2013/05/16 - 2013/05/16
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rinnmamaさん
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表紙の写真・愛知県陶磁資料館としての、最後の企画展。
2013・6・1に愛知県陶磁美術館に名称変更されます。
昭和53年に開館した国内有数の陶磁専門施設ですが、開館35年を
迎え美術館になるそうです。
本日の形物香合展は、日本の名だたる美術館からの所蔵品と
半分以上は個人蔵でした。
本当に見ごたえ十分で、大満足な企画展でした。
個々の美術館でも見ていますが、今回は素晴らしかったです。
図録もお値打ちで楽しみながら、見返しております。
此の遊び心満点の番付は、安政2年(1855)がきっかけだそうです。
香合を熟知している茶道具屋と目利きによって、作られたものでは
ないかと、伝えられているそうです。
香合とは香を入れる器の事です。炭点前中、第1の座を占めるものです。
茶席では、炭点前に際しまして、香がたかれ、お客様は必ず拝見いたします
また、炭点前が省かれます大寄せの茶会などでは、
香合だけは床の間に飾られます。
炉には、今回のような焼物が用いられます。
風炉には、堆朱・キンマ・独楽・蒔絵・一閑・木地・竹などなど。
そして、香木は風炉・練香は炉に用いられます。
正倉院御物の巨大な香木・蘭奢待を信長が、2回も切り取ったのが有名。
茶道では、香道ほど複雑ではありませんが、点前があります。
香を焚いたときの、かぐわしい香りは何ともいえません。
次回の企画展も素晴らしいです。
日本・中国・韓国の陶磁の名品展です。国宝1点・重要26点などで
東アジアの人々の美意識の歴史が、見れる機会とのパンフレット案内です。
本館・南館・陶芸館・古窯館・復元古窯・茶室・西館と広い施設です。
ノンビリとお出かけください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
県の施設なのですが、山の中にポツン
とあります。
でも、自然がいっぱいです。
向こうの緑の中に見えますが
分かりますか? -
越中川。橋の名前は南山橋。
名前が面白かったので。
何時もは何気に通過していたのですが
写真を撮り、近くを眺めました。 -
途中にニセアカシアの花が
咲いていました。
この花の思い出は、愛知に来て
社宅として借り上げていただいた
家の隣が荒地で、此の木が
生い茂っていました。
木の下に車を駐車していましたら、
花蜜でベタベタになり洗車するのに苦労しました。 -
本日の目的の催事です。残念ながら撮影禁止でした。
今回京都の野村美術館と陶磁資料館の共催です。
これだけ一堂に香合が、集まる事は無いと思います。
形物香合は型を使用したもの、一つのテーマ・同趣の
デザインで作られた香合のこと。
此の器に茶人が熱中し、ブームが起こるきっかけは
安政2年版(1855)の型物香合番付です。
(パンフ抜粋) -
これが番付表です。主だった香合が
ほとんど展示されていました。
東西に大関・関脇・小結・前頭5段目
更に行司・頭取・勧進元・差添も加えると
230点の香合がならぶ。当時は見立て
番付が1枚の情報誌として流行。 -
大きな施設ですので、ゆっくり回り
ましたら、1日は十分掛かります。 -
常設展だけでしたら、400円です。
-
突き当りがレストラン・とうじ
-
30周年記念のモニュメント。
-
気持ちよいスペース。
-
本館地下1階の展示室の陶板
-
1993年。加藤清之氏作製。
1931年生まれ。受賞作品多数。 -
講堂のドア。本館地下1F
すべてのドアがこのような、素敵な
陶器で出来ていました。 -
現代の陶芸。ロス在住。
ラルフ・バセラ
存在感がありました。 -
柳原睦夫。
見ていて楽しく感じました。 -
展示室の感じです。
河合寛次郎・加藤卓夫・加藤土師萌・
六代清水六兵衛・鯖江良二など展示。
作品はフラッシュ無しならOKです。
私は、作品は収めてまいりました。 -
椅子もアートですね。
此の右側が講堂です。 -
次に1階の展示場に行きました。
ほとんど、撮影してまいりましたが、
3点UPさせていただきます。
素晴らしかったです。 -
上のポスターの作品です。
犬山焼き・赤絵霊獣文皿。
19世紀・江戸時代。
寄贈品です。
学芸員・塚原薫氏の解説の一部。
犬山焼きは江戸時代後期尾張地方では、唯一本格的な
色絵の陶磁器を焼いています。中央の白象は宝珠と
組み合わせから、普賢菩薩を意味すると考えられる。 -
瀬戸・ノベルティ「自画像」丸山陶園
20世紀・昭和時代。寄贈品。
学芸員の解説です。
ノベルティと呼ばれる陶器玩具は瀬戸を中心に
生産されています。ドイツのドレスデン人形などに
代わって、日本で生産され、輸出された。
丸山陶園はパイオニア的存在だった。本品は米国で
高名なイラストレーター、ノーマン・ロックウェルの
代表画、自画像をライセンスを取り、瀬戸の原型師に
より忠実に立体化された作品です。
小さな作品ですが、楽しいし、存在感があります。 -
瀬戸・染付ティーカップ。加藤善治。
19世紀・明治時代。
学芸員の説明。
力を入れすぎたら簡単に割れるほどの薄さで、
紙でつくられたかのように、重さを感じさせない。 -
次に2階の常設展にきました。
いつも特別展のみで、帰宅していましたが
時間をかけてみてみました。 -
アフリカ・
陶器の切手 -
ヨーロッパ。
さまざまな陶器の切手。 -
中近東・アジア
-
アジア・日本
-
南アメリカの陶器の切手。
-
世界のやきものの旅。
展示室が表示されています。 -
日本の主要窯跡分布図。
-
縄文土器。
三内丸山遺跡(青森市) -
弥生土器。
吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼郡)
朝日遺跡(愛知県清須市9 -
埴輪。
保渡田八幡塚古墳(群馬県高崎市9 -
土師器。
段夫山古墳(愛知県名古屋市) -
須恵器。
陶邑窯変・栂61号窯跡(大阪府堺市) -
緑釉・灰釉陶器。
猿投窯・黒笹7号窯跡(愛知県東郷町)
こんな感じで中世・桃山・近世・明治の
やきものが、各地の窯を紹介しながら、
作品が並んでいます。
乾山・仁清・柿右衛門・古九谷・永楽和全
加藤民吉など、見応えがありますよ。 -
その中の数点を紹介いたします。
平戸・三川内・江戸時代後期・19世紀
染付山水菊花貼付文花生
学芸員説明・
佐世保市の三川内焼は平戸藩で焼かれた上手の
白磁・染付磁器。
この花生は繊細な細工の菊花が貼り付けられ、
瀟洒な作品です。
中々お目にかかれないのでUPです。 -
薩摩・江戸時代後期・19世紀
金襴手文房具図花生
学芸員説明
鉄分の多い胎土を用いた黒もんと、白い
胎土を用いた白もんに大きく分かれる。
白もんには白薩摩、錦手などがある。
此の壷は乳白色の緻密な素地が用いられている。
薩摩ですが、割とあっさりしていて、図案も
良いなと思いUP。 -
東京 ゴットフリート・ワグネル
明治23−29年頃
旭焼釉下彩山水図陶板
学芸員説明
旭焼は、来日したドイツ人の化学者
ゴットフリートが研究・開発した陶器。
釉薬の下に絵付けすることで、絵を描く
筆の勢い色調が自在。上絵付けより自然で
自由な表現を得た。
初めて知りましたのでUPです。 -
名古屋・竹内忠兵衛。
明治時代前期・19世紀
磁胎七宝花鳥文長頸瓶
学芸員説明
磁胎七宝とは磁器素地の上による装飾を
行ったもので、輸出向けに明治時代前期の
ごく短期間に制作されたもの。
此の素地は瀬戸中心で作られていた。 -
此処からは常設室。
中国。
いつも、企画展に時間をとられて
じっくり見ていないので、久しぶりに
ノンビリ見てみました。 -
三彩駱駝。唐8世紀。
背中の獣面は旅の途中の魔よけ
だろうか?とのコメントあり。 -
青磁神亭壷
中国・西晋時代・3世紀 -
朝鮮半島
-
青磁象嵌蓮花文水注
韓国・高麗時代。
12世紀後半〜13世紀前半 -
青磁象嵌蒲柳水禽文鉢
韓国・高麗時代。
14世紀前半 -
ドイツ・マイセン。
ヨーロッパの展示。 -
ドイツ・チェコ・ハンガリー・デンマーク
フランス・などの展示 -
陶器兎置物
フランス。エミール・ガレ
19世紀。 -
釉下彩花文双耳花瓶
ドイツ・19世紀末 -
世界に華開いた芙蓉。
私は染付が好きなので、
興味深かったです。 -
日本・有田窯(磁器)
染付芙蓉手花籠文皿
江戸時代前期・17世紀 -
中国・福建(磁器)
青花芙蓉手蓮池水禽文盤
明代末期(17世紀) -
中国・景徳鎮窯(磁器)
青花芙蓉手盤
明代末期(17世紀) -
イラン(陶器)
白地藍彩芙蓉手盤
17−18世紀 -
オランダ・デルフト窯(陶器)
藍絵芙蓉手皿
デルフト・17−18世紀 -
おまけ。我が家の花
紫蘭。お隣宅との境に沢山あります。
でも、侵入してしまいますので、
切り花にしました。 -
白花・紫蘭
-
コバノズイナ(アメリカズイナ)
ユキノシタ科も咲き出しました。 -
ヤマアジサイ
-
だいぶ色付いてきました。
-
ひとりばえですが、毎年咲いてくれます。
オトメギキョウかなー? -
花柚の花も可憐でしょ。
毎年揚羽蝶が卵を産卵します。
飛び回っていましたから、産卵したと
思います -
がく紫陽花は、まだ花芽がちいさいです。
-
カシワバアジサイも咲き出しました。
-
陶磁美術館になってからの
催事案内。6月1日〜7月28日です
次回も見に行きたい企画展です。
愛知にお越しの折には、ぜひ
お出かけください。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- yakkunnさん 2013/05/25 13:10:10
- 愛知県陶磁資料館
- rinnmamaさんこんにちは、
名品を見せていただいて有り難うございます。
土岐市の美濃陶磁歴史館へは行った事が有るのですが、愛知県陶磁資料館へは行った事が有りません。
さすが愛知県は焼き物のメッカ。
大きな美術館の様ですね。
特に瀬戸の古い焼き物を勉強するには最高の様ですね。
機会があれば行ってみたいと言う気になってきました。
yakkunn
- rinnmamaさん からの返信 2013/05/25 20:56:39
- RE: 愛知県陶磁資料館
yakkunnさま、こんばんは
書き込み有難うございます。
岡山から土岐市まで遠いですのに、よくお出でくださいました。
私は、本日は多治見に出かけて、おりべのご飯茶碗を、
購入してしまいました。(半額に弱いので)
でも、作家さんのですから、お値打ちかなー。
岡山は備前ですね。
さて、温泉100選って、すごいですね。
拝見いたしましたら、結構お出かけで、びっくりいたしました。
私は、ロンドンに留学後、帰国して直ぐに温泉に行きました。
やはり、シャワーの生活には馴染めまないものです。
これからの温泉めぐりも、楽しみです。rinnmama
-
- 旅するうさぎさん 2013/05/24 22:54:39
- 形物香合
- rinnmamaさん、こんばんは。
お香合入れにも番付があるんですね。
写真がないところを見ると、お香合入れの写真撮影は禁止だったのでしょうか。
でもどんなものか見てみたかったので、
ネットで形物香合について検索してみたところ、
写真付きで出ていました。面白いですね(^^)
お香合入れって、小さくて、綺麗で、可愛くって、見飽きません。
展示を見に行きたいところですが、愛知は遠いなぁ・・・。
お庭のアジサイ、綺麗ですね♪
旅するうさぎ
- rinnmamaさん からの返信 2013/05/25 09:58:36
- RE: 形物香合
旅するうさぎ様、おはようございます。
お香合の説明をすれば良かったかな〜。と反省しました。
でも、早速ネットで調べてくださったんですね。
そう、禁止だったんです〜。素晴らしかったですが。
ブログには、少し追記いたしておきますね。
風炉には木地、炉には陶器を使うのですが、香木の香りが良いんですよね。
お茶では七事式というものがあり、お香の作法も習います。
香道まで複雑ではないのですが、教養として習う感じです。
先日、お茶の講習会がありまして、東大関の大亀香合(藤田美術館蔵)
明治45年に9万円で落札されたとの、逸話をうかがいました。
どの分野でも突き詰めると、興味が尽きなくて、常に勉強ですね。
だんだん、忘れていきますのが悩みの種です。
東京でしたら根津美術館・泉屋博古館分館・東京国立博物館
などで企画展など行うかもしれません。
木地の香合もいいものですよ。rinnmama
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