2012/07/19 - 2012/07/19
7位(同エリア17件中)
tonaさん
今回の教会建築巡りの、一番のお目当て、サン・ドニ大聖堂。
ヨーロッパを巡ると、かならず教会がある。
ロマネスク様式の教会の穏やかさ、素朴さ、その土地の色が染み込んだまるで自然に浮かび上がってきたようなレリーフの数々に、もう釘付け。
ゴシック様式の「よくまあここまで石で・・・」とその執念というか、パワーに圧倒されると同時に、隅々まで施された繊細なレリーフにはもう平伏すしかない。
そんなこんなで、観光地巡りが、いつの間に「ここから行けるのはっと・・・」と、地図で教会を探しちゃう今日この頃。
ゴシックの幕開け?
行かなくちゃでしょ~。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 徒歩
-
ルーアンを後に、一旦パリへ
12:56 Rouen Rive Droite駅発
14:10 St-Lazare駅着
朝はシャッターが降りていた、駅構内のショップが開いているのでちょっと寄り道。けっこうな店舗数にびっくり。
メトロ13号線に乗換え、20分程でBasilique de St-Donies駅に到着。
地上に出て、案内板に沿って左に曲がると・・・ -
ばばぁ〜ん!
Basilique Cathedrale de Saint Denis サン・ドニ大聖堂
手前、両脇に隣接する建物がないおかげで、迫力がすごい。一歩一歩近づくと、一歩一歩大聖堂が大きくなる。
来たよ、これがサン・ドニ。ぐっとくるね。
モンマルトルで斬首された聖ドニは、自分の首を持って歩き、この地で息絶えたと言い伝えられ、以後、この地はサン・ドニと呼ばれている。
475年、聖ジュヌヴィエーヴが教会堂を建てたのがはじまり。
塔は2つあったけど、うち1つが19世紀中頃に崩れ落ち、以後そのままに。
ゴシックといえば薔薇窓。薔薇窓といえばゴシック。
「あれが・・・あそこに見えるのが薔薇窓だ、アンドレ。
ついにゴシックの幕が開けたな!」
「ああ、素晴らしいな」
見える振りをするアンドレ
(BGM薔薇は薔薇は・・美しく散る〜♪) -
この大聖堂を有名にしているのは、
1.歴代フランス君主の埋葬地となり、「王の墓所」と呼ばれている
2.1136年頃、修道院長シュジュエールのヴィジョンによって、再建された内陣(1144年献堂)。
これこそのちにフランスを中心にヨーロッパ全土へ広がった奇跡の空間、ゴシック建築の始まり、と言われる。
*あちらこちらで既にロマネスク様式はちょっとずつ発展していて、それら1つ1つがここで集結した、ってことらしい。 -
西正面扉(中央)
ここはロマネスク。尖塔アーチの姿は見当たらない。
パリはゴシゴシのゴシックが多かったので、お椀をかぶせたような緩やかな半円アーチに何だか心和む。
柱も彫像は無くシンプルだけど、模様が1つ1つ違っていておもしろい。 -
ティンパヌムには「最後の晩餐」(1135年)
流れるようなアーキヴォールトの中央には「三位一体」のレリーフ -
西正面扉(向かって左)
-
向かって右の扉
では、いざ、中へ -
一歩は入ると、ロマネスクから一気にゴシック・ワールド!
おぉ〜、かなりゴシック。
聖ドニのポスター(?)がお出迎え
エクスポジションって書いてあるので、何か展示があるのかな? -
美しい三葉形アーチも
-
シャフトの森
-
光が注ぎ込むステンドグラス
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完全な美、薔薇窓
まさに奇跡の空間、ゴシック様式、ここに結集!
ここからフランスを中心にヨーロッパへ羽ばたくんだね〜。
うっ・・・感動だ。
「見えるよ、オスカル。君の目を通して美しい薔薇窓が・・・」
って、べル薔薇は関係ないんだけど、とってもドラマチックな気分。 -
-
途中まで行くと、そこから先へ進めなくなっている。
どうやらこの先が噂の「王の墓所」らしい。
一旦、外に出て、再入場(eur 7.50) -
憂い漂うガーゴイル
「フランス革命時、民衆が押し寄せて墓をひっくり返し始めたときは焦ったよ。あの時はどうしようもなくて、ただ眺めることしかできなかったよ」 -
再入場すると、さすが王家の墓所、まるで大理石彫刻美術館。
最初に横臥像をつくらせたのは、サント・シャペルを作らせた聖ルイ(ルイ9世)だそう。ゴシック王と呼ぼう(勝手に) -
オルレアン家の当主ファミリーの墓標
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-
身廊を見上げると、壁の重みはどこかに消え、降り注ぐ光のギャラリー
ゴシックの光の下、歴代の王が静かに眠る -
ヴァロワ調フランソワ2世の墓標
アンリ2世とカトリーヌ・メディシス、待望の第一子。16歳で病死。
子供の彫像と、その下のどくろが痛々しい -
では、地下のクリプト(納骨堂)へ
-
光の世界から一転、薄っすらとしか光が差さない世界へ。
人もまばらで静まり返っていて、空気もひんやり。
暗くて何があるのか、自分がどこにいるのか、このまま進んで戻ってこれるのか、クリプトだけに背筋もひんやり。
目を凝らすと、柱やアーチはイル・ド・フランスでは珍しいロマネスク。
ブルーがとってもきれいなステンドグラス。
その前に小さな聖ドニの像が。いつものように首を手に・・・。
友達ともはぐれちゃったし・・・。え〜ん。 -
これが入口に書いてあった展示かな?
いろんな聖ドニの肖像が -
-
彫像だと、レゴっぽくて伝説、って感じだけど、この他にも、妙にリアルな絵とかもあって、かなりヒンヤリ・・・。
-
先に進むと、ようやく人の声が
何だろう、と見てみると、なるほど。
ブルボン王朝(下) -
中央祭室
ロマネスクの柱頭に囲まれて静かに眠るルイ16世、マリー・アントワネット、ルイ18世たち -
聖ドニの墓
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再び、地上へ
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ただいま、薔薇窓君
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ヴァロア調ルイ12世と、アンヌ・ド・ブルターニュ王妃
フランソワ1世がつくらせた、古代の「小型寺院」を型取った墓標
一番立派で美しかった。 -
ヴァロア調アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシス王妃の墓標
王の死後、王妃によって建立されたもので、夫への思慕とヴァロア調の名誉を具現しているそう。
愛人の方を見続けたアンリ2世への思慕があったのかはさておき、王の死後、めきめきと表舞台に立っていく意気込みみたいなものを感じる。
大きさ、壮大さで一際目を引く墓石だけど、白い大理石一色の中、この黒い像が異質で、王妃のその後を暗示しているようで、ぞわっとする -
団体さんが集まっていて、小さく「おぉ〜」っと声が上がったので、もしかしたら・・
そう、ルイ16世と、マリーアントワネット -
断頭台に消えた、フランス一有名な王と王妃
順番通りお兄ちゃんが王位を継いで、公爵辺りになっていたら穏やかで幸せな人生を歩んでたんだろうに。
マリー・アントワネットも、順当に賢い姉マリア・カロリーネがフランスへ嫁げば、こんな終わりを迎えることもなかったろうに。
でも激動する歴史が選んだのは、この未熟な二人。 -
かつての若い皇太子と美しい皇太子妃は、王と王妃になって静かに祈りを捧げている
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聖母マリアの礼拝堂
キリストの幼少期を描いたステンドグラス(左) -
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日本人は見かけなかったけど、お年寄りから、学生までヨーロッパ系の団体さんが何組も来ていた。
ゴシックの幕開け詣でに来たら、歴代のフランス王家に謁見しちゃった。
大聖堂を後に、一路パリへ
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