2013/05/03 - 2013/05/03
1620位(同エリア3063件中)
経堂薫さん
2013年の憲法記念日、東銀座へ赴く用があったので、ついでに落成したばかりの歌舞伎座を見に行きました。
さらにそのついでに、3月31日を以って閉館した映画館、銀座シネパトスの様子も伺いに行ってみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
晴海通りと昭和通りが交差する東銀座。
この街に歌舞伎座は無くてはならないものでした。
不在だった3年余の時を経、いよいよ主役が帰ってきました。 -
初代歌舞伎座は明治22(1889)年11月21日に開場。
明治44(1911)年に大改築され、二代目歌舞伎座へ。
大正10(1921)年に漏電で焼失、さらに同12(1923)年の関東大震災で被災。
同13(1924)年12月、ようやく三代目歌舞伎座が落成。
昭和20(1945)年5月の東京大空襲で外郭を残し焼失。
残された基礎・側壁・屋根の一部を活用し、再建に着手。
昭和26(1951)年1月、四代目歌舞伎座が復活。
平成22(2010)年4月、建替えのため休館、取り壊し。
そして平成23(2013)年4月2日、五代目歌舞伎座が柿葺落を迎えました。 -
現在の歌舞伎座は三代目のデザインを踏襲しています。
先代の面影を色濃く遺した建築デザイン。
あるべき場所に、あるべきものがある……。
ただそれだけで、街の風景は落ち着きを取り戻します。 -
正面から裏側へグルリと回り込みます。
ちなみに、この建物を「新歌舞伎座」と呼んではいけません。
「新歌舞伎座」は大阪にある劇場。
木挽町の歌舞伎座は、あくまでも“新しい”歌舞伎座なのです。 -
先代の歌舞伎座では表に出店していた「歌舞伎そば」。
現在は歌舞伎座ビルの裏手に、一軒家で独立して店を構えていました。
名物「ざるかき揚げそば」は健在! 一杯490円也! -
さらに外周をグルリと巡って昭和通り側へ。
歌舞伎座の楽屋口はここにあります。
その斜向かい、東銀座交差点から四丁目方面へ。 -
戦前、銀座三越から昭和通りにかけて、江戸時代に掘られた運河が流れていました。
河幅が三十間(55m)だったことから三十間堀川と呼ばれていたそうです。
そこに架かっていたのが三原橋。
ところが東京都は昭和24(1949)年から、東京大空襲の瓦礫処理のため三十間堀を埋め立てました。
そのまま残った三原橋を活かした形で昭和27(1952)年、モダン建築家の土浦亀城がデザインした「三原橋地下街」が完成。
なので銀座を上空から(というかグーグルマップで)見ると、三原橋のところだけ少し変わった形をしているのです。 -
東銀座交差点から目と鼻の先にある三原橋の地下街。
ここに「銀座シネパトス」はありました。
しかし、歌舞伎座が柿葺落を迎える2日前の3月31日。
3つの映画館がひっそり閉館したのです。
地下街完成と同じ昭和27(1952)年、ここにニュース映画専門館「テアトルニュース」が開館したのが歴史の始まり。
昭和29(1954)年には隣接していたパチンコ屋が「銀座東映」に。 -
一応ここは商店街なので、飲食店も軒を連ねています。
こちらは現在もバリバリ営業中。
フランスやイタリアの高級ブランドメゾンが幅を利かせる銀座で、昭和のフェロモンを大量に吹き出しています。 -
昭和42(1967)年10月にテアトルニュースは銀座地球座へ、翌年9月に銀座東映は銀座名画座へ、それぞれ洋邦ピンク映画館に“変身”!
しかも実演付き(!)の興行だったそうで、いかにも昭和の高度成長期ならではという逸話です。
だた、出演していたのが白川和子や谷ナオミといった後にスターとなる女優たちだったそうで、このあたりにどこか“銀座”っぽい匂いを感じますね。 -
昭和63(1988)年7月、銀座地球座は銀座シネパトス1へ、銀座名画座は同2・3の2館へ、それぞれ改装。
独立系、アート系、ドキュメンタリー、ホラー、エロ、アクションなど、ポルノ映画館から“なんでもあり!”の映画館へ“転向”します。
さらにレンタルビデオが全盛を迎え、町場の小さな映画館が続々と閉館していく中、シネパトスは旧作の特集上映やキャスト・スタッフのトークライブなど、独自のイベントで旧来の映画ファンを引き寄せ続けてきました。
東宝・東映の日比谷・有楽町地区と、松竹の東銀座地区…映画街の両巨峰の狭間の、しかもアンダーグラウンドにひっそりと咲いた徒花…それが「シネパトス」でした。 -
気分が向いたのでシネパトスからそれほど遠くない裏路地に足を運びました。
古ぼけた2階建ての長屋に、焼肉屋や中華料理店などの飲食店が軒を連ねています。
銀座の街は1日とて落ち着くことなく、日々変わり続けています。
でもこの一角は十年一日、往時のままの姿を晒し続けています。
三十間堀川が流れていた時代の空気が今もなお、ここには漂っているようです。
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