2013/02/21 - 2013/02/23
212位(同エリア529件中)
ごん太2さん
旅行先やテーマを絞るのに困った。何しろ今回は3度目の団体ツアーで、なんと東北5県にまたがっていたからだ。めったに団体ツアーは参加しないのだが、今年の東北はことのほか積雪量が多い。寒さも厳しい。追突などの事故も多発している。それで慣れない雪道のレンタカーにとまどって、団体のバスツアーを選んだ。
といっても大阪から仙台までは飛行機でなんなく着く。
ん? 仙台空港は雪がないではないか。これだったらレンタカーで行けたかも・・と一瞬思ったのは大間違い。バスに乗り換えて、平泉・中尊寺へと向かうまもなく、あたりは雪景色にたちどころに変身。もう十和田や八甲田に入るころは、雪の中を走っているかのよう。まだ降りしきっていないだけましか。というのは旅行者の論理。
人々は黙々と雪かきや雪おろしに励んでおられる。冬の東北のきびしさを垣間みる。冬の北海道も団体ツアーで経験した。しかし北海道は広い。そんなに雪かきを見なかった。震災に加えて、この豪雪。それでも東北の人は負けていない。
そういえば震災後、東北に入ったのもはじめてだ。遅きに失した思いにかられる。
仙台から中尊寺、十和田湖。青森のストーブ列車・八甲田山。そして山形の蔵王というコースだ。秋田も通ったことになるから、5つもの県を行くのだから、バスの移動時間が半端じゃない。観光よりバスの時間が長いような感じ。
ただ団体で3日を過ごすと、しぜんにお友達ができてくるのが、またいいところか。
今回は前書き(あらまし)がたいへん長くなったので、それぞれの場面については写真の中で説明をしていきたい。
とりあえず表紙の写真は八甲田の樹氷。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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世界遺産に登録されてから大勢の人が訪れる中尊寺。しかしこの時期では人影もまばら。見事に復元された金色堂が収まっている金堂。まばゆいばかりのオーラを放つ。
さらに大きな釈迦如来像など、国宝がずらりと並ぶ。世界遺産に指定されたゆえんか。 -
元の金色堂が安置されていたお堂の近くに芭蕉の銅像が。中尊寺は藤原氏が何代か住まわれていただけでなく、義経や弁慶とも縁が深い。
一見おだやかな道に見えるが、雲見坂のあたりに来るとトレッキングシューズでもすべること。やむなく手すりにつかまってそろりそろり。 -
十和田湖畔では「十和田冬物語」と銘打って、冬のイベントがもう20年ほども続いている。イルミネーションだけでなく、屋台あり、かまくらの酒ぐらあり、花火ありと、サービスも至れりつくせり。
ただやはり北海道のトマムや層雲峡、阿寒などのほうがスケールとしては大きいか。 -
これがその酒ぐら。オール500円のドリンクで満員だった。こたつ席がたくさんあるのに驚き。かまくらの中のこたつ。不思議だ。
夕食のあとだったのと、満員だったので、何も飲まず見学のみ。 -
今回のめだま。ストーブ列車だ。JRにあらず津軽鉄道。車体には「走れメロス」と書いてある。そう、このあたりは太宰治のふるさとなのだ。
ストーブは1両に2台。暖かい。 -
発車するやいなや、地元の観光協会の方が酒やスルメを売りに来る。ふだん飲まないような人も買ってしまうほどの人気。もちろん私たち夫婦も。
地酒のうまさもさることながら、スルメのおいしいこと。ストーブでさっとあぶると、すぐにやわらかくなり、味もいちだんと増す。 -
八甲田のロープウエイ。ここはさして寒くないが、それでもマイナス6度の世界。10分ほど乗って山頂へ。
まさにこの10分で気温や気象ががらっと変わってしまう。
山頂はふぶき模様。マイナス12度。強風でじっと立っているのもしんどいくらい。そこを滑るスキーヤーもちらほら。根性に負ける。 -
そそくさとしたへ降りて、バスに避難。カーブミラーが隠れるほどの雪道が続く。ざっと見た感じでは5mほどか。
立山も雪道が名物だが、あそこは4月にはいってからの開通。
ここは年中なのだ。恐るべし八甲田。明治の軍隊の「死の行軍」がふっと頭をよぎる。そして不遜ながらさもありなんと思ってしまう。 -
こちらは山形から入った蔵王。やはり山頂は吹雪ということで、ロープウエイは途中駅までしか行かない。
これでは樹氷とはいえないが、まだこれだけの雪景色を見られただけでもよしとせねば。
恐るべし冬の東北。 -
同じく蔵王。
話はもどるが、仙台には雪がないかわり、まだがれきの山が残っていた。空き地もそこかしこにある。今回なぜか福島にバスは入らなかったが、福島はもっと違う意味できびしいだろう。
今からでもまだできることがあるはずだと思った旅だった。
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