2013/06/09 - 2013/06/09
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kawakoさん
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「コーヒー飲みに行かない?どっか行きたいとこある?」
・・・と夫に尋ねられたので、
「アウグスタ・ラウリカに行きたい」
と言ったらホントに来てしまいました( ̄▽ ̄;)
アウグスタ・ラウリカはスイスで最も有名なローマ遺跡の一つです。
ローマ人によってライン河畔に作られた要塞の中で最も古く、B.C.44にカエサルの将軍の一人であるルシウス・ムナティウス・プランクスによって建造されたとか。
往時は10000〜15000もの人口を抱えていた都市だったそうですが、今ではこじんまりとした二つの町(アウグストとカイザーアウグスト)となっています。
主な遺跡のあるあたりは住宅がちらほらある郊外、のどかなもんで
す。
広い範囲に遺跡が点在しているので、本気で全部見て回るときは一日がかりのハイキングになります。
実際、ワンダーウェグもあって、ストックを手に完全装備で歩いている人も・・・
私たちは車でびゅーんと移動、一部歩いたぐらいですが、それでも半日潰れました。
実はアウグスタ・ラウリカ遺跡は、バーゼルラントとアールガウの二つの州にまたがって広がっていて、この旅行記ではバーゼルラント(BL)州側を取り上げています。
実際のところメインの遺跡はBL州にあるので、アウグスト・ラウリカを見に来た人々のほとんどは、実際に見るのはこの巻で取り上げた劇場、神殿、円形競技場だけかもしれません。
アウグスタ・ラウリカの他の遺跡 http://4travel.jp/travelogue/10787186
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
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高速をアウグストで降ります
こんな感じの茶色い看板が道道出てくるので、これに従って進めば迷わずたどり着けると思いますよ -
アウグストの紋章はなかなか勇ましいですな
そうそうかつてのローマ植民都市、コローニア・ラウリカがあった場所、今は二つの町に分かれていまして、州も別になってしまいました
バーゼルラント州(BL)にある町をアウグスト、アールガウ州(AG)のほうはカイザーアウグストとなっています
これから訪ねるのはアウグストにある遺跡です -
ここは遺跡の点在する地域なんですが、本物の柱なのかムードを盛り上げてるだけなのかは判別できませんww
スイス中に張り巡らされているワンダーウェグですが、もちろんここにも通っております
ハイキングしてる人も多し! -
子供向けのイベントも活発なようですな
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8月24、25日にはローマ祭りがあるようですな
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さて、私たちは「P1」と記された場所に駐車しました
この場所、メイン遺跡の劇場・神殿・レーマーハウスに隣接していて便利な場所ですが、狭いのが難点です
先ずは正面に見えている「Romerhaus mit Museum/レーマーハウスと付属美術館」に向かいます
あ、レーマーって、ローマのとかローマ風のという意味のドイツ語です
ちなみにOの上には本当は点々(ウムラウト=変母音のこと)がついてます -
中にはこんな展示が・・・
むか〜し来た時に入ったことがあるので今回はスルーしてしまいました
ここアウグスタ・ラウリカで唯一の有料施設レーマーハウスですが、初めての方にとっては一見の価値があると思いますよ
※重要:中に入らないにしても、入口に置いてあるパンフ(英語版もあり)だけはもらってきてください!
私の知る限り唯一の、アウグスタ・ラウリカの地図が載っています
まだ整備中のせいかもしれませんが、遺跡内に地図看板の類をほとんど見かけなかったので、このパンフ巻末地図がないと路頭に迷います(マジ) -
窓のデザイン
洒落てますな -
この建物の横には発掘品が一部展示されています
プチ情報、この奥にはトイレもあります -
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レーマーハウスの向かい側には・・・
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劇場があります
かなりの割合で最近の修復の手が入っているようです -
では劇場へ
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と言いたいところですが、なぜかまっすぐカフェパウゼ(コーヒー休憩)
劇場入口にキオスクみたいなセルフカフェがあるんです
遺跡周辺には喫茶店のたぐいはほぼないので、ここは貴重な場所かもですよ〜〜 -
では劇場へ
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ここは本当に劇場としても使っています
-
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むか〜〜し、ここに来たときはガレキの原のようだったのに・・・
すっかりキレイになって、まぁ〜〜 -
ちなみに、この劇場遺跡のすぐ横には普通の住宅が立ち並んでいます
庭からローマ劇場が見えるってイイわねww -
上に登ってみます
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劇場の向かいには神殿跡があり、その階段が見えています
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ん?
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おぉ〜乗馬ですか(゚Д゚;)?
たぶんあの馬はあの人のペットなんだろうなぁ〜(スイスでは結構多い) -
さて、今度は向かい側、神殿跡の方へ移動しました
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この階段、急で登りにくいんですよww(;´Д`)
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階段を上っても丘の上に出るだけで、すぐには遺跡がある様子は見えません
この距離感を写真で表現するのは難しいww -
かつての神殿の最上段です
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元の姿はこんな感じだったようですね
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この神殿跡のすぐ傍らにバーベQができる場所があってビックリ!
ほんとすぐそこなんですよww
使用に許可がいる感じではなかったんで、早いもん勝ちかな? -
親がグリルの準備をする間、子供たちはそこらじゅうを駆け回っていました
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木陰のベンチでは、いい眺めと涼しい風(この日はかなり暑かった)が楽しめます
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ところでこの神殿跡のかたわらになにやらありますが
実はかつての石組みの名残と、パン焼き場の跡なんです -
と、この穴は昔の水道管の跡です
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これがパン焼き釜
ここでは月に一、二度実際にパン焼きの実習をしているそうです -
面白かったのが、この「小麦の袋を持ち上げる仕組み」
左から「滑車無し・簡単な滑車有り・複雑な滑車有り」と並んでおり、それぞれ同じ重さの袋がつながっていて、実際に持ち上げて試せるようになっています
私なぞは「滑車無し」では重くて全く持ち上げられないんですが、「複雑な滑車」付きの方はするっと上がりました -
さてここから15分(という表示ではあった)離れた場所にある円形競技場に向かいます
ろくに看板もない、こんな感じの田舎道を延々歩くので、ちょっと不安になります
左右の畑は菜の花が植えられていたようで、もう何週間か早ければ一面黄色の絨毯で綺麗だったでしょうねぇ〜 -
途中右手の向こうに遺跡が見えます
「グリーエンマットの聖域」
グリーエンマットは地名です -
おっと、正面に橋が出てきたら、そこで右折です
ちょっと看板が小さいので注意かな? -
はぁ・・・やっと見えたわ(;´Д`)
ここにも昔来たことがあるんですが・・・
実は(こそっ)結構ショボイ遺跡なんです -
ん〜〜〜
ほぼ記憶通りだな( ̄▽ ̄;) -
理想
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前来た時にはこんな絵看板はなかったな・・・
-
ここって・・・
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おぉ〜時代が進化している(笑)
剣闘士が闘技場に出て行く場所らしいんですが、今は小部屋になっていて「試合に出ていく前の剣闘士の心情」を切々と語ってくれます
注:ドイツ語のみ、何パターンか選択できます -
小さいんですぐ反対側に出ますよ
-
子供向けの「ちびっこグラディエーター入門」的なイベント有り
ここにはベンチ&テーブルがいくつかとトイレがあるので、遺跡巡りハイキングをしている場合の休憩ポイントにいいかもしれません -
遺跡の向こうには遺跡が・・・
往路の途中見えていた「聖域」です
あそこをぐるっと回って駐車場に帰ることも可能です
私は歩きませんでしたが( ̄▽ ̄;) -
では、もと来た道をまた戻って駐車場へ
このあと、少し離れた遺跡に移動します -
ではまた車に乗って、今度はかつてのコローニア・ラウリカの東南の角の部分にある「Osttor/東門」に移動します
写真は美術館前
ここにも柱が立ってますねぇ〜 -
レーマーハウスから東門へ移動する途中にもいくつかの遺跡があります
これは「Taberna/タベルナ」
降車しなかったんで詳しくはよくわかりませんが、タベルナは食堂の意味です -
ここは「Forum und Forumtempel」
フォーラムは集会場的なスペース -
「Kloake/クロアケ」
ここは後でご紹介します -
ここが東門そばの駐車場
ここには東門の他に「Grabmonument/記念墓」と「Tierpark/動物園」があります -
目の前にはこんな風景が・・・( ̄▽ ̄;)
一瞬ここで途方に暮れますが、めげずにちょっと歩くとそれらしいところにすぐ出ます
そうそう、ここではまだ発掘が続けられているそうです
このあたりは畑や草地なんですが、下に遺跡があると植物の生育が悪くなるので、上から見ると遺跡の有無が一目瞭然なんだそうです -
東門
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そして傍らには動物園が
ここで飼育されている動物は全て、かつてローマ時代に家畜だったもののようです -
おぉ〜貫禄のあるおっかさん
-
の向こうに可愛いうり坊が(´∀`)
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けっこう鳥類は多かったなぁww
そういえば、古代ローマ時代(大雑把なくくりだなぁ〜)は孔雀は一般的な食材だったんだよね
旨いのか・・・( ̄▽ ̄;)? -
東門全景
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往時
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そして近くにある「グラーヴモニュメント/記念墓」
かつて街へ至る街道沿いには「記念墓」が建てられていました
記念墓って訳しましたけど、要は街の有力者たちの墓らしいです -
復元図
街に住む人訪れる人が故人を偲んでいたんでしょうか -
ちょっと面白かったのが「靴跡」
生活感・・・ですね〜 -
それでは先ほど通り過ぎた遺跡へ戻ります
ある意味私が一番楽しみにしていた遺跡「Kloake」です
なんでかって言うと、ウチの夫に「クロアケって何?」と聞いたら、トイレのことだと答えやがったからです -
ん?
予想していたのは、床にいくつも穴があいてる公衆トイレのような感じだったんですが・・・ -
あれ・・・地下室?
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中に入るとこんな狭い通路が延々と続くのでした
-
明かりが点々とはあったのですが、全然足りてなくて実際はこんな暗さですからね!
-
結構歩いたらやっと外へ出ました
何だったんだww?
うちに帰ってから自力で調べたら、クロアケは直訳すると排出腔
どうやら下水道のことのようでした
なら納得だわ( ̄▽ ̄;)
というわけでここでBL編はオシマイ
残りの遺跡はAG編でご紹介します
AG編 http://4travel.jp/travelogue/10787186
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