2012/12/24 - 2012/12/24
503位(同エリア845件中)
経堂薫さん
現在の日本は47都道府県に分かれてますが、江戸時代までは六十余の州で構成されていました。
各州ごとに筆頭の神社があり、これらは「一之宮」と呼ばれています。
その「諸国一之宮」を公共交通機関(鉄道/バス/船舶)と自分の足だけで巡礼する旅。
15カ所目は志摩国(三重県)の伊雑宮を訪ねました。
【伊雑宮(いざわのみや)】
[御祭神]天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)
[鎮座地]三重県志摩市磯辺町大字上之郷
[創建]第11代垂仁天皇御代(BC29〜AD70)
現在の日本は47都道府県に分かれてますが、江戸時代までは六十余の州で構成されていました。
各州ごとに筆頭の神社があり、これらは「一之宮」と呼ばれています。
その「諸国一之宮」を公共交通機関(鉄道/バス/船舶)と自分の足だけで巡礼する旅。
13カ所目は伊勢国(三重県)の都波岐奈加等神社を訪ねました。
【都波岐奈加等神社(つばきなかとじんじゃ)】
[御祭神]
〔都波岐神社〕猿田彦大神
〔奈加等神社〕天椹野命/中筒之男命
[鎮座地]三重県鈴鹿市一ノ宮町
[創建]雄略天皇23(479)年
〈追記〉
「諸国一之宮“公共交通”巡礼記[志摩國]伊雑宮」を全面改稿し、ブログ「RAMBLE JAPAN」にて「一巡せしもの〜志摩國一之宮[伊雑宮]」のタイトルで連載しております。
是非ご高覧下さい。
ブログ「RAMBLE JAPAN」
http://ramblejapan.blog.jp/
http://ramblejapan.seesaa.net/
(上記のURLの内容は、どちらも同じです)
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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近鉄鳥羽駅から近鉄志摩線に乗車する。
この日は天皇誕生日の振替休日にして、クリスマスイブ。
鳥羽駅近辺は観光客で大賑わいである。 -
最寄りの上之郷駅まで普通列車で20分強。
観光客は鳥羽駅で殆ど下車するようで、車内は閑散としている。 -
近鉄上之郷駅着。
もっと建物が建て込んでいるかと思いきや。
周辺を田畑に囲まれたノドカな駅である。 -
駅を出て国道167号線を渡り、約5分ほどで到着。
想像していたより近かった。 -
門前の説明書きには、こうある。
「伊雑宮は皇大神宮の別宮のひとつであり、昔、大神の遥宮(とおのみや)とも云われ、志摩国の大社として有名である」
皇大神宮、つまり伊勢神宮内宮の別宮である。
が、志摩國一之宮に関する記述が欠片もない。
伊雑宮は「伊勢神宮」ブランド推し一本でアピールし、「志摩國一之宮」ブランドは排除する姿勢なのだろうか? -
ちなみに伊勢神宮内宮の別宮は次の通り。
・荒祭宮・月讀宮・瀧原宮・伊雑宮・風日祈宮・倭姫宮
このうち伊雑宮だけが志摩国に鎮座している。 -
境内に足を踏み入れる。
ここまで14の一之宮を訪れたが、そのどれとも異なる雰囲気を感じる。
やはり“伊勢神宮グループ”に属するだけあって、別宮にもお伊勢さん独特の空気が流れているのだろうか。 -
一の鳥居を潜り、衛士派出所と宿衛屋(しゅくえいや)の間を通り抜け、社殿のある奥へと参道を進む。
社務所はあっても派出所のある一之宮は、やはりここが初めて。 -
伊雑宮の正殿は伊勢神宮内宮にソックリ。
参拝の栞によると、やはり構造は内宮に準じているそう。
内宮の社殿は撮影禁止なので、伊雑宮を以って内宮の面影を伝えることができるかも知れない。 -
南に面して建てられた正殿は唯一神明造で御屋根の鰹木は六本。
東西両端には内削ぎ(水平切)の千木が高く聳えている。
周囲は瑞垣と玉垣の二重の御垣で囲まれ、それぞれに御門がある。 -
「イゾウグウ」「イソベさん」とも呼ばれる伊雑宮。
創祀は今から約二千年前のこと。
皇大神宮(伊勢内宮)鎮座の後、御贄地(みにえどころ=皇大神宮に奉る御供物の採取場)に相応しい土地を探して志摩國を巡行していた倭姫命(やまとひめのみこと)を伊佐波登美命(いざわとみのみこと)が奉迎。
当地に御宮を創建し、皇大御宮の御霊をお祀りしたのが始まりとある。
でも伊佐波登美命は伊射波神社の御祭神の一柱であり、現在は伊雑宮の御祭神に名を連ねていない。
やはり伊雑宮は志摩国一之宮より、皇大神宮別宮の存在感のほうが勝っている。 -
正殿の横には同程度に広い空き地が。
ここは「古殿地」といって、20年ごとに東西交互に社殿を造営する“式年遷宮”用の御敷地。
この点もまた、伊勢神宮と共通している。 -
境内に広がる御池。
ここで潔斎が行われるのだろうか?
他にも境内には神撰(御供物)を調理する忌火屋殿(いみびやでん)や、祓所(はらえど)、御倉(みくら)などがある。
しかし先を急いでいたので、なんとなくスルー。 -
伊雑宮の祭事で有名なのは志摩地方随一の大祭「御田植式(おたうえしき)」。
日本三大田植祭のひとつで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
毎年6月24日、境内の南側にある御料田で、鎮座地志摩市磯辺町の人たちが、お囃子に合わせて稲を植えていくという古雅な神事。
しかし、御料田への訪問を何故か失念してしまった。
伊雑宮の存在根拠の核を成す御料田を見落とすとは痛恨の極み! -
伊雑宮正面入口から北へ数十メートルほどのところに長谷川酒店というリカーショップがある。
その店先に「御田植式」に関する様々な資料が展示されていた。
そこで頂戴した「伊雑宮 御田植祭 祈りのことば」。
多分それらを見て実際に行った気になった…と、今にして思う。 -
というわけで御料田を見ないまま伊雑宮を後にする。
それだけでなく、周囲に建ち並んでいた重厚な建築物もジックリ観察することなく足早に通り過ぎてしまった。
今考えると非常に勿体ないことをした。 -
伊雑宮での滞在時間は、ごくわずか。
伊射波神社への参拝に時間を掛け過ぎ、しかも次の敢國神社へ日のあるうちに
と気が急いていた。
これでは天照坐皇大御神御魂に申し訳ない。
ぜひ機会あらば伊雑宮を再訪したいものだ。
そう思いつつ、再び上之郷駅から近鉄線に乗車した。
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