2013/04/27 - 2013/04/28
5511位(同エリア29557件中)
icyfireさん
- icyfireさんTOP
- 旅行記40冊
- クチコミ24件
- Q&A回答1件
- 92,246アクセス
- フォロワー13人
今年のGW は安近短がトレンドらしいので、素直にそれに乗っかる。東京に生まれ育ちながら、隣県千葉には成田空港くらいしか行ったことがなく、ある意味私にとってはアメリカより遠い土地のイメージ。マザー牧場も鴨川シーワールドも、果ては木更津のアウトレットパークも家族連れかカップルが主対象で、おじさん独りには向かない。しかし、4travel でのリサーチの結果、グルメと寺社巡り&房総半島最南端に行ったという満足感を満たすプランはいいかもしれないと思った。行ってみると、想像以上に豊かな自然と長閑な風景に感動というより感心してしまう旅となった。
これに気をよくして、これから東京近郊の週末旅行をシリーズ化するつもり。
4月27日 内房線浜金谷駅に降り立つ。まずは口コミ評価の高いさすけ食堂でアジフライと刺身の定食。満足して鋸山へ。眺望を楽しんだら知られざる名刹、1300年の歴史を誇る日本寺を拝観。保田方面へと山を下り、列車で那古船方に出て崖観音へ。時間があったので富浦まで歩いて枇杷ソフトを食べる。あとは館山に出て民宿で海の幸をこれでもかと言うほど食べて寝る。
4月28日 バスで安房神社へ。これまた2670年というとんでもなく長い歴史を誇る由緒ある神社。拝観後はさらにバスで房総半島最南端の野島崎へ。その後はまたまたバスで千倉に出て鯨のカツレツと地ビール。すっかり満足で内房線、京葉線を乗り継いで帰宅。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
まずは京葉線で終点の蘇我まで。ここで9:19発の内房線に乗り換え。東京をまともな時間に出る京葉線からの接続では、これが一番早い列車である。
-
木更津を超え、次の君津を過ぎると徐々に小高い山が増えて景色がよくなる。この季節、新緑に混じってつつじや藤の花がきれいだ。空がだんだん青くなる。駅もどんどん小さくなって、長閑な雰囲気に。あまり観光客いないのが不思議。
10:36に浜金谷駅到着。 -
この辺りの駅舎は水色で統一されている。南国な感じでよい。
-
港に向かって歩く。お約束のアジの天日干し。干物屋さんは房総半島に無数にあると思われる。
-
海岸では海草を取る人の姿も。浜金谷は神奈川県の三浦半島の久里浜とフェリーで結ばれている。フェリー乗り場近くにはまっぷるなどに紹介されている食堂やレストランがいくつか集結している。
私のカメラではうまく取れなかったが、じつはこの港から富士山が見えた。うっすらとではあるが、海の向こうに見える富士山は迫力満点。北斎の浮世絵の世界のようだった。 -
浜金谷で降りた大きな理由の1つは、食べログで高評価の「さすけ食堂」でアジフライとアジの刺身の両方がつく「さすけ定食」(1500円)を食べること。グルメは今回の旅のテーマの1つである。
肉厚なアジは味が濃い。刺身は網ではなくて釣り上げたアジを使用。当然とろける。酢締めにしたアジも旨い。11時開店と思って行ったら、既に満席であった。人気も納得。 -
早めの昼食で満腹になった後は鋸山へ。今回は登山しない。と言うか、腹いっぱいで歩くのもつらい。329mの山頂へはロープウェイ(500円)を利用。
新緑の美しい鋸山は、歴史的に石を切り出してきた山ということで、随所に迫力のある石切り場跡がある。ロープウェイからも見える。 -
頂上の展望台からは三浦半島から京浜工業地帯、そしてうっすらと富士山まで見渡せる。
海は思ったよりもずっときれいだ。青い。結構透明度も高いのではなかろうか。 -
タンカーやLNG船がたくさん航行している。
-
鋸山に来た一番の目的は、山頂からの風景ではない。聖武天皇の詔で建てられた由緒ある名刹、1300年の歴史を誇る日本寺を拝観すること。寺社巡りは今回の旅のもう1つのテーマである。拝観料600円を払って進むと、鎌倉も真っ青の切通し。石を切って作った道をうっそうとした植物が覆う。趣がある道だ。
日本寺 寺・神社・教会
-
切通しを進むと、名物の地獄覗きが見えてきた。
-
その前に、岩から掘り出した百尺観音を拝む。昭和41年に、6年の歳月を経て完成したものらしい。タリバンに破壊されてしまったバーミヤン遺跡とは言わないが、思ったより荘厳な感じで単に大きいだけではない。実は交通安全の守り神として作られたらしいが、そんな身近なご利益を超えた迫力と雰囲気であった。
-
そして、地獄覗きにやってきた。背後の緑が美しい。
高所恐怖症には向かないかもしれないが、実際に行ってみるとそんなに怖くない。3方を柵で囲われている安心感のおかげだろうか。スリルよりも素直に景色を楽しむ。 -
地獄覗きからの風景。緑のモザイクの美と石切り場の迫力。
-
いろいろな濃さの緑がモザイクになっているのは、人工林ではなくて様々な種類の木が自然に生えた森だからだろう。薄い黄緑、照るような緑、深い緑など。藤の花が紫を添える。
-
下山しながら日本寺の名所を見て回る。石を切り出してトンネルになっているところもあって、日本的な感じがしない。こんなところ、グランドキャニオンにあったなあと思い出す。
日本寺 寺・神社・教会
-
いくつかの岩窟に分かれているが、合計1553体もの羅漢像がある。1779年から1798年まで、当時の名工、大野甚五郎英令と門弟27名が彫った石仏である。台湾には800体くらいの羅漢像のあるお寺があるらしいが、日本寺はその倍近い。世界一。
日本寺 寺・神社・教会
-
明治の廃仏毀釈で首を落とされた像が多いのが残念だが、徐々に修復されているらしい。
-
それにしても、岩窟に仏像が密集しているのは結構荘厳な感じだ。
-
-
日本のアジャンタと呼ぶことにする。ちょっと大げさだが。
-
でも、ものによっては本当に結構アジャンタっぽいと思う。岩の感じも。周りの植物の感じも。
-
-
-
一番きれいな仏様は奥の院無漏窟にある。
-
なかなか繊細な仏像だ。
-
数えくれないくらいの仏像だけでなく、木々の緑と鳥の声も楽しい。山を順調に下っていくと、大仏様の広場に出る。岩を掘って作られたこの大仏、高さ31メートルで奈良や鎌倉(これらは鋳造仏)を大きく上回り、日本最大の大仏様である。羅漢像と作者は同じで、大野甚五郎英令。この大仏様は薬師瑠璃光如来、つまり薬師如来で、瑠璃光を背に光らせています。
-
なかなかよい表情だと思います。ちょっと人間的な表情と思いますが、それが親しみにつながるのでしょうかね。
-
近くに藤棚があったので、盛りの藤と一緒に。
-
山の緑と一緒に。絵になる大仏様です。
-
大仏様から少し下ると、仮の本殿が。ここにはご本尊の薬師如来が安置されています。
なんと、この歴史ある名刹は、昭和14年に登山者の失火で国宝の仏像やお堂をすべて焼失してしまったとのこと。現在に至るまで修復中なんですね。 -
-
重要文化財の鐘楼。
-
参道の両脇に大きな松の木が。歴史あるお寺ならではですな。
-
蛙の鳴声が絶えない心字池。日本寺の境内には花や苔の美しいところが多かった。苔は、梅雨の時には京都のお寺のような趣が出るのではなかろうか。火災のために古い時代からのお堂がないのが残念だが、お寺の規模、植物や鳥などの自然、特徴ある石仏、そして1300年の歴史を考えれば、奈良や京都のお寺に匹敵する名所と言えるのではなかろうか。
日本寺 寺・神社・教会
-
下山して仁王門を出ました。本当は、ここが表参道。山を登っていくのが正しい。まあ、今回はさすけ食堂に行きたかったし、体力的にも楽な下山コースを選択しました。
-
次の目的地に進むため、内房線の保田駅を目指す。途中の道は農地。長閑です。花卉や野菜(たまねぎ、じゃがいもなど)を作っているようです。青空に緑、そして花々の色が美しい。空には鳶が数羽舞っています。鳶がたくさん生息できるくらい小動物が多いということでしょう。豊かなところです。
-
すると、駅に着く前に電車に追い越されてしまった。この時間は1時間に1本しかないので、ゆっくり歩きつつ海岸に出てみた。
-
保田の海水浴場。きれいな砂浜です。水平線がみえるパノラマ。海のヒーリング効果でしょうか、落ち着きます。
-
保田駅。やはり水色。
-
次の目的地は4駅先の那古船方の崖観音こと大福寺。
大福寺(崖観音) 寺・神社・教会
-
朱塗りのお堂とその背後の岩肌がいい感じです。
-
本尊は十一面観音ということですが、中は暗くてよく確認できず。でも、どうやら岩を掘って作った仏様のようだ。岩の文化ですな。この辺りのお寺は。
-
お寺のすぐ横には諏訪神社が。こちらも崖のそばでなかなかいい雰囲気です。
-
次の電車までは中途半端な時間が残っていたので、あえて次の列車をパスして富浦の道の駅、枇杷倶楽部へ歩く。2キロほど。確かにきれいにデザインされた道の駅で、カフェなどもしゃれている。ここで名物の枇杷を使った琵琶ソフトクリームを食べる。まあ、普通においしい。
-
富浦の駅は屋根に特徴があるが、やはり水色で統一されている。次の電車まで45分くらいあったので、駅員の方とおしゃべりして時間をつぶした。GWや夏休みも、あまり人では多くないらしい。と言うか、アクアラインができてからは圧倒的に自動車に押されているようだ。
-
この駅もつつじが美しい。絵になる駅。
-
富浦から館山まで内房線に乗る。館山駅は他の駅よりも大きい。南欧風という感じの駅舎。白い壁とオレンジの屋根がかわいい。
-
西口を出て100メートルくらい歩くと海。5時過ぎで夕日には早いが、すでに太陽の筋がきれいに海面に現れていた。宿は部屋から海の見える民宿。この写真撮ったところから10秒の位置。
-
本日の宿、民宿きらく。先月新館がオープンしたばかりということで、とてもきれい。畳のにおいも強い。予約サイトの写真ではやや微妙な感じだったが、これは嬉しい誤算だ。
夕食はアジやサザエの船盛り、サザエの壷焼き、タイのカマ焼き、つみれの紙鍋、筍と蕗の煮物など、どれも派手さはないが美味しいし、種類も量も十分。ビールも大瓶1本空けて腹いっぱいで動けなくなった。海辺の宿 きらく 宿・ホテル
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- DHCさん 2013/06/21 10:16:17
- icyfureさんこんにちわ。
- 日本にもこんな所があるのですね、崖っぷちで恐ろしい様な感じですが流石日本ですね、柵がしてありますね、外国だったらこんな所でも柵が無い所が多いみたいですが落ちたら自己責任で済んでしまいます、巨大な岩に刻まれた仏像は立派ですがどうやって作ったのだろうと考えてしまいます。
- icyfireさん からの返信 2013/06/21 16:14:53
- RE: icyfureさんこんにちわ。
- DHCさん、はじめまして。
ご訪問&投票ありがとうございます。
日本寺はあまり知られていないと思いますが、隠れた名刹です。そして、実は日本のアジャンタです。今頃の季節は木々の緑が濃いだけではなく、苔もアートを作っていることでしょう。
南房総は自然もとても豊かなので、機会があれば是非訪れてみて下さい。
icyfire
-
- captainfutureさん 2013/04/29 12:52:16
- 身も心もリフレッシュ♪
- 潮風に当たりながらポカポカ陽気の中を、気持ち良さそうです。
さすけ食堂、結構ボリュームありますね。
新鮮な刺身も濃い口の醤油で食べるとまたたまらなく美味そうです!
三浦半島があんなに近くに近くに見えるとは。
千葉県というとなんとなく平野のイメージがあったのですが、地獄覗きのようなところもあるんですね。
>廃仏毀釈で首を落とされた像が多いのが
廃仏毀釈ってそんなことまでしたとは。
>これから東京近郊の週末旅行をシリーズ化するつもり
こういうふらりと出掛けられるところに結構な穴場があることを知りました。
森田知事が良くラジオ等で観光をPRしていますが、僕ものんびりした心洗われる光景に行ってみたくなりました。
シリーズ化、期待してます!
- icyfireさん からの返信 2013/04/29 22:10:25
- RE: 身も心もリフレッシュ♪
- captainfutureさん、こんばんは。
早速のご訪問と投票&コメントありがとうございます。
近郊と言いつつ、昔の安房の国の土地まで下っていくと、実は東京からの時間距離はかなりあります。
千葉県、結構広いということですね。そのおかげで自然が残っているのだと思いますが。
となりのトトロの世界に近い風景があります。あれがお好きであれば、かなり満足できるのではないでしょうか。
あとは食事ですかね。高級なものを食べなくても、新鮮な食材はやはり旨いものです。
私は築地市場から歩いて10分強のところに住んでいますが、築地は市場なので鮮度だけで比較すると負けます。港から上がったものを直ぐに食べるのはちょっと違いますね。
日程的にきつい中で無理して弾丸の海外ばかりでなく、余裕を持って回ることのできる国内も見直しつつあります。
icyfire
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
50