2013/03/09 - 2013/03/18
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azianokazeさん
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カトマンズ、パタンと並ぶ“三都”のひとつバクタプル。
定番ではありますが、やはりはずせない魅力のある街です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2013年3月12日 カトマンズ3日目 昨日のパタンに続いて、今日はもうひとつの古都バクタプルに向かいます。
カトマンズ、パタン、バクタプル・・・カトマンズ盆地の“三都”という定番コースであり、12年前も訪れたコースですが、限られた時間内での行き先を絞ると、やはり・・・といったところです。
写真は、朝が遅いタメルの街並み。 -
昨日パタンに向かうタクシーの中から見つけた、郊外へのバスが発着するバスパークまで歩きます。
カトマンズの街同様に、敷地内にバスがゴチャゴチャ溢れ、目的のバスを探すのも大変そう。
ただ、バクタプルはカトマンズの東12kmと少し距離もあるので、できればバスを使いたいところです。 -
【歩き方】には“7番のバス”とありますが、どのバスにも番号の表示などありません。ネパール語の文字ですから行き先も読めません。(帰りのバスには“7番”の表示がありましたので、カトマンズ−バクタプル路線が“7番”というのは間違いではないようです。)
若い男性に訊ねると、バクタプルへ行くバスを探してくれ、案内してくれました。ネパールでは道などを訊ねると、殆んどの人が親切に対応してくれます。もちろん、訊く相手はそれなりに選ぶ必要がありますが。
そんなこんなで何とかバスに乗り込み、バクタプルへ向かいますが、最初は市内あちこちで客を拾うだけ。車掌が外の客に向かって行き先を大声で叫び、車体をバンバン叩き・・・と、他の東南アジアの国々と似たような光景です。 -
そうこうしているうちに、バスは郊外に出て順調に走りだします。
そうなると、私はゆっくりしていられません。バクタプルは12kmということですからすぐです。
どうもこのバスはバクタプルを経由して、その先に行くような雰囲気です。降りる場所を間違えると、とんでもないところまで行きます。
行き先を叫ぶ車掌の言葉から“バクタプル”が消えたような感じがします。ひょっとして、もう通り過ぎたのか?
近くの乗客に「バクタプルに行きたい」と告げると、次の停留所で降りるように言われました。料金は50か70か、そんなところだったように思います。
降りたものの、周辺にはあまり“古都”という雰囲気はありません。本当にここでよかったのでしょうか?
そのあたりの店の人にガイドブックの写真など見せて確認すると、問題ないようです。ようやくひと安心です。道端に地元の人と並んで腰をおろし一服します。
ツアーやガイド付き専用車、あるいはタクシーなら、ぼんやりしているうちに目的地に着きますが、ローカルバスを使っての一人旅となると、ほんの10kmあまり移動するだけで、結構神経とエネルギーを使います。
その分、いろんな記憶もあとあとまで残ります。 -
バスを降りたところから、2〜300mほど歩いたところにチェックポイントがありました。入場料は1100ルピー(約1250円)です。
パタンの500ルピー、カトマンズ・ダルバール広場の入場料750ルピー(ハヌマン・ドガ入場料250ルピー込み)と比べて高額です。
日本から来た若い人の中には怒って帰ってしまう人もいるとか。
旅行していると、現地の物価水準で判断するようになります。その基準からすれば、1100ルピーあれば安宿に1泊できますし、食事なら2〜3食可能です。文句のひとつも言いたくなります。
ただ、せっかく日本から来ていることを思えば、千数百円のためにバクタプル散策の機会を逃すのはもったいないことです。ここは微笑んで1100ルピー支払います。
問題は、こうして集まる相当の資金が、何に、どのように使われているか・・・ですが、そこはわかりません。観光資源保護、あるいは国民生活のために使われていることを願うだけです。
さて、表示されていた案内板によれば、ここからだと先ずはトウマディー広場に向かうようです。 -
橋を渡って市街地方向に歩きます。
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坂を上がります。カトマンズの喧騒はもちろん、パタンの観光客の多さにくらべても静かで、“古都”の雰囲気も漂ってきます。
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トウマディー広場に到着。
12年前にもガイドを連れてバクタプルにも来ているのですが、そのときは買い物に時間がかかったのと、丁度パタンで雨乞いの祭り「マッチェンドラナート」の行われる日だったので、その祭り見物をメインにスケジュールを組んだことでバクタプルの街は駆け足で回る形になり、街の記憶は非常に曖昧です。 -
ここのメインは五重塔形式のニャタポラ寺院。18世紀はじめの建造で、カトマンズ盆地の寺院では一番高い建物とか。
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守護神は下から戦士・象・獅子・グリフィン・女神の順で、上のものが下の10倍の力を持つそうです。
ちなみにグリフィンとは鷲(あるいは鷹)の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の怪物で、ヘロドトスの「歴史」にも登場するそうです。
ただ、西洋で多く語られるグリフィンがなぜネパールに出てくるのかは知りません。たまたま似たような発想の怪物がネパールでも語られていたということでしょうか? -
最上段に位置する女神像
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五重塔の石段を上ったところからの眺め。
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左手に見えるのがバイラヴナート寺院
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トウマディー広場から200mほど行くと旧王宮前のダルバール広場に出ます。
“ダルバール”とは宮廷の意味で、カトマンズ、パタン、バクタプルのそれぞれの王宮前にダルバール広場があります。 -
バトサラ・ダルガ寺院とタレジュの鐘
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ダルバール広場には旧王宮を取り巻くように多くの寺院が並んでいます。写真はブトサラ寺院(多分)。
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石段の守護神は、トウマディー広場・ニャタポラ寺院のものとは少し異なっているようです。
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左がブパティンドラ・マッラ王像の石塔、中央左奥がクリシュナ寺院、中央右奥がラメシュワール寺院、右側の白い建物が旧王宮・・・多分。
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木彫りの窓が美しい「55窓の宮殿」 17〜18世紀の建築で、ネワール建築の傑作とされています。
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左手のゴールデン・ゲートから旧王宮に入ります。
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ここから先はヒンドゥー教徒以外は入れません。
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門の木彫り
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王宮内の水場
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再びダルバール広場。
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一旦トウマディー広場に戻り、西側に6〜700m入ったタチュバル広場に向かいます。
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雨乞いの祭りマッチェンドラナートで使われる山車の車ではないでしょうか。
12年前、パタンでマッチェンドラナートを見物しました。
(http://4travel.jp/traveler/azianokaze/album/10030197/) -
タチュバル広場に向かう道。
バクタプルはダルバート広場、トウマディー広場、タチュバル広場に見どころが分散していますので、必然的に歩くことになります。
「時が止まった」・・・とは言いませんが、カトマンズやパタンより静かで、ほどほどに生活感もある雰囲気のいい街で、歩くのも楽しくなります。特に、このトウマディー広場とタチュバル広場を結ぶ道はいい感じです。 -
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ネパールでよく見かける自転車のかごを使ったフルーツ売り。
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山国ネパールですが鮮魚も売っています。
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軽めのものを・・・と頼んで買ったタバコとライター。
タバコ1箱でも何か探し物があると、ただ歩くよりは楽しくなります。 -
メインストリートから更に細い路地が。奥は観光客とは無縁の世界です。
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中国の門で見られる春聯みたいなものでしょうか。それとも魔よけでしょうか。
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タチュバル広場に着きました。
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1427年に建立されたダッタトラヤ寺院。向かいはガルーダ像。
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広場に面したレストランでランチ。左は“ヒマラヤのヤクのミルクでつくったチーズ”とのこと。
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レストラン(2階)から広場をタチュバル広場を撮影
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ネパールのヤギはバイクにだって乗ります。
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長身の欧米人はこんな恰好も様になります。
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プジャリ・マートの「孔雀の窓」 ネワール彫刻の最高傑作とか。
12年前、この模倣品(かなり簡略化した土産物)を買いました。とても重く、大きなもので日本まで持ち帰るのに苦労しましたが、その後も、引越しのたびに梱包に気を使います(ダンボール箱におさまらないため)。
今も部屋に飾ってあります。
今考えても相当な価格でした。売った方は、私が帰ったあと、小躍りして喜んだのではないでしょうか。
確か、この窓の向かいのお店だったように思います。 -
「孔雀の窓」の向かい、土産物屋が並ぶ通り。
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「孔雀の窓」以外の窓も、そこそこに凝っています。
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タチュバル広場を後にして帰路につきます。
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ダルバール広場に戻り、更にライオン・ゲートを通ってカトマンズ行きのバス乗り場へ。
確かに“7番”のバスがいました。
例によって、降りる場所は乗客に訊いてなんとか・・・・。
ただ、降りた場所がタメルよりカトマンズのダルバール広場に近いところだったので、ついでにカトマンズの王宮付近を見物することにしました。そのあたりは次編で。
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