つの通りの総称で、租界の町並み
残るエリアです。

まずは馬場道からお散歩開始。
歩いていると、赤レンガの素敵なキャンパスを発見。
天津外国語大学の馬場道キャンパスとのこと。
あまりにも素敵だったので素通りできず、
キャンパス内をちょこっとお散歩しました。


★★　五大道について　★★
以前の英租界に位置する、重慶、常徳、大理、睦南、馬場道の5つの通りの総称。このエリアには、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、フランスなど各国様式の歴史建築が残っています。

五大道が英租界に組み込まれたのは、1860年12月17日に天津英租界が設置されてからのこと。

1911年辛亥革命後には、清朝の皇族親族らが、北京から天津の租界に居を移しました。また、多くの富豪や著名人、北洋政府役人もかつてこの地を訪れ、滞在したことがありました。

1919年から1926年の7年間の間に、英国租界工部局は海河にたまった泥で道路を修繕し、佟楼「養牲園」一帯に別荘や競馬場を建設しました。こののち、競馬場から東の英租界墻子河に伸びる道「馬場 道」を建設しました。1922年重慶道が建設されます。当時の名前はエディンバラ道、ケンブリッジ道と言いました。1929年になると、大理道（旧名　シンガポール道）、睦南道（旧名　香港道）、常徳道（旧名　コロンボ道）、重慶道（旧名　エディンバラ道）、成都道（旧名　ロンドン道）が相次いで建設されたそうです。

★★　天津旅行記　4/13～4/14　★★
天津1★2度目の正直、初天津！～古文化街～
http://4travel.jp/traveler/blue_tropical_fish/album/10781536/

天津2★川沿いのオーストリア風町並み～奥式風情街～
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天津3★旧イタリア租界のおしゃれスポット～意式風情街～
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天津4★念願の狗不理包子と天津版裏外灘夜景散歩
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天津5★租界の町並み五大道を歩く～馬場道～赤レンガのキャンパス天津外国語大学
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天津6★租界の町並み五大道を歩く～馬場道～睦南道～大理道～常徳道～重慶道
http://4travel.jp/traveler/blue_tropical_fish/album/10783941/

天津7★美しい西開教堂と起士林でフランス料理、そして欧州風情街路地裏散歩！
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天津8★孫文、溥儀も訪れた、まるで博物館なホテルに泊まる～利順徳大飯店～
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エリア 天津(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: 海南航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

体調が優れなかったため、ゆっくり休み、食事を摂ったあと、11時にお出かけ。

○　利順徳大飯店

解放北路側から。

中国とは思えない美しい町並み。

でも手前の公園では、地元の人々が中国的な音楽をかけて、ダンスしていました…

○　旧　開らん鉱務局大楼　（現　中共天津市委）
所在地：泰安道5号　

1919年から1921年にかけて建設された建築。英国商同和工程公司の米国籍技術者AtkinsonとDallas氏によって設計されました。

ざくざくっとした感じの柱（ギリシャ風らしい）が印象的です。

まるでどこかのヨーロッパの町に迷い込んだみたい…

なーんて思いながら歩いていたら、

いきなり中華な建物が…

ぐるん！

どこかの建物の一部。

素敵な教会の前では、写真を撮るカップルがいました。

○　安里甘教堂　Episcopal Church
所在地：泰安道と浙江路が交わるあたり
基督教聖公会によって創設された教会。創始者Charles Perry Scottは、聖公会の宣教師で、1879年中国華北地区の主教として派遣されてきました。主に泰安を中心に活動し、1874年に北京に移住しました。

安里甘教堂は英国風建築。教会の土地は、1893年に英租界工部局から寄贈されたものです。場所は現在の泰安道と浙江路が交わるあたり。以前はこの地は水郷だったそうです。教会の建設には10年の時を費やし、1903年になってやっと落成しました。1935年5月に教会は火災に遭い、1936年6月修復工事が終了しました。

○　旧　大闊飯店
所在地：浙江路15号

1931年、ユダヤ人崔柏夫（←中国語名しかわからず！）氏の出資により建てられた建築。もともとは商業施設と住居（マンション）の入ったマルチコンプレックスでした。

かわいらしい町並み。

天使がいました★

○　小白楼

狗不理は前日、別の支店に行ったので、もういいです〜

この旅の間、風邪で鼻水がすごくて、ティッシュを買いに小白楼駅の上のショッピングセンターに駆け込みました。その後歩いていたら、雑貨屋さんを発見。かわいらしいお店でした。

小白楼で、方向を見失うも、地元のおばちゃんに道を聞いて、無事五大道の方向へ。

○　天津二十中学
所在地：泰安道87号

おされな建物ですね。

重慶道と馬場道の交差点まで来ました。

さあ、どっちから歩こうかな？

で、結局、馬場道から歩くことに。

イタリアンコーヒーのお店は外観工事中だけど、営業中。

でもまだ一休みするには早すぎるので、散歩を続けます。

うーむ。

とても微妙な時計台。

こちら、ムスリム料理店。

上海よりちょっと遅めの春。

所在地：馬場道44号

建物の説明を読んでいたら、同じ大學出身だということがわかって、妙に親近感がわいてしまいました。

雍剣秋故居
所在地：馬場道60号

1920年に建てられた建築。雍剣秋（1875〜1948）は江蘇高郵出身。若い時に香港に渡り教育を受け、シンガポールの大学に進学しました。のちに、ドイツ商礼和洋行(Carlowitz & Co）の購買担当を務め、軍事貿易で富を得ました。1918年、雍剣秋は北京から天津の英租界に移住、基督教と慈善事業に積極的に取り組み、天津基督教青年会、匯文中学、中西女中董事長、南開中学董事も務めました。

歩いていたら、天津外国語大学を発見。

赤レンガのキャンパスがあまりにも素敵だったので、そのまま通り過ぎることができず、中に入ってしばしお散歩。

○　天津外国語大學
所在地：馬場道117号

前身は1921年に英租界に建設されたカトリック大学、天津工商学院。その後、津沽大学、河北大学など名前を変えました。そして、1964年、当時の周恩来総理の一声で、現在のような外国語学校としての前身となる、秦皇島外国語専科学校（後に天津外国語専科学校と改名）が設立されました。1974年、天津外国語専科学校、天津外国語学校、天津師範学院日本語専攻、河北大学外語・中国語専攻を併合して、天津外国語学院が生まれました。その後、2010年に、教育部の認可を経て、天津外国語大学となりました。

◎　旧　工商学院主楼

工商学院主楼はフランスのカトリック教会が創設した工商大学の校舎で、1925年に建てられたもの。工商大学は1933年に改名され、天津工商学院となりました。

こちらの回廊では、天津外国語大学の歴史を紹介。

こんな感じ。

旧　工商学院主楼を裏側から。

◎　外国籍職員宿舎

桜の花。

世界日語研究学会だって。

ここらへんでやたら学生とすれ違いました。

たぶん、体育館？

正面から見ると非常にレトロ。

近所の人も散歩に来ているみたいでした。

桜の花★

◎　北疆博物館院

1914年、フランスのカトリック教神父、桑志華が創設した博物院です。黄河や白河（海河）流域の動植物を収蔵、研究するためのもので、中国で早期に創設された博物館のひとつです。博物院は、博物館と試験館の二つの建物から成っています。博物館はベルギーのユピ商義品公司が建設を請け負い、1922年に建設されました。試験館はフランスの栄和営造公司が工事を請け負い、1929年に完成しました。二つの建物は、通路でつながっています。

キャンパス散歩を終えて…

五大道散歩を続けます。