異次元中国、こんなところもあったんか～！？雲南省の桃源郷：麗江（リージャン：れいこう）

2003/02/03 - 2003/02/07

今から15年前。まだ、中国国内で観光ブームなんて、夢の時代に....今とは違い、静かで、落ち着いた麗江がそこにありました....まだ、デジカメが出たての頃、その時の記録です。

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雲南といえば、見所は、麗江と大理。ついでに昆明。

ナシ族という少数民族によって建設された麗江古城（れいこうこじょう）という小都市（小空間）が、中華人民共和国雲南省の山脈の中にひっそり眠っています（今や もうひっそりという状態ではないかもしれませんが...）。

麗江まで来ると、実は中国という国は、別の文化・文明を持つ人々を一纏めにしたモザイク国家である事をつくづくと実感いたします。

元来　漢民族とは文化/文明の全く異なる未開の地や田舎にこそ、中国数千年の醍醐味が残っているといえます。

エリア 麗江(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

小さい飛行機で、ど田舎の山中にある柵もない空港に到着すると、そこには青々と澄み切った空に、全く澱みない空気、すばらしい未開の地がございます。

「麗江古城」は、少数民族のナシ族の王都であった場所です。

住んでいる人々も今は現代中国に併合されていますが、根はナシ族という文化・文明の進み具合の異なった民族が古く与えられた土地のようです。

大理にまで及ぶ周辺には、ナシ族のほかにリス族、プミ族、ペー族、イ族と呼ばれるこれまた異なった民族が居住しており、今なお大中国の主要民族：漢族より少数民族人口の多い地域となっているそうです。

リージャン ワンフー ホテル (麗江王府飯店) ホテル

ちょっと離れた場所にリス族が営むレストランなどがあるのですが、なんか白いフワフワのついた（アキバ系）コスプレと思わせるような出で立ちが見られ面白いです。

最初は観光客を目当てにそういう格好をしているのだと思っていましたが、それが彼ら彼女らの普段着。

３６５日間四六時中同じだと教えられ....思わず....ぷっ...と微笑んでしまいました。（写真が紛失してしまい見せられないのが残念です..）

Jinyueyuan Shenzhenair Boutique Hotel ホテル

ここは1996年の大地震で大きな被害を受けたようですが（中国の内陸って実は地震多発地帯なんですね...）、

翌年97年の古城区（麗江古城）の旧市街世界遺産への登録などを契機に中央政府が本腰をあげて復興を進め、現在では地震被害はほぼ修復され、見事な（上手に新旧をミックスした）観光地文化財に仕上がっています。

う〜ん。

イメージ通りの大昔の悠久の歴史が、この街並みには染込んでいます。

宮崎駿の世界があります。

う〜ん。。。しぶ過ぎ.....です。

Grand ホテル

この辺りはメインストリートなのですが、古い街並みを利用して家の中は　お土産屋、インターネットカフェやらマクドナルドなどが入り込み、バンコクのカオサン通り化しています。

私も中国の共産主義的な灰色の雰囲気が大嫌いなので、ちょっとばかし西欧的俗的・退廃的文化が入り込む事に関しては肯定的ですが.....。

まあ、でも中国政府も良くここまで許すものだ...という状態です。

バンヤン ツリー リージャン ホテル

少数民族の子供達。

なんか　私の年代でも、写真でしか知らない戦争直後の日本の洟垂れ小僧達のようです。

民族衣装が彼等の普段着。かわいいですが....。

彼ら彼女達が現代文化に触れる事が、本当に良い事なのか...彼らの将来が本当に幸せになるのか？.....

普段余り物事を深く考えない私でも.....考えさせられます...。フム〜..。

ゴールデン スプリング ホテル ホテル

麗江市街地の北15kmほどのところ玉龍雪山（ぎょくりゅうせつざん）という山脈が連なっています。

南北約35km、東西約13kmの公園区域内に13の峰があるそうです。最高峰の山頂は標高は　なんと5596m！

そこは未だに登頂に成功した者はない処女峰だそうです。

玉龍雪山 山・渓谷

本当に空も空気も最高に清々しいところです。

玉龍雪山 山・渓谷

約５５００ｍの玉龍雪山からダイレクトで落ちてくるきれいで美しい山水。

その純粋水で育った、他の地域では見たこともないような　きれいで　でかい牛がいました。

玉龍雪山 山・渓谷

この俗世界を忘れてしまうような光景に、中国人たちも大喜びです。

玉龍雪山 山・渓谷

馬やロバに乗ってちょっとだけ山をあがると、更に別世界。

周り一面が銀箔の世界になります。山中には氷河が張っています（見えませんが..そのはずです...）。

中国の南方にいる人々にとっては、雪など見た事がない方が多く、大人も子供も大ハシャギです。

なお、この山脈は北半球では一番端に存在する氷河に当たるそうです。

玉龍雪山 山・渓谷

しかも、こんな素敵なホテルに泊まれます。

でも......実は、外見の見た目より素敵ではなく、中は寒いし、暗いし、お化けの出そうなホテルでした。　

やはり大中国は、油断できない....侮れない...な...。

ヘクシー ホテル (麗江和璽酒店) ホテル

昆明に向かう途中、大理に立ち寄りました。

このような文化遺産が　ぽつり　ぽつりと残されています。

文化遺産で有名な塔の割には、アクセスが悪い為か、人気がなく、静かに...本当に静かに、かの遺跡達は、悠久の歴史を着実に積み重ねて行きます。

フォー シーズンズ ユース ホステル (大理春夏秋冬青年旅舍) ホテル

麗江から大理までは南に170km（車で約２時間）、昆明までは西に400km（車で４時間）です。車が嫌な方は....汽車なんぞも走っています。

昆明まで行くと、俗世間化されており、共産国家中国の匂いがしてきますので、急に現実の世界に引きずり戻されます.....。

ダリ メイデン ホテル ホテル

君達！大きく育てよ！

グランド ベイ ビュー インターナショナル ホテル 大理 ホテル

この旅行記へのコメント （6）

• polodaddyさん 2018/04/25 09:40:32

  麗江！静かなうちに行ってみたかった！

  コタ1号さん
  
  15年前の麗江！良かったでしょねぇ、静かで。今や大変な事になって商業化が進み、騒々しく、漢族の店だらけになったと友人に聞きました。特有の文化も色々と制限されているとか。
  私は25年前と17，8年前の観光化が進んでいないタイの奥地ゴールデントライアングル近辺や国民党の残党で有名なメーサロン等仕事や観光でに行った事がありますが、当時のアカ族、リス族の素朴さを思い出しました。
  特にナシ族は日本文化のルーツの１つとも言われているらしいので行ってみたい場所の一つでした。
  考えてみれば私も昔の東南アジア中心から中南米に旅先が随分シフトしました。
  お互い遠くに来たものですね！
  
  Polodaddy

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2018/04/29 05:27:35

  RE: 麗江！静かなうちに行ってみたかった！

  Polodaddy　様
  
  私が行った当時もなんとなく...これから、混雑するぞぉ....という片鱗を少し感じておりました....
  
  当時は、設備やホテルは伝統的でしたが、ただ汚く、寒く、非常に不便でしたが.....客が増え、外人が増え、スターバックスやマックができて、そんで便利で....あか抜けて.....たぶん、きっと今の方が過ごしやすく快適なのではないかと......思います。
  
  でも.....いま世界中を席巻している中国人の団体さんツアーのモノホン、オリジナルが押し寄せていると思うと.....ゾゾゾゾ.....激混みなんでしょうねぇ〜
  
  私も中国に曲がりなりにも10年近く住んでいましたので、彼らを悪くは言いたくないのですが....でもね....やっぱねぇ......
  
  ....きっと、人数が多すぎるんですよね.....中国人って.....きっと...
  
  
  コタ＠13億人恐るべし......

• ももであさん 2018/02/13 18:33:56

  教えて下さい

  コタさん、こんばんは。ちょっと教えて下さい。
  
  GWに安いチケットないか～? と探してみると、なんとソウルやタイペイよりも
  昆明の方が安いじゃありませんか。何も考えずにポチっとやってしまいました。
  その後で何するか考え、初めて困りました。昆明は1日あれば充分かも…。
  
  慌てて周辺のスポットをみると、麗江やシャングリラが定番なんですね。
  コタさんも麗江や大理へ行かれているようですが、唯一のレンタカー旅情報。
  そこでダメ元でお尋ねしますが、日本人が昆明の空港やホテルでレンタカーを
  借りられることはあるのでしょか?
  
  無理そうであれば夜行バスでの移動を考えます。寝台列車だとすぐに予約が
  いっぱいになるようですね。お手数ですがご教示下さい。
  

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2018/02/15 04:20:59

  RE: 教えて下さい

  
  ももであ　様
  
  ひぇ〜、すいません....今、私はブラジルにいるので、この辺の情報はUP dateで、お教えできるのですが、中国を離れて既に１０年.....現状の情報が分からないんですぅ〜
  
  ところで、昆明は大きな街ですし、レンタカー屋はあると思います。
  
  ただ...ただ.....
  
  中国での運転は...止めた方がいいですよぉ....なんせ、中国なんで、事件・事故に巻き込まれたら、本当に一筋縄では行かなくなります。
  
  うちの会社でも、駐在員は、運転禁止にしました。本当に事故とその後処理が大変なんです。レンタカー屋も面倒見てくれません。
  
  こんな程度しかアドバイス....できないんです....
  
  すいません....
  
  
  コタ＠
  
  

  ももであさん からの返信 2018/02/15 18:27:28

  ありがとうございました

  コタさん
  
  早速のご回答をありがとうございます(^^)
  
  日本はウィーン交通条約に締約してないので、中国でレンタカーを借りること
  ができません。そのあたりで何か抜け道があるのかな? って思った次第でした。
  
  あれからいろいろ考えました。
  ボクは車さえ借りられるなら、海外はどこでも車旅にしています。
  でもそれって裏を返せば、列車、バス、タクシー等を使った旅は、ど素人です。
  
  旅のスタイルをガラッと変えて、いろんな交通手段を乗り継いで行く旅も
  出会いがあって楽しそうだし、いい経験になるかなって思いました。
  
  そんなこんなで今回は、ど素人→素人昇格を目指そうと思います。
  本当にありがとうございました。

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2018/02/17 07:32:22

  RE: ありがとうございました

  中国は、私が住んでいた１０年〜１５年前から、（西アジアとは異なり）電車がかなりしっかりしていました。今はもっと良くなっていると思います。是非、快適なご旅行をお楽しみください。コタ＠