2013/05/02 - 2013/05/03
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mistralさん
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ホテルに着き、ひと休みする間もなくツールーズの街歩きに出かけた。
明朝のTGVでパリに発ってしまうため、残された数時間で駆け足で街を歩き回る予定。忙しい午後。
「パラ色の街」と称されるこの町。南西フランスの中心都市である町の起源は紀元前3世紀に遡るとのこと。その後ローマの植民地となったが、16世紀にはパステルの交易によって繁栄を極めた。その時代のお屋敷も多く残されている。
現代のこの町は、エアバスを中心とする航空産業の中心地。またフランス第二の学生都市でもある。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
駅前、ホテル近辺などは
ちょと怪しげな人々がたむろしていたりして
一人で歩くには
勇気がいるけど
こんな綺麗な建物が
見かけられたり
相変わらず街歩きは楽しい。 -
まず向かうのは
サン・セルナン・バジリカ聖堂。
レンガ造りの建物が
並んでいる街並。 -
その建物群が夕日に輝く様から
「バラ色の街」と呼ばれている
ツールーズ。 -
「聖灰の暗号」で
主人公が最初に地図を見つけた
図書館はどこだったんだろう?
とつい
小説の世界に
入り込んでしまう。 -
街灯も
こんなにきれい。 -
にぎやかな通り(Rue du Taur) にでると
目的地も
あと少し。 -
サン・セルナン・バジリカ聖堂
に着いた。
身廊の南
ミエ・ジュヴィル門から入る。
フランス語ではなくオック語のようだ。
「町の中心」を意味するとのこと。 -
11世紀に
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの
街道の一つの
重要な巡礼地となって -
巡礼者をたくさん迎えいれるための
聖堂が建設された。 -
これが有名なタンバン。
12世紀初めのものとのこと。
テーマは「キリストの昇天」
キリストが2人の天使に支えられて
天へと昇っていく姿を表している。
左右には大きな翼を持つ
天使が二人づつ寄り添う。 -
タンバンは文字の読めない人々のために
聖書の内容をわかりやすく
説いたもの。 -
柱頭彫刻。
-
-
奥行は150m。
現存するロマネスク教会としては
フランス最大とのこと。
椅子がならべられている身廊に
左右には側廊が2列ずつある
5廊の形式なので
かなりの規模の教会。
たくさんの巡礼者を迎え入れる
ための大きさ。 -
ジャコバン修道院にむかう途中
キャピトル広場を通った。 -
今日の予定では
多分
市庁舎内部に入る時間は
取れないかもしれない。 -
広場は
レストランやカフェのテラス席で
にぎわっている。 -
-
一度道を間違って
ジャコバン修道院へ到着。
ゴシック様式の修道院。
全体の姿を収めるのは
なかなか難しい。 -
かってトゥールーズには
カタリ派の住民が多く住んでいた。
カルカッソンヌでの闘いの後
ローマ法王の命を受け、アルビジョワ十字軍は
トゥールーズやアルビの街を焼き払い
多くの住民を異端であるという理由から虐殺した。 -
そしてここに
ドミニコ会修道院を建て
異端とされたカタリ派を一掃するための
拠点とした。 -
カタリ派がたどっていった
悲しい歴史が刻まれた修道院だが、
残された姿は美しい。
ガーゴイルがいると
つい写真におさめてしまう。 -
-
-
-
ここはドミニコ修道士会が
最初に造った(1275〜1292年)
修道院。 -
一本の柱からヤシの木のように
22本の格縁が
伸びている天井。 -
見上げると
こんな姿が -
鏡が下に張り巡らされて
いるコーナーがあって
覗きこむと
こんな風に見える。
不思議な感覚。 -
-
-
回廊は
有料で
4ユーロ払って入場。 -
-
静かな空間が
広がっている。 -
内部にある教会の
天井には
まだ
彩色が当時のまま
残っている。 -
カメラを通して
見た方が
わかりやすい。 -
再び
キャピトル広場へ出てきた。 -
さすがにひと休みしないと
もう次には
歩けない感じがして
ティータイム。 -
急いでオーギュスタン美術館へ。
美術館の入口が
ぐるっと回り込んで
やっと見つかった。
ティケットオフィスであと30分しかないから
今日の入場はやめたほうがいいよと言われたけど
今日しか見るときがないからと入れてもらった。 -
かつての修道院だったので
入ってすぐに美しい回廊が
目に飛び込んでくる。
回廊脇の廊下にはガーゴイルが
(Cordeliers monastery の教会から
13〜14世紀)
ここでは床に降ろされて
立っていて
楽しそうな顔をしている
ように見える。 -
教会の壁に
突き出しているときは
魔除けだったり
雨樋の役割を
しているけど -
地上から立ち上がっている姿は
あどけなさを
感じさせられて、とてもかわいい。 -
もともとは修道院だった
14世紀の建物を利用し
宗教美術品を集めているため -
回廊が
ひときわ目を惹く。 -
残された30分で急いで
見て回っているので -
彫刻群の中を通り過ぎ
-
柱頭彫刻(この写真は多分?)が
林立している
素晴らしい部屋も
ほとんど写真に撮る間もなく -
どんどん進んで
-
-
ピエタ像の数々が
あり -
本当はもっと
ゆっくり見たかったけど -
宇治の平等院鳳凰堂の
壁を飾っていた
楽器を持つ雲中供養菩薩像
の一人か?と思わせられた
「オルガンを奏でる天使」
も後ろ髪を引かれるような
想いで通り過ぎ、 -
有名な「グラースの聖母」
やっと見つけた。
作者は不明
1450年? -
観音様のお顔にも
似ているような感じ。 -
母と子が
別々の方向を向いているのは
子の背負っている
運命の重さを
母は想っているから? -
この聖母像に
会えただけで
美術館に入れたことを
良かったと思えた。 -
最後のグループとして
美術館を後にした。
今度来るときには
たっぶり一日をとって
訪れたいと思った。
美術館入口の様子。 -
ホテルに向かい
帰る途中
ギャラリー・ラファイエットに入り -
屋上のテラスに出てみたら
思いがけず
バラ色の街並み。
遠くまで見渡せた。 -
この日の夜は
歩き疲れたので
途中サラダなどを買い込み
ホテルの部屋でゆっくりと食べた。
こんな食事もときにはとてもくつろげる。 -
翌日の3日
泊まったホテル(Grand Hotel d'Orleans)
には中央に大きなトップライトが
あって、周囲に植物が
繁っている。 -
ホテルをチェックアウトし
すぐ駅前の大通りに出て
やはり運河を渡って -
ツールーズ・マタビオ駅へ。
-
-
-
9時04分発の TGV8510
パリには14時35分到着の予定。
ゆっくりしようと思い、1等をとっておいた。
90ユーロだった。
指定の車両を確認して
席に着く。 -
4人がけのコンパートメントと
2人がけの席が通路をはさんで
並んでいる車両。
車中姉弟(11歳、8歳)とお母さんの家族の、
女の子が思い切った様子で話しかけてきた。
日本茶について質問された。
聞けばお母さんの為に痩せるお茶について知りたい様子。
丁度掛川茶の効用について
夫が知っていた。
パソコンで検索してみたら
パリにそのお茶を扱うお店があるみたいで
そのことをお知らせしたら
お母さんがとても喜んでくれた。
子供たちがなんとかお母さんに
瘠せてほしいと願う
やさしい気持ちがうれしかった。
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この旅行記へのコメント (7)
-
- コクリコさん 2015/02/18 21:18:58
- トゥールーズのオルレアンホテル!
- mistralさん、こんばんは!
旅行記にたくさん投票いただいた上あたたかいコメントもありがとうございました。
mistralさんは2013年にトゥールーズにいらしたのですね。
私は2012年、つい最近行ったような気がしていたのですが既に3年前になってしまいました。。。しみじみ。
それよりかなり前、トゥールーズに行ったことがあり、その時mistralさんがお泊りになった駅前のオルレアンホテルに泊まったのです。
懐かしいわ〜
オルレアンホテルで小学生だった息子が高熱を出し、ホテルに若いお医者さんが往診してくださったのが思いだされます。
とっても良いお医者さんで「この薬を飲めば明日からまた旅行できますよ」
と言ってくださり、本当に次の日カルカッソンヌに行くことができました!
当時は今のようにガラの悪い人はいなかったなぁ〜
息子の具合が悪くトゥールーズはほとんど歩けなかったので2012年に再訪したのでした。
mistralさんは駆け足でトゥールーズを回ったのですね。
でもどのコメントもとても詳しくて駆け足だなんて思えないくらい!
私もオーギュスタン美術館のグラースの聖母大好きです。
聖母なのに親しみやすい可愛らしいお顔、恋人をモデルにしたのかしら〜なんて思っちゃいますよね。
ガーゴイルたちも愛嬌があって、ペットみたいに可愛いです。
みなさんの旅行記拝見すると見落としたものが多くて「しまった」と思ってばかりです。
mistralさんが写されたロマネスクの彫刻のいくつかも見てなかったような・・・
でもとても新鮮な気持ちで見られて嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。
- mistralさん からの返信 2015/02/23 21:02:39
- RE: トゥールーズのオルレアンホテル!
- コクリコさん
こんばんわ。
メッセージをありがとうございました。
お礼が遅くなってしまいました。
> それよりかなり前、トゥールーズに行ったことがあり、その時mistralさんがお泊りになった駅前のオルレアンホテルに泊まったのです。
> 懐かしいわ〜
> オルレアンホテルで小学生だった息子が高熱を出し、ホテルに若いお医者さんが往診してくださったのが思いだされます。
> とっても良いお医者さんで「この薬を飲めば明日からまた旅行できますよ」
> と言ってくださり、本当に次の日カルカッソンヌに行くことができました!
> 当時は今のようにガラの悪い人はいなかったなぁ〜
思いがけずご縁がありましたね〜
そこのホテルは翌日のパリへの出発にそなえて駅からの利便性で選びました。
多分、当時とは駅近辺の雰囲気は変わってしまっているかもしれませんね。
> 息子の具合が悪くトゥールーズはほとんど歩けなかったので2012年に再訪したのでした。
旅のきっかけは本当に思いがけないところにあるんですね。
その時は本当に運良く息子さんも回復され、旅を続けることができたんですね。
私も20代、Pau(ルルドより西方にある大学都市です)というところで
ひと夏を過ごしました。そのあと、ずっと電車での旅をつづけました。
後で考えた時には、どうしてそんな田舎の街に滞在したのかわからなかったんですが、当時から無意識のうちに惹かれていたのかも!と想うようになりました。
帚木さんの本などを読むうちに、やはり再訪しなくては!と想っていました。
> mistralさんは駆け足でトゥールーズを回ったのですね。
> でもどのコメントもとても詳しくて駆け足だなんて思えないくらい!
>
> 私もオーギュスタン美術館のグラースの聖母大好きです。
> 聖母なのに親しみやすい可愛らしいお顔、恋人をモデルにしたのかしら〜なんて思っちゃいますよね。
> ガーゴイルたちも愛嬌があって、ペットみたいに可愛いです。
そうですね!
もう一度、じっくり眺めていたいです。
またよろしくお願いいたしますね。
mistral
-
- わんぱく大将さん 2014/05/15 02:49:22
- ガーゴイル
- mistralさん
ロンドンでの元会社の先輩が(夫婦で) 退職してこの地の近くに家を買いました。 ロンドンの家もあったのに。 静かな町だと言っておりましたが。
ガーゴイル、私も大好きです。床におろすとオットセイのようですね。
かわいい、って思ってしまいました。
修道院の柱、ほんとヤシの木のようです。
お茶は、こちら砂糖を入れて飲む人が多いので、日本人にとっては、?ってこともあります。
大将
-
- とっしぃさん 2013/05/18 00:40:47
- ここは、いつか行かねば・・
- ロマネスク、良いですね。
ゴシックは先鋭且つ重厚に過ぎ、バロックは威圧的に感じます。
クリュニー修道院やサン・フランチェスコ大聖堂(アッシジ)、シュパイアー大聖堂(ドイツ)とか、行きたいところが沢山あります。
- mistralさん からの返信 2013/05/18 19:16:48
- RE: ここは、いつか行かねば・・
- とっしぃさん
コメントありがとうございます。
ロマネスク
なんだか魂の記憶が揺さぶられるようで(???)とても
いやされます。
本当に皆さんの(とっしぃさんのもです,モチロン)旅行記
を拝見しますと,ますます行きたい場所が増えてきて・・・
嬉しい悲鳴です。
旅行記,なかなか完成致しません。
今後ともよろしくお願いいたします。
mistral
-
- yunさん 2013/05/16 18:27:11
- 貴重な旅時間
- mistralさん こんにちは
バラ色の街ツールーズ 懐かしく拝見しました♪
ジャコバン修道院の天井、オーギュスタン美術館のガーゴイル。
mistralさんもガーゴイル気になります?
私もかなり好きなんです。たまに怖いのもありますけれど
総じて、お茶目でかわいらしいから。
30分は残念でしたね。もっともっと旅時間があれば・・・と旅人共通の願い。
そして、TGV車中でのお話がとてもすてきです。
いつまでも思い出に残りますね。
お母さんは、今頃パリで掛川茶を召し上がっているかしら。
yun
- mistralさん からの返信 2013/05/17 16:01:55
- RE: 貴重な旅時間
- yunさん
こんにちは。
投票とメッセージをありがとうございました。
皆さんの旅行記を拝見していると
どんどん行ってみたい場所が増えていってしまいます。
あとはどこをあきらめるか・・・
それはとても残念なことですが。
でも、きっとまたおいでよと
言われていることなんでしょうね〜
> mistralさんもガーゴイル気になります?
> 私もかなり好きなんです。たまに怖いのもありますけれど
> 総じて、お茶目でかわいらしいから。
yunさんも?
何故か、高〜い空の上にいても
気になりますよね。
今回は地上に降り立っていたので、いつもより
じっくりと見てしまいました。
> 30分は残念でしたね。もっともっと旅時間があれば・・・と旅人共通の願い。
そうなんです。
旅の時間は限られているんですね・・・
> そして、TGV車中でのお話がとてもすてきです。
> いつまでも思い出に残りますね。
> お母さんは、今頃パリで掛川茶を召し上がっているかしら。
そうですね〜
今ごろ、あの親子はどうしているかしら?
と思い出すような
そんな出会いが、旅にはときどきありますね。
ありがとうございました。
mistral
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